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白髪染めの頻度は年代別でちがう?サロンVSセルフ染めの違いも紹介

白髪染めの頻度は年代別でちがう?サロンVSセルフ染めの違いも紹介

白髪染めの頻度は年代別でちがう?サロンVSセルフ染めの違いも紹介

「染めてもすぐに白髪が生えてくる」

「白髪染めはサロンでやった方がいいの?」

「みんなどのくらいの頻度で白髪染めしてるの?」

など、白髪染めに関して困っている方は多いのではないでしょうか。

今回は、白髪染めの頻度を年代別に紹介し、白髪染めとカラーリングの違いや、サロンで染める場合とセルフで染める場合の違いなども解説します。

白髪染めのシャンプーも紹介するので、自分に合った白髪染めの頻度と方法の参考にしてみてください。

【年代別】白髪染めの頻度

白髪染めの頻度が高いと、頭皮や髪を傷めてしまう心配も出てきます。

年代別に、理想的な白髪染めの頻度を見てみましょう。



20代の白髪染め頻度

20代の白髪は、睡眠不足や食生活などの生活習慣や、

強いストレスなどが原因となる一時的な白髪の場合もあります。

そのため20代で白髪染めをしている方は、多くがおしゃれ染めとの併用で、全体的な白髪染めより気になる部分のみ白髪染めをしている場合が多いです。

生えてきてもそれほど目立たないため、

2ヶ月に1回程度の部分染めで十分な頻度と言えるでしょう。


30代の白髪染め頻度

30代も後半になると白髪に悩む方も増えてきます。

ただし、生え際や分け目などの目立つ部分に多くなければ、白髪染めの頻度は2ヶ月に1回でも大丈夫。

2ヶ月に1回では足りない方で、髪へのダメージが気になる場合には、白髪部分だけをすくって染める「ウィービング」という方法もおすすめです。


40代の白髪染め頻度

40代になると白髪が多くなったと感じますが、白髪の量としてはまだ全体の3分の1以下という方が多い印象です。

そのため、全体染めとしては2〜3ヶ月に1回にして、1ヶ月に1回程度のリタッチ(伸びた部分のみ染めること)が理想的。

全体染めは髪のダメージも気になるため、リタッチや部分染めをうまく組み合わせていきましょう。


50代の白髪染め頻度

50代では髪全体の半分が白髪になると言われています。そのため、何もしなければ白髪の量が多く感じます。

しかしながら、白髪染めの頻度としては、2〜3ヶ月に1回の全体染めがおすすめです。

その後は、髪の伸びるペースに合わせて3〜5週間に1回程度のリタッチをしましょう。


白髪染めとカラーリングの違い

美容室で「白髪を染めたいが明るい色にしたい」と言って、断られたことはありませんか?

それは、白髪染めとカラーリングの違いによるものかもしれません。

白髪染めとカラーリングはどのように違うのでしょうか。


白髪染めとは?

通常、髪は1番外側にあるうろこ状の「キューティクル」で覆われています。

そのままでは染料が髪の内側に入らないため、まずはアルカリ剤でキューティクルを開き、その隙間から過酸化水素と染料を髪の内側に入れていきます。

そこで酸素が発生し、カラーの元となるメラニン色素を分解して脱色してから、髪に色をつけます。

しかし、白髪の場合はすでにメラニン色素がない状態なので、メラニン色素を分解する力があまり必要ありません。

「髪に色をつける」ことに注力しており、あまり脱色作用がないのが「白髪染め」ということです。


カラーリングとは?

髪を脱色してから色を入れる、という基本的な工程は白髪染めと同じです。

ただし、カラーリングは白髪ではない髪を染めることを目的としているため、しっかりメラニン色素を分解・脱色してから色をつけます。



白髪染めとカラーリングの違いは?

