【徹底解説】いつものシャンプーに混ぜるだけで白髪対策？！ヘマチンってなに？ヘマチン配合のおすすめシャンプー10選も紹介！
美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
白髪対策にヘマチンってなに？どんな効果があるの？
白髪に悩みを抱えている人は、ヘマチンがちょうどいい成分だという情報を目にしたことは少なくないと思います。
確かにヘマチンは白髪対策に適した成分のひとつですが、具体的にどのような効果があるのかを把握しておくと、大きな失敗を抑えられるでしょう。
具体的なヘマチンの効果についてまとめてみたので、白髪対策に挑戦した人は参考にしてみてください。
毛髪の修復効果
まずヘマチンには、髪の毛を修復させる効果が期待できます。
白髪になると毛先が乾燥しやすくなるので、シャンプーにヘマチンが含まれていると、髪をきれいにした人にとって重宝できるでしょう。
シャンプー処理およびヘマチン含有トリートメント処理を繰返した毛髪試料では、波状毛で会っても部分的な直毛化が徐々に拡大し、毛髪全体に波及したものと観察される。
※引用：シャンプー・トリートメントによる毛髪の修復機構
ヘマチンというのは、ケラチンという髪の毛のたんぱく質と結びつきやすいという特徴があります。
そもそもヘマチンとは、ヘモグロビンといわれる血液中の成分と深い関係がある成分です。
グロビンといわれるたんぱく質と、ヘムといわれる鉄が合わさった形がヘモグロビンになります。
もともとたんぱく質と合わさった成分になるので、髪の毛のアミノ酸が補修しやすくなっているのでしょう。
また、毛先のダメージがひどいと、髪の毛のコシもなくなります。
ヘマチンで髪を補修できれば、ふんわりした髪型も作りやすいでしょう。
シャンプーで髪質が改善できるのなら、魅力的に感じる人も少なくないと思います。
白髪の予防として活躍できる
白髪を予防するのにも、ヘマチンはちょうどいい成分になります。
それはヘマチンが、メラニン色素を作りだす酵素であるチロシナーゼを活性化させる効果があるといわれているからです。
白髪になるのは何かしらの原因でメラニン色素が作られなくなることですが、ヘマチンが配合されたシャンプーを使うだけで、それを予防できるのなら気軽さを考えるなら大きなメリットといえるでしょう。
ただし、ヘマチン入りのシャンプーを使えば、白髪がなくなるといった話ではありません。
あくまで予防のための成分で、白髪が黒髪に戻るといった大きな効果は期待できません。
それでもヘマチン配合のシャンプーを使うだけで白髪が増えにくくできるので、使う価値はあります。
いつものシャンプーにヘマチンを入れて白髪対策！注意点も
ヘマチンは魅力的な成分なので、シャンプーに配合されているものだけでなく、ヘマチンの原液をそのまま使ったアイテムもあります。
原液のように濃厚に含まれているので、白髪対策のために使うのもいいでしょう。
ただし使い方に注意しなければいけません。
それはシャンプーと混ぜて使ったら、あまりよくないという点です。
ヘマチンとは、もともとヘモグロビンといわれる赤血球のたんぱく質に含まれる成分になります。
上記でも紹介しましたが、グロビンといわれるたんぱく質とヘム（鉄）を分解させた成分がヘマチンです。
その性質上、たんぱく質とくっつきやすくなっています。
つまり、シャンプーに含まれるたんぱく質成分が影響して、ヘマチンの効果を半減させてしまうかもしれません。
ヘモグロビンが脊椎動物の血液の色素であり,赤血球の主成分をなし,約94%のヘモグロビンと約5%のヘマチンとから成つて居る事は,周知の事實である。
※引用：ヘモグロビンの榮養的缺陷に就てより
ヘマチンの原液を単品で使うのなら、直接頭皮や髪に付けたほうが無難です。
それに対してヘマチンが配合されたシャンプーは、特殊な配合や作り方でヘマチンを配合させているので、頭を洗いながらヘマチンの効果を落とさずに使えます。
気軽さを考えるのなら、ヘマチン配合のシャンプーを使いましょう。
白髪対策に効果的な成分まとめ
ヘマチンは白髪対策に適した成分といえますが、シャンプーで使うのなら別の白髪対策成分にも目を向けておきましょう。
・メリタン
・ビオチン
・ビタミンC誘導体
これらの成分は、ヘマチン以外にも効果的とされる成分です。
