

美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
あなたの髪がゴワゴワになる主な原因

「ゴワゴワした髪の毛」の悩みを抱えている方は少なくないでしょう。
じつは、髪がゴワゴワになってしまう原因は1つではなく、様々な要因が複雑に絡み合っているケースがほとんどです。
以下では、あなたの髪がなぜゴワついてしまうのか、その主な原因を徹底的に分析します。
ゴワゴワの原因だと考えられる要因をひとつずつ詳しく見ていきましょう。
原因を知ることが、ゴワゴワ髪の効果的な対策への第一歩となります。
ゴワゴワの直接的な原因は「キューティクルの傷み」と「乾燥」
髪を触った時のザラつきや、スタイリングのしにくさ、そして見た目のパサつきといった「ゴワゴワ感」の髪質になる背景には、多くの場合、髪の最も外側を覆う「キューティクルの傷み」と、髪内部の水分が不足する「乾燥」という、二つの密接に関連した直接的な原因が存在します。
まず「キューティクルの傷み」についてです。
- 髪表面の保護膜キューティクルが傷むと保護機能が低下する。
- 化学処理や熱、紫外線などが原因でキューティクルは剥がれて開いたままになる。
- 内部の水分や栄養が流出し、髪の滑らかさが失われ、ゴワつきの原因となる。
このように、キューティクルが傷んでしまうと、手触りがザラザラとしたゴワついた状態になってしまいます。
次に気をつけるべきは、「髪の乾燥」です。
- キューティクルの傷みなどから髪内部の水分が蒸発し、乾燥状態に陥る。
- 乾燥した髪はパサつき、ツヤを失い、まとまりにくく静電気が多発する。
- キューティクルがさらにめくれ、外部刺激に弱くゴワつきが悪化する悪循環に陥る。
乾燥は、キューティクルをより一層めくれやすくし、外部からのダメージを受けやすい状態を招くため、ゴワつきをさらに悪化させる要因ともなり得るでしょう。
このように、キューティクルの保護と、髪内部への十分な水分補給・保持が、ゴワゴワとした髪質を改善し、指通りなめらかな髪を目指すための重要な要因となります。
間違ったヘアケアによるダメージの蓄積
良かれと思って行っている日々のヘアケアも、その方法が間違っていると、気づかないうちに髪にダメージを蓄積させ、ゴワゴワとした扱いにくい髪質を招いている可能性があります。
特に注意したい代表的なNGヘアケアについて、以下の内容を確認してみてください。
- 強すぎる洗浄や摩擦:強すぎる洗浄やゴシゴシ洗いは乾燥を招き、キューティクルを大きく傷つけてしまう。
- 濡れた髪へのNG対応:濡れた髪の状態はデリケートのため、タオルでの強い摩擦や無理なブラッシングは髪の毛に大きなダメージを受けてしまう。
- 不適切な乾燥と熱の使用:自然乾燥や高温ドライヤー、アイロンの多用は髪の水分を奪い、ゴワつきを助長してしまう。
心当たりのあるケア方法があれば、今日から少しずつ見直しましょう。
正しいヘアケアの積み重ねが、ダメージの蓄積を防ぎ、指通りなめらかな髪へと導いてくれるはずです。
カラーやパーマだけでなく、紫外線の可能性も考えられる
髪のおしゃれに欠かせないカラーやパーマ、そして日常的に浴びる紫外線も、髪のゴワつきを引き起こす大きな原因となり得ます。
カラーリングやパーマは、薬剤が髪のキューティクルを開くため、内部のたんぱく質や水分が流出しやすくなる状態です。
これにより髪は乾燥し、硬くゴワついた手触りに変化しやすくなります。
最表面にあるMEAが紫外線やヘアカラー(ブリーチ)によって失われると、表面にかかる摩擦が増大して、キューティクルが傷むきっかけになります。
※引用:花王より
さらに、シャンプー&スタイリングといった日々のお手入れ時にこすれたり過度に引っ張られたりすることによって、削れたりはがれたりして傷みます。
削れた端が引っかかってより削れやすくなります。
