美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
メンズの2種類のフケを紹介!簡単な見分け方

スーツの肩にパラパラと落ちるフケや、髪の根元のベタつきが気になっている男性も多いのではないでしょうか?
フケ対策を始める前に、フケには大きく分けて2つのタイプがあるという点を知っておきましょう。
- カサカサした「乾性フケ」
- ベタベタした「脂性フケ」
この2つは発生する原因が異なるため、ご自身のタイプに合ったケアを選ばなければ、逆効果になる可能性もあります。
ここでは、それぞれのフケの特徴と、簡単な見分け方をまとめました。
フケとは何?2つのタイプを知ることが対策の第一歩
フケは、頭皮の古い角質が剥がれ落ちたものです。
これは肌のターンオーバーによって起こる自然な現象であり、誰にでも発生します。
ただし、フケの量が急に増えて目立つ場合は、頭皮の環境が乱れているサインかもしれません。
フケ対策の第一歩は、ご自身のフケがどのタイプかを知ることです。
フケには大きく分けて「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類があり、それぞれ原因や適したケア方法が異なります。
まずはご自身のフケがどちらのタイプに近いか、次の項目で確認してみましょう。
カサカサと粉っぽい「乾性フケ」の特徴と原因
乾性フケには、以下のような特徴があります。
- 白く細かい、粉のような見た目をしている
- 肩や襟元にパラパラと落ちやすい
- フケだけでなく、頭皮全体もカサカサと乾燥している
これらの特徴が見られる場合、フケの主な原因は「頭皮の乾燥」にあると考えられます。
冬場の空気の乾燥などによって、頭皮に必要な皮脂まで奪われてしまうと、角質が通常よりも早く、目に見える形で剥がれやすくなってしまうので注意しましょう。
ベタベタと湿った「脂性フケ」の特徴と原因
脂性フケには、以下のような特徴があります。
- 黄色っぽく、湿り気がありベタベタしている
- フケの粒が比較的大きく、塊(かたまり)状になることもある
- 髪の根元や頭皮に張り付くように付着し、落ちにくい
これらの特徴が見られる場合、フケの主な原因は「皮脂の過剰分泌」によるものだと思っておきましょう。
頭皮から分泌された過剰な皮脂をエサにして、頭皮にもともと存在する常在菌(マラセチア菌など)が増殖しやすくなります。
その結果、頭皮が刺激を受けてターンオーバーが乱れ、ベタついたフケが発生しやすくなるでしょう。
自分のタイプはどっち?簡単なセルフチェック
ご自身のフケがどちらのタイプか、以下の項目でチェックしてみましょう。
| チェックポイント | |
|---|---|
| 【A】乾性フケに多い特徴 | ・フケの状態: カサカサと乾いている ・フケの色: 白っぽい ・目立つ場所: 肩や服にパラパラと落ちる ・頭皮の状態: 乾燥してつっぱる感じがする |
| 【B】脂性フケに多い特徴 | ・フケの状態: ベタベタと湿っている ・フケの色: 黄色っぽい ・目立つ場所: 髪の根元や頭皮に張り付く ・頭皮の状態: 脂っぽくベタつく感じがする |
あなたは【A】と【B】、どちらに当てはまる項目が多かったでしょうか? これが、ご自身のフケのタイプを判断する一つの目安となります。
