ダメージケアは女性にとって、長年の悩みです。
枝毛になっていたり、ぱさついていたり、髪にハリがなかったりと様々な形でダメージが髪にあらわれます。
美容室に行った日だけはきれいでも、その後はどんどん髪が傷み、なんとかしようと慌てて美容室に行くことを繰り返していませんか。
美容室に通う頻度が1カ月に1回だとしたら残りの約30日の自宅ケアが重要です。
そこで、自宅でできるダメージケアについて解説いたします。
この記事に登場する専門家
スタイリスト
長島淳二
静岡県浜松市にあるマテリアルの代表スタイリスト。ヘアケア用品にも精通しており、ご自身でリジュ−シンシアブランドのシャンプーを開発するほどのこだわり。自ら髪を伸ばし、ダメージケアを再現して研究する熱心な美容師。
ダメージが発生する原因
物理的な要因
物理的な要因は熱による原因、摩擦による原因、季節による原因の3つにわかれます。
熱によるダメージ
ヘアアイロンを朝使う方はとても多いと思います。
ヘアアイロンは高温のため、熱によって髪の毛の主成分であるタンパク質が変性し、髪の毛自体が弱くなってしまいます。
ヘアアイロンは150度以上かつ、長い時間あててしまうと毛の損傷度が高まってしまいます。
できるだけ低温かつ、アイロンを使う時間を短くしてセットするようにしましょう。
ヘアアイロンによるダメージは乾燥を引き起こし、枝毛や切れ毛の原因になります。
摩擦によるダメージ
摩擦のなかでも濡れた状態の摩擦は髪の表面にあるキューティクルがはがれる要因となります。
濡れた状態の髪は摩擦に弱いため、濡れた状態でブラッシングや、髪をとこうとするとダメージが大きく与えられてしまいます。
季節によるダメージ
夏の紫外線は髪の毛にダメージを与えます。
特に夏は海水浴に行かれる方も多いでしょうか。
海の海水と紫外線によって、髪の色の変色や乾燥をひきおこします。
プールも同様です。
プールのときは、水の消毒に使われる塩素が特にダメージの原因となりますのでしっかりと水を使ってきれいに洗い流しましょう。
化学的な要因
パーマ剤とカラー剤の2つが髪の毛のダメージの原因となります。
パーマ剤
パーマをする際に使われるパーマ液は髪の毛のケラチンを変化させ、溶解するため、髪へのダメージはある程度は避けられません。
プロの手でできるだけダメージを抑える方法で使用しないと、髪が枝毛になったり、弱くなったりするトラブルが発生してしまいます。
カラー剤
カラー剤はブリーチ剤も含めて、髪の毛の表面にあるキューティクルに影響をおよぼします。
普段はキューティクルが髪の表面をおおっているため、髪はダメージをうけづらくなっています。
しかし、カラー剤を使うことでこのキューティクルがひらきはがれやすくなってしまいます。
場合によっては髪の毛がきれる原因にもなります。
シャンプー、トリートメントの考え方
髪は生えていくなかでダメージが与えられていきます。
生えたばかりのときが一番よい状態で、どんどんダメージが積み重なっていきます。
そのため、ケアの考え方としては、これ以上悪くしないためにはどうしたらよいか考えることが重要です。
髪を洗うだけでも、髪は傷んでしまいます。
しかし、自分にあったシャンプーを使うことでダメージを最小限に抑えたり、きれいな髪を保ったりできます。
その後トリートメントをすることで、洗ったことで傷んだ髪を回復させます。
ダメージケアは見た目年齢にも影響
髪の毛のダメージによって見た目年齢がプラスに見られてしまいます。
逆に髪の毛のケアがしっかりできている方は、若く見えます。
きれいな髪の毛は美しさに与える影響は小さくありません。
美魔女と呼ばれるようなきれいな女性は、髪の毛がみなきれいです。
見た目年齢に影響するので髪の毛のケアはフェイスケアと同じようにしっかりと行いましょう。
ヘアケアにおける大事なこと
ダメージケアは、シャンプーを使って頭皮の汚れを落とすプロセスと、トリートメントによって、痛んだ毛を補修するプロセスの2つがあります。
シャンプーはダメージを直接ケアするものではありませんが、頭皮と髪の汚れを落とすことで髪にダメージを増やしてしまうことがあります。
そのダメージを増やさないのがよいシャンプーです。