一方、紫外線は髪表面のキューティクルを傷つけ、内部のたんぱく質を酸化・変性させます。
これがパサつきやヘアカラーの褪色を招き、ゴワつきを助長してしまうので注意しましょう。
これらの化学的処理や紫外線によるダメージの蓄積を防ぐためには、施術後の丁寧なケアや、日々の紫外線対策が非常に重要です。
加齢や生活習慣で髪質が変化しているかもしれない
髪への直接的なダメージだけでなく、年齢を重ねることや日々の生活習慣も、髪のゴワつきに影響を与える重要な要素のひとつです。
まず「加齢による髪質の変化」として、髪内部の水分や油分が減少して乾燥しやすくなり、手触りが硬くなります。
こうした髪のエイジングの原因の1つとして挙げられるのが、加齢に伴うホルモンバランスの変化です。
※引用:大正製薬より
体内では様々なホルモンが分泌されていますが、その中でも特に女性の髪の健康との関わりが深いものに、「エストロゲン」、「プロゲステロン」の2つの女性ホルモンと、「成長ホルモン」があります。
このホルモンバランスの変化は、髪のハリやコシを低下させ、うねりを招くケースも珍しくありません。
また、頭皮の老化も健康な髪の育成を妨げます。
次に「生活習慣の乱れ」です。
栄養バランスの偏りは髪を弱らせ、睡眠不足は成長を妨げるといわれています。
ストレスに関しても、血行不良などを通じて髪質に影響を与えてしまうでしょう。
元々の髪質がくせ毛や剛毛であった場合は、これらの影響がゴワつきとして現れやすいかもしれません。
加齢による変化は避けられない部分もありますが、生活習慣の見直しは、ゴワつきを抑え健やかな髪を保つために有効なアプローチと言えるでしょう。
髪のゴワゴワを加速させるNG習慣とヘアケア

髪のゴワつきに悩んでいるものの、なかなか改善しない…という方は、もしかしたら日々の何気ない習慣やヘアケアが、かえって髪に負担をかけているのかもしれません。
良かれと思って行っていることが、じつは髪のゴワつきを加速させている可能性も考えられます。
毛髪は、パーマ。ヘアカラーなどのケミカル処理、紫外線などの環境要因、ブラッシングの摩擦、ドライヤーやヘアアイロンの熱処理など、様々な要因によって不可逆的な毛髪構造や物性の変化を生じることが知られている。
※引用:毛髪の紫外線ダメージ ー評価指標とダメージケアー|株式会社資生堂 リサーチセンターより
このように、私たちの髪は日々様々なダメージリスクにさらされています。
以下では、特に髪のゴワつきを招きやすい、日常生活に潜む代表的な「NG習慣」と、それらが髪に与える影響について詳しく見ていきましょう。
NG習慣《1》無理なブラッシング
髪が絡まっていると、つい力を込めてブラシやクシを通したくなるでしょう。
しかし、この「無理なブラッシング」こそが、髪のゴワつきを加速させてしまう代表的なNG習慣のひとつと言えるでしょう。
もともと髪の表面は、うろこ状のキューティクルで覆われています。
無理なブラッシングは、このデリケートなキューティクルを無理やり剥がしてしまい、髪を傷つける行為そのものです。
キューティクルが損傷すると、髪内部の水分やたんぱく質が流出しやすくなり、乾燥やパサつきを招き、結果としてゴワゴワとした手触りを生み出してしまいます。
特に、髪が濡れている時はキューティクルが開いているため、非常にダメージを受けやすい状態です。
このタイミングで力任せにブラッシングを行うと、乾いている時以上にキューティクルを傷つけ、切れ毛や枝毛の直接的な原因にもなりかねません。
絡まった髪は、まず毛先から優しくほぐし、徐々に根元に向かってとかしていく丁寧なブラッシングを心がけましょう。
NG習慣《2》自然乾燥
シャンプー後、ドライヤーを使わずにタオルドライだけで済ませて、自然に乾くのを待つ方もいるかもしれません。
しかし、この「自然乾燥」という習慣が、実は髪のゴワつきを招き、頭皮環境にも影響を与えかねないNG行動の1つです。
