
年齡を重ねるとだれもが悩む白髪の悩み。白髪だらけの髪になる前に白髪予防をすることがとても大事です。
「最近、白髪が増えてきた」
「年齢とともに白髪が気になってきた」
「明るい色に染めてきたけど色落ちしたときに白髪が目立つ」
「鏡を見るたびに白髪が気になってしょうがない….」
など白髪に関する悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。そして白髪は老けて見えてしまうのでできればケアしたいですよね。
しかし「白髪染めは年齢が高めの人向けなのでちょっと遠慮したい」という方も多いと思います。
今回はそのような方に対して、白髪染めを使わずに白髪予防ができるおすすめのシャンプーを紹介していきます。
白髪のプロである毛髪診断士の方に監修いただきました。
将来白髪だらけのおばあさんになりたくないと不安を抱えている方は特に必見です。後半では白髪ケアのシャンプーを紹介しておりますのでご覧ください。
この記事に登場する専門家
Kei
シャンプートリートメント研究家。
現役毛髪診断士。大学院修士、大手メーカー製品開発を経て現在はフリーで活躍中。店頭販売員の経験もあり。男性の薄毛対策やシャンプーの選び方などについて発信しています。おすすめの白髪ケア方法ならお任せあれ。
Shampoo_Kei (@ShampooR2) | Twitter
白髪予防シャンプーで白髪を染めずに対策

シャンプーによる頭皮ケアを行うことが重要
白髪を染めずに対策するには日々のシャンプーによる”頭皮のケア”が大事です。
完全に解明はされていませんが、頭皮からメラニン色素を髪にわたすことで健康な黒い髪が生まれます。(黒くない髪が健康ではないわけではないですが、美の基準として黒いことが健康とされているのでここでは黒い髪を健康と呼ばせていただいております)
シャンプーを見直して髪を生み出す土台である頭皮の環境を少しでもよくすることは、髪にとって十分によいことです。
黒髪をつくるだけではなく、健やかでハリのある髪を作り出すことができます。
自分の肌質に合ったシャンプーを選ぶことが重要
自分の肌に合っていないシャンプーを使ったり、頭皮が日焼けしたあと、保湿などのケアをしないと、皮膚が老化し、白髪、抜け毛、薄毛といった症状を引き起こすことに繋がります。
そのため、自分の肌質や頭皮の状態に合ったシャンプー選びをし、健康的な頭皮の環境を保つことが白髪を予防する上で、とても大切です。
出典リンク:アンファー 頭皮環境と髪の関係性
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白髪の原因

白髪が生えてくるのは生理現象です。
白髪は老化のシグナルの一つであり、顔の皮膚にシワやたるみ、シミができてくるのと同じものと考えてください。
若白髪と呼ばれる10代ないしは20代から生えてくる白髪もあれば、30代後半から一般的な生理現象として生える白髪もあります。
出典リンク:花王 白髪は何歳くらいから生えてくる?
これだけ科学のすすんだ現代においても白髪の原因は実は解明されていません。
加齢に伴って毛母の色素細胞の数が減少すると同時にメラニン色素の量が減少するために白髪になることが知られていたが、なぜそのような現象が起こるのかについては半世紀以上謎であった。
髪が生えなくるメカニズムと同様に、髪については不可解な部分がまだ残されています。
そのうえで、わかっている範囲内で対処がすることが大切です。
現在、毛髪科学において理解されているのは、髪に対して頭皮の細胞が色が入った成分(メラノサイト)を供給することで髪が黒くなるということです。
そもそも髪はもともと白いのですが、髪の毛根の毛球部と呼ばれる部分で色素細胞が毛母細胞にメラニン色素を供給することで髪が黒くなります。
少しむずかしい言い方をしましたが簡単にいうと、頭皮から黒くなる色素を髪の毛に供給することで黒くなります。
メラニン色素の簡単な説明は 「メラニン色素」の輸送に必須のタンパク質複合体を構造決定 をご覧ください。
白髪を予防するにあたってシャンプー選びの前にすること
白髪をケアするためにシャンプー選びの説明をします。その前に重要なことがあります。
健康的な生活を送る
まず、1つ目に健康な生活を送ることです。
睡眠時間や偏った栄養は、頭皮へのストレスや髪に必要となる栄養分が不足してしまう可能性が高くなり、白髪が増える原因となります。
そこで、十分な睡眠時間の確保やバランスのとれた食事を日々心がけるようにしましょう。
頭皮に刺激を与えない
白髪を気にするあまり、白髪が増えてくることもあります。