白髪染めもカラーリングも、髪が染まるメカニズムは同じです。

2つの大きな違いは、ブリーチ力と染毛力のバランス。そのバランスは、以下のように違いがあります。

・白髪染め……メラニン色素がないため、ブリーチ力は弱めで染毛力が強め
・カラーリング……メラニン色素があるので、ブリーチ力強めで染毛力弱め

このような違いがあるため、おしゃれ染め(カラーリング)では白髪がきれいに染まらず、白髪染めでは暗めに染まってしまいます。

そのため、サロンでは白髪染めでは明るくできないと断るケースがあるのです。

最近では白髪染めも進化しており、明るめの色を出すこともできるようになっています。


カラーリングに使われる薬剤

さて、白髪染めもカラーリングも髪が染まる仕組みはほぼ同じであることがわかりました。

では、カラーリングに使われる薬剤を詳しくみていきましょう。


アルカリ剤

1剤とも呼ばれる薬剤で、揮発性のものと不揮発性のものがあります。

髪の表面は「弱酸性」なので、キューティクルを開かせるためにアルカリ剤で膨潤させます。このアルカリ剤は、揮発せずに髪に残り続けるため、髪を傷める原因となります。

サロンのカラーリングに含まれるアルカリ剤は、アンモニアが含まれており、揮発性が高いので髪の内部に残りにくいとされています。

一方で、市販のカラー剤にはモノエタノールアミンという不揮発性のアルカリ剤が使用されており、使用後も髪の内部に残ってしまいます。

モノエタノールアミンのおかげで、刺激臭が少なく香りも良いのですが、髪の内部にアルカリ剤が残ってしまい、キューティクルが開いたままで外からの刺激に弱くなります。

セルフカラーの後、髪が乾燥してパサパサになったり、ハリやコシがなくなってしまうのは、アルカリ残留に原因がある可能性があります。


過酸化水素

過酸化水素と聞いて、酸素をつくる理科の実験を思い出す方もいるでしょう。

市販品ではオキシドールとして販売されている過酸化水素は、2剤と言うこともあり、カラー剤においては脱色・発色の両方に不可欠です。

ただし、過酸化水素の濃度調節がとても重要で、濃度が高いほどよく脱色し、よく発色しますが、その分髪へのダメージも大きくなります。

サロンでは1.5〜6%まで調整ができ、例えば暗めの根元には6%、明るい毛先には2%など、施術する髪の状態によって調節しています。

しかし、市販のカラー剤は濃度を最大の6%にしてあります。

誰でもしっかり染められるように1番高い濃度にしてあるのですが、すでに明るい髪であっても強く脱色されるため、髪のダメージは大きくなってしまいます。


色素

髪の色をいったん脱色し、そこに色素を入れていくわけですが、サロンではその色の数を約40〜300色取りそろえています。

市販のカラー剤は、店頭に並んでいる10〜25色ほどで、自分で塗ってもムラになりにくいように、色素の量を多くしてあります。

セルフカラーで思ったより色が濃くなったというのは、この色素の量によるところでしょう。

色が濃く、抜けにくいというメリットもありますが、色素の量が多いことによるダメージも大きくなります。

サロンでは1人ひとりの髪に合わせて色を決めていきます。

何度も染めていると、毛先だけ明るくなってしまうこともあります。

白髪が生えてきた暗めのリタッチ部分には明るめの色、すでに明るい毛先には傷みにくいようにカラー剤を調節し、全体が均一の明るさになるよう染めることができます。



白髪はサロンで染める?セルフで染める?

白髪の全体染めは、どの年代でも2〜3ヶ月に1回程度が適切と説明しました。

しかし、リタッチの頻度によっては毎回サロンに行くのが難しい場合も。

どちらで染めるのがよいのか解説します。



白髪染め【サロンVSセルフ】どっちがおすすめ?

結論から言えば、白髪染めはサロンで行うことをおすすめします。

なぜなら、市販のホームカラー剤は髪や頭皮へのダメージは、サロンカラーの5〜10倍とも言われ、髪への負担が大きいからです。

ホームカラー剤は、完全に洗い流すことを前提としている「酸化染毛剤」で、医薬部外品となっています。

セルフではどうしても洗い残しが出やすく、薬剤が残ったままだと接触性皮膚炎などのトラブルリスクもあります。

しっかり洗い流したつもりでも、アルカリ剤が残ってしまうこともあり、頭皮や髪の乾燥の原因ともなるため、セルフで白髪染めを行う場合には十分に注意しましょう。


リタッチをセルフで行うなら

とはいえ、リタッチの頻度が1ヶ月くらいになると、サロンに通うのはスケジュール的にも金銭的にもきついことがあります。

しかし、サロンに行くのを全体染めだけの2〜3ヶ月に1回の頻度にすると、伸びてきた根元が気になってしまいますよね。

そこで、根元だけを部分的に染めるリタッチをセルフで行うという方法もあります。

根元だけをセルフで染める場合には、思っているより明るめの色を選ぶのがコツ。

その理由は、暗めの色で染めてしまうと次にサロンに行った際、セルフで染めた部分との「境目」をなじませるのが大変だからです。

行きつけのサロンがあるなら、どの程度のカラーを使うといいか相談してみるといいでしょう。


美容師がセルフでの白髪染めを嫌う理由

サロンではセルフで染めることを嫌う傾向にありますが、それはどの薬剤を使ったかによって、予測できない化学反応を起こす可能性があるからです。

髪を染めるというのは、薬剤によって化学反応を起こして色を抜いたり、入れたりしているため、髪がこれまでにどのような薬剤でどのような反応を起こしたかは、「履歴」として髪に残っています。