髪の毛は濡れている時、表面を覆うキューティクルが開いた状態になっています。
この開いたキューティクルは、いわば髪の内部が無防備になっているのと同じです。
自然乾燥では、キューティクルが完全に閉じる前に髪内部の水分が必要以上に蒸発してしまい、結果として髪が乾燥し、パサつきやゴワつきを引き起こしやすくなるでしょう。
また、キューティクルが開いたままの状態が長く続くと、摩擦などの外部からの刺激を受けやすく、ダメージが進行しやすくなります。
髪や頭皮の健康を保ち、ゴワつきを防ぐためには、シャンプー後はできるだけ速やかにドライヤーで根元からしっかりと乾かしましょう。
いずれにしても、髪のゴワゴワを予防するためには、キューティクルを閉じてあげることが大切です。
NG習慣《3》過剰な頻度のシャンプー
頭皮を清潔に保つことは大切です。
しかし、シャンプーの回数が多すぎる「洗いすぎ」は、かえって髪のゴワつきを招き、頭皮環境を悪化させるため注意しましょう。
頭皮には、外部の刺激から守り、水分蒸発を防ぐために必要な皮脂が存在します。
しかし、以下のように必要な皮脂まで過剰に洗い流してしまうと、乾燥しやすくなるでしょう。
- 1日に何度もシャンプーする
- 洗浄力の強すぎるシャンプーを使い続ける。
その結果、パサつきやゴワつきといった手触りの悪化に繋がってしまいます。
乾燥した頭皮はバリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感になるだけでなく、場合によっては、失われた皮脂を補おうと、かえって皮脂が過剰に分泌され、ベタつきと乾燥が混在する状態を招くケースも珍しくありません。
シャンプーの適切な頻度は、基本的には1日1回、夜にその日の汚れをしっかり落とすのが理想的と言えるでしょう。
NG習慣《4》トリートメントの付けすぎ
トリートメントは、髪のダメージケアや保湿に欠かせません。
しかし、良かれと思ってたっぷりと使用すると、かえって髪のゴワつきを招いてしまうので、ゴワゴワした髪がきになる方こそ扱い方には注意しましょう。
トリートメントに含まれる油分やシリコンといったコーティング成分は、適量であれば髪を保護し指通りを良くします。
必要以上に多く付けてしまうと、髪にこれらの成分が過剰に残留・蓄積する「ビルドアップ」という状態を引き起こしかねません。
ビルドアップが起こると、髪は重くベタついた仕上がりになるだけでなく、乾きにくくなることもあります。
トリートメントの効果を最大限に引き出すためには、製品に記載されている使用量を守り、髪の中間から毛先といったダメージが気になる部分を中心に、必要な箇所へ適量を塗布することを意識しましょう。
NG習慣《5》高温に設定したヘアアイロンやコテによるスタイリング
ヘアアイロンやコテは、手軽に髪型を整えられ、おしゃれの幅を広げてくれますが、「温度設定」を誤ると、髪に深刻なダメージを与え、ゴワつきを招いてしまいます。
髪の主成分はたんぱく質であり、高温にさらされると変性して硬くなる性質を持っているため、卵に熱を加えると固まるのと同じような現象が、髪内部でも起こってもおかしくありません。
これが、髪がゴワゴワとした硬い手触りになる大きな原因のひとつと考えられます。
また、高温は髪内部の水分を一気に蒸発させ、極度の乾燥状態を引き起こしてしまうのも大きな要因のひとつです。
水分を失った髪は弾力をなくし、パサつきやゴワつきがより顕著になるでしょう。
美しいヘアスタイルを楽しむためにも、ヘアアイロンやコテを使用する際は、できるだけ低い温度で短時間にとどめ、熱から髪を守るスタイリング剤を併用するなど、髪への負担を最小限に抑える工夫が求められます。
ゴワゴワした髪質を改善するための基本的な正しいセルフケア

髪のゴワつきを感じていても、日々の何気ないセルフケアの見直しによって、その手触りやまとまりは大きく改善される可能性があります。
