最近若いメンズに注目されているヘアケア。
これから美容目的でヘアケアを始めてみたいけど何が何だかわからない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事ではこれからヘアケアを始めたいメンズのためにヘアケアのイロハやおすすめヘアケア商品などをわかりやすくまとめています。
是非この記事を読んでヘアケアの第一歩を踏み出しましょう!
美容師/美容師免許所持。
加藤亮平
山梨大学電気電子工学部卒。ベルエポック美容専門学校通信課卒。美容師歴14年の経験を持ち、メンズに特化した頭皮環境や薄毛に関する知見を持っている。Twitter:@ryohei2650
そもそもヘアケアって何するの?ヘアケアのメリットを紹介!
「ヘアケアは女性がするもので男性は特にする必要はないんじゃないか」
男性の中にはこのようにお考えの方もいるのではないでしょうか。
ヘアケアというとカラーやパーマによって傷んだ髪の毛を修復するものというイメージがあるかもしれませんがそれだけではありません。
もちろん男性の中にもカラーやパーマをされている方もいらっしゃると思いますが、髪の毛というのはドライヤーの熱や紫外線でも広がりや乾燥につながるため清潔感を維持する上でヘアケアは欠かせません。
さらに男性の場合は女性に比べ皮脂の分泌量が多いため、過剰な皮脂によってベタッとしてしまいがちです。
また、フケが見える頭皮や乾燥やパサつきによってボサッと広がってしまう髪型というのは、不衛生かつだらしない印象を与える恐れもあります。
頭皮環境が整っていることで清潔感のある印象をある印象を与えることができるだけでなく、髪のまとまりがよくなることで毎朝のスタイリングの時短にもつながります。
そのため男性におけるヘアケアとしては、最適なシャンプーで頭皮環境を健やかに保ち、コンディショナーやトリートメントなどで髪の内側と外側のケアをすることはもちろん、さらにはご自宅での頭皮マッサージや美容院でのヘッドスパ、ブラッシングで頭皮の血行を良くしたり、ヘアトニック頭皮ローション等などで頭皮を労わったりするのも効果的です。
ヘアケアアイテムって何があるの?それぞれの役割や使い方も紹介!
ヘアケアアイテム①:ヘアミルク
洗い流さないヘアケアアイテムとして使っていただけるヘアミルクは、髪の内部に浸透することで髪を内側から保湿・補修してくれます。
また、シャンプー後の濡れた状態につけることで髪の毛をドライヤーの熱から守ってくれる効果があり乾燥によるダメージを防いでくれます。
また質感がサラッとしているのでベタつきが苦手な男性にもおすすめです。
さらに、髪のまとまりをよくしたり、ドライヤーでシルエットを作りやすくしたりする効果に優れた製品もあります。
ヘアケアアイテム②:ヘアオイル
ヘアミルク同様に洗い流さないヘアケアアイテムであるオイルタイプのヘアオイルは薬剤によるダメージや紫外線や乾燥によるダメージをケアしながらも、自然でツヤ感のあるスタイリング剤としても使うことができます。
くせ毛やパーマスタイルの男性であれば、リラックス感のある濡髪スタイルを目指す人にはおすすめです。
ワックスよりもベタつかず、水が主成分のヘアミルクよりツヤ感を出すことができるため清潔感も演出することができます。
ヘアケアアイテム③:シャンプー
毎日自宅でもできるヘアケアの基本になるのがシャンプーです。
シャンプーといっても様々な種類があり、ダメージがきになる方や乾燥が気になる方、ベタつきが気になる方と様々ですが髪の状態を改善することができるものを選びましょう。
また、シャンプー髪の毛を洗うものといういうイメージがあるかもしれませんがそれだけではなく頭皮を健やかに整え維持するためのものでもあります。
