美容ライター/元美容部員・日本化粧品検定1級所持
岡 チヅ
国内化粧品メーカーの美容部員を経て、美容ライターとして活動中。1,000人以上のお客様の肌に触れた経験と知識を活かし、きれいになれる情報をわかりやすくお届けします。
そもそもスキンケアって何を使うの?種類と役割を解説!
スキンケアのアイテムは、実に種類が豊富です。
ブースターと化粧水、美容液と乳液など、似たアイテムの違いがよくわからない…という声もちらほら聞かれます。
ここではスキンケアの8種類と役割を紹介しますので、効果的にお手入れができるようチェックしてみてください。
1【クレンジング】油溶性の汚れを落とす
クレンジングは、皮脂やメイクの汚れを落とすアイテムです。
オイル・クリーム・ジェル・拭き取りタイプなど、形状によって洗浄力や肌負担も変わってきます。
メイク汚れが肌に残っていると、ニキビやくすみなどのトラブルを引き起こす原因になるので、肌にあったタイプで毎日メイクオフすることが大切です。
2【洗顔】水溶性の汚れを落とす
洗顔は、ほこりや汗など、クレンジングでは落とせない水溶性の汚れを落とす役割があります。
固形石けん・クリームタイプ・泡タイプなどの種類があり、洗浄力や洗いあがりにも違いがあります。
肌に残ったクレンジング料を洗い流す働きもあるので「ダブル洗顔不要」と書かれたクレンジング以外は、必ず洗顔をするようにしましょう。
3【ブースター】次のアイテムの浸透を高める
プレ化粧水や導入液などとも呼ばれるブースターは、化粧水の前に使うアイテムです。
肌をやわらかく整え、後に使うスキンケアの浸透も高めてくれます。
拭き取りタイプや美容液タイプなど色々な形状があるので、効果を発揮するには肌質に合ったタイプを選ぶのがポイントです。
4【化粧水】水分のうるおいを補給する
化粧水は肌に水分を与えうるおいを保つ、スキンケアの基本となるアイテムです。
肌を整え、次に使うスキンケアアイテムの浸透も促します。
肌を引き締めるさっぱりタイプから、コクのあるテクスチャーで高保湿なタイプまで、使用感も様々です。
うるおいの土台となる化粧水は、ケチらずにたっぷり使うようにしましょう。
5【美容液】肌悩みをケアする
美白・ 保湿・ ニキビなど、肌悩みに合わせたスペシャルなケアをするのが美容液です。化粧水よりも美容成分を多く含み、肌トラブルを積極的にケアします。
シミ予防にトラネキサム酸、シワにはレチノールなど、 肌悩みにあった成分が配合されているものを選んでください。
【参考文献】化粧品成分オンライン
トラネキサム酸の効果:https://cosmetic-ingredients.org/skin-lightening-agents/tranexamic-acid-cetyl-ester-hydrochloride/
レチノールの効果:https://cosmetic-ingredients.org/anti-aging-agents/2702/
6【乳液】うるおいの蒸発を防ぐ
乳液は、肌に水分と油分をバランスよく与える役割があります。
化粧水だけでは、時間とともに肌の水分も一緒に蒸発させてしまうので、油分を含む乳液でうるおいが逃げないよう、フタをすることがマストです。
乾燥肌はコクのあるタイプ、混合肌や脂性肌はさっぱりのタイプなど、肌質にあった使用感で選びましょう。
7【クリーム/アイクリーム】保湿効果を高める
クリームは乳液よりも油分が強く、保湿効果を長くキープできるアイテムです。
スキンケアの最後に塗ることで、お手入れした成分を翌朝までしっかりと閉じ込めます。
クリームは美容効果の高い成分を配合しやすいため、高機能なものが多いのも特徴です。
また目元のシワや乾燥が気になる人は、アイクリームをピンポイントでプラスすると良いでしょう。
8【日焼け止め】紫外線から肌を守る
日焼け止めは、紫外線や外的刺激から肌を守る役割があります。
紫外線は家の中にも注ぎ込むので、外出する日はもちろん、家にいる日も忘れずに塗るようにしましょう。
化粧下地の効果や、肌を明るく見せるトーンアップ効果があるタイプも多く出ています。
9【パック・シートマスク】肌を底上げする
パックやシートマスクは、うるおいや美容成分をより効果的に肌に届けるアイテムです。
洗い流すタイプのパックは、普段のケアでは落とせないくすみや古い角質を落とし、肌に透明感を出します。
シートマスクは、美容成分やうるおいをよりしっかりと肌に浸透させることが可能です。
肌質や悩みに合わせて、最低でも1週間に1回は取り入れるのがおすすめです。
実はスキンケアの目的って朝と夜で変わるって知ってた?