特別なアイテムだけでなく、普段使っているシャンプーやトリートメント、そしてドライヤーの「正しい使い方」を実践することが、扱いやすい髪への第一歩となるでしょう。
以下では、髪と頭皮に優しいシャンプーの選び方と洗い方などの、基本的ながら非常に重要なセルフケアのポイントを詳しく解説していきます。
正しいシャンプーの扱い方
ゴワゴワ髪改善の基本は毎日のシャンプーです。
選び方と洗い方一つで髪の状態は大きく変わるため、正しい知識が重要となります。
まずシャンプー選びでは、髪や頭皮にやさしいアミノ酸系など、マイルドな洗浄成分のものを選びましょう。
グリセリンなどの保湿成分配合なら、乾燥を防ぐ助けになります。
ご自身の髪質に合った製品を選びましょう。
洗い方のポイントは以下の通りです。
- シャンプー前の予洗いは、ぬるま湯で頭皮と髪をしっかりすすぐ
- シャンプーは手のひらでよく泡立てる
- 指の腹で頭皮をマッサージするようにやさしく洗う
- シャンプー剤が残らないよう丁寧に洗い流す
これらを見直すことが、ゴワつきのない髪への第一歩です。
正しいトリートメントの扱い方
シャンプー後のトリートメントは、髪のゴワつきを改善し、潤いとしなやかさを与える重要なケアです。
製品の選び方や使い方ひとつで効果が変わるため、大事なポイントを把握しましょう。
まずトリートメント選びでは、髪のゴワつきをケアするために、ヒアルロン酸、植物オイルといった保湿成分や、ケラチンなどのダメージ補修成分が豊富に含まれたものを選んでください。
ご自身の髪質に合わせ、硬い髪なら柔らかさを与えるタイプなどを検討すると良いでしょう。
使い方の手順と注意点は以下の通りです。
- シャンプー後、髪の余分な水気をしっかり切っておく。
- トリートメントを毛先中心に、髪の中間部分まで丁寧になじませる。
- 頭皮への直接塗布はベタつきの原因になるから避ける。
塗布後はすぐに流さず、3〜5分程度置いて、成分を浸透させると効果的です。
最後に、すすぎ残しがないよう、ヌルつきがなくなるまで十分に洗い流してください。
適切なトリートメントを選び、正しい方法でケアを続けることが、ゴワつきのない髪への近道です。
正しいドライヤーの扱い方
シャンプーやトリートメントと同様に、毎日のドライヤーの使い方も髪のゴワつきを左右する重要なポイントです。
ただ乾かすだけでなく、熱ダメージを最小限に抑え、キューティクルを整える意識を持ちましょう。
- ドライヤーをかける前には、やさしくタオルドライを行う。
- ドライヤーは髪から15〜20cm程度離して髪を乾かす。
- 最も乾きにくい頭皮と髪の根元から乾かす。
- 根元が乾いてきたら、中間、毛先の順に乾かしていく。
- 髪全体が8割程度乾いたら、仕上げに冷風を使用する。
これらのひと手間が、ゴワつきにくい、まとまりのある髪への近道となります。
ゴワゴワ髪におすすめのスペシャルケアとアイテム活用術

毎日の基本的なヘアケアを見直すことに加えて、髪のゴワつきをより効果的に改善するためには、さらに一歩進んだ「スペシャルケア」を取り入れましょう。
ゴワゴワした髪の毛には、個々の髪質や悩みに合わせたアプローチが重要となります。
以下では、週に数回の集中ケアとして取り入れたいヘアマスクやヘアパックの効果的な使い方などの、具体的なアイテムの活用術を解説しているので、ゴワゴワした髪質が気になる方は参考にしてみてください。
保湿力が感じられるシャンプーを選ぶ
ゴワゴワ髪を改善し、しっとりまとまる髪を目指すなら、毎日のシャンプー選びがスペシャルケアの重要な第一歩です。
特に「保湿力」に優れた製品を選びましょう。
保湿力が感じられるシャンプー選びの主なポイントは以下の通りです。
- やさしい洗浄成分を選ぶ:アミノ酸系等マイルドな洗浄成分で、洗いすぎによる乾燥やゴワつきを予防。