白髪を抜いたり、また濡れた髪のまま放置したりするなど頭皮に刺激のある行為は避けましょう。
白髪をケアすることは大事ですが気にしすぎず適切なケアを行いましょう。
白髪予防シャンプーの選び方
白髪を染めずに予防をする段階では、以下の点に気をつけてシャンプーを選ぶようにしましょう。
頭皮環境を整えるシャンプーを選ぶ
健康な毛髪は健康な頭皮環境から生まれます。
シャンプーは頭皮を健康にする役割を担っています。
トリートメントに髪の指通りをよくするものである一方、シャンプーは頭皮の余分な油分や汚れを落とし、頭皮環境をよくするものです。
白髪が生えてこないようにするためには、頭皮の環境を整えてくれるシャンプーを選びましょう。
白髪が気になる世代、特に白髪予防を本格的に始めようという方であれば、頭皮の環境を整えることを一番の基準にしてシャンプーを選ぶのが良いでしょう。
サロンシャンプーは選ばない方が良い
サロンで販売されているミルボンの商品やテクノエイトが販売しているoggi ottoなどは高品質で髪がツヤのある髪になるため人気が高いです。
しかし、頭皮の環境を整えることよりもツヤを出すことに注力しているシャンプーのため、白髪予防の観点からはあまり十分ではありません。
白髪予防の観点からいくとサロン製品はあまりお勧めできません。
サロンは髪を染める場所であるのに、白髪予防のシャンプーを販売して、髪を染めるお客さんが減ってしまっては元も子もありません。
そのため、美容室やサロンで買えるシャンプーにはあまり白髪予防の効果はないと思っておいた方が良いでしょう。
その代わり、サロンでは白髪染めをすることができるので染めることに抵抗がない方は白髪染めを使用しましょう。
ちなみに白髪予防にとって重要な健康的な頭皮環境を整えるには、頭皮や髪にべたつきが起こらないよう蓄積した皮脂を定期的に洗い流し、角層の構造や角層の生まれ変わりサイクルを正常に保つことが必要です。
また、頭皮にダメージを与える紫外線を遮断するために、日傘をさすことや帽子をかぶることも効果的です。
出典リンク:花王 頭皮と髪のお手入れの仕方
継続的に使えるシャンプーを選ぶ
後に、美容師の白髪予防対策に関する見解を説明しますが、1週間や1ヶ月使用しただけで白髪を予防することができるようなシャンプーはありません。
継続的に使用することで、初めて白髪予防シャンプーの実感が湧きます。
そのため、長いスパンを見て継続的に購入することができる価格であるかどうかを判断するのも、シャンプーを選ぶ上で非常に重要になってきます。
ご自身の状況に合わせて、しっかりと使用するシャンプーを選ぶようにしましょう。
白髪予防におすすめなシャンプーの成分

頭皮への刺激が少ない成分を選ぼう
頭皮への刺激を与えることは白髪予防の観点からは控えるべきです。
20代のうちは、界面活性剤の成分を気にする必要は全くありませんが、年齢を重ねるごとに界面活性剤(界面活性剤)について注意が必要になってきます。
界面活性剤とはシャンプーに含まれる洗浄成分のことで、水と油を結びつけ頭皮の汚れを落とす役割を果たします。
界面活性剤の種類ごとに刺激の強さや洗浄力が異なるため、注意が必要です。
自身の肌質や髪質にあった界面活性剤を選ぶ事がとても大切です。
白髪予防をしている方は、頭皮環境を健やかに保つ事が第一優先のため、刺激の強い成分は避けた方が良いとされています。
ラウリル硫酸Naやラウリル硫酸アンモニウムは刺激が強い界面活性剤といわれているので、頭皮のケアを考えている方は避けたほうがよい成分といわれています。
刺激が強い界面活性剤を使用する事で、頭皮の皮脂が過剰に取り除かれて乾燥を引き起こします。
また、取り除かれすぎた皮脂を補おうと過剰に皮脂が分泌されてベタついてしまったりします。
そのため、頭皮に優しい界面活性剤を使用しているものがベストです。
アミノ酸系の界面活性剤を使用しているシャンプーは低刺激のためどんな肌質の方にでもお勧めできます。
例えば、ココイルグルタミン酸TEAやココイルメチルタウリンナトリウムといった成分が配合されているシャンプーが良いでしょう。
マイルドな界面活性剤であり、かつ汚れもしっかりおちます。コカミドプロピルベタインといった洗浄成分も効果的です。
シャンプーを購入する際は、裏面の成分表示をみて、どのような界面活性剤が配合されているかを確認してみてくださいね。
頭皮環境を整える成分を選ぼう
頭皮環境を整える成分によって、頭皮の状態を少しでもよくすることが白髪予防に効果的です。
頭皮環境を整えるといっても整える事ができる成分は大きく2つあります。
・頭皮の炎症などを整える整肌成分
・頭皮の酸化を抑える成分
頭皮の炎症などを整える整肌成分