フケへの正しい対策は、まず自分のタイプを知ることから始めましょう。
次のシャンプー選びの参考にしていただくためにも、ご自身の状態を確認してみてください。
男性のフケを引き起こす主な原因

フケが目立つようになると、すぐにフケ対策シャンプーを探したくなるかもしれません。
しかし、効果的な対策を行うためには、まず「なぜフケが発生しているのか」という原因を知っておいてください。
フケの原因は、頭皮が乾燥している「乾性フケ」か、皮脂が過剰な「脂性フケ」かによっても異なります。
また、日々の洗髪方法や生活習慣が、知らず知らずのうちに頭皮環境を悪化させている可能性も少なくありません。
ここでは、男性のフケを引き起こすと考えられる主な原因を4つに分けて解説します。
1. 皮脂の過剰分泌
男性はホルモンの影響などにより、一般的に女性よりも皮脂の分泌が多い傾向があります。
これは、先ほど紹介した「脂性フケ」の主な原因となるので注意しましょう。
頭皮の皮脂が過剰になると、それをエサにする頭皮の常在菌(マラセチア菌など)が増殖しやすくなります。
菌が増殖する過程で頭皮が刺激を受け、ターンオーバーが乱れることで、ベタついた脂性フケが発生しやすくなるでしょう。
2. 頭皮の乾燥
過剰な皮脂とは逆に、頭皮の「乾燥」もフケの大きな原因でもあり、これは先に紹介した「乾性フケ」につながります。
頭皮が乾燥する主な原因は以下の通りです。
- 洗浄力の強すぎるシャンプーの使用
- 1日に何度もシャンプーをする
- エアコンによる空気の乾燥
- 冬場の乾燥した空気
こうした要因で頭皮の水分が失われ、バリア機能が低下します。
その結果、角質が未熟なまま剥がれやすくなり、カサカサとした乾性フケとして目立つようになるでしょう。
3. 不適切なヘアケア習慣
フケの原因が、よかれと思って行っている毎日のヘアケア習慣にある可能性も指摘されています。
まず、フケの原因となってしまうものの代表例が、洗いすぎです。
頭皮のベタつきを気にするあまり、以下のような洗い方をしていないでしょうか?
- 洗浄力の強いシャンプーで1日に何度も洗髪する
- 爪を立ててゴシゴシと強く洗いすぎる
これらは頭皮を守るべき皮脂まで奪ってしまいます。その結果、頭皮が乾燥し「乾性フケ」を招く原因となってしまうでしょう。
一方で、シャンプーやコンディショナーの「すすぎ残し」にも注意が必要です。
洗い流されなかった成分が頭皮に残ると、毛穴の詰まりや、雑菌の繁殖を促してしまいます。
これらが「脂性フケ」がひどくなる原因のひとつです。
洗いすぎによる乾燥も、すすぎ残しによる不衛生な状態も、どちらも頭皮環境を乱す要因となるので、まずはヘアケアの習慣を見直してみましょう。
4. 生活習慣の乱れとストレス
頭皮の環境は、体の内側の状態と密接に関わっています。
例えば、以下のような習慣が身に付いていると、ホルモンバランスや自律神経の乱れにつながってしまうかもしれません。
- 脂っこい食事の多い食生活
- 睡眠不足
- 過度なストレス など
こうしたバランスが乱れると、皮脂の分泌がうまくコントロールできなくなり、皮脂が過剰になる可能性が高まります。
その結果、頭皮環境が悪化し、フケ(特に脂性フケ)を招く一因となってしまうでしょう。
フケ対策の基本はシャンプーの選び方!

