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頭皮の皮脂を抑える全知識を公開!原因別対策とおすすめシャンプー&ケアアイテムまとめ

頭皮の皮脂を抑える全知識を公開!原因別対策とおすすめシャンプー&ケアアイテムまとめ

もくじ

過剰に皮脂が分泌される主な原因を徹底解明


頭皮のベタつきやテカリや、不快なニオイなどの原因となる過剰な皮脂分泌の悩みは、単に「体質だから」という一言では片付けられません。

様々な要因が複雑に絡み合って生じているケースがほとんどです。

以下では、なぜあなたの頭皮の皮脂が多くなってしまうのか、その原因を解説します。

日々のシャンプー習慣や環境といった「外的要因」から、食生活やホルモンバランスの乱れといった「内的要因」まで、考えられる原因をひとつずつ詳しく見ていきましょう。

原因の把握は、効果的な対策への第一歩となります。

間違ったヘアケアや環境が原因となる【外的要因】


頭皮の過剰な皮脂やベタつきは、生まれつきの体質だけでなく、日々のヘアケア習慣や周囲の環境といった「外的要因」が大きく影響している場合があります。

良かれと思って行っているケアが、逆効果になっているかもしれません。

主な原因について見ていきましょう。

  • 洗浄力が強すぎる・合わないシャンプー:必要な皮脂まで奪い乾燥を誘発。頭皮が潤いを補おうと皮脂を過剰に分泌させてしまう。
  • シャンプーのしすぎ(過剰な頻度):1日に何度も洗うと頭皮の乾燥が進み、バリア機能低下や皮脂トラブルの原因になる。
  • 不十分な洗髪・すすぎ残し:泡立て不足やすすぎ残しは、皮脂汚れが頭皮に残り、ベタつきやニオイの原因になり得る。
  • 高温のお湯や爪を立てる洗い方:熱いお湯や爪でのゴシゴシ洗いは頭皮を刺激。皮脂腺の活動を活発にさせてしまう。
  • 紫外線によるダメージ:紫外線は頭皮にダメージを与え皮脂腺を刺激。皮脂分泌を増加させる要因となる。
  • 高温多湿な環境:夏場や梅浦時期など、汗をかきやすい高温多湿な環境は皮脂分泌を促すことになる。

これらの外的要因は、日々の少しの意識や工夫で改善できるものがほとんどです。

ご自身のヘアケアの習慣だけでなく、環境の見直しによって、頭皮の状態を整えられるでしょう。

食生活やホルモンバランスの乱れも影響【内的要因】


外側からのヘアケアと同じくらい、あるいはそれ以上に頭皮の皮脂分泌に影響するのが、食生活やホルモンバランスといった「内的要因」です。

体の内側で起こっていることが、頭皮の状態として現れるケースも珍しくありません。

代表的な要因としては、ストレスによるホルモンバランスや自律神経の乱れが挙げられます。

過度な精神的ストレスは、男性ホルモンなどを刺激して皮脂腺の働きを活発にさせることがあるためです。

閉鎖空間の長期滞在では心理的ストレスで唾液中コルチゾールや炎症系サイトカインの IL-1βが高まるとともに,皮膚の経表皮水分蒸散量(TEWL)や皮脂量が増えることが報告されている74)。

※引用:化粧する心のサイエンス —心と肌に響く化粧の研究—より

その他にも、以下のような要因が考えられます。

  • 脂質や糖質の多い食事:揚げ物や菓子類など脂質・糖質の多い食事は、皮脂の分泌を直接促す原因となる。
  • ビタミン・ミネラルの不足:皮脂バランスを整えるビタミンB群などが不足すると、皮脂分泌は不安定になるので要注意。
  • 睡眠不足による影響:睡眠不足は自律神経やホルモンバランスを乱し、皮脂の過剰分泌を招いてしまう。
  • 性別・年齢によるホルモン変動:思春期や更年期など、ライフステージによるホルモンバランスの変化も影響する。

これらの内的要因は、すぐに改善するのが難しいものもありますが、日々の生活の中で少しずつ意識していくことが、健やかな頭皮環境を取り戻すための根本的な対策となるでしょう。

