話題の商品・ブランドは多々あれど、どうやって選べばいいのか困ってしまうドライヤー。
ここ数年は3万円以上の高価格・高機能なものも多く、買い替えを検討されている方も多いのではないでしょうか?
ここでは高級なドライヤーは何が違うのか、何を基準に選べばいいのか、美容師が厳選した〇選をご紹介いたします。
美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
高級ドライヤーと低価格ドライヤーの違いは?
低価格ドライヤーというのは、基本的に2,000円程度で購入できます。
それ以上の高級ドライヤーは高いだけあり、かなり使い心地に違いがあるので、髪をきれいにしたい人こそ使ってみましょう。
違いを簡単にまとめると、以下のように大きく分けて3つです。
▼高級ドライヤーと低価格ドライヤーの違い
・ヘアケア機能が充実している
・髪を早く乾かせる
・デザインがおしゃれ
つまり、髪を乾かす機能以外にも、こだわりが感じられるのが高級ドライヤーです。
特に、髪をきれいにするための機能が、かなり充実しているのがわかります。
それぞれメーカーによって差別化されているので、その機能に魅力を感じるのなら、購入して実際に使ってみましょう。
高級ドライヤーの特徴、おすすめのポイントは?
高級ドライヤーは、低価格ドライヤーと違って、こだわりがかなり感じられる造りをしています。
特に以下の特徴に魅力を感じられるのなら、低価格ドライヤーから高級ドライヤーに買い替えてしまいましょう。
・風が強い
・髪のダメージを抑える機能が満載
・デザインがおしゃれ
どのようなところに魅力があるのか、おすすめのポイントをまとめてみました。
高級ドライヤーが気になる人は、以下で紹介する内容を要チェックです。
高級ドライヤーの特徴①風が強い!
まず、高級ドライヤーならほとんどのものが、強い風が出て早く髪が乾きます。
風が強いといっても、詳しく定められた基準はありません。
しかし、低価格ドライヤーにはないほどのパワーがあるので、そのあたりは安心してください。
今探しているドライヤーが、高級路線かどうか見極めるのなら、1.5㎥/分以上あるかどうか見ておきましょう。
一般的な目安となるので、この数値を確認して選ぶのが無難です。
ちなみに風が強いと、髪を乾かす時間が短くなります。
湿気を飛ばすパワーが強いので、髪が長い人から忙しい人まで、幅広い人におすすめの機能です。
もちろん、ただ風が強いだけだと、髪の毛が飛ばされてセットがしにくくなる人もいるでしょう。
そのデメリットを抑えるために、高級ドライヤーには風量調整ができる機能も搭載されています。
髪を乾かす時は強風モードを使い、髪の形を作るヘアセットの時は弱風モードにするなど、使い分けてみてください。
高級ドライヤーの特徴②髪のダメージを抑える機能が満載!
低価格ドライヤーにはないのが、髪のダメージを抑える機能です。
ヘアケアモードなど、言い方は様々ですが、高級ドライヤーはほとんどこの機能が使えます。
もちろんメーカーによって、それぞれ仕組みは違いますが、特に以下の機能が備わったものを選ぶと仕上がりに違いが出やすいでしょう。
髪の毛には、キューティクルという部分があり、風の当たる温度によって状態が変わります。
温風を髪の毛に当てるとキューティクルが広がりますが、放置したまま摩擦を加えてしまうとダメージが加わってしまいます。
そこで、ドライヤーの冷風を当てながら乾かすと、キューティクルが引き締まってツヤも出やすくなります。
冷風をあてるとキューティクルが整うので、まとまりやすい&自然なツヤのある“ふんわり髪”に。
高級ドライヤーは、自動で温風と冷風が切り替わります。
髪をきれいにするのに適しているので、キューティクルを整えたい人にもおすすめです。
もちろん風量が自動で切り替わる機能を合わせ持った高級ドライヤーもあるので、ヘアセットの時も楽に使えるでしょう。
また、マイナスイオンを出しながら、髪を乾かす機能にも注目してください。
マイナスイオンとは、マイナスの電気を帯びている微粒子です。
マイナスイオンが付着すると髪が整えられるといわれているので、この効果をうまく活用した高級ドライヤーを選びましょう。
もともと髪の毛は、プラスもマイナスも、両方のイオンが付着しているのが普通の状態です。
しかし、カラーやパーマなどでダメージが残ると、乾燥などで静電気が起こり、プラスイオンに傾きやすくなるといわれています。
髪にとってもあまりいい状態ではないので、マイナスイオン機能の付いた高級ドライヤーを使ってください。
中和されて、使う前よりも髪がきれいにまとまるようになります。
高級ドライヤーの特徴③デザインがおしゃれ!