フケ対策を考える上で、毎日のシャンプー選びは非常に重要なポイントです。
ただし、これまでに確認したように、フケには頭皮の「乾燥」が原因の乾性フケと、「皮脂の過剰分泌」が原因の脂性フケがあります。
原因が異なるため、ご自身のタイプに合わないシャンプーを選んでしまうと、かえって頭皮環境を悪化させてしまう可能性もゼロではありません。
ここでは、フケのタイプ別に、どのような点に注目してシャンプーを選べばよいかを具体的に解説します。
カサカサする「乾性フケ」は「保湿」と「やさしい洗浄力」で選ぶ
カサカサとした乾性フケの原因は、頭皮の乾燥です。したがって、シャンプー選びのキーワードは「保湿」と「やさしい洗浄力」となります。
まず基本となる洗浄成分は、必要な皮脂を守りながらやさしく洗える「アミノ酸系洗浄成分」が多く含まれたシャンプーを選びましょう。
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルアラニンTEA
- ラウロイルメチルアラニンNa など
さらに、以下のような頭皮にうるおいを与える保湿成分が配合されている製品を選ぶのもおすすめです。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン など
一方で、洗浄力が強いラウレス硫酸Naなどの高級アルコール系のシャンプーは、頭皮の乾燥を悪化させる可能性があります。
乾性フケが気になる場合は避けた方が良いでしょう。
ベタベタする「脂性フケ」は「適度な洗浄」と「菌へのアプローチ」で選ぶ
ベタベタとした脂性フケの原因は、「過剰な皮脂」と、それをエサとする「菌(マラセチア菌など)の増殖」にあると考えられています。
したがって、シャンプーを選ぶ際には、「適度な洗浄力j」と「原因菌へのアプローチ」を意識した選び方をしましょう。
フケ・かゆみを防ぐ効果が認められた「医薬部外品」のシャンプーが無難な選択肢となります。
特に、ミコナゾール硝酸塩やピロクトンオラミンなどの、菌の増殖を抑える働きが期待できる「抗真菌成分」や、皮脂をコントロールする「サリチル酸」などが配合されたシャンプーを選びましょう。
脂性フケの場合、乾性フケとは異なり、過剰な保湿成分はかえって菌のエサになってしまう可能性もあります。
うるおいを「与える」よりも、皮脂を「適度に取り除き」、菌の増殖を「抑える」成分を重視してアイテムを選んでください。
タイプに関わらず意識したい「低刺激」という視点
乾性であれ脂性であれ、フケが目立っている時の頭皮は、何らかの刺激を受けてデリケートな状態になっていると考えられます。
そのため、タイプ別の成分選びに加えて、頭皮への負担を考えてシャンプーを選びましょう。
例えば、香料、着色料、防腐剤などの添加物がなるべく少なく、肌にやさしい「低刺激性」の製品を選ぶことも、頭皮を健やかに保つための一つのポイントです。
ご自身の肌質に合うかどうかという視点も持って、シャンプーを選んでみてください。
フケを抑える正しいシャンプーの方法と頭皮ケア

フケ対策に適したシャンプーを選んだとしても、洗い方やその後のケアが間違っていると、その効果は十分に得られないかもしれません。
特に「シャンプーのすすぎ残し」は脂性フケの原因となり、「洗いすぎ」は乾性フケの原因となるなど、日々の洗髪方法がフケに直結しているケースは多くあります。
ここでは、フケを抑えるために見直したい「正しいシャンプーの手順」を、洗う前の準備から、最後の保湿ケアまで4つのステップに分けて具体的に解説します。
汚れの7割はここで落とす!シャンプー前の予洗いとブラッシングが重要!
フケ対策のためのシャンプーは、シャンプー剤をつける前の「準備」が欠かせません。
この準備段階で、汚れの多くを落とせます。
- ブラッシング:髪が乾いた状態でブラッシングを行い、髪のもつれをほどいておく。ホコリや抜け毛を取り除いて頭皮の汚れを浮き上がらせる。
- 予洗い:38℃程度の熱すぎないぬるま湯で、1分〜2分ほど時間をかけて頭皮をしっかりすすぐこと。
この「予洗い」を丁寧に行うだけでも、汗やホコリなどの汚れの大半は洗い流せます。
予洗いをしっかり行えば、少量のシャンプーでも泡立ちが良くなり、結果として頭皮への負担を軽減できるでしょう。
シャンプーは「洗う」より「泡立てる」意識が必要!