頭皮環境というのは髪の毛と同じように乾燥肌の方もいれば脂性肌の方もいらっしゃいます。
例えば乾燥肌の方が洗浄力の強いシャンプーを日常的に使ってしまうと頭皮は逆に皮脂を分泌し脂性肌の方が洗浄力の弱いシャンプーを使ってしまうと皮脂を十分に落としきることができず頭皮はベタつきやすくなってしまいます。
頭皮のベタつきは髪のベタつきにつながり、頭皮環境の悪化は髪の毛の成長にも影響するためご自身の髪の毛の状態だけでなく、頭皮環境にもあったシャンプーを選ぶことが非常に重要です。
ヘアケアアイテム④:コンディショナー・トリートメント
シャンプーで頭皮と髪の毛の皮脂や汚れを落とした後はコンディショナーやトリートメントでヘアケアを行なっていきましょう。
カラーやパーマをしていない男性の中には使っていないという方もいるかもしれませんが、前述したように髪は普段から紫外線やドライヤーの熱によってダメージを受けています。
コンディショナーは髪表面のキューティクルをコーティングし指通りを柔らかく滑らかにします。
トリートメントは内部に栄養素や水分を与えてダメージを補修したり髪質を改善したりする効果があります。
また、洗浄成分が強いシャンプーを使っている場合、髪の毛に必要な油分まで洗い流してしまう恐れがあるため長さが短いとはいえ引っかかりやきしみが出る可能性があります。
短髪や刈り上げスタイル等短いスタイルであれば特に必要はないですがある程度長さがある男性は使うことをお勧めします。
ヘアケアアイテム⑤:ドライヤー
髪の毛が短いからといってそのまま放置し自然乾燥させるのは避けましょう。
自然乾燥させると頭皮と髪の水分まで一緒に蒸発してしまい乾燥状態になってしまいます。
頭皮の乾燥は頭皮環境の悪化につながり、髪の毛の乾燥はダメージや広がりの原因に。さらには地肌が濡れたままだと不衛生になり嫌なニオイの原因にもなってしまいます。
見た目の印象が悪くなってしまうだけでなく清潔感を損ねてしまう恐れがあるため注意しましょう。
ヘアケアアイテム⑥:スタイリング剤
スタイリング剤はボリュームや束間を作り、ヘアスタイルに動きをつけるものではありますが、その一方で最低限のまとまりやツヤ感を出すことで、身だしなみを整えるためのものでもあります。
スタイリング剤にもワックスやグリース、ジェルやバームなど目的や髪質に応じて様々なタイプのものを選ぶことができます。
もちろん、前述したヘアオイルやヘアミルクもスタイリング剤として使うkとはできるため、見た目の印象を良いものにするために好みのものを使うようにしましょう。
ヘアケアアイテム⑦:頭皮ローション
頭皮が乾燥している場合、血行不良や頭皮の炎症を引き起こし髪の成長に影響を及ぼす原因になります。
冬場は空気も乾燥し、夏場も室内にいることが多い方はエアコンによって頭皮は乾燥しがちです。
また、毎日のシャンプーによっても皮脂が奪われることによって乾燥している場合もあるため、シャンプー後、ドライヤーで乾かす前に頭皮ローションを使って地肌の保湿を行いましょう。
洗顔後に化粧水をつける感覚と同じように、頭皮にうるおいを与えドライヤーの熱から地肌を守る効果があります。
ヘアケアアイテム⑧:シャンプーブラシ
シャンプーブラシは頭皮を刺激することを目的としたアイテムで、頭皮を適度に刺激することで凝りをほぐし血行促進効果を期待する効果があります。
また、頭皮の汚れや毛穴の汚れをしっかりと落とすことができるため健やかな頭皮環境を保つことができます。
血行を促進し頭皮環境を清潔に維持することで髪の成長や抜け毛の防止にもつながります。
毎日のシャンプー時にヘアケアアイテムとしてシャンプーブラシを加えるだけなので、手間もかからず、自宅で簡単に取り組むことができます。
メンズが抱える髪のトラブルとケア方法を紹介!