そもそも高級ドライヤーは、名前のとおり、価格が低価格ドライヤーより高めです。
使える材質が幅広くなるため、見た目がおしゃれに作られています。
見た目が良いと、得られるメリットは気分だけではありません。
自分の好みのドライヤーだと、誰でも使いたくなるはずです。
つまりモチベーションにも繋がるので、積極的に髪を乾かすようになります。
だからこそデザインを意識して選んだほうが、髪をよりきれいにできるでしょう。
高級ドライヤーの選び方
高級ドライヤーの特徴について紹介してきましたが、問題になるのは選び方です。
いくら高いドライヤーを使っても、自分と相性のよくないものを選ぶと、あまり効果が期待できません。
そこで、以下のようなポイントを抑えて選ぶようにしてください。
・できるだけ軽いドライヤーを選ぶ!
・風量があるものを使うとさらに楽!
・「マイナスイオン+自動調整機能」が付いたもの!
上記のドライヤーを選ぶと、使い勝手がよくなり、自分と相性のいい高級ドライヤーが手に入ります。
特に注目するべきは、各メーカーで違う独自機能です。
選び方①できるだけ軽いドライヤーを選ぶ!
高級ドライヤーであっても、大事なのは使い続けること。
これができないと、髪をきれいにできません。
ドライヤーを使うのが面倒だと感じる時、特に気になる人が多いポイントは「重み」です。
確かに長時間腕を上げて髪を乾かすと、疲れてしまうのもわかります。
そんな嫌な気分を抑えるためには、ドライヤーそのものが軽いタイプを探してみてください。
女性なら1kg以下だと、ストレスがないという研究結果もあります。
片手では「楽に持てる重さ」は1kg程度、「少し努力して持てる重さ」は1.5kg~2.0kg程度、「できるだけ努力すれば持てる重さ」は2.5kg程度で、男女による差はさほど大きく見られなかった。
※引用:一般社団法人 人間生活工学研究センター [ HQL ] データベースサイトより
あくまで1kgというのは目安です。
高級ドライヤーの中には、500gを切る軽いものも多く販売されています。
できるだけ軽いドライヤーを選んで、ストレスなく髪を乾かしてしまいましょう。
選び方②風量があるものを使うとさらに楽!
軽さを重視したら、次に大事なのは風量です。
腕を上げて髪を乾かすのがつらい人の中には、「時間がかかる」という点にも嫌気を指しているでしょう。
そこで風量のあるドライヤーを選ぶと、かなり時短ができるようになります。
目安としては、1.3㎥/分以上のドライヤーを探してみてください。
ドライヤーの商品ページや、公式サイトを見れば、詳細ページのスペック表などに風量を記載してくれています。
購入する前に、必ずチェックするようにしましょう。
軽くて風が強いドライヤーを使うようになると、髪を乾かすのが億劫に感じなくなるはずです。
特に髪が長い人ほど、優秀な機能よりも風量を重視したほうが、ストレスなく髪を乾かせるようになります。
選び方③「マイナスイオン+自動調整機能」が付いたもの!
上記では、ドライヤーのネガティブなイメージを払拭する選び方を紹介しました。
ここでは逆に、高級ドライヤーだからこその、ポジティブなポイントを紹介しますね。
高級ドライヤーの価格が高くなっているのは、デザイン性だけではありません。
以下で紹介する独自のヘアケア機能も付いているからです。
特にマイナスイオン機能に注目しておきましょう。
マイナスイオンとは、髪に付着すると保湿効果が期待できるもの。それに加えて、各メーカーによって特徴を変えて販売しています。
▼各社独自のマイナスイオン機能!