予洗いが終わったら、シャンプー剤を適量手にとりましょう。
その際に、原液を直接頭皮につけるのは避けてください。刺激が強すぎて、すすぎ残しの原因になる可能性が高くなります。
シャンプー剤は、必ず手のひらでよく泡立ててから、髪ではなく頭皮に乗せていきましょう。
洗う際は、爪を立てずに指の腹を使ってください。 大切なのは、ゴシゴシと力を入れて「洗う」ことではありません。
予洗いで落としきれなかった皮脂や汚れを、泡で「なじませる」、あるいは「やさしく揉み込む」程度の力加減で十分です。
頭皮全体をマッサージするように洗う時間は、30秒〜1分程度を目安にしてください。
フケ対策で特に重要!洗いの2倍時間をかける「すすぎ」
フケの原因として、ご自身では気づきにくいものの、非常に多いのが「シャンプー剤のすすぎ残し」です。
洗浄成分が頭皮に残ってしまうと、それが刺激となり、頭皮の乾燥やかゆみを引き起こす原因となります。
「すすぎ」にかける時間は、シャンプー剤で洗っていた時間の「2倍以上」を目安に、十分すぎるほど時間をかけましょう。
意識としては、「もう落ちたかな?」と思ってから、さらに30秒ほどすすぐくらいがベストです。
特に、生え際、耳の後ろ、襟足は、すすぎ残しが最も多い「危険地帯」のため、シャワーヘッドを直接頭皮に近づけるようにして、ぬるま湯で念入りに洗い流してください。
「乾かし方」と仕上げの「保湿ケア」に関してもフケ対策では必須
洗髪後、髪が濡れたまま放置すると、頭皮が湿った状態が続き、雑菌が繁殖しやすくなります。
これがフケやニオイの原因にもなります。
洗髪後はできるだけ早く乾かしましょう。
まずは清潔なタオルを使ってタオルドライを行ってください。
髪をゴシゴシこすらないよう注意しましょう。
タオルを頭皮にやさしく押し当てるように、水分を吸い取ります。
ドライヤーに関しては、頭皮から20cmほど離してください。熱が一箇所に集中しないよう、常に動かしながら乾かしましょう。
この時、髪の毛よりも「頭皮」を先に乾かす意識が大切です。
ドライヤーで頭皮が乾いたら、清潔なうちに「頭皮用ローション」などで保湿ケアを行いましょう。
特に乾性フケが気になる方は、この保湿ケアで頭皮の乾燥を防ぎます。
これがフケ対策の仕上げとして非常に効果的です。
シャンプー以外のフケ対策|頭皮用ローションの選び方と使い方

フケ対策というとシャンプーばかりに目が行きがちですが、じつは「洗った後」のケアもフケ予防には重要です。
顔を洗った後に化粧水で保湿するように、シャンプー後の頭皮にも保湿ケアが欠かせません。
頭皮は清潔であると同時に乾燥しやすいため、そのまま放置すると乾性フケの原因になるだけではなく、乾燥を補おうとしてかえって皮脂の過剰分泌を招く可能性もあります。
ここでは、シャンプー以外のフケ対策として重要な「頭皮用ローション」について、その必要性からフケのタイプ別の選び方、効果的な使い方までを解説します。
フケ対策にローションが必要な理由
顔を洗った後に化粧水をつけるように、シャンプー後の頭皮にも保湿ケアが必要です。
シャンプーをした後の頭皮は、汚れが落ちて清潔であると同時に、水分が蒸発しやすく、乾燥しやすいデリケートな状態になっています。
このタイミングで頭皮用の保湿ローションや化粧水を使い、頭皮に直接うるおいを補給することは、カサカサとした乾性フケを防ぐために大切です。
それだけでなく、頭皮が乾燥しすぎると、かえって皮脂が過剰に分泌されるかもしれません。
これを防ぐためにも、頭皮の水分と油分のバランスを保つ意味でも保湿ケアは重要です。
頭皮用ローション選びのポイント
