40代になってくると気になってくることの中に白髪があります。
少しずつ増えている白髪をどうにかしたいと考えている方も少なくはないのでしょうか。
実は、白髪の状況によっては黒髪に戻る可能性があることをご存じですか?
今回は、白髪の原因やどんな白髪が黒髪に戻る可能性があるのか、白髪予防におすすめのシャンプーを紹介していきます!
白髪に一番有効な対策は白髪になる前のケアです。
この記事を読んで効果的な白髪対策をしていきましょう。
美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
白髪の原因は?どうして白髪はできるの?
白髪ができる原因は、少なくとも遺伝だけで済まされるものではありません。
40代になれば様々な原因によって増えていくので、諦めないようにしましょう。
白髪というのは、通常の黒い髪の毛より色素が薄いため、白く見えるので目立ちます。
この「色素が少ない」というところがポイントです。
色素を作り出す細胞が、正常に働かなくなった時に白髪が増えていきます。
さらに具体的にいうと、メラノサイトと色素幹細胞の両方ともが働かないと、白髪が増えていくので気を付けましょう。
色素幹細胞の維持に関わる遺伝子の欠損や変異によって,あるいは加齢に伴って色素幹細胞の維持が不完全となると,毛母に色素細胞が供給されなくなり白毛症(白髪)を発症することが明らかになってきた.
※引用:色素細胞の新知見:白髪と色素幹細胞維持のメカニズムより
これらの細胞の働きが弱まる原因は、人によって様々です。
40代だから老化とも考えられますが、シャンプーで予防できる範囲のものもあります。
白髪はシャンプーで治るの?シャンプーで予防出来る?
白髪ができるのは、色素細胞が関係していると上記でも紹介しました。
この色素細胞が存在していない状態の人は、何をしても白髪が元に戻りません。
色素細胞を生む色素幹細胞がなくなってしまうと黒髪に戻ることはないと言われています。このタイプの白髪は、黒髪に戻れない白髪だと言えます。
※引用:LICOLO – 髪から自分を好きになる -|hoyuより
しかし、色素細胞がある状態で白髪が増えている場合は、元に戻る可能性はゼロでないでしょう。
ザっとまとめると、以下のようになります。
- 色素細胞と色素幹細胞がない人:黒髪に戻せない
- 色素細胞と色素幹細胞があるけど白髪がある人:黒髪に戻せる可能性はある
もちろん、白髪の原因は複合的です。
40代で1つ対策を始めたからといっても、黒髪に戻るとは限りません。
また、40代にもなれば特に長期的な対策が必要です。
つまり、白髪になる前に予防しておくことが最善の対策と思っておいてください。
色素細胞は頭皮にあるため、頭皮の状態を整えておかないと、正常に働きにくくなってしまいます。
そこで、40代は頭皮の状態を整えやすいシャンプーを活用して予防しましょう。
原因としては、皮脂やパーマ剤やヘアカラーなどの薬剤のダメージなど様々だからです。
それでも、シャンプーはこれらの原因をケアしやすくなっています。
白髪予防におすすめのシャンプーの選び方は?