- 高保湿成分の配合を確認:ヒアルロン酸や植物オイルなどの高保湿成分で、髪に潤いと柔らかさを与える。
- 髪を柔軟にする成分もチェック:植物油脂は髪をしなやかに。シリコンの有無は仕上がりの好みで選ぶこと。
ご自身の髪の状態をよく見極め、これらのポイントを参考に保湿力の高いシャンプーを選ぶことが、ゴワゴワ髪改善への効果的なスペシャルケアの始まりです。
ヘアマスクや保湿力が高いトリートメントを活用する
毎日のケアに加えて、週に数回のスペシャルケアとしてヘアマスクや保湿力の高いトリートメントを取り入れてみてください。
ゴワゴワ髪の改善にとても効果的なので、以下の選び方のポイントを把握しておきましょう。
- 高保湿・高補修成分を確認:ヒアルロン酸やケラチン等、髪内部へ潤いと栄養を届ける成分配合か確認する。
- 髪質や悩みに合わせる:剛毛やくせ毛には、髪をしなやかにし、まとまりを与える製品を選んでみる。
自分に合ったトリートメントを見つけられたら、次に効果的な使い方に関しても意識してみてください。
- 週1〜2回の集中ケア:普段のケアに加え、ヘアマスクなどで定期的に濃厚な栄養を髪に補給させること。
- 塗布と放置時間を守る:毛先中心に塗布し、推奨時間おいて成分を浸透させることが重要。
- 丁寧なすすぎを心がける:ヌルつきが残ると重さの原因になるため、適度な潤いを残しつつ、しっかりすすぐ。
ご自身の髪の状態に合った製品を選び、正しい方法で活用できれば、ゴワつきのない潤ったきれいな髪質への近道となるでしょう。
アウトバストリートメントで髪の毛を保護する
お風呂上がりのケアとして、また日中の乾燥や摩擦、紫外線といった外部ダメージから髪を守るために、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)の活用は、ゴワゴワ髪改善の心強い味方となります。
選び方と効果的な使い方を見ていきましょう。
アウトバストリートメントの選び方としては、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 保湿成分とコーティング成分で潤いを守る:乾燥しがちなゴワゴワ髪には、ヒアルロン酸やグリセリン、植物オイルなどの保湿成分で潤いを補給。
- 熱ダメージから守る機能もチェック:ドライヤーやヘアアイロンを日常的に使用する場合は、熱から髪を守る「ヒートプロテクト効果」を謳った製品を選ぶ。
- 髪質や好みの仕上がりに合わせてタイプを選ぶ:髪が細い方は軽めのミストやミルク、広がりやすい方や特に乾燥が気になる場合は、しっとり系のクリームやオイルを使用する。
効果的な使い方としては、まずタオルドライ後の濡れた髪への使用が基本です。
髪がある程度水分を含んでいる状態の方が成分がなじみやすく、ドライヤーの熱からも効果的に保護できます。
手のひらでよく伸ばした製品を、特にダメージを受けやすい毛先から中間にかけて、薄く均一になじませましょう。
頭皮マッサージで長期的に髪の毛をケア
髪のゴワつき改善や健やかな髪を長期的に育むには、頭皮マッサージが手軽で効果的なケアとなります。
主な効果は、頭皮の「血行促進」です。
これにより髪の成長に必要な栄養が毛根へ届きやすくなり、健康な髪の育成をサポートします。
また、頭皮を揉みほぐすことで「リラックス効果」も期待できるでしょう。
マッサージは、シャンプー中や入浴後など体が温まっている時に行ってみてください。
指の腹を使い、爪を立てずに頭皮全体を優しく動かすように、毎日数分でも良いので継続しましょう。
さらに、スカルプブラシや頭皮用オイルを併用すると、マッサージ効果や保湿効果を高める助けになります。
美容室で相談できるゴワゴワ髪改善おすすめメニュー

日々のセルフケアを丁寧に行っていても、なかなか髪のゴワつきが改善しない、あるいはより集中的なケアで理想の髪質を目指したい、と感じる場合もあるのではないでしょうか?