ご自身のフケのタイプに合わせて、どのようなローションを選べば良いかを具体的に解説します。
- 乾性フケ(カサカサタイプ)の場合:頭皮の乾燥が主な原因であるため、「セラミド」などの高保湿成分が配合された、しっとりタイプのローションを選ぶ。
- 脂性フケ(ベタベタタイプ)の場合:皮脂の分泌抑制効果や、炎症を抑えたりする働きが期待できる「グリチルリチン酸2K」などが配合された、さっぱりとした使用感のローションを選ぶ。
まずは、ご自身のフケがどちらのタイプかを確認しましょう。
タイプに合わないローションを使用すると、期待する効果が得られない場合があります。
店舗やオンラインストアで購入する際は、保湿成分や皮脂抑制成分など、配合されている成分に注目して選んでください。
ローションの効果を高める正しい使い方
ローションの効果を高めるためには、正しい使い方を実践することが大切です。
以下の3つのステップを参考にしてください。
- 塗布のタイミング:最も効果的なのは、お風呂上がりのタオルドライ後。頭皮が清潔で、まだ少し湿り気があるうちに塗布する。
- 塗布の方法:ローションは髪ではなく、頭皮に直接つける。髪をかき分け、ローションのノズルを頭皮に近づけるなどして、頭皮全体にいきわたるように塗布する。
- 仕上げのマッサージ:塗布した後に頭皮をマッサージをする。頭皮全体をやさしく揉み込むようになじませる。
せっかくローションを使用しても、使い方が正しくなければ十分な効果は期待できません。
上記の方法を守り、毎日の習慣として保湿ケアを継続しましょう。
正しいケアの継続が、乾燥によるフケを防ぎ、健康な頭皮環境につながります。
メンズのフケに関するよくある質問

フケ対策について解説してきましたが、ほかにも「セルフケアを続けても改善しない場合はどうすればいいのか」「抜け毛とは関係があるのか」といった、多くの男性が持つ共通の疑問があるかと思います。
また、日々の生活習慣や正しいヘアケア方法についても、改めて確認したい点があるかもしれません。
ここでは、そうしたメンズのフケに関するよくある質問についてお答えします。
セルフケアで改善しない場合は?皮膚科受診の目安
フケ対策は、シャンプーの見直しや正しいヘアケアなど、ご自身でのセルフケアで改善するケースも多くあります。
しかし、セルフケアを2週間以上続けてもフケが減らない場合や、フケだけでなく頭皮に「強いかゆみ」「赤み」「炎症」などを伴う場合は、一度、皮膚科を受診しましょう。
これらの症状は、単なるフケではなく「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」など、専門的な治療が必要な皮膚の疾患である可能性も考えられます。
ご自身で判断しすぎず、早めに専門医へ相談することが大切です。
フケを予防するために、日常生活で気をつけることは?
フケ対策は、頭皮環境と密接に関係する「生活習慣」の見直しも重要です。
体の内側から頭皮環境を整えることも、フケ予防につながります。
日常生活では、以下の3点を意識してみてください。
- 食事:脂っこい食事や糖質の過剰な摂取は、皮脂の分泌に影響を与える可能性があるため、バランスを考える。皮脂の分泌コントロールに関わるとされるビタミンB群を意識して摂る。
- 睡眠:頭皮も皮膚の一部であり、睡眠中にターンオーバーが行われるため、頭皮環境を整えるためにも、質の良い睡眠を十分にとること。
- ストレス管理:適度な運動や趣味の時間を持つなど、ご自身に合った方法で上手にストレス管理を行う。
これらの点を意識することが、フケの出にくい健やかな頭皮環境の土台作りにつながります。
正しい髪の洗い方や乾かし方のコツは?