頭皮の皮脂が多すぎると起こる主なトラブル


頭皮の皮脂分泌が過剰な状態を放置すると、単に「脂っぽい」という印象が強くなるだけではありません。

見た目や心身の快適さを損なう、様々な連鎖的なトラブルを引き起こす可能性があります。

  • 「髪がベタついてスタイリングが決まらない」
  • 「夕方になると頭皮の臭いが気になる」
  • 「ベタついたフケやかゆみが治まらない」

上記のような悩みは、過剰な皮脂が原因かもしれません。

さらに、これらのトラブルは毛穴環境の悪化を招き、将来的な抜け毛や薄毛のリスクを高めてしまうでしょう。

以下では、頭皮の皮脂が多すぎることによって起こる代表的なトラブルについて、そのメカニズムも交えながら解説しています。

ベタつきと不快感が増える


頭皮の皮脂が過剰になると、まず多くの方が実感するのが、髪や頭皮の不快な「ベタつき」です。

これは単に手触りの問題だけでなく、見た目の印象や日々の気分にも大きな影響を及ぼしかねません。

過剰な皮脂は髪の根元から毛先へと伝わり、髪全体を重く、脂っぽくさせます。

これにより、朝にセットしたヘアスタイルがすぐに崩れてしまうだけでなく、髪が束になってボリュームダウンしてしまうなど、ヘアセットが非常に困難になりかねません。

そして、このベタつきは「清潔感」を大きく損なう原因ともなります。

毎日シャンプーをしていても、周囲からは「髪を洗っていないのでは?」という不衛生な印象を与えてしまう可能性も十分に考えられるでしょう。

特にビジネスシーンなど、人と会う場面では大きなデメリットとなります。

さらに、こうした見た目の悩みは、「自分の頭皮や髪は大丈夫だろうか」という自信の喪失や、人前に出ることへのストレスに繋がってしまうでしょう。

この心理的なストレスが、さらなる皮脂分泌を促すという悪循環に陥るケースも少なくありません。

このように、頭皮のベタつきは見た目や気分の問題に留まらず、自信や社会的な印象にまで影響を与える、見過ごせないトラブルです。

臭いがきつくなる


ベタつきと並んで、過剰な皮脂が引き起こす大きなトラブルの一つに「頭皮の臭い」が挙げられます。

毎日シャンプーをしていても、夕方になると頭が脂臭いと感じる場合、その原因は過剰な皮脂にあるかもしれません。

まず理解しておきたいのは、皮脂そのものが直接強く臭うわけではない、という点です。

頭皮には誰にでも存在する常在菌がいますが、過剰な皮脂はこれらの菌にとって格好の栄養源となってしまいます。

皮脂をエサに菌が増殖し、皮脂を分解・酸化させる過程でノネナールなどのガスが発生し、これが不快な臭いの原因です。

汗とは質の異なる使い古した油のような独特の「皮脂臭」や、酸っぱいような臭いの正体となります。

つまり、臭いの根本原因である菌の過剰な繁殖を抑えるためには、そのエサとなる余分な皮脂を適切にコントロールしましょう。

フケが増える


頭皮の皮脂が過剰になると、乾燥によるパラパラとしたフケとは質の異なる、黄色っぽくベタついた「脂性フケ」が増えるケースがあります。

これもまた、過剰な皮脂が引き起こす代表的なトラブルのひとつです。

この脂性フケは、主に以下のステップで発生すると考えられています。

  1. 皮脂をエサに常在菌が増殖:頭皮の常在菌「マラセチア菌」が、過剰な皮脂を栄養にして異常に増殖する。
  2. 刺激物質が発生:増殖した菌は、皮脂を分解する過程で「オレイン酸」などの刺激物質を生み出す。
  3. 頭皮のターンオーバーが乱れる:頭皮が刺激物質に反応し、肌のターンオーバーのサイクルが異常に速まってしまう。
  4. 未熟な角質がフケとなる:本来ゆっくり剥がれるはずの角質が、未熟なまま大きな塊で剥がれ落ち、目に見えるベタついたフケとなって現れる。
  5. 炎症による悪循環:この過程で頭皮に炎症が起こると、ターンオーバーがさらに乱れるという悪循環に陥る可能性もある。

フケが目立つということは、「頭皮環境が悪化している明確なサイン」です。

かゆみがひどくなる


過剰な皮脂は、ベタつきや臭いだけでなく、我慢できないほどのしつこい「かゆみ」を引き起こす大きな原因です。

頭皮には誰でもいる常在菌の一種「マラセチア菌」が関わっており、この菌が皮脂をエサにして増殖します。

さらに、皮脂が過剰になると菌も異常に増殖し、その分解物が頭皮を刺激するのが、強いかゆみの主なメカニズムです。

また、余分な皮脂は古い角質と混ざり合い、ベタついた脂性のフケとなって、これもかゆみを誘発する刺激物となるでしょう。

これらの刺激が続くと、頭皮に炎症が起きて赤みを帯びる可能性もゼロではありません。

かゆいからといって掻きむしらないようにしましょう。

頭皮が傷ついてさらに炎症が悪化し、強いかゆみやフケ、赤みなどを伴う「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」といった皮膚炎に繋がる可能性もあるため、早期の対策が必要です。

髪の毛が抜けやすくなる


これまで見てきたベタつきや臭い、かゆみといったトラブルに加え、過剰な皮脂がもたらす最も深刻な問題のひとつが「抜け毛・薄毛」のリスクです。

  • 毛穴の詰まりによる成長阻害:過剰な皮脂が汚れと混ざり毛穴を塞いでしまう。髪の成長が妨げられ、細毛や抜け毛の原因になり得る。
  • 頭皮の炎症による毛根へのダメージ:皮脂による炎症は毛根に直接ダメージを与え、抜け毛の引き金となる。

このように、頭皮の皮脂コントロールは、見た目や不快感の問題だけでなく、将来の髪の毛を守るためにも非常に重要と言えるでしょう。

頭皮から出る皮脂の性別ごとに分けた悩みの特徴

素材


頭皮の皮脂によるベタつきやニオイは、男女ともに共通の悩みですが、その主な原因や悩みの特徴は性別によって異なる傾向があります。

特に、男性ホルモンと女性ホルモンの働きや、その変動サイクルの違いが、皮脂の分泌量に大きく影響を与えているといえるでしょう。

以下では、男性に多い皮脂トラブルの特徴と、女性に特有の皮脂悩みの背景について、それぞれの原因と対策のポイントを詳しく解説します。

ご自身の性別に合わせた適切なケアを知ることが、悩み解決への近道となるでしょう。

男性特有の皮脂の悩み


男性の頭皮がベタつきやすいのには、女性とは少し異なる特有の原因が考えられます。

まずは、その主な原因について見ていきましょう。

  • 男性ホルモンの影響:アンドロゲンといわれる男性ホルモンには皮脂腺を活発にする働きがあるため、もともと皮脂分泌が多い傾向にある。
  • 生活習慣の乱れ:脂質の多い食事や糖質の摂りすぎ、仕事などによるストレス、睡眠不足なども皮脂の過剰分泌に繋がる。
  • 間違ったヘアケア:ベタつきを気にするあまり、洗浄力の強すぎるシャンプーで洗いすぎることで、かえって皮脂を増やす原因になってしまう。