そんな時、美容室でのプロによる施術は、髪質改善への力強い選択肢となってくれるでしょう。
美容室では、以下のように様々なアプローチが用意されています。
- 個々の髪の状態や悩みに合わせて髪の内部補修に特化したトリートメント
- うねりや広がりを抑える髪質改善メニュー
- 頭皮環境を整えるスカルプケア など
以下では、代表的なサロンケアの種類とそれぞれの特徴、期待できる効果、そして自分に合ったメニューを選ぶための美容師への相談ポイントなどを詳しく解説していきます。
即効性を求めるなら集中トリートメントがおすすめ
「今すぐ何とかしたい」という時に頼りになるサロンメニューが、「集中トリートメント」です。
以下のような悩みを抱えている方は、集中トリートメントを試してみてください。
- 大切なイベントを控えている
- すぐにでも手触りや見た目を改善したい
集中トリートメントは、主に髪の表面をコーティングし、キューティクルを整えることで、即効的に指通りを滑らかにし、ツヤを与える効果が期待できます。
同時に、髪に必要な水分や油分、栄養素を集中的に補給し、一時的にパサつきや広がりを抑える手助けとなるでしょう。
髪の内部構造から時間をかけてじっくりと髪質改善を目指す他のトリートメントとは異なり、集中トリートメントは比較的短時間で施術が完了し、施術後すぐに効果を実感しやすい点が大きなメリットと言えます。
効果を持続させるためには、その後のホームケアも重要になる点を覚えておきましょう。
髪の毛内部の補修を考えているなら髪質改善トリートメントを活用する
日々のセルフケアだけではなかなか改善しない髪のゴワつきや、繰り返すダメージによるパサつきにお悩みなら、髪の内部構造から集中的に補修し、髪質そのものの改善を目指す美容室の「髪質改善トリートメント」を検討してみてはいかがでしょうか?
髪質改善トリートメントは、カラーやパーマ、紫外線、あるいは日々の熱ダメージなどによって失われた髪内部のたんぱく質や脂質といった重要な成分を補給し、髪の芯から強く、しなやかな状態へと導くのが主な目的です。
表面的な手触りを一時的に良くするだけでなく、髪の強度を高め、うねりや広がりを抑え、扱いやすい髪質へと整えていくことを目指します。
即効性や表面的なツヤ出しを重視する「集中トリートメント」とは異なり、髪質改善トリートメントは、髪の内部からの根本的なケアを重視するため、効果の持続性が比較的長いのが特徴です。
特に以下のような方は、髪質改善トリートメントを試してみてください。
- カラーやパーマによるダメージが蓄積し、髪が弱っていると感じる方
- 髪が乾燥しやすく、パサつきや広がりが慢性的に気になる方
- ゴワゴワとした手触りを、芯から潤うしなやかな質感に変えたい方
- サロントリートメントに、その場限りでない持続的な効果を求める方
髪質改善トリートメントには様々な種類やアプローチがあります。
施術前には担当美容師と髪の状態や悩みをしっかり共有し、自分にとって最適なメニューを選んでもらうことが、ゴワつき知らずのきれいな髪への大切な一歩となるはずです。
うねりや広がりを気にするなら酸熱トリートメントを試してみる
髪のゴワつきに加え、年齢やダメージによる「うねり」や「広がり」に対して悩んでいるなら、美容室の「酸熱トリートメント」が解決策のひとつになるかもしれません。
これは、グリオキシル酸などの「酸」とヘアアイロンの「熱」を利用し、髪の内部に働きかけて質感を整える技術です。
ダメージによるうねりや広がりを抑え、髪にハリ・コシと自然なツヤを与え、まとまりやすい状態へと導く効果が期待できます。
縮毛矯正ほど強い薬剤を使わずに、より自然な仕上がりを目指せるでしょう。
特に、加齢やダメージで髪がうねり始めた方や、縮毛矯正は避けたいけれど広がりを抑えたい、という方に適しています。
ただし、効果や持続期間は髪質やダメージ状態によって異なるため、施術前には必ず美容師さんとよく相談し、髪の状態を見てもらうことが大切です。
頭皮の状態を気にするならスカルプマッサージを相談してみる
髪のゴワつきの原因が頭皮環境にある場合、美容室での「スカルプマッサージ」が有効なケアのひとつです。
プロの技術によるマッサージは、頭皮の血行を促進し、髪の成長に必要な栄養素を毛根へ届けやすくします。