年齢や体調によって頭皮の環境は変わり、炎症が起こりやすくなってしまいます。
ラベンダーエキスなどは効果的な成分の1つです。他にもセイヨウナシエキスなども該当します。
出典リンク:わかさ生活 ラベンダーの効能
頭皮の酸化を抑える成分
酸化を抑える成分についても様々なものがあります。
メリタンやヘマチンという成分には抗酸化作用があります。
これらの成分は、頭皮の酸化を抑え、頭皮環境を健やかにしてくれます。
健康な頭皮をつくるにはメリタンやヘマチンは効果的だと言えるでしょう。
ヘマチンが入っているシャンプーは黒くなるものが多く、使っていると効果を視覚的に実感される方も多いようです。
白髪予防に対する美容師の考え方
美容師とお話していくなかでサロン系のシャンプーはサロンで使う分には施術もしっかりしており、かつツヤもでるので問題ないのですが、自分で頭を洗う際には、やや使いにくい場合が多くあります。
頭の洗い方を美容師がお客様にヒアリングすると10人中9人が正しい洗い方がでてきていません。正しい洗い方をメーカーが普及しようとしていますが、なかなかそういったものも普及しないのが現実です。
同じシャンプーを使っても美容師が洗うのと、自分で洗うのは効果が10倍くらい変わってきます。
何年か前にノンシリコンシャンプーが流行りましたが、その後、シリコン入りシャンプーは危険ではないときちんと証明されました。
実際に「シリコンは入っていてもしっかり洗い流せば問題ない」と考えている方は多くいます。しかし、本当の問題点はそこではありません。
シャンプーを正しく使えている人が少なく、しっかりすすぐ事ができていない人が多かったため、シリコンが頭皮に詰まるという現象は確かにおきています。
また、本来は頭皮に直接つけてはいけない洗い流すトリートメントを頭皮に直接つけるという方も一定数います。メーカーが想定しない使い方がでてくるのは日常的です。
そのため、より消費者目線で考えたときには、少々手抜きをした洗い方や正しくない洗い方でも、しっかり頭皮環境を整えながら洗えるようになっている大衆向けのシャンプーの方が、専門家が使うために作られたサロンシャンプーよりも真に使いやすいシャンプーと言える事もあります。
美容師はサロンで販売しているシャンプーを紹介する一方で、自宅で使うときは素人でも洗いやすい別のシャンプーを紹介することがあります。
白髪に悩んでいる場合、美容師に相談するのも1つです。
白髪予防におすすめなシャンプーの基準
おすすめのシャンプーを紹介いたします。選定基準としては、ORGANIQUE MAGAZINE編集部員・毛発診断士が実際に使ってみて良かったもののみを紹介しています。
30代~50代女性の使用感や感想に基づいて選ばせていただきました。
白髪予防に効果的なシャンプーを選定して、実際に頭皮や髪の状態に改善がみられたものを紹介します。
特に使いやすく、3か月〜6か月使ってみて変化が見られるかを重要視しています。
1カ月や1週間で効果があらわれるようなシャンプーはほとんどないですので、一定期間を使ってみての検証としていることをご了承ください。
白髪予防に効果的なおすすめシャンプー7選
※このランキングは毛髪診断士個人の主観に基づいて作成されています。
7位 リジューシンシア ¥4,200円(税込)480ml
おすすめの配合成分
・ココイルグルタミン酸TEA
・ココイルメチルタウリンNa
・ヘマチン
現場に毎日立ち続ける美容師が作ったプロ仕様のシャンプー。
ヘマチンが贅沢に配合されており、シャンプーによって白髪予防が期待できる一品。
継続的に使用している人も多数です。
美容師の店舗から口コミで広がっていった実力派のシャンプーです。
6位 PICA髪SAMAシリーズ*海苔シャンプー* ¥2,400円(税込) 250ml
おすすめの配合成分
・石鹸系洗浄成分
・海藻エキス
優しいものが好みで長期的に頭皮をケアすることで白髪予防につながります。
ネットか一部店舗でしか買えない幻の一品。
5位 クレムドアン 白クリームシャンプー ¥5,180円 300g
おすすめの配合成分
・ステアラミドプロピルジメチルアミン
・ステアルトリモニウムブロミド
髪と頭皮に優しい天然成分だけで作られたオーガニック生クリームシャンプーです。
ノンシリコンにもかかわらず美容成分がたっぷり配合されているため髪がきしまず、髪が擦れることによるダメージを防ぎます。
クリームタイプのシャンプーのため、頭皮の汚れを優しくクレンジングすることができます。
また、「子どもでも安心して使える」ことを目指して作られているため、親子での使用も可能です。