これらの原因への対策としては、まず洗浄力が強すぎない自分に合ったシャンプーを選び、1日1回、夜に丁寧に洗うといったヘアケアの見直しが基本です。

同時に、脂っこい食事を控え、十分な睡眠をとるなど、生活習慣を整えることも皮脂バランスの改善には欠かせません。

セルフケアで改善しない場合は、1人で悩まず皮膚科など専門医に相談しましょう。

女性特有の皮脂の悩み


女性の頭皮の皮脂悩みは、男性とは少し異なる要因、特に周期的なホルモンバランスの変動が大きく関わってきます。

まずは、その主な原因について見ていきましょう。

  • ホルモンバランスの周期的な変動:月経前などに女性ホルモンの影響で、皮脂腺の働きが活発になることがある。
  • ストレスや睡眠不足:デリケートな女性のホルモンバランスは、ストレスや睡眠不足によって乱れがち。
  • 間違ったヘアケア:洗いすぎや洗浄力の強いシャンプーは、乾燥を招きかえって皮脂を過剰にする。
  • 食生活の乱れ:脂質や糖質の多い食事、偏った栄養バランスも皮脂の分泌に直接影響を与える。

これらの原因への対策としては、まず自分の頭皮に合った優しい洗浄力のシャンプーで、洗いすぎないようにケアしましょう。

その上で、バランスの良い食事や質の良い睡眠を心がけ、ストレスを上手に発散させるなど、体の内側からホルモンバランスを整える意識が大切です。

セルフケアで改善しない場合や、周期的な不調が気になる場合は、皮膚科だけでなく婦人科など専門医へ相談をしてみてください。

頭皮の皮脂を抑える正しいヘアケアの方法


頭皮の皮脂をコントロールするには、日々のヘアケアの見直しも重要です。

自分に合ったシャンプーを選ぶことはもちろん、その洗い方からトリートメント、ドライヤーの使い方だけでなく、頭皮マッサージに至るまで、各ステップに健やかな頭皮を育むためのポイントが隠されています。

以下では、皮脂のバランスを整えるための正しいヘアケアの方法を、工程ごとに解説します。

毎日の習慣を少し変えるだけで、頭皮の状態は大きく改善されるかもしれません。

自分に合ったシャンプーの選び方を把握する


頭皮の皮脂コントロールには、ご自身の皮脂トラブルがどのタイプかを見極め、それに合ったシャンプーを選びましょう。

  • 乾燥が原因で皮脂が多いタイプ: 洗浄力がマイルドなアミノ酸系を選び、保湿成分で頭皮の潤いバランスを整える。
  • もともと皮脂分泌が多いタイプ: 適度な洗浄力で余分な皮脂を落とし、フケやかゆみには薬用成分もおすすめ。
  • 頭皮はベタつくが、毛先はパサつくタイプ:頭皮をすっきり洗い上げつつ、毛髪を保湿・補修する成分が配合された製品がおすすめ。

自分の頭皮の状態を正しく理解していることが、最適なシャンプー選びの第一歩です。

正しいシャンプーの使い方をマスターする


自分に合ったシャンプーを選んでも、その洗い方が間違っていては効果も半減してしまいます。

頭皮の皮脂を適切にコントロールし、健やかな環境を保つための正しいシャンプーの手順をマスターしましょう。

  1. 予洗いで大半の汚れを落とす:シャンプーをつける前に、38℃程度のぬるま湯で頭皮と髪を1〜2分ほどしっかりとすすぐこと。
  2. シャンプーは手のひらでしっかり泡立てる:シャンプー液を直接頭皮につけるのはNG。手のひらで泡立てて、汚れを効率よく浮き上がらせる準備をする。
  3. 頭皮を指の腹でマッサージするように洗う:泡を髪全体に行き渡らせたら、爪を立てずに指の腹を使って、頭皮全体をやさしくマッサージするように洗う。
  4. すすぎは洗うより時間をかけて丁寧に行う:シャンプー剤のすすぎ残しは、毛穴詰まりやフケ、かゆみ、臭いの原因となる。

シャンプーの頻度については、基本的には1日1回、夜にその日の汚れをリセットするのがおすすめです。

ベタつくからと一日に何度も洗うと、かえって頭皮が乾燥し、皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。

コンディショナーやトリートメントの扱いにも注意する


頭皮がベタつくからといって、コンディショナーやトリートメントを省略するのは逆効果になるかもしれません。

じつは、これらを正しく使うことが、頭皮の皮脂コントロールの味方にもなり得ます。

その理由は、髪の保湿状態と頭皮の皮脂分泌が連動しているケースが考えられるためです。

シャンプーで髪の油分や水分が失われてパサつきがひどくなると、それを補うために頭皮が「もっと潤いが必要だ」と判断し、過剰に皮脂を分泌しようとすることがあります。

コンディショナーやトリートメントで髪の毛自体を適切に保湿し、なめらかな状態に整えられると、頭皮の過剰な防衛反応を落ち着かせ、皮脂分泌が正常化する手助けとなるでしょう。

ただし、その効果を得るには、以下の正しい使い方を守ってください。

  • 塗布前に髪の水気をしっかり切る:手でやさしく髪を絞り、水気を切ることによって成分が薄まるのを防ぎ、髪にしっかりと付着させることができる。
  • 毛先を中心に頭皮を付着させるのは徹底して避ける:製品を毛先から髪の中間にかけて、ダメージが気になる部分にのみ塗布する。
  • すすぎはヌルつきが残らないように行う:頭皮や髪の生え際に成分が残らないよう、時間をかけて丁寧に洗い流すこと。