ヘマチンと一緒に配合されていると、より白髪を予防しやすくなります。
白髪を予防するためにシャンプーを選ぶのなら、成分表をチェックしておくと安心です。
メリタン
メリタンはシャンプーの成分表に「アセチルテトラペプチド-1」と表記されており、メリタンとそのままの表示をされていないので注意しましょう。
そんなメリタンは、ある研究結果では、白髪に効果があったという報告があります。
メリタンと経口ヘアサプリメントによる治療を 24 か月間行った後、髪の色は白髪になることなく完全に正常な黒色を回復しました。
※引用：Case report on premature hair graying treated with Melitane 5% and oral hair supplements – PMCより（筆者翻訳）
白髪を予防するのに適した成分で、ヘマチンと一緒に使うとより安心感があるでしょう。
ただし、メリタンは、まだまだ研究結果が少ない成分なので、ヘマチン同様に黒髪に戻る成分ではありません。
予防として使うのが最も適した成分といえます。
ビオチン
ビオチンはビタミンの一種ですが、白髪の予防として使える成分です。
白髪が増えるのは、メラノサイトといわれる色素細胞の機能が低下した結果、髪の毛が黒くなってしまいます。
このメラノサイトを活性化させる効果が期待できるのがビオチンです。
ビオチン単体では、白髪の予防としての効果が実感できるのは難しいかもしれませんが、ヘマチンなどの成分と一緒に配合されていると心強いでしょう。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は活性酸素を抑える効果や、メラニン色素にも関連しているといわれており、白髪の予防として使える成分のひとつです。
もちろんすさまじい効果があるとは言い切れませんが、予防としてのやさしい効果が期待できます。
ピュアビタミンCに化学修飾をすることで、安定化させた成分。
ピュアビタミンCよりも安定かつ、肌に浸透しやすいのが特徴で、様々な種類があります。
体内の酵素で、化学修飾した部分が切られて初めてピュアビタミンCとして働くので、じわじわと時間をかけて効果を発揮します。
※引用：ロート製薬より
こちらもビタミンC誘導体だけでなく、ヘマチンなどの白髪対策のための成分と一緒に活用できると、より効果が実感しやすくなるでしょう。
覚えておこう！白髪対策のイロハ
せっかくヘマチンを使うのなら、白髪対策についてより詳しくなっておきましょう。
少しの意識でヘマチンの効果を高められるので、知っておいて損はありません。
白髪対策のためにシャンプーを使うのなら洗浄力をチェック
まずシャンプーを使って白髪対策をするのなら、洗浄成分をしっかり確認しておきましょう。
白髪対策のために使うのなら、洗浄成分はできるだけやさしいものを使ってみてください。
それは頭皮を守る皮脂が必要以上に洗い流されてしまい、乾燥して頭皮への刺激が強くなってしまうからです。
頭皮へのダメージが大きいと、白髪が増えるリスクが高まります。
できるだけ皮脂が残りやすいシャンプーを見つけてみましょう。
マイルドなシャンプーが見つかったからといって、シャンプーの洗い残しがあれば意味がありません。
どんなにいい白髪対策シャンプーを使っても効果が実感しにくくなるので、洗い方には注意してください。
紫外線には注意する
せっかく白髪対策ができるシャンプーを使ったとしても、紫外線対策ができていないと効果が半減します。
特に外出する時間が長い人は、日傘や帽子などを使って紫外線対策をしておきましょう。
それは紫外線に当たり続けてしまうと、メラノサイトの機能が衰えてしまうリスクが高まるからです。
いくらヘマチンなどの白髪予防ができる成分が入ったシャンプーを使ったとしても、紫外線で受けたダメージはゼロにできません。
分け目を定期的に変えるだけでも効果的なので、白髪対策を始めるのなら、もう少し紫外線の影響を少し考慮しましょう。
生活習慣の見直しは基本中の基本
髪の毛は体の中から作られています。
だからこそインナーケアにも力を入れましょう。
その中でも生活習慣の見直しは、白髪を予防するうえで大事になります。
食事をするなら、たんぱく質を多めに摂取して、それと同時にビタミンやミネラルもバランスよく摂取してください。