トラブル①:抜け毛
多くの男性が抱えているセンシティブな悩みである抜け毛。
抜け毛が増えることで将来薄毛になるのではと心配になっている男性もいらっしゃるのではないでしょうか。
髪の毛は1日に100本前後抜けると言われているため、新しい髪の毛が生え・育つためには抜け毛は必要なものです。
とはいえあまりにもたくさん抜けるようであれば何かしらの頭皮トラブルを疑いましょう。
抜け毛にはストレスや生活習慣など様々な要因がありますが、一つは頭皮の血行不良により髪の毛にしっかりと栄養が行き渡っていない可能性があります。
血行をよくするためには頭皮を乾燥させないことが重要であるため、もし洗浄力の強いシャンプーを使っているのであれば保湿力と洗浄力のバランスが取れたアミノ酸系のシャンプーを使ってみるか、シャンプー後の頭皮ローションで地肌を保湿するようにしてみましょう。
トラブル②:フケ
フケにはカサカサとした乾性フケと、べとべととした脂性フケがあります。
乾性フケは乾燥肌の方に多く、洗浄力の強いシャンプーを使ったり、洗う回数が多かったりと頭皮に必要な皮脂が不足することでも生じやすくなってしまいます。
そのため、頭皮が乾燥しないように洗浄力の優しいシャンプーを選ぶだけでなく頭皮ローションでの保湿を行うようにしましょう。
脂性フケは、髪の根元のほうにべったりと付着しているフケで、油っこい食事や不十分な洗髪のほか、ホルモンバランスの乱れなどが原因で、頭皮の皮脂分泌が過剰になることで出やすくなります。
シャンプーの際にしっかりと皮脂を取り除くために少し洗浄力の強いシャンプーを選ぶだけでなく、シャンプーブラシを使ってしっかりと洗うのもおすすめです。
トラブル③:臭い
頭皮トラブルにより皮脂が過剰に分泌されると、皮脂やフケを好む雑菌が繁殖し、頭皮の臭いの原因となってしまいます。
また、夏場などたくさん汗をかいた場合に皮脂に含まれる脂肪酸が汗などと混ざり合い酸化することでも臭いの原因となります。
臭い対策として重要なのは皮脂の過剰分泌を抑えることになるため、頭皮の乾燥を防ぐ必要があります。
そのためには適度な洗浄力のシャンプーを選ぶことだけでなく、ドライヤーの熱から頭皮を守るために頭皮ローションを使った頭皮の保湿がおすすめです。
また、ドライヤーの熱によるダメージを最小限に抑えるために事前のタオルドライもしっかりと行いましょう。
トラブル④:べたつき
髪の毛がべたつく原因は、頭皮の過剰な皮脂が原因であることが多いです。
シャンプー後頭皮が突っ張る感じがしたり髪の毛が軋む感じがする場合はシャンプーの洗浄力が強すぎる可能性があります。
それによって頭皮が乾燥し皮脂が過剰に分泌することによって髪の毛がべたついている可能性があります。
また、スタイリング剤を使っている場合、スタイリング剤の油分が強くシャンプーで落としきれていない場合もあります。
一般的に男性のスタイリング剤には女性用のものに比べ油分が多く含まれているものが多いですが、水溶性のスタイリング剤等を選んで使用してみるのもいいかもしれません。
トラブル⑤:白髪
30代前半〜半ば頃から気になり始める方が多くなる白髪ですが、加齢などの原因によって色素細胞の機能が低下することでメラニン色素が生成されず、黒く着色されないため起こります。
そのほか普段の生活習慣の改善によってできる対策もありますが、頭皮の血流不足も白髪を招く要因の一つとされています。
血行改善にはシャンプーブラシを使ったシャンプーや乾燥を防ぐための頭皮の保湿も効果的です。
また、水道水に含まれる残留塩素も、頭皮の乾燥など、髪の毛へのダメージに少なからず影響があります。
もしシャンプー時のお湯が気になる場合は、塩素を除去するタイプのシャワーヘッドに変えてみるのもおすすめです。
トラブル⑥:かゆみ
頭皮が乾燥している場合かゆみが生じる場合があります。
頭皮がパサついていたりカサカサとしたフケが付着していたりする場合は頭皮が乾燥している可能性があるため、程度な洗浄成分や保湿成分が含まれているシャンプーを使用したり、頭皮ローションを使い頭皮を保湿することで症状が緩和する場合があります。
また、皮脂が過剰に分泌することでも頭皮がかゆくなる場合があります。
頭皮が乾燥することで皮脂の分泌が促されるだけでなく、洗髪不足によって頭皮に皮脂が溜まることでもかゆみが生じ、不快感を伴います。
たくさん汗をかいた日や、シャンプーをしてもなんとなくべたついた感じがする場合は、頭皮の皮脂を適度に落としきれていない可能性があります。
その際、シャンプーの回数を増やすのではなく一度のシャンプーでしっかりと皮脂を落とすことができるよう、少し洗浄力の強いシャンプーに変えてみましょう。
男のヘアケアはこれを買え!おすすめメンズヘアケアアイテム8選!