朝と夜では、スキンケアの目的が違います。それぞれの目的をくわしく見ていきましょう。
【朝のスキンケア】
朝のスキンケアは、寝ている間に分泌された汗や皮脂、ホコリなどをきれいに落とすのが目的です。肌を保湿し、乾燥や紫外線など外部刺激に負けない肌を作る役割もあります。
【夜のスキンケア】
夜のスキンケアは、メイク汚れや皮脂など肌に溜まった汚れを落とすのが目的です。紫外線やほこりなど、日中に受けたストレスから肌を回復させる役割もあります。
寝ている間に肌が生まれ変わるようサポートするのも、夜のスキンケアの大切な仕事です。
スキンケアの順番は朝と夜で変わる!それぞれの順番を解説
スキンケアは朝と夜で使う順番もアイテムも変わります。ここでは、正しい使用順を朝と夜に分けて、くわしく解説します。
また、シートマスクやパックなどのスペシャルアイテムを使用するタイミングも紹介します。
【朝】スキンケアの順番
洗顔→ブースター→化粧水→美容液→乳液→日焼け止め
- まずは洗顔から始めます。眠っている間にも肌は汚れるので、水洗顔だけではなく洗顔料を使うようにしましょう。
- ブースターで肌を整え、次に使う化粧品の浸透を良くします。
- 化粧水で肌に水分のうるおいを補給します。乾燥肌はもちろん、日中にテカリやすい方も化粧水はたっぷり使いましょう。
- 美容液は、肌悩みや肌のタイプに合わせて選んでください。
- 乳液で油分のうるおいを与え、水分が蒸発しにくいようにフタをします。メイク崩れが起きないよう、朝は軽めのテクスチャーのものがおすすめです。
- 日焼け止めは、外出しない日でも塗るのが理想です。紫外線は窓からも入ってくるので、忘れずに朝のスキンケアに取り入れましょう。
【夜】スキンケアの順番
クレンジング→洗顔→ブースター→化粧水→美容液→乳液→クリーム/アイクリーム
- メイクをした日の夜はクレンジングが必要です。ていねいに汚れを落とすのが美肌の第一歩なので、やさしく時間をかけてメイクを落としましょう。
- 洗顔で、クレンジングだけでは落としきれない汚れを洗い流します。
- ブースターで肌を整え、次に使う化粧品の浸透を良くします。
- 化粧水で、肌に水分のうるおいを補給します。使い分けができるなら、夜は朝より保湿力の高いものを選び、日中の肌の渇きをいやしましょう。
- 美容液は肌悩みや肌のタイプに合わせて選びますが、夜は肌の生まれ変わりにアプローチできるので美容効果の高いものがおすすめです。
- 乳液で水分と油分のうるおいを与え、うるおいが蒸発しにくいようにフタをします。
- 乾燥や肌疲れが気になる場合、最後にナイトクリームで保湿を強化しましょう。目元のくすみやシワが悩みなら、ピンポイントでアイクリームもプラスするのも◎です。
パックやシートマスクの順番もチェック!