白髪を予防するなら、シャンプーを使ったほうがいいと紹介しました。
しかし、どんなシャンプーでも白髪が予防できるわけではありません。
少なくとも以下の成分が入っていて、洗浄成分をよく見て選ぶ必要があります。
- ヘマチン
- グリチルリチン酸2K
上記の2つは、頭皮の状態を整えられる成分です。
40代でも白髪が増えにくい状態を作ってくれるので、うまく活用してみましょう。
また、洗浄力が強い「ラウレス硫酸Na」のような、高級アルコール系の界面活性剤が入ったシャンプーは控えてください。
最低でもこの3つのポイントを抑えておくだけで、シャンプーで白髪を予防しやすくなります。
ヘマチン
ヘマチンとは、体内で活躍する物質ですが、シャンプーにもよく配合されています。
この成分のいいところは、抗酸化力が高いところです。
もともと40代で白髪が増える原因のひとつに、活性酸素が挙げられます。
活性酸素は老化を促進させるものです。
しかし、色素細胞まで老化させて、働きを弱めてしまいます。
これを防ぐために、シャンプーに入ったヘマチンを使えば、持ち前の抗酸化力で予防ができるわけです。
さらに、ヘアカラーやパーマのアルカリにも効果があります。
40代にもなれば、白髪染めやパーマで髪型を整えようとするものです。
しかし人間の肌は弱酸性のため、これらの薬剤のアルカリによって頭皮が荒れるリスクが高まるでしょう。
その結果、色素細胞の働きが低下し、白髪が増えていく可能性が十分に考えられます。
このように、ヘマチンはこれらの悪い影響にも対処できるので、予防のためのシャンプー選びには欠かせません。
グリチルリチン酸2K
白髪が増えるのは、活性酸素だけが原因ではありません。
色素細胞に悪影響を与えるもう1つのポイントは、頭皮の炎症です。
炎症が日常的に続くと慢性的な炎症となり、細胞が老化させられます。
▼炎症性老化(インフラマエイジング)
※引用:理化学研究所より
無症状の慢性的な炎症により、老化や加齢性疾患が促進される現象のことで、inflammation(炎症)とaging(老化)から生まれた造語である。
つまり、40代なら尚更、色素細胞の働きが弱まって白髪が増えていきます。
頭皮に炎症を起こす原因は様々なので、炎症を抑える成分が入ったシャンプーを使いましょう。
その中でもよく見られるのが、グリチルリチン酸2Kです。
炎症を抑える効果があるとされているので、シャンプーに入っていれば白髪予防として使えます。
NG成分:ラウリル硫酸Na
白髪の予防のためにシャンプーを選ぶのなら、洗浄成分をチェックするのも大事なポイントです。
洗浄成分が強すぎるシャンプーを使うと、頭皮にある皮脂が全て洗い流されます。
40代なら特に頭皮が乾燥しやすくなるでしょう。
皮脂は外部からの刺激を守るために必須の物質です。
それがなくなったとしたら、ちょっとした刺激で炎症を起こしてしまいます。
炎症は上記でも紹介したように、持続すると色素細胞を老化させる原因のひとつです。
できるなら炎症を起こさせない努力をしないといけません。
つまり、白髪を予防するためには、ラウレス硫酸Naのような洗浄力が強めの洗浄成分を控えたほうがいいわけです。
白髪は黒髪に戻る!?40代におすすめの白髪予防シャンプー10選
白髪を予防するためにシャンプーを選ぶためには、上記で紹介した条件をチェックしておきましょう。
- ヘマチンが入っている
- グリチルリチン酸2kが入っている
- ラウレス硫酸Naは入っていない
白髪が増えるのは、色素細胞の働きが弱くなるのが根本的な原因です。
この原因を抑えられたシャンプーを選ぶと、予防ができるのでチェックしておきましょう。
もちろん、シャンプー選びが難しい40代の人は、これから紹介するおすすめのシャンプーを試してみてください。
ココイル ココイルシャンプーN 300ml ¥1,980(税込)
ココイルシャンプーNの大きな特徴は、洗浄成分が弱いものばかりを使っているところ。
最も多く含まれている洗浄成分が、「ココイルグルタミン酸TEA」というやさしい成分です。
頭皮が乾燥しにくいため、乾燥気味の人が使えば白髪予防にちょうどいいでしょう。
さらに、グリチルリチン酸2kが少量だけ含まれています。
炎症を起こさないために、予防として使っても問題ありません。
もちろん、ヒアルロン酸などの保湿成分も豊富に含まれています。
白髪予防用のシャンプーとしては申し分のない成分が配合されているのに、価格が2,000円以下です。
コスパを求める40代や白髪の予防用として、初めて使う人にも躊躇なく使える範囲のシャンプーといえるでしょう。