髪の毛はケラチンから作られており、たんぱく質がメインの材料となるからです。
さらにビタミンとミネラルは、代謝を高めて髪の毛に色素を送りやすくする大事な栄養素になります。
また質のいい睡眠ができると、より白髪を予防しやすくなるので睡眠の質を高める習慣を身に着けておきましょう。
運動も血流がアップしやすくなり、髪の毛の成長に必要な栄養などを送りやすくできます。
今のシャンプーにこだわりがないならヘマチン配合シャンプーもおすすめ！
ヘマチンや白髪対策について紹介してきましたが、結局のところヘマチン配合シャンプーを使うのが、最も気軽で続けやすい白髪対策です。
シャンプーは毎日使うものだからです。
白髪対策というのは習慣化が最も大事になります。
どんなにいい成分が入ったものを使っていたとしても、毎日使わないと効果が実感できません。
もちろん、ケアアイテムだけでなく、インナーケアも同じです。
習慣化しやすい方法を見つけて、コツコツ対策を続けると白髪を予防しやすくなります。
しかしシャンプーだと気軽に習慣化できるでしょう。
毎日頭を洗わないとベタつきが気になってしまうため、サボるリスクもほぼありません。
もちろんヘマチンの原液を頭に付けることも効果的ですが、頭を洗ってからつけないと効果が薄れてしまいます。
つまりシャンプーやトリートメントに加えて、ヘマチンを付ける工程が1つ増えてしまうので、つけ忘れのリスクが高まるでしょう。
シャンプーにヘマチンが入っていると、いつもと同じ工程で済むので、ヘマチンをつけ忘れるリスクもありません。
最も白髪対策としてベストなのが、ヘマチン配合のシャンプーを使うことというわけです。
ヘマチン配合のおすすめシャンプー10選
ヘマチン配合シャンプーが気になる人もいると思いますので、おすすめのシャンプーを10個まとめてみました。
白髪対策をしやすいものばかりですが、少しだけ特徴に違いがあります。
あなたに合ったシャンプーを見つけられると、モチベーションにも繋がるので、シャンプー選びの参考にしてみてください。
プリュスオー メロウシャンプー 450ml ￥1,650（税込）
まず白髪対策のためにヘマチン配合シャンプーを試したいという初心者の方には、プリュスオーのメロウシャンプーがおすすめです。
市販シャンプーとして評判のシャンプーになります。
ドラッグストアでも手に入るのですが、ヘマチンが配合されているのに安く手に入るところがポイントです。
ラウロイルメチルアラニンNaなどの洗浄成分が配合されていて、洗浄力も控えめで使いやすく、コスパが高いヘマチン配合のシャンプーといえるでしょう。
過去にこだわってシャンプーを選んでこなかった人が使うと、仕上がりの違いを実感しやすくなります。
セレクタージュ アロマシャンプー クロ 200ml ￥5,800（税込）
アロマシャンプー クロは、しっかりヘマチンの効果を実感したい人におすすめのシャンプーです。
ヘマチンだけでなく、ビオチンなどの白髪を予防できる優秀な成分がいくつも配合されています。
またヘアオイルも配合されているので、白髪で毛先がパサついている人も安心です。
髪の毛が極端にパサついていないのなら、このシャンプー1本できれいな状態をキープできるでしょう。
それだけ髪をケアしやすいので、白髪染めをしているとしても色持ちが良くなるというメリットもありますよ。
b.ris オーガニックスパークリングシャンプー 200g ￥3,865（税込）
皮脂が多くてベタつきが気になる人は、b.risのシャンプーを試してみましょう。
炭酸シャンプーとして販売されており、炭酸によって皮脂をきれいに浮かせて洗い流せます。
それなのに洗浄成分が控えめで、ちょうどよく仕上がってくれるところが大きなメリットです。
もちろんヘマチンも配合されています。
白髪対策もできて一石二鳥といえるシャンプーなので、髪が皮脂で重くて困っている人は試してみてください。
hagkumi+ coconeクレイクリームシャンプー 380g ￥3,780（税込）
coconeクレイクリームシャンプーは、他のシャンプーと大きな違いがあるシャンプーになります。
それは一般的な洗浄成分が含まれていないところです。
名前のとおりクリームのようなシャンプーで、クレンジングのような感覚で必要な皮脂が洗い流せるので、シャンプーとしての役割は損なっていません。