【はがすタイプや洗い流すパック】
洗顔後、すぐに使うアイテムです。不要な角質などを落とすことで肌をクリアにし、後に使うスキンケアもより浸透しやすくなります。
【シートマスク】
基本的には化粧水の後ですが、シートマスクの種類によって使う順番が変わります。
- 化粧水や美容液が入っているシートマスク:化粧水で肌を整えた後に使うと、効果を最大限に発揮します。
- ミルクタイプなど油分が多く含まれたシートマスク:美容液の後に使います。油分の多いマスクを先に使うと美容液の浸透が悪くなるので、正しい順番で使うことが重要です。
スキンケアを効果的に行う3つのポイント
スキンケアをより効果的に行うために重要な、3つのポイントを紹介します。
- 肌に刺激を与えない:肌は非常に繊細です。刺激を与えてしまうとダメージが蓄積し、トラブルを引き起こしやすくなります。
ゴシゴシこする、強すぎるマッサージなどの摩擦は絶対にNGです!スキンケアをする際は、ていねいにやさしく行いましょう。
“摩擦をやめるだけで、肌はキメ細やかになっていきます。”
参考文献 「美容皮膚科医が教える「完全毛穴レス肌」を叶える8つの美肌習慣」
- 肌質にあったスキンケアを選ぶ:スキンケアの効果を上げるには、肌質に合ったアイテムを選ぶことも大切です。 話題になっているアイテムが、全ての人に合うわけではありません。
乾燥肌なら保湿がマスト、脂性肌や混合肌は水分と油分のバランスを整えるもの、敏感肌は刺激の少ないアイテムなど、自分の肌質に合わせて選んでください。
- 洗顔後は時間をあけずにケアする: 美肌の秘訣は、なにより保湿することです。
洗顔した後の肌は、うるおいの膜も一時的に流れているため、一気に乾燥に向かいます。 洗顔後は時間を空けず、すぐにスキンケアを始めましょう。
おすすめのスキンケアグッツを10アイテム紹介!
1・アテニア スキンクリアクレンズオイル(アロマタイプ) 175ml ¥1,980(税込)
アテニアの「スキンクリアクレンズオイル」は、くすみやゴワつきを洗い流し、明るく無垢な肌へ導くクレンジングオイルです。
メイクを瞬時に浮かせる肌なじみの良さで、ウォータープルーフのアイライナーやマスカラもするんとオフします。
濡れた手でも使える&ダブル洗顔不要など、使い勝手の良さも人気の秘密です。
8種類の植物美容オイル配合で、肌のうるおいは守りつつ、もっちりした肌に洗いあがります。
弾力のあるテクスチャーで肌をこすらずにメイクオフできるので、刺激に弱い肌にもおすすめです。
天然成分をブレンドしたシトラスアロマの香りで、メイク落としの時間が癒しタイムになります。
2・SISI アイムユアヒーロー(デュアルウォータリークレンジング)230ml ¥3,841(税込)
コットンに含ませふき取るだけで、クレンジング・洗顔・化粧水・美容液・毛穴ケアが1本で完了する便利アイテムです。
オイル層と美容液層をシェイクして使う二層式で、メイクはもちろん、ガンコな毛穴汚れも簡単にオフします。
さらに、汚れの落ちた毛穴を引き締め、みずみずしいクリアな肌に導く、ポアロイヤル成分配合です。
「即落ち」と「保湿」を両立するので、忙しい日々のクレンジングとしても活躍します。
スキンケアタイムが楽しくなるベルガモットの香りも魅力です。
3・HACCI はちみつ洗顔石けん 80g ¥5,280(税込)
「肌が変わる、洗うスキンケア」をコンセプトに作られた、HACCI はちみつ洗顔石けんは、固形石けんとは思えない保湿力が特徴です。
保湿、殺菌効果のある高品質なはちみつを10%以上も配合し、洗うだけでしっとり乾燥知らずの肌に近づけます。
90日以上じっくり熟成して仕上げる枠練り製法の石けんなので、肌へのやさし差も抜群です。
濃厚でミクロな泡が肌をやさしく包み込み、もっちりなめらかな肌に洗い上げます!
くすみや毛穴の黒ずみが気になる時には、泡をしばらく顔にのせ手から洗い流す「泡パック」がおすすめです。
4・肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水 170ml ¥759(税込)
肌ラボ 白潤プレミアム薬用浸透美白化粧水は、保湿とシミ予防(※1)が同時にできる化粧水です。
シミの元にアプローチする美白有効成分「トラネキサム酸」が未来のシミを予防し、透明感のある肌を実現します。
さらに「ビタミンC誘導体」「加水分解ヒアルロン酸」などの美容成分を配合し、プチプラとは思えない効果の高さで、コスパも最強です!