毎日のヘアケアで、知らず知らずのうちにフケを悪化させる行動をしていないか、今一度確認してみましょう。
まずは、洗い方のコツです。洗いすぎも、すすぎ残しもフケの原因となります。
「ぬるま湯での予洗い」をしっかり行い、汚れの大半を最初に落としましょう。
シャンプーは「指の腹でやさしく揉む」ように洗い、洗浄成分が頭皮に残らないよう「十分すぎるほどすすぐ」ことが最も重要です。
タオルドライの際は、ゴシゴシと強くこすらず、タオルで頭皮を押さえるようにやさしく水分を拭き取りましょう。
ドライヤーは頭皮から20cmほど離し、熱風が一箇所に集中しないよう、常に動かしながら乾かすことが、頭皮の乾燥や余計な刺激を防ぐコツです。
フケと抜け毛は関係ある?
フケが増えてくると、「抜け毛も増えてしまうのではないか」と不安に感じる方も少なくないでしょう。
フケが直接的に抜け毛を引き起こすわけではありませんが、フケが多い状態、すなわち「頭皮環境が悪い状態」が続くことは、髪の成長にとって望ましくありません。
例えば、脂性フケによって毛穴が詰まるだけでなく、頭皮に炎症が起きた場合、健やかな髪が育ちにくくなります。
したがって、フケをそのまま放置しないほうが賢明です。
抜け毛を予防するためにも、フケ対策をきちんと行い、頭皮環境を整える意識を持ちましょう。
乾燥対策!メンズのフケ対策におすすめのシャンプー3選
カサカサとした乾性フケは、頭皮の乾燥が主な原因です。
そのため、シャンプーは「洗浄力が強すぎず、必要なうるおいを守れること」と、「保湿成分で頭皮の乾燥をケアできること」を基準に選ぶ必要があります。
ここでは、乾性フケに悩む男性におすすめの、洗浄力と保湿のバランスに配慮したシャンプーを3点を厳選しました。
シンピュルテ マインドフル シャンプー LOVE UNLOCK 480ml ¥3,630(税込)
「シンピュルテマインドフルシャンプー」は、スキンケア発想で作られた、乾性フケや敏感な頭皮に適したシャンプーです。
洗浄成分は、頭皮への負担が少ないアミノ酸系とベタイン系がベースとなっています。
乾性フケの原因となる「洗いすぎ」を防ぎやすくなるでしょう。
さらに、セラミドNGやスクワラン、アルガンオイルといった保湿成分が頭皮にしっかりうるおいを補給し、乾燥を防げる点も魅力の一つです。
また、グリチルリチン酸2Kが乾燥によるかゆみを抑え、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(ペリセア)などの補修成分が髪のダメージもケアできます。
アリミノ スプリナージュ シャンプー ジェントルモイスト 280ml ¥3,080(税込)
「アリミノ スプリナージュ シャンプー ジェントルモイスト」は、頭皮の乾燥と髪のパサつきを同時にケアしたい方におすすめのシャンプーです。
洗浄成分は、ラウロイルメチルアラニンNaやココイルメチルタウリンNaといった、頭皮に負担の少ないマイルドな処方となっています。
乾性フケの原因となる洗いすぎを防ぎ、必要なうるおいを守ります。
特徴は、アスタキサンチンやプラセンタエキス、スクワラン、アルガンオイル、シア脂といった、美容液などにも使われるような保湿成分を豊富に含んでいる点です。
これらが頭皮と髪にしっかりとうるおいを与えます。また、グリチルリチン酸2Kが乾燥による頭皮のかゆみなども防ぎやすいでしょう。
AFC キッカ クリームシャンプー 380g ¥4,730(税込)
「AFC キッカ クリームシャンプー」は、泡立てずに使うクリームタイプのシャンプーです。
1本でシャンプーからトリートメントまでの役割を担います。
泡による洗浄ではなく、クリームで頭皮をマッサージするように汚れをなじませて落とすため、摩擦による刺激を抑えられるでしょう。