アマトラ QUO クゥオ ヘアバス es 375ml ¥4,620(税込)
アマトラのQUO クゥオ ヘアバス esは、配合されているヘマチンの量がポイントです。
成分表の前のほうに表記があるので、白髪予防用のシャンプーの中でも、比較的多めにヘマチンが含まれています。
ヘマチンは抗酸化力が高く、活性酸素による白髪の予防にちょうどいいでしょう。
40代でヘアカラーやパーマを頻繁にしている人に、このシャンプーはおすすめです。
さらに、ココイル加水分解ケラチンも配合されています。
この成分は、髪だけでなく、頭皮のダメージ修復にも役立つ成分のひとつです。
ハリやコシが欲しい人にも、嬉しい内容の成分だと思っておきましょう。
これらの内容を見ればわかるように、アマトラのQUO クゥオ ヘアバス esは、白髪染めのような施術が多い人向けのシャンプーです。
hugkumi+ cocone クレイクリームシャンプー 380g ¥3,780(税込)
現在のシャンプーは、界面活性剤によって皮脂を落とすシャンプーがほとんどです。
しかし、coconeのクレイクリームシャンプーは、セテアリルアルコールという乳化済によって皮脂を浮かせて洗い流します。
つまり、洗浄力がかなり控えめです。
しかも、グリセリンが高濃度に含まれており、保湿力も高めなのもポイント。
保湿力が高いシャンプーのため、40代独特の乾燥をしていても、白髪が増えるリスクを最小限に抑えられます。
また、ホホバオイルも含まれているところも注目しましょう。
ホホバオイルは保湿力に目を向けられがちですが、オイル内にあるエイコセン酸によって炎症を抑えられると考えられています。
炎症の予防にも役立つので、乾燥肌や敏感肌の両方で悩んでいる人こそおすすめです。
ハホニコ プロ ラメイ ヘアクレンジング 400ml ¥4,180(税込)
ハホニコは、ヘアケア商材として有名なブランドです。
プロラメイヘアクレンジングは、白髪の予防用シャンプーとしてはバランス力が魅力的になっています。
洗浄成分は、アミノ酸洗浄成分の中でも程よい洗浄力のコカミドプロピルベタインを採用。
刺激が弱いのにサッパリ仕上がるので、40代でもふんわり仕上がりやすくなっています。
さらに、オーガニック成分とグリチルリチン酸2kによって、頭皮の老化対策も問題ありません。
もちろんヘマチンも配合されているので、白髪染めなどの施術のケアとしても役立ちます。
価格は高めですが、効果重視の人が使ってもストレスなく使えるでしょう。
本気で白髪の予防をシャンプーで行いたい人も試してみてください。
サンリッシュ DRH+ エイジングスカルプケアシャンプー 400ml ¥1,650(税込)
DRH+ エイジングスカルプケアシャンプーは、圧倒的なコスパ重視のシャンプーです。
それなのに、ヘマチンや加水分解ケラチンまで含まれています。
洗浄成分は低刺激のコカミドプロピルベタインですが、しっとりしすぎないところもポイント。
頭頂部が潰れて嫌な人も、比較的ふんわり仕上がって安心です。
また、抗炎症効果がある植物エキスもたっぷり配合されており、慢性的な炎症による白髪予防にも役立ちます。
価格の割に、成分のバランスもしっかり考えられているので、安い割に仕上がりにも満足できるはずです。
通販だけでなく、ドラッグストアや百貨店などの店舗でも販売されているところもあります。
これから白髪の予防を始める40代でも気軽に使えるところも、DRH+ エイジングスカルプケアシャンプーのいいところです。
La ViLLA ViTA リ・ヘア シャンプー 330ml ¥3,520(税込)
La ViLLA ViTAのリ・ヘア シャンプーは、頭皮のことをよく考えて作られたシャンプーです。
もともと白髪を増やさないためには、皮脂をうまくコントロールしないといけません。
この問題も、イノシトールが使われている点がポイントです。
皮脂をコントロールしやすくする成分で、弱めの洗浄成分以外でも皮脂を調整しやすくなっています。
さらにヘマチンの配合量だけでなく、リンゴ果実培養細胞エキスで頭皮の抗酸化力をカバー。
どちらも成分表では、洗浄成分の次に表記されているほど多く含まれており、白髪の予防として役立つでしょう。
もちろん、天燃成分がメインとなっており、40代で敏感肌になった人でも安心して使えます。
髪の毛のダメージにも補修効果が高いものを使っているので、トータルで髪をきれいにしたい人も試してみましょう。
ナプラ ケアテクトHBカラーシャンプー V 300ml ¥2,200(税込)