おすすめのヘアミルク:RETOUCH nu CARE MILK 100ml ¥2,970
シャンプー後のウェット時に使用すると、ドライヤーの熱に反応し毛髪ダメージを補修するエルカラクトン配合しているため洗い流さないタイプのアウトバストリートメントとして使うことができます。
さらに、ドライの状態で使用すると毛髪保護成分リピジュア配合されているためサラッとまとめることができ、スタイリング剤としても使用することができます。
おすすめのヘアオイル:ダンス デザインチューナー フラプライマー ¥2,750(税込)
スクワランやアルガンオイルなどのうるさら成分やビタミンE誘導体、オレイルアルコールをバランスよく配合することで、つや感とサラサラ感を長時間持続させます。
ショートスタイルにおいてのキープ力はないものの、ツヤ感とダメージ補修力は高いため、ダメージが気になるかたや乾燥によるパサつきが気になる男性におすすめです。
おすすめのシャンプー:フーチェ プレミアムAR シャンプー 300ml ¥4,180(税込)
適度の洗浄成分が地肌を最適に維持するだけでなく、フケやかゆみ、臭いを抑える成分が含まれていることで頭皮環境を健やかな状態にすることができるシャンプーです。
また、男性特有の悩みである抜け毛や薄毛にもアプローチすることができる成分が含まれていることで男性には特におすすめのシャンプーです。
おすすめのトリートメント:リンク HAIR MASK997 250g ¥4,620(税込)
さらりとした質感ではありますが、軽すぎないため幅広い男性に対応できるヘアトリートメントです。
9種類の植物エキスが外気や熱による乾燥でダメージを受けた頭皮と毛髪をケアし、ダメージ補修成分「加水分解ケラチン」を配合しているため艶とハリコシを取り戻し、髪の内側と外側に働きかけます。
髪が乾燥しがちで広がりやすくまとまりづらいと感じている男性にも向いています。
おすすめのドライヤー:ダイソン ヘアドライヤー ¥48,800(税込)
男性の中にはドライヤーで乾かすのが面倒だからと自然乾燥で済ますという方もいるかもしれませんが、ダイソンのドライヤーは大風量であるため一般的な男性のショートスタイルであれば短い時間で乾かすことができます。
また、風が熱すぎないため頭皮への負担が少なく乾燥を防ぐことでフケやかゆみを防ぐ効果も期待できます。
おすすめのスタイリング剤:ダンス デザインチューナー ロッキンムーブ 80g ¥1,980
柔らかめのテクスチャーで手のひらに伸ばしやすく、軽やかな付け心地とは対照的に高いセット力で、長時間キープすることができる使いやすいヘアワックスです。
またメンズ専用のワックスによくある強いベタつきや洗い落ちの悪さがないため、一度のシャンプーでしっかりと落とすことができるのも魅力の一つです。
おすすめの頭皮ローション:フーチェ PremiumAR エッセンス plus 140ml ¥7,150(税込)
天然由来の有効成分がふけ、かゆみを抑え、保湿効果によって頭皮と毛髪をすこやかに保ち毛髪にハリコシやボリュームアップ効果を与えてくれます。
べたつきや匂いがないため、男性でも違和感なく使用することができます。
おすすめのシャンプーブラシ:uka スカルプブラシ ケンザン ¥2,420(税込)
シリコン製で地肌に優しいため、シャンプー時だけでなく、頭皮クレンジングや頭皮用美容液の塗布時、また疲れを感じた時のツボ押しにもおすすめ。
髪の長さが長く、毛量が多い男性でも頭皮に届きやすいため、シャンプー時だけでなくクレンジングにおいても便利です。
また、4 種類の硬さから、その日の気分やコンディションに合わせて選ぶことが可能です。
さいごに
今回はメンズのヘアケアについてお話しさせていただきました。
ヘアケアとはいえ、頭皮環境が健やかに整った状態でなければフケやベタつき、さらには抜け毛などを招く恐れがあります。
髪の状態や自宅でのケアを見直し、最適なシャンプーやドライヤーを選ぶことで健やかな頭皮環境を維持し髪のトラブルを回避していきましょう。