このように、コンディショナーやトリートメントの役割を理解し、頭皮を避けつつ髪を保湿するという正しい使い方をマスターすることが、健やかな頭皮環境を保つ上で非常に大切です。

ドライヤーの使い方を意識して乾燥しにくくする


ドライヤーの熱による頭皮の乾燥は、皮脂の過剰分泌に繋がります。

以下の手順で、頭皮をいたわりながら正しく乾かす習慣を身につけましょう。

  1. やさしくタオルドライ:ドライヤーの時間を短縮するため、まずタオルで頭皮の水分をやさしく押さえるように吸収させる。
  2. 頭皮と根元から乾かし始める:蒸れやすい頭皮と髪の根元から乾かし、雑菌の繁殖を防ぐこと。
  3. 熱を分散させ、距離を保つ:ドライヤーは頭皮から20cm程離し、常に振りながら動かして熱の集中と過乾燥を防ぐ。
  4. 仕上げは冷風で引き締める:8割ほど乾いたら冷風に切り替え、開いたキューティクルと毛穴を引き締めて潤いを保つ。

このひと手間が、皮脂バランスの整った健やかな頭皮への近道です。

頭皮マッサージでスカルプケアを習慣化する


日々のシャンプーやドライヤーと合わせて、頭皮マッサージの習慣化も、皮脂のバランスを整えて頭皮を育む上では欠かせません。

頭皮マッサージの主な目的は、血行を促進し、髪の成長に必要な栄養を毛根へ届けやすくすることです。

血流が改善されれば、頭皮の新陳代謝が整い、皮脂の分泌バランス正常化へのサポートが期待できます。

また、硬くなった頭皮を揉みほぐすと、毛穴に詰まった余分な皮脂が排出されやすくなるでしょう。

心地よい刺激によるリラックス効果も、ストレスが原因の皮脂トラブルにはうれしいポイントです。

マッサージは、体が温まり、血行が良くなっているシャンプー中や入浴後に行いましょう。

爪を立てずに指の腹を使い、頭皮全体をやさしく持ち上げるように、気持ち良いと感じる強さで揉みほぐしてください。

ただし、やりすぎは禁物です。

強い力でゴシゴシと擦ると、かえって頭皮を傷つけ、皮脂分泌を促してしまう可能性があります。

1回あたり3〜5分程度、毎日の習慣というよりは、ご自身の頭皮の状態を見ながら週に数回行うのが良いでしょう。

皮脂のコントロールを体の内側からケアするための生活習慣


頭皮の皮脂を根本からコントロールするためには、シャンプーなどの外側からのケアと同時に、体の内側から整える「生活習慣」の見直しが欠かせません。

日々の食事や睡眠、運動、そしてストレス管理といった生活の基本の一つひとつが、頭皮の皮脂のバランスに深く関わっています。

以下では、体の内側から健やかな頭皮環境を目指すために、どのような生活習慣を心がけるべきか、具体的なポイントを詳しく見ていきましょう。

食事に気をつける


頭皮の皮脂バランスを整えるためには、外側からのヘアケアだけでなく、体の内側からケアする、すなわち日々の食生活の見直しが非常に重要です。

私たちの体は食べたもので作られており、頭皮の状態も例外ではありません。

まず、控えるべきは、脂質や糖質の多い食事です。

外食やコンビニ食が多い場合は、特に意識してこれらの食事の頻度を調整しましょう。

逆に、積極的に摂取したいのが、皮脂の分泌をコントロールする働きを持つ栄養素です。

  • ビタミンB群(特にB2、B6):皮脂のバランス調整に不可欠な栄養素。
  • ビタミンC・E:皮脂の酸化を防ぎ、頭皮の健康を保つ抗酸化作用が期待できる。
  • 食物繊維:腸内環境を整える効果が期待できる。体全体のバランスを整え、間接的に皮脂のコントロールにも繋がる。

そして、体の巡りを良くし、新陳代謝を整えるためにも、こまめな水分補給を忘れずに行いましょう。

一度に大量に飲むのではなく、1日を通して1.5リットル程度を目安に、少しずつ飲むのが効果的と言われています。

日々の食事を少し意識するだけで、頭皮環境は大きく変わっていくでしょう。

サプリメントも補助として使用する


バランスの取れた食事が基本ですが、それでも不足しがちな栄養素や、皮脂コントロールをより積極的にサポートしたい場合には、サプリメントを補助的に活用するのもひとつの方法です。

頭皮の皮脂バランスを整える上で、特に重要とされる栄養素には以下のようなものが挙げられます。

  • 亜鉛:細胞の新陳代謝を助け、ホルモンバランスを整えることにも関与するミネラル。
  • オメガ3系脂肪酸:体内の炎症を抑える働きが期待できる成分。

また、ビタミンB2に関しては、頭皮の状態を整えやすい栄養素のため、積極的に取り入れていきましょう。

ビタミンB2(リボフラビン) 働き:皮脂の分泌を抑え、にきびに効果をあらわします。

また、口中の粘膜に働き、口内炎に効果をあらわします。

※引用:佐藤製薬 株式会社|肌あれ、にきび、口内炎に ビハクより

ただし、サプリメントはあくまで食事の補助的な役割と心得ましょう。

過剰摂取はかえって体の不調を招くこともあるため、製品に記載された摂取目安量を必ず守ることが大切です。

また、アレルギー体質の方や、他の薬を服用中の場合は、使用前に医師や薬剤師に相談しましょう。

ぐっすり眠れる睡眠の習慣を身につける


睡眠は、単に体の疲れを取るだけでなく、ホルモンバランスや自律神経を整え、頭皮の健康を保つための重要な時間です。

睡眠の質と量は、皮脂の分泌に直接的な影響を与えます。

睡眠不足に陥ると、交感神経が優位な状態が続き、皮脂腺を刺激するホルモンの分泌が促されることがあるためです。

これが、皮脂の過剰分泌に繋がってしまいます。

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、日中に受けた頭皮のダメージを修復し、ターンオーバーを正常に保つ役割も担います。