これにより、ゴワつきにくい健康な髪の育成が期待できるでしょう。
また、毛穴の汚れや古い角質をケアし、頭皮環境を健やかに整える手助けにもなります。
心地よい刺激によるリラックス効果も見逃せません。
美容室で相談する際は、まずご自身の髪や頭皮の悩みを具体的に伝えてみてください。
どのようなマッサージメニューがあるか、期待できる効果などを確認し、納得のいくケアを選びましょう。
ゴワゴワ髪対策におすすめのヘアケアアイテム10選
これまで、髪がゴワゴワになる原因から、日々のセルフケア、さらには美容室での専門的なケアに至るまで、様々な対策方法を見てきました。
ここでは、それらのケアをより効果的にサポートし、ご自宅でのゴワつき対策に役立つ具体的なヘアケアアイテムをご紹介します。
数ある製品の中から、特にゴワゴワとした髪の手触りや扱いにくさにお悩みの方へおすすめしたいアイテムを10個厳選しました。
ぜひ、あなたの髪質改善のパートナーを見つける参考にしてください。
シュワルツコフ BCクア フォルムコントロール シャンプー 250ml ¥2,178(税込)
「フォルムコントロール」という名の通り、髪の広がりやうねりを抑え、おさまりの良い状態へと整えることを重視したシャンプーです。
アセチルシステインやキウイエキス、ホホバオイルといった毛髪柔軟成分が、硬くなりがちな髪の毛に働きかけ、ゴワつきを感じさせない、やわらかな質感へと導く効果が期待できます。
さらに、セラミドや加水分解ケラチンなどの毛髪補修成分が、ダメージ部分もケアできるでしょう。
TOKIO IE インカラミ プラチナム シャンプー 400ml ¥4,840(税込)
インカラミ プラチナム シャンプーは、アミノ酸系のタウリンなど低刺激な洗浄成分を採用しています。
優れた泡立ちでありながらきしみにくく、ゴワつきやすい髪や敏感な頭皮もやさしく洗い上げられる点がポイントです。
このシャンプーの核となる複数のケラチンは、髪の内部に深く浸透し、同シリーズのトリートメントとの併用で特許技術「インカラミ」反応を促進させます。
その結果、ダメージ部分を効果的に補修し、髪の強度を高めながら、「強くて軽くて柔らかい」という理想的な質感へと髪質が変わっていくでしょう。
ALBONA バイワンシー スムースリペアエッセンス 290ml ¥5,680(税込)
このアイテムの大きな特徴は、ミネラルを豊富に含む火山岩を配合している点です。
この火山岩が、頭皮や毛髪に蓄積しやすい過酸化皮脂やスタイリング剤の残留物など、「ゴワゴワした髪の毛」の一因ともなり得る不要な汚れを吸着し、きれいな状態へとリセットする手助けをします。
さらに、ヤグルマギク花エキスをはじめとする多数の植物エキス⁴や、フラーレン、スーパーオキシドジスムターゼといった美容成分⁵も配合しているため、これらが頭皮環境を整え、髪にハリやコシを与えるサポートとなってくれるでしょう。
使い方は、普段お使いのシャンプーと本品を「2:1」で混ぜ、泡パックするように洗うだけと手軽なのも魅力です。
日本ロレアル ケラスターゼ フォンダン オレオ リラックス 200ml ¥4,400(税込)
ケラスターゼのフォンダン オレオ リラックスは、日本の研究開発部門で開発された「モルフォ ユイル テクノロジー」と、主要成分である「モルフォ ユイル コンプレックス」が、くせ毛の不均一なキューティクルにアプローチできる点が大きな魅力のひとつです。
髪の毛の表面をなめらかに整え、湿度の影響を受けにくい状態へと導くことで、「ゴワゴワした髪の毛」の広がりを抑えます。
これにより、朝整えたスタイルが長時間持続しやすくなるでしょう。
それに加えて、サラソウジュ種子脂などの補修成分がダメージ部分をケアし、ヤシ油などが髪に自然なツヤとしなやかさを与えるサポートをします。
KYOGOKU ケラチントリートメント 200g ¥7,260(税込)
このトリートメントの最大の特徴は、人毛由来ケラチンを含む、分子量の異なる複数種類のケラチンたんぱく質を「7D エレメントケラチン処方」として高濃度に配合している点です。
これらのケラチンが、ダメージによって失われた髪内部のたんぱく質を効果的に補修してくれます。