さらに1本5役(シャンプー・コンディショナー・トリートメント・育毛・白髪ケア)の優れものでもあるのでとてもコスパが良いです。
4位 オーガニクエ リペアシャンプー ¥2,189円(初回価格、トリートメントとセットなので半分の価格で算出)
おすすめの配合成分
・ココイルメチルタウリンNa
・ココイルグルタミン酸K
・セイヨウナシ果汁発酵液
・ラベンダーエキス
3位はオーガニックシャンプーで優しく頭を洗いあげるORGANIQUE(オーガニクエ)を選定しました。
フランスカイガンショウ樹皮エキスやフランスラベンダーエキスなどを配合。
また界面活性剤もココイルメチルタウリンNaやココイルグルタミン酸Kを中心として選定しているため、マイルドながらも 泡立ちがよく頭皮からしっかりと汚れを落として頭皮環境の改善に効果的 です。
継続して使うにはぴったりのシャンプー。
一度は試してみる価値があるおすすめシャンプーです。
3位 MORE BLOOM(モアブルーム) 美容液クリームシャンプー 300g 1,400円(税込)
おすすめの配合成分
・メリタン
・マヨナラ葉エキス
・加水分解ダイズエキス
・アシタバエキス
MORE BLOOM(モアブルーム) 美容液クリームシャンプーは、1本で頭皮・毛髪のケアまでできる、エイジングケアクリームシャンプーです。
メリタン、マヨナラ葉エキス、加水分解ダイズエキス、アシタバエキスを使用しており、白髪染め、カラーリングの色持ちをサポートします。
またメリタンは、髪を黒くするメラニン色素を活性化させる効果も期待できます。
マリンシルトと呼ばれる、自然の中で長い年月をかけて作られた天然の泥である沖縄のクレイを配合。クレイが頭皮の汚れを吸着、たっぷり含んだ海のミネラルを頭皮と髪に与え、頭皮環境を整えダメージをケアします。
スキンケア美容液や美容点滴にも使用される、注目の次世代成分NMNと、美容業界が注目する浸透型ビタミンC誘導体APPSを配合しており、頭皮のエイジングケアと集中美髪ケアでつややかな髪へ導きます。
今なら公式ページからの購入で約70% OFF&500円OFFクーポンの利用で1,400円になります。ぜひこの機会にお試しください。
2位 kurokamiスカルプ ¥3,168円(税込) 400ml
おすすめの配合成分
・ココイルメチルアラニンNa
・ココイルグルタミン酸TEA
・ヘマチン
インターネットサイトでも転売されているのをよく見かけるくらい人気のおすすめシャンプーです。
使った来ない方は一度使ってみる価値があります。
白髪予防のためのシャンプーを紹介させていただきました。
白髪に関しては世の中の研究でわかっていないことが多いながらも頭皮をケアすることは非常に重要であることは間違いありません。
頭皮を中心にケアし、白髪の生えにくい環境をつくっていくことが若くいられるための第一歩 です。※今なら公式ページからの購入で通常価格の20%offで購入することができます。ぜひお試しくださいね。
1位 b.ris 炭酸シャンプー スパークリングクレンジング 1,980円(税込) 200g

おすすめの配合成分
・カミツレ花エキス
・ラベンダー花エキス
・ローズマリー葉エキス
・セージ葉エキス
・サボンソウ葉エキス
・ビルベリー葉エキス
b.ris炭酸シャンプーはエイジングケアが気になる白髪染め世代におすすめのシャンプーです。
5,000ppmの高濃度炭泡の血行促進効果やその他の美容成分の力で、白髪が生えにくい頭皮環境を整えることが期待出来ます。
b.ris炭酸シャンプーは、1本6役(シャンプー・頭皮クレンジング・色持ち・トリートメント・補修・匂いケア)のオールインワンシャンプーです。
女性にとっては必須の1本です。ぜひお手にとってみてください。
現在、公式から購入されますと通常価格の49%offの1,980円で購入することができますので、ぜひお試しくださいね。
返品保証もついていますので試しやすい商品です。
おわりに
白髪が多くなると自分の好きなカラーを楽しむこともできなくなってきます。白髪のない状態になることを信じてケアしていきましょう。
紹介されたものは試しやすいものが多いですのでぜひご使用ください。少しでも白髪の悩みが減り、いつまでも若く、美しい状態を保てる一助になれば幸いです。
また、もし白髪をしっかりと黒髪に戻したいという方には以下の記事で、市販で買えるおすすめのシャンプーが紹介されていますので、ぜひご覧くださいね。
参考文献一覧
・青戸隆博, and 西村栄美. “白髪が生じるメカニズム.” ファルマシア 46.12 (2010): 1115-1119.
・伊藤雅章. “老化と毛髪変化.” 日本臨床皮膚科医会雑誌 24.3 (2007): 221-228.