洗浄力が非常に穏やかで、乾性フケの原因となる皮脂の取りすぎを防ぎます。
コメ胚芽油やシア脂、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムなどの保湿成分が豊富に含まれており、よりフケ対策ができるでしょう。
さらに、9種の植物エキスによって頭皮環境も整えられます。
シャンプーの泡立ちによる摩擦や、洗い上がりの乾燥・つっぱり感が気になる方におすすめです。
脂性対策!メンズのフケ対策におすすめのシャンプー2選
ベタベタとした脂性フケは、「過剰な皮脂」と、それをエサとする「菌(マラセチア菌など)の増殖」が主な原因です。
そのため、シャンプーは「適度な洗浄力で皮脂を落とすこと」や、「菌の増殖を抑える成分」、あるいは「皮脂汚れのリセット」を基準に選ぶ必要があります。
ここでは、脂性フケや頭皮のベタつきに悩む男性におすすめのシャンプーを2点紹介します。
ワイズ製薬 カダソン薬用スカルプシャンプー 250ml ¥3,278(税込)
「カダソン薬用スカルプシャンプー」は、頭皮が乾燥するだけでなく、フケやかゆみといった頭皮トラブルも同時にケアしたい方におすすめの薬用シャンプーです。
グリチルリチン酸2Kやサリチル酸といった、フケやかゆみを防ぐ有効成分を配合しながらも、洗浄成分はアミノ酸系をベースにしているため、洗浄力がマイルドになっています。
乾性フケの原因となる皮脂の取りすぎも、比較的防ぎやすいでしょう。
また、シロキクラゲエキスなどの保湿成分が頭皮のうるおいを保ち、洗い上がりの乾燥やつっぱり感を軽減するよう配慮されています。
オイルフリーでさっぱりとした使用感でありながら、乾燥対策も両立させたい男性は試してみてください。
ビーリス オーガニック スパークリング シャンプー 200g ¥3,865(税込)
「ビーリス オーガニック スパークリング シャンプー」は、高濃度の炭酸泡で頭皮の汚れをすっきり落とすことと、頭皮へのやさしさを両立させたシャンプーです。
洗浄成分はアミノ酸系をベースにしており、炭酸泡の力で毛穴の汚れや皮脂を浮かせるため、ゴシゴシこすらずに洗えます。
バオバブ種子油やアルガンオイル、シア脂といった保湿成分によって、乾性フケの原因となる乾燥も予防しやすいでしょう。
さらに、グリチルリチン酸2Kや豆乳発酵液、豊富な植物エキスが頭皮環境を整え、フケやかゆみにアプローチします。
頭皮の乾燥も気になる方だけでなく、毛穴の汚れやベタつきも適度にリセットしたい、という方にもおすすめです。
フケに直接アプローチ!メンズにおすすめの頭皮用ローション5選
フケ対策は、シャンプーで「洗う」ことだけでなく、洗った後の「保湿」も非常に重要です。
シャンプー後の清潔な頭皮は、水分が蒸発しやすく乾燥しやすい状態でもあります。
そこで頭皮用ローションを使い、直接保湿することが、乾性フケの予防や、乾燥による皮脂の過剰分泌を予防しやすくなるでしょう。
ここでは、男性のフケ対策に役立つ、おすすめの頭皮用ローションを5点紹介します。
ご自身の頭皮の状態に合わせて、選んでみてください。
ミルボン オージュア MC モイスチュアローション 100ml ¥2,200(税込)
「オージュア MC モイスチュアローション」は、ミルボンが展開するヘアケアシリーズ「オージュア」の頭皮用ローションです。
美容業界で最大手だけに、ブランドでアイテムを選びたい方こそ試す価値があるでしょう。
ローヤルゼリーエキスやトレハロースといった保湿成分も配合しており、頭皮がデリケートな状態であっても安心して保湿ができます。
ベタつきにくい軽い使用感で、頭皮にすばやくなじむため、使用後のストレスもほとんどありません。
お風呂上がりの保湿ケアとして、手軽に取り入れやすいアイテムではないでしょうか?
