ヘアセットやヘアケアとして非常に便利なヘアブラシですが。
自宅にあるヘアブラシ、ちゃんと洗っているでしょうか。
実は、ヘアブラシもちゃんと洗わないと様々なトラブルの原因になることをご存じでしたか?
この記事ではヘアブラシの正しいお絵入れ方法を解説していきます。
この記事を読んでヘアケアについて理解が深まれば幸いです。
美容師/美容師免許所持。
加藤亮平
山梨大学電気電子工学部卒。ベルエポック美容専門学校通信課卒。美容師歴14年の経験を持ち、メンズに特化した頭皮環境や薄毛に関する知見を持っている。Twitter:@ryohei2650
ヘアブラシってどんな種類があるの?形や素材ごとに特徴を解説!
ヘアブラシ と聞くと、髪をとかし乱れを整えるものというイメージがある方もいらっしゃるかと思います。
とはいえヘアブラシとひとことに言っても様々な種類があり、髪を整えるだけでなく頭皮環境を健やかに維持する上で効果的なものもあります。
形や素材によって効果も異なるため、ご自身の目的にあったヘアブラシを選ぶことが大切です。
まずはじめにヘアブラシにはどんなものがあるかご紹介していきます。
髪のボリュームを出したい時
髪がぺたんと潰れてボリュームが出ない方は目の荒いタイプのヘアブラシで下を向いて、髪の流れに逆らうようにとかすことで、根元が立ち上がり、全体的にボリュームを出すことができます。
地肌にしっかりと当てることでボリュームアップ効果のある「ナイロンブラシ」や、ラバー部分の中央が盛り上がリ、髪全体に当てやすい形になっていることで、髪にボリュームを出しやすくする「クッションブラシ」もおすすめです。
また、男性にも馴染みのある「スケルトンブラシ」はすき間が大きく中に空気をたくさん含ませやすいため、ボリュームアップ効果が期待できます。
髪のボリュームを抑えたい時
髪が多く、ボリュームを抑えたい方にはラバー部分のクッション性が低く、とかすだけでボリュームダウン効果のある「デンマンブラシ」や、猪や豚の天然の毛に含まれた水分と油分がキューティクルを整え、まとまりやすい髪に仕上げる効果のある「天然毛ブラシ」がおすすめです。
髪にツヤがなくパサつきがきになる時
髪がパサつく人は、櫛やブラシに含まれている油分によって髪にツヤを与えることができるブラシがおすすめです。
例えば製作の際に椿油がしみ込ませてあるコームタイプの「つげ櫛」や、「天然毛ブラシ」であれば猪や豚の天然の毛に含まれた水分と油分が、キューティクルを整えることでツヤ感をアップさせる効果があります。
抜け毛や白髪が気になる時
ヘアブラシには髪を整えるためのものではなく、頭皮ケアをするためのものもあります。
生え際から頭頂部に向かって優しくなでるようにとかすことでマッサージ効果が生まれます。
それによって血流が促され髪の成長に必要な栄養が髪にしっかりと運ばれ抜け毛や白髪を防ぐ効果も期待できます。
目が粗く、毛(ピン)にも木が使われているので、頭皮に適度な刺激を与えてマッサージ効果のある「木製ウッドピンブラシ」や、毛先に丸いピンのような物がついているのが特長の「スカルプブラシ」は頭皮の角質や皮脂を取る効果があるため地肌をきれいにして抜け毛予防にも繋がります。
ヘアブラシの手入れをしないとどうなるの?
ヘアブラシは髪をとかしたり頭皮をケアする上で効果的なアイテムです。
とはいえ手入れをせずに使用していると髪の毛が絡まったり、頭皮や髪に付着していた皮脂や埃がついてしまうことでだんだんと不衛生な状態になります。
手入れをせずにそのまま不衛生な状態でヘアブラシを使用すると、髪や頭皮への効果が発揮されるどころか髪や頭皮に汚れを自ら付着させてしまう事になります。
髪を綺麗にし、頭皮を健康的に保つことがヘアブラシ本来の目的にも関わらず、それでは末転倒です。
特にこうした汚れを餌として菌が繁殖してしまったり、頭皮の常在菌であるマラセチア菌と呼ばれる菌が増殖することもあります。
マラセチア菌の増殖は頭皮の炎症やふけ、かゆみを招く原因となり、男性であれば特に気になる不快な臭いのもとにもなったりします。
これを防ぐためにも、ヘアブラシの手入れは非常に重要です。
種類別!ヘアブラシのお手入れ方法
前述したようにヘアブラシの本来の効果を発揮するには定期的なお手入れが必要です。
とはえいヘアブラシに使用されている素材は様々で、それぞれの素材にあった掃除やお手入れをする必要があります。
ここでは種類によってどのようにお手入れをすればいいのかということについてご紹介していきます。
プラスチックの場合
プラスチック製のヘアブラシは、水に強く丈夫であるため、漬け置きによって汚れを落とすことが可能です。
漬け置きをしないで時間をかけたくない場合には、水を入れた容器の中に入れて振るだけでもある程度の汚れを落とせます。
お手入れの頻度としては週に1回程度が目安です。
木製の場合
木製のヘアブラシは、水に強いわけではないため漬け置きでの掃除することは控えましょう。
水につけてしまうと材質を傷めたり、カビを発生させる要因になるため布や綿棒などを使用した洗う方法をおすすめします。
とはいえ1週間から2週間に1回ほどの頻度でシャンプーを使っての水洗いをすることで更に清潔にできます。
獣毛の場合
獣毛のヘアブラシは水洗い自体が推奨されていません。
毛が抜けてしまったり、持ち手部分を破損させてしまったり、臭いのもとになってしまう可能性があるため慎重に掃除をしましょう。
基本的な掃除方法は、指や綿棒、爪楊枝などを使用し汚れを取り除きます。
頻度としては、2日から3日に1回程度がおすすめです。
ヘアブラシの洗い方と注意点!