睡眠が不足すると、この修復機能がうまく働かず、頭皮環境が悪化する一因ともなりかねません。

皮脂のバランスを整えるためには、単に長く眠るだけでなく、「質の高い睡眠」を意識しましょう。

以下は、質の高い睡眠のためのポイントです。

  • スマホやPCの扱いに注意する:就寝1〜2時間前には、スマートフォンやPCの画面を見ないようにする。
  • カフェインの摂取に注意する:就寝の3〜4時間前までにする。
  • 夕食を就寝の3時間前までに済ませる:消化に時間がかかるため、寝る直前の食事は避ける。
  • 適度な運動を行う:日中に運動をすることで、夜の睡眠が深くなる。ただし、就寝直前の激しい運動は避ける。
  • 入浴を取り入れる:就寝の1〜2時間前にぬるめのお風呂に入る。体温が上がって熱放散により眠気を促進できる。
  • 朝日を浴びる:朝起きたら太陽の光を浴びることで、体内時計をリセットし、日中の活動を促進できる。

これらの習慣を心がけ、ぐっすり眠れる環境を整えることが、体の内側からの皮脂コントロールに繋がるでしょう。

適度な運動も取り入れる


一見、頭皮の皮脂と関係がなさそうに思える「運動」ですが、実は皮脂バランスを整える上で欠かせません。

運動がもたらす最大のメリットは、「ストレスの発散」にあります。

上記でも触れたように、ストレスはホルモンバランスや自律神経を乱し、皮脂の過剰分泌を招く大きな原因です。

運動によって心身をリフレッシュさせることが、皮脂のコントロールに繋がります。

運動には、ネガティブな気分を発散させたり、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があります。

とくに効果的なのは、体の中に空気をたくさん取り入れながら行う有酸素運動。軽いランニングやサイクリング、ダンスなどがそれです。

それでもハードルが高いなと思ったら、近所を散歩したり、緑の多い公園などで、ちょっとアクティブにすごしたりするだけでも効果があります。

1日20分を目安に、体がぽかぽかして、汗ばむくらい続けてみましょう。

※引用:厚生労働省|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~より

また、上記にあるような有酸素運動は、全身の「血行を促進」させる効果も期待できます。

頭皮の血流が良くなることで、毛根に必要な栄養が届きやすくなり、健やかな頭皮環境を保つ手助けとなるでしょう。

ただし、息が切れるほど激しい運動は、かえって体にストレスを与え、ホルモンバランスを乱す可能性もあるため注意が必要です。

「少し汗ばむ程度」の心地よい運動を、無理なく継続させましょう。

ストレス管理も必要な対策


これまでの原因の項目でも触れたように、精神的なストレスは、頭皮の皮脂バランスを乱す大きな要因のひとつです。

ストレスは自律神経やホルモンバランスに影響を与え、皮脂腺を刺激してしまうためと考えられています。

そのため、日々の生活の中でストレスを溜め込みすぎず、自分なりの方法で上手に発散させましょう。

この習慣を持つことが、皮脂コントロールにおいても非常に大切になります。

上記で紹介した「適度な運動」も非常に有効なストレス解消法ですが、それ以外にも、以下のような方法を試してみてください。

  • リラックスできる時間を作る:ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなど、意識的に心身を休ませる時間を作ること。
  • 趣味や好きなことに没頭する:仕事や日々の悩み事を一時的に忘れられるような、ご自身の趣味や好きなことに没頭する時間も必要。
  • 人と話して気分転換する:信頼できる友人や家族と話すだけでも、気分が晴れることがあるため、1人で抱え込まないことも重要。

自分に合ったストレス解消法を見つけ、心と体の健康を保つことが、結果的に頭皮環境の安定にも繋がります。

頭皮の皮脂に関するよくある疑問まとめ


頭皮の皮脂については、多くの人が抱える素朴な疑問があります。

間違った思い込みでケアを続けると、かえって状態を悪化させてしまうことも少なくありません。

以下では、そうした頭皮の皮脂に関するよくある疑問をピックアップし、Q&A形式で分かりやすく解説します。

日々のケアに関する迷いを解消し、自信の持てる健やかな頭皮環境を目指しましょう。

皮脂の役割は何ですか?


皮脂と聞くと「ベタつき」や「臭い」といったネガティブなイメージが先行しがちですが、頭皮や髪の健康を守るために欠かせない、重要な役割を担っています。

頭皮の健康を考えるうえでまず知っておいてほしいのは、皮脂の役割です。 皮脂は頭皮の皮脂腺から分泌される成分で、天然の保湿剤のような役割を担っています。 代表的な皮脂の機能としては以下があります。

【皮脂の代表的な役割】 ・角層の水分の蒸発を防ぐ ・外界からの異物の侵入を防ぐ

このように、皮脂が保湿剤とバリア機能を果たすことで、頭皮の健康状態を維持しています。 皮脂というと肌荒れやニオイの原因など、ネガティブなイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は頭皮の健康になくてはならない成分なのです。

※引用:DEMI|医師 日比野佐和子(ひびの・さわこ)インタビュー記事より

上記のように、皮脂の主な役割は大きく分けて2つです。

  • 内部の水分が蒸発するのを防ぐための「天然の保湿クリーム」としての役割
  • ホコリや花粉、雑菌などの外部の刺激物から頭皮を守る「バリア機能」としての役割

つまり、皮脂は多すぎても少なすぎてもいけず、適度な量でバランスが保たれていることが理想的です。

これまでこの記事で問題としてきたのは、あくまで「過剰な」皮脂ということになります。

朝シャンをしても問題ないですか?