・ナノケア:マイナスイオンの1000倍の水分量を搭載
・バイオプログラミング:髪にある水分子を活性化
・ハイドロイオン:マイナスイオンより上質なイオン
低価格ドライヤーの中でも、マイナスイオン機能が搭載されたモデルが出ていますが、それ以上の効果が期待できるわけです。
それぞれ仕上がりにも違いはありますが、低価格ドライヤーよりも髪がきれいになるのは間違いありません。
また、自動調整機能までついた高級ドライヤーを選ぶと、楽に髪をきれいに整えられます。
風量調整や温度調整など、本来なら手元で操作しなければいけませんが、この機能が搭載された高級ドライヤーを使えば、何も操作をする必要がありません。
ヘアセットが楽になるだけでなく、ヘアケア効果や時短にも繋がるので、あなたに合った独自機能を探してみてください。
それをもとに高級ドライヤーを選ぶと、損もしなくなります。
【目的別】美容師が厳選!高級ドライヤー4選
高級ドライヤーの選び方について紹介しましたが、結局どれがいいの?と思う人も少なくないでしょう。
そこで、上記の選び方に当てはまるものをできるだけ絞り込んで、バランスのいい高級ドライヤーをまとめてみました。
・見た目を重視したい
・頭皮も肌もきれいにしたい
・コスパを重視したい
・自由にカスタマイズしたい
それぞれ特徴は違いますが、それでも効果としては十分のものばかりです。
高級ドライヤーを探す時に、上記のように使いこなしたいと感じる人は、特に以下をチェックしてみてください。
見た目を重視する人におすすめ①KINUJO Hair DryerKH001 363g ¥33,000(税込)
KINUJOのHair DryerKH001は、見た目がドライヤーっぽくないところがポイントです。
デザインに一目ぼれした人こそ使って損はありません。
もちろん髪を乾かすのには十分な機能が備わっています。
風量としては、1番強い風を使ったとしても、2.2m³/分の風で乾かせるため、低価格ドライヤーよりもかなり時短になるでしょう。
マイナスイオンが出てくれるので、乾かすだけでなく、髪を傷めずに乾かせる点も魅力的です。
また、3つの自動調整モードが搭載されています。
髪を乾かすタイミングによって使い分けるだけで、髪をきれいにできるのは嬉しいポイントですね。
ドライヤーそのものの重量も400gを切っていて、長時間使っても苦になりません。
頭皮も肌もきれいにしたい人におすすめ②ヤーマン リフトドライヤーHC-20W1 414g ¥55,000(税込)
ヤーマンのリフトドライヤーは、肌に対してアプローチした高級ドライヤーです。
美顔器機能が搭載されており、専用のアタッチメントをドライヤーのノズルにつければ、スキンケアができてしまいます。
もちろん、スカルプモードという機能も搭載されており、頭皮のケアとして使ってみましょう。
音波振動によって、凝り固まった頭皮を柔らかくしてくれます。
もちろんドライヤーの機能としても、レベルが高いところに注目です。
風量は2.2m³/分と強い風で早く髪を乾かせるだけでなく、イオンリセットテクノロジーというものを使えば、広がった髪をきれいに整えられます。
髪も頭皮も肌も、幅広い悩みにアプローチできる美容向けドライヤーですね。
コスパを求める人におすすめ③テスコム ioneマイナスイオンドライヤーTD330A 420g ¥3,300(税込)
テスコムのioneマイナスイオンドライヤーは、とにかく圧倒的なコスパが魅力です。
風量は1.7㎥/分と強い風で髪を乾かせるだけでなく、風が出るノズルの2ヶ所からマイナスイオンが出せます。
高級ドライヤーとしては、必要最低限の機能が備わっているわけです。
それなのに、価格が3,000円ほどとかなり安く手に入ってしまいます。
重量としても、約400gと軽くなっているので、長時間髪を乾かすのも苦ではありません。
もちろんそれ以上の機能は持ち合わせていませんが、低価格ドライヤーよりも少し良いものを使いたい人には刺さるドライヤーです。
ちなみに、持ち手の部分を折りたたみができるので、収納する時に邪魔にならないという点も、実用的に使えておすすめですよ。
自由にカスタマイズしたい人におすすめ④シャープ プラズマクラスタードレープフロードライヤーIB-WX2 590g ¥36,300(税込)
シャープのプラズマクラスタードレープフロードライヤーは、見た目が独特で高級感があります。
機能としても低価格ドライヤーにはない魅力があり、髪を意識する人なら誰でも気になる高級ドライヤーです。
それはアプリ操作ができるところ。様々な機能を組み合わせて、自分好みの風をカスタマイズできてしまいます。
温度設定は7つと細かく設定可能。時間設定でも秒単位で変更できるので、状況によって使い分けしてみましょう。
自分で設定するのが面倒な人は、コンシェルメニューといって、自動で提案してくれる機能もあるので、スマホ操作が苦手な人でも安心ですよ。
もちろんプラズマクラスターが搭載されているので、髪や頭皮の状態を整えやすくなっています。
プラズマクラスターイオン濃度 2.5 万個/cm3 では,有意な肌水分量の増加がみられ,イオン濃度 7 千個/cm3 では,有意な快適感の上昇がみられた.プラズマクラスターイオンが肌保湿効果や快適感向上作用を有することが示唆された。
さいごに
高級ドライヤーは、今使っているドライヤーでは満足できない人が使うドライヤーです。
ただ髪を乾かすだけでなく、髪をきれいにする機能が搭載されており、さらに強い風で髪を乾かす時間まで短くできます。
高級ドライヤーのメーカーによって、それぞれ機能に違いがあるので、あなたに合ったものを探してみましょう。
ただし、腕を上げるのがつらくなるような重いドライヤーだけは、選ばないようにしてくださいね。
1kg以下のドライヤーでも、十分に強い風が出るほどのパワーはありますよ。
参考文献
出典リンク:LIONウェルネスダイレクト
出典リンク:一般社団法人 人間生活工学研究センター [ HQL ] データベースサイト
出典リンク:日本補完代替医療学会誌