ヘアカラーは髪の毛だけでなく、頭皮の負担も相当なもの。
40代で白髪染めをしているのなら、それだけでも白髪が増える要因となっています。
しかし、ケアテクトHBカラーシャンプーは、名前のとおりカラーをしている人向けのシャンプーです。
髪の毛だけでなく、ヘアカラー独特の頭皮の負担も抑えられるように作られています。
ラウロイルメチルアラニンNaなどの、頭皮にやさしいアミノ酸洗浄成分が配合されている点は注目ポイントです。
しっとり仕上がるだけでなく、シャンプーだけでも頭皮を保湿できます。
さらに、ヘマチンも濃く含まれており、ヘアカラーによって起こる老化も予防可能です。
ヘアカラーで、白髪を増やさないようにできるでしょう。
加水分解ヒアルロン酸などの保湿成分も豊富で、2,000円前後の価格も魅力のひとつですね。
昔からあるシャンプーなので、サロンに通っている人も気軽に手に入ります。
鳴尾化学研究所 ロオナ ジャンティシャンプー 200ml ¥1,760(税込)
ロオナのジャンティシャンプーは、比較的成分数が少なく、1つずつの成分量が多めになっています。
頭皮の状態を整えることに特化しているため、多めに配合されたヘマチンでヘアカラーやパーマの炎症を抑えられるでしょう。
もちろん洗浄成分は、コカミドプロピルベタインなどの刺激が弱いものばかりです。
白髪の予防用シャンプーとしても申し分なく、40代になって乾燥で広がる髪の毛も抑えられます。
また、植物エキスが複数配合されている点も注目しておきましょう。
アルニカエキスやシナノエキスなど、9種類含まれており、かゆみや炎症を抑えやすくなっています。
これだけの効果があって、そこまで価格も高くありません。
植物系のシャンプーを探していて、コスパを求めるのなら、ロオナのジャンティシャンプーがちょうどいいでしょう。
b.ris オーガニックスパーキングシャンプー 200g ¥3,865(税込)
オーガニックスパーキングシャンプーは、この中で唯一の炭酸シャンプーです。
炭酸シャンプーのいいところは、界面活性剤の力だけでなく、炭酸によって毛穴の汚れまで落とせるところ。
血行もよくなるので、白髪の予防としてもちょうどいいでしょう。
また、他の炭酸シャンプーと違い、炎症を抑えるグリチルリチン酸2kが配合されている点です。
しかも成分表を見ればわかるように、最初のほうに表記があります。
濃く含まれているので、毛穴の汚れを落としながら、頭皮の状態まで整えられるレベルの高さが魅力です。
もちろん、ペタインなどの保湿成分も豊富なので、頭皮が乾燥する心配もありません。
白髪予防のためにシャンプーを使いたいけど、サッパリした仕上がりが好きな人は試してみましょう。
ゼロマイル ナンバーロッカン オイルフリーシャンプー 300ml ¥3,850(税込)
ナンバーロッカンのオイルフリーシャンプーは、名前のとおりオイルが含まれていません。
それだと白髪の予防ができるのか不安になるかもしれませんが、じつはそれ以上の恩義が隠されています。
それは天然成分ばかり使われている点。
アロエベラ葉エキスやリンゴ果実培養細胞エキスなど、頭皮の状態を整えるのに適した植物エキスが多く含まれています。
もちろんヘマチンも含まれているので、オイルがなくても頭皮のケアに関しては問題ありません。
また、ココイルグルタミン酸2Naなどのやさしい洗浄成分が多いところもポイントです。
シャンプーで頭皮が乾燥しないので、オイルが配合されていなくてもきれいに仕上がります。
オイルが入っていない分、仕上がりもふんわりするので、オイルのしっとり感が気になる人は要チェックです。
白髪予防のシャンプーを使う以外の、白髪予防の方法は?
白髪が増える原因は、頭皮の状態だけが原因ではありません。
体内で活性酸素が増えるだけで、細胞の働きが弱くなります。
これは色素細胞も同じです。
つまり、生活習慣を整えないと白髪が増えてしまいます。
- 睡眠不足にならない
- バランスのいい食事を摂る
- 適度な運動をする
このように白髪の予防には、規則正しい生活を心がけましょう。
白髪が増えるのは頭皮だけを見ず、自分の生活を見直すことも大事になります。
さいごに
白髪が増える原因は様々ですが、主に色素細胞の働きが弱まった時に起こります。
活性酸素や炎症など、頭皮の負担が増えないように、頭皮の状態を整えておきましょう。
これが白髪予防の基本です。
生活習慣を見直すのも大事ですが、頭皮の状態が乱れていれば、どの方法も意味がありません。
シャンプーを見直して、健康的な頭皮の状態をキープできるようにしてくださいね。