朝のベタつきが気になり、その都度「朝シャン」を習慣にしている場合もあるでしょう。

そもそも、朝シャンには良い点と気をつけるべき点の両方があり、一概に悪いとは言えません。

それぞれのポイントを理解しておいてください。

まずは、朝シャンの主なメリットについてです。

  • 寝ている間にかいた汗や分泌された皮脂をリセットできる
  • 日中をスッキリと快適に過ごせる爽快感が得られる
  • 頭皮のニオイを抑え、清潔感を保ちやすい

逆に、朝シャンに関しては注意点が複数存在しています。

  • 必要な皮脂まで奪ってしまう「洗いすぎ」のリスクがある
  • 頭皮の乾燥を招き、かえって皮脂分泌を促す可能性がある
  • 忙しい朝は「すすぎ残し」が頭皮トラブルの原因になりやすい

もし朝シャンをするのであれば、シャンプーの使用は1日1回に留めるのが鉄則です。

夜はシャンプーを使わずにお湯だけで洗う「湯シャン」にするなどの工夫をしましょう。

基本的には、頭皮のターンオーバーが促される夜の時間帯に、その日の汚れをしっかり落とすほうが、健やかな頭皮環境にとっては理想的と言えます。

すぐに頭皮の皮脂を抑えたい時はどうすればいいですか?


「今すぐ頭皮のベタつきを何とかしたい!」という時のための、即効性が期待できる応急処置方法をいくつか紹介します。

  • あぶらとり紙やティッシュで皮脂を吸い取る:髪の分け目や生え際など、気になる部分の頭皮にやさしく押さえ、余分な皮脂を吸着させる。
  • ドライシャンプーでベタつきをリセットする:皮脂を吸着するスプレーなどを髪の根元に使い、指でなじませる。
  • 頭皮用ミストやシートで拭き取る:頭皮をやさしく拭き取ると、汗のベタつきやニオイも一緒にケアできる。

ただし、応急処置でのケアの方法には、注意点もいくつかあります。

  • ゴシゴシと強く擦る・拭くこと:摩擦による刺激は、かえって皮脂分泌を促す可能性がある。
  • 1日に何度もシャンプーをする:洗いすぎは頭皮の乾燥を招き、皮脂がさらに過剰になる悪循環に繋がる。

これらの方法はあくまで一時的な対策です。

根本的な改善のためには、シャンプーや生活習慣の見直しも忘れずに行いましょう。

頭皮マッサージにオイルを使うのは良いですか?


「頭皮がベタつくのに、さらにオイルを使うのは逆効果なのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。

しかし、実は適切なオイルを選び、正しい方法で行う頭皮のオイルマッサージは、皮脂コントロールの有効な手段となり得ます。

その主な理由は、オイルが毛穴に詰まった頑固な皮脂や汚れを浮き上がらせ、その後のシャンプーで落としやすくしてくれるからです。

「油性の汚れは油で落とす」という、メイクでのクレンジングと同じ原理だと思っていいでしょう。

また、マッサージによる血行促進効果や、頭皮を保湿し乾燥を防ぐ効果も期待できます。

ただし、皮脂の多い方がオイルマッサージを行う際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • オイルの選び方:ベタつきにくい軽めのオイルを選ぶこと。
  • 行うタイミングと頻度:シャンプー前の乾いた頭皮に行い、マッサージ後はしっかり洗い流すのが基本。やりすぎは禁物。
  • やさしくマッサージする:力を入れすぎず、指の腹を使って頭皮全体をやさしく揉みほぐすように行うこと。

これらのポイントを守れば、オイルマッサージは頭皮環境を健やかに整えるための心強いケアとなるでしょう。

頭皮の皮脂を抑えるおすすめシャンプー4選


頭皮の皮脂コントロールにおいて、毎日のシャンプー選びは最も重要なステップです。

しかし、ただ洗浄力が強ければ良いというわけではありません。

自分の頭皮のタイプに合わせて、適切な洗浄力と保湿力のバランスを見極めましょう。

また、頭皮環境を健やかに整えるための抗炎症成分や保湿成分、そして心地よくケアを続けられる使用感なども、シャンプー選びの重要なポイントです

以下では、これらのポイントを踏まえ、皮脂トラブルに悩む方におすすめしたいシャンプーを4つ厳選してご紹介します。

ラッシュジャパン Lash ニュー シャンプーバー 55g ¥1,730

▼おすすめポイント

スパイスが頭皮を刺激し、健やかな環境へ導く。

ネトルエキスやローズマリーが皮脂のバランスを整えてくれる。
固形タイプでスッキリ洗い上げてハリとコシを与える。

ネトルエキスやローズマリーエキスが、頭皮の水分と油分のバランスを整え、過剰な皮脂によるベタつきを抑える手助けをします。

洗浄成分はココナッツオイル由来で、豊かな泡が頭皮の汚れをしっかり落とし、すっきりとした洗い上がりが特徴です。

洗い方としては、シャンプーバーを直接髪になでつけ、マッサージしながら使いましょう。

頭皮の血行も促進され、健康な髪が育つ土壌作りをサポートしてくれます。

ロクシタン ファイブハーブス リペアリングシャンプー 500ml ¥4,950(税込)