髪にハリとコシ、そしてしなやかさをもたらし、ゴワつきやすい髪を内側から強く、扱いやすくできるでしょう。
ダメージによるゴワつきを根本から見直したい方におすすめです。
タカラベルモント エステシモ セルサート イミュンコア スパマスク 170g ¥5,500(税込)
このヘアマスクの最大の特徴は、毛髪の芯部「メデュラ」までケアするタカラベルモントの独自浸透技術「ヘアメデュラケア」¹を搭載している点です。
これにより、従来のトリートメントでは届きにくかった髪の深部からダメージを補修し、髪本来の強さとしなやかさを引き出せるでしょう。
美容師からも評価されるほどの高い保湿力で、「髪の毛の日焼け」による乾燥やパサつきを集中的にケアできます。
髪の芯から潤いで満たし、ハリと柔らかさという、相反する質感を両立させた仕上がりが期待できるでしょう。
ウエラ アルタイム リペア ミラクルナイトトリートメント 95ml ¥4,180(税込)
就寝中に髪を保護し、集中的にケアすることに着目したミルクタイプのナイトトリートメントです。
毛髪表面を保護し、寝具との摩擦や乾燥といった、睡眠中に起こりがちなダメージ要因から髪を守ります。
保湿成分としてオメガ-9(不飽和脂肪酸)やAHA(アルファヒドロキシ酸)などを配合しており、これらが髪に潤いを与え、日中や睡眠中に受けたダメージを補修し、「髪の毛のゴワゴワ」の原因となる乾燥やパサつきをカバーできるでしょう。
ミルクタイプでありながら非常に軽いテクスチャーで、ベタつきにくいのもうれしいポイントです。
MTG リファ ロックオイル 100ml ¥2,640(税込)
ヘアアイロンなどの熱を利用する際に、髪をダメージから守ることを重視して開発されたスタイリングオイルです。
独自の「熱伝導処方」により、熱を素早く均一に伝え、カールやストレートといったヘアセット後の形状をしっかりとキープできるでしょう。
それでいて髪表面を固めすぎることなく、ゴワつきのない柔らかな質感を保つ効果が期待できます。
さらに、18種類ものフィトオイル(植物由来オイル)を配合しており、熱で乾燥しがちな髪に潤いとツヤを与え、しなやかさを保つ手助けができる点も魅力のひとつです。
改善ラボ 超極細毛 シャンプーブラシ ¥1,985(税込)
このブラシの最大の特徴は、0.25mmという非常に細い毛を100万本以上も使用した、「天使の柔軟毛」と名付けられた独自のブラシ毛です。
この極細毛が、指や従来のシャンプーブラシでは届きにくい毛穴の奥の皮脂汚れや古い角質を、ゴシゴシ擦ることなく優しくかき出し、頭皮を清潔な状態へと導きます。
「ゴワゴワとした髪の毛」の一因となる、頭皮の汚れ残りによるトラブルを防ぐ手助けとなるでしょう。
非常に柔らかいタッチであるため、頭皮への刺激を最小限に抑えるよう設計されており、敏感肌の方や、シリコンなどの硬い素材のブラシが苦手な方でも試しやすい製品です。
ホリスティックキュア マグネットヘアプロ ドライヤーゼロブラックプラス 350g ¥32,450(税込)
このドライヤーの大きな特徴は、独自技術「テラヘルツテクノロジー」です。
これにより、髪内部の水分を適度に保ちながら表面を素早く乾燥させることが可能になり、オーバードライによるパサつきや「ゴワゴワした髪の毛」の状態を防ぎ、潤いとまとまりのある仕上がりを目指します。
約350gという驚きの軽さでありながら、パワフルな大風量も魅力のひとつといえるでしょう。
ドライ時間を大幅に短縮することで、髪が熱にさらされる時間を物理的に減らし、ダメージリスクを低減します。
さいごに
今回は、髪の毛がゴワゴワする原因から、日々のNG習慣、正しいセルフケア、スペシャルケア、そしておすすめのアイテムまで、多角的な改善策を解説してきました。
諦めていたその手触りも、原因を知り、適切なケアを継続することで、きっと変化を感じられるはずです。
髪のゴワつきは、乾燥やダメージの蓄積、間違ったヘアケア、さらには加齢や生活習慣など、様々な要因が絡み合って起こります。
まずはご自身の髪の状態と向き合い、日々のシャンプー、トリートメント、ドライヤーといった基本的なケアといった丁寧な見直しが、改善への第一歩と言えるでしょう。