トリートメントは、髪のダメージを補修してくれます。
髪の美しさやなめらかさは、髪の毛の水分量と油分量のバランスによって成り立っております。
例えば水分は髪の毛のなかの11%~13%ほどだと正常な水分量といわれています。
この水分量が少ないと、パサつきやダメージがある状態になります。
髪の毛の内部まで浸透するトリートメントは、髪の毛のダメージを受けている部分に吸着し、補修をしてくれます。
具体的には毛皮質と呼ばれる、髪の毛の内側の部分を補修します。
ちなみに毛皮質の外側に層状でついているのが、キューティクルです。
トリートメントによるダメージケアは髪の毛の表面に皮膜をつくり、水分量と油分量を調節されます。
それにより、パサつきをおさえたり、やわらげたりします。
根本からケアの重要性
ツヤのある髪をつくるために根本からケアする重要性についてお伝えします。
髪の毛は生えた時点で、髪の毛自身が自分でダメージを回復することはありません。
そのため、すでに生えてしまった髪はトリートメントなどでケアをしてあげる必要があります。
一方、新しく生えてくる髪は、頭皮環境が健康であればあるほど良い髪がはえてきます。
そのため、頭皮ケアをきちんと行うことは、非常に重要です。
特に汚れがなく、炎症を起こしていない状態であることは健康な髪の毛の土台となります。
美容師が伝える正しいダメージケア方法
シャンプー編
シャンプー前に頭皮についての汚れを、ぬるめのシャワーで落とします。
38度~40度のお湯ですすいでください。
それ以上の温度になると乾燥の原因となります。
シャンプー剤を手に取って、頭をやや上に向けて洗ってください。
美容院でシャンプーをする際も上を向いて洗っています。
髪の根本がたちあがっていることで、指が地肌にも通りやすくなります。
地肌をしっかりあらうことが大事です。
トリートメント編
トリートメントは肩より下、短い方は毛先より5cmにつけるとよいです。
つけたあとに、ジャンボコーム(くし)でとかしてあげてください。
ぬれてる状態では髪の毛が弱くなっています。
強い力でひっぱらないようにしてください。
そして、やさしくとかしてあげてください。
ダメージケアにおすすめのシャンプー10選
※このランキングは美容師個人の主観に基づいて作成されています。
1.ガーデンボタニカ シャンプー400ml ¥1,995(セットのため半額にして算出・税込)
ガーデンボタニカ シャンプーは弱酸性アミノ酸系シャンプーで、うるおいを与えながら洗いあげるので、ノンシリコンなのにきしみません。
加水分解シルク、加水分解野菜タンパク、加水分解ローヤルゼリータンパク、セラミドが、髪のダメージで空洞化した部分を補修成分で満たします。
この時ケアが必要なところにだけ補修成分が届き、ケアが不要な部分に過剰に付着しないため、うるおいとツヤがあるのにさらっと軽く、べたつきや重さのない洗いあがりを実現します。
他にもエルカラクトン、ぺリセア、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCI、加水分解ウールキューティクルタンパクを使用しており、髪の内外からダメージを補修するので、痛みや、手触り、ツヤなどが気になる方におすすめです。
併せて13種類もの植物成分を配合し、栄養とうるおいを与えながらすこやかな髪を育むための頭皮環境も整えてくれます。
今なら公式ページからの購入で、トリートメントとのセットが約20%OFFの3,990円になります。髪のダメージが気になる方は、ぜひお試しになってみてください。
2.リジューシンシア 450ml ¥4,200(税込)
パーマ、カラー毛におすすめのシャンプーです。
ヘマチンの効果によって、ヘアカラーとパーマを長持ちさせます。プラセンタ配合でアンチエイジングと育毛にも効果があります。
また、優しい洗浄力で髪をいたわりながら、しっとりとして、サラサラな美髪へ導きます。
3.N. SHEAシャンプー スムース 300ml ¥3,080(税込)
しっとり系のシャンプーが好きな方におすすめ。
髪のダメージをケアしてくれると同時に、シア脂グリセレス-8エステルズによって保湿力がしっかりとあります。