▼おすすめポイント

適度な洗浄力で余分な皮脂をすっきり洗浄できる。

植物由来の補修成分でダメージをケアして毛先をしなやかに仕上げる。
5つのハーブ²が織りなすアロマティックな香りも魅力のひとつ。

主洗浄成分の1つであるラウレス硫酸Naが、頭皮の余分な皮脂や汚れをしっかりと落とし、すっきりと洗い上げてくれるでしょう。

一方で、加水分解野菜タンパクなどの補修成分によって、日々のダメージで傷んだ髪をケアできます。

ノンシリコン処方でありながら、きしみを抑え、しなやかでまとまりやすい髪へと導くことが期待できます。

洗浄力がしっかりしているため、非常に乾燥が気になる場合は注意が必要かもしれませんが、皮脂によるベタつきに悩む場合には適した選択肢のひとつです。

アヴェダ カラー コントロール シャンプー 200ml ¥4,180(税込)

▼おすすめポイント

サルフェートフリーのやさしい洗浄力で頭皮をケアできる。

カラーリングした髪の色あせを防ぎ、美しさをキープする。
植物由来の保湿成分とアヴェダならではの香りが魅力的。

ココナッツやヤシ由来のサルフェートフリー洗浄成分が、頭皮に必要な潤いを奪いすぎることなく、余分な皮脂や汚れを穏やかに洗い流します。

洗いすぎによる乾燥や、それに伴う皮脂の過剰分泌を防ぐ手助けとなるでしょう。

豊かな泡立ちでありながら泡切れが良く、髪に負担をかけずにすっきりと洗浄できるのも特徴です。

オメガリッチなアプリコットオイルなどの保湿成分²が髪に潤いとツヤを与え、アヴェダ独自のシトラスフローラルな香りが心地よいバスタイムを演出します。

アンプルール プレミアムフィト ヘアウォッシュN 260ml ¥2,750(税込)

▼おすすめポイント

やさしい洗浄力で皮脂バランスが乱れた頭皮をケア。

高保湿成分と補修成分が髪と頭皮に潤いを与えてくれる。
濃密な泡でやさしく洗い、ハリとコシのある髪に仕上げられる。

アミノ酸系のココイルメチルタウリンNaなどを中心としたマイルドな洗浄成分¹が、必要な潤いは守りつつ、余分な皮脂や汚れをしっかりと除去してくれます。

洗いすぎによる乾燥や、それに伴う皮脂の過剰分泌を防ぐ手助けとなるでしょう。

スーパーヒアルロン酸やセラミドといった高保湿成分が頭皮に潤いを与え、オクタペプチドなどの補修成分が髪にハリやコシをもたらす処方です。

濃密な泡で優しく洗い上げ、しっとりしながらも軽やかな仕上がりになります。

また、オーガニック精油の心地よい香りも魅力のひとつです。

頭皮の皮脂に即効性が期待できるおすすめドライシャンプー2選


「夕方になると頭皮がベタつく」など、今すぐ皮脂を何とかしたい場面で頼りになるのが、即効性が期待できるドライシャンプーです。

水を使わずに、皮脂を吸着するパウダーなどがベタつきをリセットし、サラサラの髪へと導いてくれます。

また、頭皮ケア成分や心地よい香りが配合された製品も多く、不快感を素早くリフレッシュできるのが魅力と言えるでしょう。

以下では、数ある製品の中から、特におすすめのドライシャンプーを2つ厳選してご紹介します。

かならぼ フジコ FPPパウダー 8.5g ¥1,980(税込)

▼おすすめポイント

皮脂を吸収するパウダーがベタつきを瞬間リセットする。

ポンポンと叩くだけで使えて、手が汚れない上に持ち運びもしやすい。
保湿・補修成分とせっけんの香りで頭皮も髪もケアできる。

フジコ FPPパウダーは、夕方になると気になる頭皮のベタつきや、汗でぺたんとなった前髪などを、瞬時にサラふわ髪へと復活させるパウダータイプのドライシャンプーです。

外出先での応急処置アイテムとして特に人気があります。

シリカ¹や変性コーンスターチといった皮脂吸着効果のあるパウダーが、余分な皮脂や汗をしっかりと吸収し、気になるベタつきを抑え、髪の根元をふんわりと立ち上げる手助けとなるでしょう。

使い方としては、気になる部分に直接ポンポンと叩き込み、指でなじませるだけと非常に手軽です。

井田両国堂 スキューズミー ドライシャワー 80g ¥1,320(税込)

▼おすすめポイント

ひんやりして皮脂のベタつきを瞬間的にリセットできる。

髪や頭皮だけでなく、体に使えるマルチに使えるスプレーで便利。
かゆみやニオイを抑える頭皮ケア成分も配合している。

スキューズミー ドライシャワーは、スプレーするだけで、まるでシャワーを浴びたかのようなサラサラ感と爽快感が得られるドライシャンプーです。

頭皮の皮脂だけでなく、夏の汗によるベタつきも同時にリセットしたい、という場合にもおすすめします。

メントール配合による、ひんやりとしたクールな使用感が大きな特徴です。

さらに、ピロクトンオラミンやグリチルレチン酸といった、フケやかゆみを抑える頭皮ケア成分も配合されているのもうれしいポイントといえるでしょう。

頭皮の皮脂のことまで考えられたおすすめトリートメント2選


「頭皮がベタつくからトリートメントは避けたい…」そう考えている方も多いかもしれません。

しかし、皮脂トラブルを抱える頭皮こそ、適切なトリートメントでのケアが健やかな環境への鍵となる場合があります。

髪のダメージ補修だけでなく、頭皮環境を整える有効成分や保湿成分が配合された「スカルプトリートメント」を選びましょう。

以下では、そんな頭皮の皮脂のことまで考え抜かれた、おすすめのトリートメントを2つ厳選してご紹介します。

日華化学 デミドゥ スカルプトリートメント タイプ OS 50 50g ¥880(税込)