この「履歴」によって、サロンで使用した薬剤が思わぬ化学反応を起こし、異なる色に染まってしまう危険性があるため、美容師はセルフで染めることを嫌がる訳です。

サロンへ行くまでの「繋ぎ」でセルフリタッチを行う場合には、どのような薬剤を使ったか伝えるといいでしょう。


白髪染めをセルフで行うメリット・デメリット

白髪染めを自分で行う場合のメリットとデメリットは、以下の通りです。

▼セルフ染めのメリット

・リーズナブルな価格
・時間に縛られず、いつでもできる
・時間がかからない

▼セルフ染めのデメリット

・きれいに染まらない(ムラになる)
・染めたくない部分も染まってしまう
・色落ちしやすい
・髪や頭皮のダメージが大きい
・服やタオル、洗面台やお風呂が汚れる
・次のサロンでの施術が思い通りにならない可能性がある

セルフでの白髪染めは、どうしてもデメリットの部分が多くなってしまいます。

鏡に映る部分はきれいに濡れても、後ろや内側がうまく濡れなかったり、薬剤の洗い残しが心配だったりと、ムラやダメージが気になってしまいます。

どうしてもセルフで染める場合には、リタッチのみをセルフにすることをおすすめします。


白髪染めをサロンで行うメリット・デメリット

サロンで白髪染めをするメリット・デメリットはどうでしょうか。

▼サロン染めのメリット

・きれいに染まる
・ダメージが少ない
・カラーの幅が広い
・ムラにならない
・カラー後のアフターケアも行ってもらえる

▼サロン染めのデメリット

・お金がかかる
・予約やサロンへ行く手間がかかる
・拘束時間が長い
・美容師とのコミュニケーションが必要
・予約が取りにくい

サロンで白髪染めをするには、かなり頻繁に通う必要があるため、忙しい方や土日しか時間が取れない方は大変です。

ほとんどのサロンが予約制なので、限られたときにしか行けない場合には、予約が取れなくて困ってしまうことも。

しかし、髪や頭皮のダメージを考えると圧倒的にサロンで染める方がダメージは少なくてすみます。思った通りのカラーにできるのもサロン染めのメリット。

頻繁にサロンに通えない場合には、セルフリタッチと上手に組み合わせるといいでしょう。


白髪染めの頻度を減らす方法

どのような方法を使ったとしても、髪を染めると髪や頭皮のダメージは避けられません。ダメージを与えないためには、できるだけ白髪染めの頻度を減らすことが大切です。

白髪染めの頻度を減らせる方法を紹介します。


明るいカラーリングやハイライト

真っ黒の髪だから少ない本数でも白髪が目立ってしまうということがあります。

あまり白髪の量が多くない場合には、髪全体を明るいカラーリングにしたり、ハイライトを入れたりするのがおすすめです。

ただし、伸びると生え際や分け目の白髪が気になるという、ある程度白髪の量がある方は、明るいカラーやハイライトにしても、結局は伸びてきた白髪は目立ってしまいます。

特にハイライトは、最初の施術時にはきれいな仕上がりでも、それを続けてキープするのは難しい技術です。

なぜなら、ハイライトは少量の髪をランダムに取り分けて、そこだけをブリーチして明るく染めるため、2回目以降もまったく同じ髪だけを明るくするのが難しいからです。

一般的な美容師は、ハイライトの2回目以降も、ランダムに髪をすくいとってブリーチ&カラーリングをすることになり、続けていけば髪が傷んでしまいます。

この方法は、白髪がほぼ目立たない20代から30代前半の方には有効な方法でしょう。


ヘアマニキュア

ヘアマニキュアは、髪の表面だけに染料をコーティングする方法。

元の髪の色を一度抜いてから色をつけるカラーリングと違い、髪の表面だけに色をつけるので、髪を傷めずに施術できるのが特徴です。

また髪にツヤやハリを出すこともできるため、髪にボリュームがない、髪が細すぎるという方にもおすすめできます。

ただし、髪の内部まで染める白髪染めやカラーリングに比べると、ヘアマニキュアの色持ちは短く、約2〜4週間程度となります。

毎日のシャンプーで徐々に落ちていくため、短期間で元の色に戻ってしまいます。

また、黒髪の上にコーティングしても色は出にくいため、髪全体を明るい色にしたい場合には不向きです。

さらに、ヘアマニキュアをした後に、白髪染めやカラーリングをする際には、ヘアマニキュアの表面コーティングで色が入りにくいので注意してください。


一時着色料

白髪が部分的であったり、次のサロンまでなんとか伸びてきた白髪を隠したいという場合には、一時着色料でしのぐこともできます。

一時着色料とは、ヘアスプレーやマスカラ状のもので、髪の表面に色をつけるものです。染まることはなく、シャンプーすれば落ちます。

スティック状になったものや、コンパクトのようにパフで塗るもの、液状・固形・パウダーなど、形状も使用法もさまざまな商品が市販されていますので、自分に合ったものを選びましょう。