nanzen spa hinoki オーガニック ホホバオイル 250ml ¥3,300(税込)
「nanzen spa hinoki オーガニック ホホバオイル」は、化粧水タイプのローションではなく、オイルで頭皮を保湿するアイテムです。
エコサート認証を受けたオーガニックのホホバ種子油を100%使用しています。
ホホバオイルの主成分である「ワックスエステル」は人の皮脂の構造と似ており、頭皮に良くなじみやすくなるでしょう。
これが頭皮の水分蒸発を防ぐ「フタ」の役割を果たし、乾性フケの原因となる乾燥を防ぎます。
また、ホホバオイルは皮脂バランスを整えるだけでなく、固くなった角質をやわらかくする働きも期待できるため、脂性フケや毛穴詰まりが気になる頭皮のケアにもおすすめです。
uka フォーメン GT スカルプトニック 100ml ¥5,500(税込)
「uka フォーメン GT スカルプトニック」は、特に頭皮のベタつきやニオイが気になる男性におすすめの頭皮用ローションです。
メントールなどによるスッキリとした冷感が特徴で、頭皮がスッキリします。
カキタンニンやクロモジウォーターが、気になるニオイや皮脂によるベタつきを抑えられる点もポイントです。
フケ対策の観点では、抗炎症成分のグリチルリチン酸2Kや、血行を促進するセンブリエキスなどが頭皮環境を整えます。
また、さっぱりとした使い心地も欠かせません。
これは、アセチルヒアルロン酸Naなどの保湿成分も配合しているからです。
ジントニックをイメージした爽やかな香りも魅力的で、爽快感を求める方こそ試してみましょう。
シャルレ シャルエーゼ 頭皮エッセンス 80ml ¥6,380(税込)
「シャルレ シャルエーゼ 頭皮エッセンス」は、フケ・かゆみだけでなく、抜け毛や薄毛の予防も同時に行いたい方におすすめの薬用頭皮エッセンスです。
「グリチルリチン酸ジカリウム」、「センブリエキス」、「D-パントテニルアルコール」という3つの有効成分を配合しています。
フケやかゆみを防ぎながら、毛根に働きかけ、育毛や発毛を促進する環境を整えていく頭皮用エッセンスです。
また、抗菌作用が期待できる「ヒノキチオール」が頭皮を清潔に保ち、フケやニオイに悩んでいる方も試してみてください。
トウガラシチンキによる温感と、l-メントールによる冷感を両立させた使用感も特徴です。
コンフォートジャパン ダヴィネス ナチュラルテック シックニング スカルプローション 100ml ¥6,930(税込)
「ダヴィネス ナチュラルテック シックニング スカルプローション」は、フケだけでなく、抜け毛や髪のボリューム不足も気になる男性におすすめの頭皮用美容液です。
カフェインやナイアシンアミドが頭皮の血行を促進し、緑茶ポリフェノールが頭皮のエイジングケアをサポートします。
アルコールベースでベタつかず、メントールやユーカリ葉油による強い清涼感も魅力の一つです。
脂性フケの原因にもなる頭皮のベタつきや、ニオイをリフレッシュしたい方にも適しています。
また、髪の根元にハリとコシを与えるため、ヘアセットの際に髪をふんわりと立ち上がらせた髪型にセットしたい方も試してみてください。
さいごに
今回は、メンズのフケ対策について、フケのタイプ別の見分け方から、原因、シャンプーの選び方、正しい頭皮ケアまでを解説しました。
フケ対策の基本は、ご自身のフケが「乾性」か「脂性」かを知り、タイプに合ったシャンプーを選ぶことです。
また、シャンプーの「すすぎ残し」を防ぎ、洗髪後は「保湿」しましょう。
生活習慣も見直しつつ、セルフケアで改善しない場合は皮膚科へ相談してください。
日々のケアの見直しによって、頭皮環境の改善が期待できます。