また、高級感があり、植物の上質な香りによって、髪の毛をつつんで幸せな気持ちにしてくれます。
シャンプーだけだと、匂いの持続力がやや弱い気もしますので、気になる方はライン使いすると良いでしょう。
4.ディーセス ノイドゥーエ シルキーリュクス シャンプー 500ml ¥1,760(税込)
ミルボンのシャンプー。
髪が細め~平均的な太さの直毛タイプの人におすすめです。
アクアアミノFIX効果によって髪がふんわりとした仕上がりになります。
界面活性剤がラウレス硫酸ナトリウムが使用されているため泡立ちもよく、泡で包み込むように洗うとよいです。
5.アマトラクゥオヘアバス 400ml ¥4,620(税込)
高級感と上質さのある、シャンプーだけでもダメージ補修ができている感覚になるシャンプー。
フルボ酸とヘマチンの配合によってダメージケアに効果的です。
水分量の少なくなった、50代におすすめです。
6.oggi otto オッジィオット インプレッシブPPTセラムSSシャンプー 250ml ¥3,850(税込)
導入している美容室も限られているシャンプー。
包み込む感覚と、上質なテクスチャーが特徴。
つるりとした感覚を1回洗ったら実感できる即効性のありそうなシャンプー。
ただし、継続的に利用しないと効果はでません。
コンディショニング力が高めのため、ダメージを補修しつるりとした髪を求めている方におすすめです。
7.N organic(エヌオーガニック) マイルド&リファイニング シャンプー 300ml ¥5,270(セット価格・税込)
アミノ酸系シャンプー。
低刺激なのが特徴。
泡立ちに少し弱さがあるものの、通常のシャンプーよりもやや多めに使うと、きめ細かい泡が髪をつつんでくれます。
頭皮が弱いけれど、髪のダメージをしっかりケアという方におすすめしているシャンプーです。
8.ルベル IAU イオ クレンジング リラックスメント(シャンプー) 200ml ¥1,097(税込)
イオシリーズのなかでも乾燥しがちな髪の方に使っていただきたいシャンプー。
ショートヘアでダメージがある方でもしっかりと補修できるシャンプーです。
しっとりというより、さらりと、整う感覚があります。
癖があるシャンプーが苦手という方にとっては使いやすいシャンプーです。
東急ハンズやロフトといったバラエティショップでも購入できます。
9.ケラスターゼ バン ド フォルス N 250ml ¥3,300(税込)
好きな人も多いケラスターゼのシャンプー。
ヘアオイルが有名ですが、シャンプーもクオリティがたかく、しっとりめの仕上がりを求める方には使いやすいシャンプーです。
ただ、せっかくケラスターゼを使うならオイルまで使うことを推奨します。
少し値段がかかってしまうのが難点ですが、ヘアケアにお金をかけられる人にはぜひ使ってほしいと思います。
10.シュワルツコフ BCクア カラースペシフィークシャンプーa 250ml ¥1,163(税込)
シュワルツコフのカラーのもちをよくするシャンプー。
ダメージケア専用ではないのですが、髪のph濃度を調整してくれるため、量が多くパサつくタイプの髪の人にはおすすめです。
ダメージケアとカラー対策を両立したい人にとっては使いやすく、まとまりのある仕上がりを実現します。
11.コタ アイ ケア シャンプー 5 800ml ¥5,500(税込)
保湿成分である、緑茶エキスがはいっている珍しいタイプのシャンプー。
パサつきが続く人にとっては2か月ほど使うとまとまりがよくなりダメージ状態が改善してくれます。
さらりとした髪の状態がくせになること間違いなし。
おわりに
ダメージケアの原因とダメージケアの対策方法をお伝えいたしました。
日頃から少しの手間をおしまずケアしつづけることが重要です。
また今回はダメージケアにおすすめの商品を紹介させていただきました。
トリートメントは時間がなくて毎日できないという方でも、シャンプーは毎日していると思います。
毎日にヘアケアを簡単に行うには、シャンプーを少しだけ良いものにかえることが1番のダメージケアだと思います。
毎日ケアを怠ることなく、しっかりとしたケアを行いましょう。