白髪の量が多い場合には、一時着色料では隠しきれませんので、白髪の量が少なく、生え際や分け目の白髪が隠せればよいという方に向いています。


白髪染めシャンプー

白髪を染める染料が入ったシャンプーで、使い続けることで徐々に白髪が目立たなくなります。

1回の使用でしっかり染まるわけではありませんが、サロンへ行くまでのつなぎや、セルフカラーの頻度を落としたい場合にはおすすめです。

毎日のシャンプーを置き換えるだけなので、セルフカラーのように手間も時間もかかりません。

ただし、白髪が目立たなくなるため1週間程度がかかるため、すぐに白髪を隠したいという場合には向きません。


白髪染めシャンプーとは?

毎日行うシャンプーで白髪を染められるなら、伸びてくる白髪が目立たないのでは?と、興味を持つ方もいるでしょう。

白髪染めシャンプーとはどのようなものか、詳しく説明します。



白髪染めシャンプーで染まるしくみ

シャンプーをするだけで髪を染められるのは、シャンプーに染毛成分が含まれているから。イオンの力で髪の表面に吸着し、白髪が黒く染まるというしくみです。

サロンやセルフの白髪染めのように、キューティクルを開いて染料を内部に入れるということをしないため、髪のダメージが少ないというメリットがあります。

シャンプーのように使うだけなので、ムラなく塗れて、後ろや髪の内部などにもしっかり染料が行きわたります。通常のシャンプーのように、強力な洗浄成分も含まれないため、色落ちがしにくいのも特徴。

1回の使用でしっかり染まるわけではありませんが、毎日使えば徐々に濃くなっていき、使い続けることで黒髪を維持できます。


白髪染めシャンプーのメリット

白髪染めシャンプーは、市販や通販で簡単に手に入ります。価格も1,000〜3,000円程度のものが多く、毎月サロンに行くよりはリーズナブルです。

また、せっかくサロンで染めても1週間程度で白髪が生えてくるストレスもなく、毎日シャンプーするだけでいつも白髪のない状態にすることができます。

1番大きなメリットは、髪を傷めにくいということでしょう。前述した通り、髪の表面に色を付ける方法なので、キューティクルを開くこともなく、アルカリ剤や過酸化水素も使用していません。

髪のパサつきや切れ毛や枝毛に悩むこともなく、一般のシャンプーより洗浄力も強くないため頭皮にもやさしいと言えます。

また、白髪染めシャンプーは頭皮を染めることもないため、敏感肌の方でも使えることがあります。

染料として含まれている自然素材にアレルギーがないか、しっかりチェックした上で使いましょう。事前のパッチテストが有効です。


白髪染めシャンプーのデメリット

染める力は強くないため、しっかり染まるまで時間がかかります。白髪染めシャンプーによりますが、1週間〜3週間程度は使い続ける必要があります。

また、手で扱えるとしている商品でも、爪や浴槽、タオルなどに色が付着してしまうことがあります。

手の汚れは、洗えば落とせますが、気になる場合にはビニール手袋などで保護してから使うといいでしょう。

また、タオルや寝具に色が付く場合には、すすぎが不十分であることが考えられます。

すすいでいるお湯に色が完全に出なくなるまで、しっかりすすぎを行い、シャンプー後はドライヤーで乾かしましょう。

白髪染めシャンプーは、髪の表面に色をつけているだけなので、白髪染めよりも色落ちしやすいです。

毎日使うことを想定しているため、しばらく使わなければ色が抜けてしまいます。


白髪染めの頻度は2ヶ月に1回!長持ちの方法を併用させて

染めても染めてもすぐに伸びる白髪。どの年代でも、白髪染めで全体を染めるのは2ヶ月に1回程度がおすすめです。

しかし、白髪の量が多くなると2ヶ月に1回ではとても隠しきれません。

そこで、白髪染めの頻度を減らせる方法を併用しましょう。伸びた分だけを染めるリタッチや、白髪染めシャンプーを取り入れて、きれいな髪をキープしましょう。


関連情報

白髪になるメカニズムを知ることで、身体の内側から根本的に白髪を防ぐ方法を紹介しております。

白髪を完全に黒髪に戻すことは不可能でも、白髪が生えにくくなる状態をキープすることはできるようになります。

「白髪の予防は身体の内側から!白髪のメカニズムと予防法を紹介」記事はこちら

サイト内関連情報:→https://organique.co.jp/magazine/20643/

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