▼おすすめポイント

2種の有効成分でニオイ・フケ・かゆみを防ぐことができる。

頭皮に直接つけてマッサージできる新感覚トリートメント。
さらに髪のダメージを補修し、しなやかで美しい髪へと導く。

デミドゥのスカルプトリートメントは、「髪のダメージケアはしたいけれど、トリートメントで頭皮がベタつくのは避けたい」という脂性肌の人に向けた薬用スカルプトリートメントです。

頭皮環境を整えることと、髪の補修を両立できる点がポイントが、このトリートメントの特徴といえるでしょう。

抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムと、血行促進・抗酸化作用を持つ酢酸DL-α-トコフェロールという2つの有効成分が配合されています。

皮脂が原因で起こりがちなフケやかゆみ、気になるニオイを防ぎ、頭皮環境を健やかに整える効果が期待できます。

コタ コタセラ スパトリートメント 200g ¥3,410(税込)

▼おすすめポイント

有効成分が皮脂によるフケやかゆみの原因菌を抑制できる。

頭皮を保湿し、バリア機能を高めて環境の状態を整える。
髪のダメージも補修し、しっとり軽やかに仕上げる。

コタセラ スパトリートメントは、過剰な皮脂が原因で起こるフケやかゆみ、それに伴う頭皮環境の悪化にお悩みの方におすすめの薬用スカルプトリートメントです。

頭皮のケアを最優先に考えながら、髪のダメージも補修します。

有効成分が、皮脂をエサにして増殖する菌の働きを抑制してフケやかゆみを防ぎつつ、甘草由来エキスなどの抗炎症成分が荒れた頭皮をケアも可能です。

ハチミツやケラチンPPTなどの補修成分が、髪のダメージもケアできますが、しっとりするのに重くならない、軽やかに仕上がる点も魅力に感じる人も少なくないでしょう。

皮脂が多い人が頭皮マッサージにも使えるおすすめヘアオイル2選


「皮脂でベタつく頭皮にさらにオイル?」と、マッサージに使うのをためらう人も少なくないでしょう。

しかし、シャンプーだけでは落としきれない毛穴に詰まった頑固な皮脂を「油で浮かせて落とす」クレンジング目的であれば、ヘアオイルは非常に有効なケアアイテムとなります。

選ぶ際のポイントは、ベタつきにくい軽い質感であること、そして皮脂バランスを整えたり、頭皮を健やかに保ったりする天然由来の成分が含まれている点です。

以下では、そんな頭皮マッサージにも使いやすい、おすすめのヘアオイルを2つ厳選してご紹介します。

柳屋本店 柳屋 あんず油 63ml ¥1,078(税込)

▼おすすめポイント

ベタつきにくい軽い質感で、頭皮マッサージにも最適なヘアオイル。

100%植物由来の無添加処方²で頭皮にやさしい。
髪だけでなく、頭皮やボディなど、全身に使える多機能性。

柳屋のあんず油は、「皮脂が多い頭皮にオイル?」とためらってしまう方にこそ試していただきたい、非常に軽い質感が特徴の植物性オイルです。

頭皮マッサージに用いると、毛穴の皮脂汚れを浮かせて落としやすくするクレンジング効果が期待できます。

数ある植物オイルの中でも特に髪なじみが良いとされるあんず油は、ベタつかずに髪と頭皮を保湿できる点がポイントです。

100%植物由来の原料と、シリコンや合成香料、鉱物油などを含まない無添加処方にこだわっており、デリケートな頭皮にも使いやすいです。

小豆島ヘルシーランド ジ・オリーヴオイル (小豆島産)30ml ¥9,680(税込)

▼おすすめポイント

皮脂に近いオレイン酸が毛穴の汚れを浮かせて洗浄できる。

小豆島産オリーブ100%の高品質な無添加オイルで安心。
頭皮の潤いは守りつつ、すっきりとした洗い上がりになる点も魅力。

ジ・オリーヴオイルは、シャンプーだけでは落としきれない毛穴に詰まった頑固な皮脂汚れを、オイルの力でやさしく浮かせて落とす、頭皮クレンジングマッサージに最適なオイルです。

このオイルの主成分であるオリーブオイルに含まれるオレイン酸は、人の皮脂の組成とよく似ている性質を持っています。

そのため、頭皮のしつこい皮脂汚れとよくなじみ、マッサージすることで毛穴の奥から汚れを浮き上がらせ、その後のシャンプーで落としやすくすることができるでしょう。

シャンプー前にこのオイルでマッサージを行うと、頭皮のベタつきや臭いの根本的な原因にアプローチできます。

さいごに


今回は、頭皮の皮脂が過剰になる原因から、日々の正しいケア、生活習慣、そしておすすめのアイテムまで幅広く解説しました。

大切なのは、ご自身の頭皮の状態や皮脂トラブルの原因がどこにあるのかを理解し、それに合った対策を実践することです。

シャンプーの選び方や洗い方、食生活や睡眠といった、今日から見直せるポイントも多くあります。

今回紹介した内容を参考に、できることから1つでも習慣に取り入れ、ベタつきやニオイのない、健やかな頭皮環境を目指しましょう。

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