だからこそ洗浄力が強すぎて、乾燥しにくくて困る心配もないので安心です。
ヘマチンも含まれているので、しっとりした仕上がりが好きな人こそ試してみましょう。
クオーレ KUROHA シャンプー 380ml ￥6,380（税込）
KUROHA シャンプーは、発酵成分が特徴のヘマチン配合シャンプーです。
ヘマチンとフルボ酸の両方で白髪を予防しやすくできるので、自然派が好きな人は満足できるでしょう。
フルボ酸はビタミンやミネラルが豊富に含まれており、白髪を予防できるビオチンなどの成分と似ています。
そのため、ヘマチンと一緒に使うと予防しやすいというわけです。
洗浄力もマイルドで、特に毛先にパサつきがないのなら、トリートメントも必要ありません。
使い勝手がいい自然派ヘマチン配合シャンプーなので、敏感肌の人も試してみましょう。
フィヨーレ F.プロテクトヘアシャンプー リッチタイプ 300ml ￥1,815（税込）
F.プロテクトヘアシャンプーは、スキンケア成分とヘマチンで白髪を予防しやすくしたシャンプーです。
つまり頭皮の状態を整えやすくしています。
特にフコイダンやDLGLなど、保湿をしながら頭皮の状態を整えてくれる成分が魅力です。
どれも天然成分ばかりなので、頭皮の刺激もほぼありません。
価格も控えめなので、市販シャンプーで満足できなくなったら試してみてください。
Rアイディア ひとときのしずく エレフレグランスシャンプー 500ml ￥3,850（税込）
自然派を特徴とした白髪対策シャンプーは、現在では少なくありません。
しかし、ひとときのしずくのエレフレグランスシャンプーは、ヘッドスパ専門店が作っているところが大きな違いになります。
それはリラックスしやすいように、香りにこだわって作られているところです。
リラックスするだけでも血流がよくなり、白髪を予防する効果を期待できるでしょう。
もちろんヘマチンも配合されているので、ストレスを抱えている人は試してみてください。
香栄化学 インターロック ナリッシュ シャンプー 500ml ￥3,520（税込）
インターロックナリッシュ シャンプーは、白髪染めだけでなく、パーマをかけた髪の毛をきれいに整えるために作られたシャンプーです。
施術後はどうしても髪がパサついてしまいますが、インターロックナリッシュ シャンプーは水分をキープしやすく作られています。
毛先を補修する成分が含まれているので、髪がダメージ広がるような人は試してみましょう。
ヘマチンも含まれているので、白髪を予防するために頭皮のケアをするのにも役立ちます。
ドリーム＆リンク BIBOU ノンシリコン・シャンプー 430ml ￥3,410（税込）
BIBOU ノンシリコン・シャンプーは、成分にこだわったシャンプーです。
23種類もの美容成分だけでなく、髪の毛のケラチンから作られた洗浄成分で頭を洗えてしまいます。
ヘマチンやフコイダンなど、頭皮のダメージをケアする成分も豊富で、白髪を予防するのにちょうどいいでしょう。
そのこだわりの成分を使っているのに対して、価格がそこまで高くないところもポイントです。
ナプラ ケアテクトHB カラーシャンプーS 300ml ￥2,200（税込）
ケアテクトHB カラーシャンプーは、名前のとおりカラーをした後の髪をきれいにするためのシャンプーです。
もちろん白髪染めも同様に、きれいに整えやすく作られています。
泡切れもよくて洗いやすく、毎日使うシャンプーとして優秀なつくりをしているところもポイントです。
よく美容室で販売されているシャンプーですが、サロンシャンプーの中でも価格が安いところも大きなメリットと言えるでしょう。
ヘマチンが含まれているのに、扱いやすくて価格が控えめなシャンプーは少ないので試す価値はありますよ。
さいごに
ヘマチンは白髪を予防する上で欠かせない成分ですが、シャンプーに配合されたものを使いましょう。
原液で使うのも効果的ですが、手間がかかってつけるのを忘れるリスクが高まります。
市販シャンプーを使っている人は特に、ヘマチンを配合したシャンプーを探して自分に合ったものを使ってみてください。
また、シャンプーだけでは白髪の予防ができないケースも少なくありません。
生活習慣を見直して、白髪ができにくい体を作ることも大事なので、ヘマチンを使うのなら効果を半減させないように努力してみましょう。