プラスチックの場合
つけおきをする前はある程度の髪の毛や埃等を指や爪楊枝などで取り除いておきます。
その後、ぬるま湯を張った容器に重曹を大さじ3杯程度入れヘアブラシを漬け置きにします。
一晩漬け置きにした後、再度振り洗いをして取り出しましょう。
その際ブラシに汚れが残っていたら歯ブラシを使用して取り除きます。
さらに新しいぬるま湯ですすぎ洗いをして付着している汚れ等を完全に落としたら、タオルの上にブラシ面を下にして置き、自然乾燥させて完成です。
木製の場合
主な掃除方法としては布、綿棒やブラシクリーナーなどを使用することでブラシの間に詰まっている毛やほこりといった汚れを取り除いていきます。
また、主な方法は上記のようなドライクリーニングですが定期的な水洗いも行いましょう。
その際はシャンプーと洗面器を用意し、ドライクリーニング後に洗顔ネットで泡立てたシャンプーをブラシに乗せます。
洗面器にはぬるま湯を張り、ブラシを下にしてしっかりとすすいでから、乾燥したタオルに置いて乾いたら完了です。
獣毛の場合
ドライクリーニングの際、根元の部分に取り除きにくい汚れがあることがあします。
その場合はウェットティッシュを使用してふき取り、その後しっかり乾燥させるよう注意しましょう。
プラスチックのものや木製のものと違い基本的には、水の使用は控えた方がいいですが、より清潔に使用したい場合は専用のブラシクリーナーなどを使ってみるのもいいかもしれません。
種類別のおすすめヘアブラシ4選!
髪のボリュームを出したいときにおすすめ:Baasha ヘアブラシ ¥1,959(税込)
素早いブロードライと手軽なヘアスタイリングができるよう、しっかりとした作りに設計されているスケルトンブラシです。
材質は耐久性に優れたプラスチック、静電気防止加工を施した天然ゴムが使用されているため掃除やお手入れも手軽にできるのも魅力の一つです。
ブラシの毛の先端が球状になっているためは頭皮にも優しく、ブラッシングの際に髪が引っ掛かったり引っ張られたりするのを防いでくれます。
また、マッサージ効果による血行促進も期待できるため抜け毛や白髪がきになる方にもおすすめです。
髪のボリュームを抑えたいときにおすすめ:トリコインダストリーズ デンマン D4 オリジナルスタイラー (9列) ¥2,010(税込)
髪の毛を伸ばすための耐熱性に優れたデンマンブラシになります。
台座が天然ゴムではなく合成ゴムであるため耐久性も高く、経年劣化によるひび割れのリスクも少ないため長く使える一本です。
水洗い可能であることはもちろん、分解することもできるので常に清潔に使うことができます。
髪のツヤを出したいときにおすすめ:貝印 つげ櫛 ¥968(税込)
貝印のアイテムは、天然木である本つげを使用していながらリーズナブルな価格が最大の魅力であるつげ櫛です。
椿油がしっかりと染み込んでいるためしなやかな髪へと導きます。
ヘアケアだけでなくリングコームタイプになっているためスタイリングにも最適です。
抜け毛や白髪が気にあるときにおすすめ:MTG ReFa イオンケアブラシ ¥6050
シャンプー時にブラッシングすることで、毛穴や髪の隙間につまった汚れをかき出せることができるスカルプブラシです。
毎日のシャンプーに、頭皮の毛穴をブラッシングする習慣を取り入れることですっきりとすこやかな頭皮環境に導くことができます。
先端ボール加工と高さの異なる2段構造の植毛が汚れを逃さずかき出します。
頭皮をマッサージする効果によって血行が促進され、抜け毛や白髪の予防を促すことができます。
さいごに
美しい髪を維持するには日々のケアが大切です。
毎日使うシャンプーやトリートメントにこだわるように、自分の髪の毛や頭皮に合わせたヘアブラシを選ぶことでさらに高い効果を得ることができます。
とはいえ正しいお手入れができていないと逆に髪と頭皮に悪影響を与えてしまうため、使用する際は常に清潔な状態を保てるようにしていきましょう。