とろみのある美容液のようなテクスチャーで、乾燥しやすい肌をうるおいで満たします。
美容液の効果を化粧水で叶えたいという、欲張りなリクエストにも応える化粧水です。
※1メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。
5・アスタリフト ジェリー アクアリスタ (ジェリー状先行美容液) 40g ¥9,900(税込)
アスタリフトのジェリーアクアリスタは、洗顔後の素肌に1番先になじませる、ブースターの効果もある先行美容液です。
強い抗酸化作用のあるアスタキサンチン、角層のすみずみまでうるおいで満たすナノセラミドノ効果で、キメの整った美しく健やかな肌を実現します。
うるおうのにべたつかないテクスチャーで、どんな肌質の人でも使いやすい点も魅力です。
いつものスキンケアにプラスすることで、肌の衰えにアプローチし、ハリ・弾力に満ちた美しい肌に導きます。
6・イニスフリー ブラックティーユース セラム 30ml ¥3,810(税込)
韓国コスメとして幅広い世代から愛されるイニスフリーから出ている、リピート率1位の実力を持つ美容液です。
発酵茶葉から抽出した独自成分「Rコンセントレート」がしっとりとした肌へと導き、ハリツヤのあるみずみずしい肌に導きます。
ゆらぎやすい肌を健やかに整えるので、肌荒れやハリのなさなど乾燥からくる肌トラブルに悩む方にピッタリなアイテムです。
重さのない使用感なので、ベタつきが苦手な方や朝の保湿ケアにもおすすめします!ストレスフルな肌をいやすフレッシュハーバルの香りも、高評価ポイントです。
7・ポーラ B.A ミルク フォーム 84g ¥13,200(税込)
「B.A ミルク フォーム」は、美容液と乳液がひとつになった泡状の引き締め乳液です。
みずみずしい炭酸泡が肌の上でベールを形成し、ハリや引き締め感のある肌状態に導きます。
ポーラオリジナル「YACエキス」など複数の美容成分がとろけるように肌になじみ、360度どこから見てもキュッと引き締まった上向きな印象に仕上がります。
ハリのなさやたるみ毛穴に悩む方や、高価なスキンケアをアレコレ使っている方にこそ試してほしい乳液です。
一度使うと離れられなくなるような効果を、ぜひ実感してみてください。
8・KANEBO(カネボウ) クリーム イン ナイト 40g ¥11,000(税込)
KANEBO(カネボウ)クリームインナイトは、塗って眠るだけで、翌朝の肌が生まれ変わったような輝きを放つ夜用のクリームです。
赤ちゃんを包む「胎脂」をヒントに開発された「ベビーオイル処方」で、塗っている間中、肌のうるおいを閉じ込めます。
夜のスキンケアの最後に塗って眠れば、翌朝のもっちりしたハリのある肌に驚くはずです。
コクがあるテクスチャーですが、塗った瞬間とろけるように肌になじみベタつきが残りません。
乾燥やハリのなさに悩む方にぜひ試してほしい、ワンランク上の美容クリームです。
9・ルルルン ピュアエブリーズ 32枚 ¥1,760(税込)
ルルルンピュアエブリーズはやさしく肌をいたわる、保湿力の高いシートマスクです。
シートのやわらかさと密着感が特徴で、乱れがちな肌のキメを整え赤ちゃんのようなぷるぷる肌に導きます。
1枚あたり55円とお手頃価格なので、コスパ良くお手入れしたい人にもぴったりです。
肌の水分と皮脂のバランスをとる乾燥エキスや、ハリとツヤにアプローチするクランベリーペプチドなど、美容成分もたっぷり配合されています。
水分をたっぷり含んだひたひたのシートで、肌のうるおいアップを体感してみてください!
10・エスポア ウォータースプラッシュサンクリーム 60ml ¥1,790(税込)
エスポア ウォータースプラッシュサンクリームは、皮膚テストや刺激テスト済みで、敏感肌でも刺激なく使えるビーガン日焼け止めです。
SPF50+・PA++++の紫外線カット効果で、夏の強い日差しもしっかり防ぎます。
サッと塗るだけで、華やかな肌色に仕上がるトーンアップ効果も人気のポイントです。
セラミドNPやぺプチドなどの美容成分が肌のうるおいをキープしつつ、保湿バリアケアで外部の刺激から肌をガードします。
日焼け止めのマット感が苦手な方や、ツヤのある仕上がりが好みの方におすすめです。
さいごに
今回は、スキンケアの正しい順番やおすすめのスキンケアグッズについて、くわしく紹介しました。
それぞれのスキンケアアイテムの効果や役割を理解し、自分の肌に合った無駄のないお手入れをすることで美肌は簡単に手に入ります。
今まで挑戦したことのないアイテムがあった方は、今回紹介したおすすめのスキンケアグッズから、気になるものをぜひチェックしてみてください。
正しいスキンケアで、鏡を見るたびにウキウキするような美肌を手に入れましょう!