美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
この記事は過去記事のアップデート版です
髪のカールをアイロンで作ることが苦手な人が感じる独特の悩み
巻き髪 用のヘアアイロンを初心者が使う際には、いくつかの悩みを抱えた状態で髪をセットすることになります。
・最適な温度の設定
・均等に髪を巻く技術
・髪を適切に分けて巻きやすくする下準備 など
これらの手間をかける必要があり、初心者には難しい工程ばかりです。
また、ヘアアイロンの熱に注意しないと、やけどをするリスクも考慮しないといけません。
仮にうまくスタイリングできたとしても、巻き髪をキープする方法を知らないと、髪型が崩れて困ってしまうことも少なくないでしょう。
これらのことから、ヘアアイロンの使い方には練習が必要であり、時間とともに技術を磨いていくことが大切です。
髪のカールをキープさせるコツ
巻き髪 で初心者が苦労するポイントは、上記で紹介しました。
その中でも、髪のカールをキープする方法を知らないと、外出した時に髪型が崩れて大変な思いをした人もいるのではないでしょうか?
髪をしっかり乾かした後に、ブロッキングで髪を巻きやすくし、髪を巻いた後にしっかり冷ましましょう。
その後に髪を解してキープ力を高めれば、外出中に髪型が崩れにくくなります。
とはいえ、これらはあくまで髪のカールのキープ力を高める基本的な方法です。
これに加えて、以下の4つのポイントを意識してみましょう。
・アイロンやカーラーの仕組みを知ること
・アイロンの種類を使い分けること
・髪のカールを出す位置
・巻き髪の種類も把握する
キープ力を高めると同時に、きれいなカールを作れるようになります。
コツ《1》アイロンやカーラーの仕組みを知ること
まず、きれいなカールを作るためには、アイロンやカーラーの仕組みを知っておくと、カールのキープ力を高める方法を理解しやすくなります。
そのためには、水素結合について知っておきましょう。
水素結合は水分が残った状態だと結合が切れ、乾燥すると形がキープしやすくなるといった仕組みが備わっています。
アイロン・コテでは、高温で髪を柔らかくし、水素結合が動きやすくなった状態で、毛流れを揃え形を整えて、水素結合をつくって形づけます。
※引用:花王より
アイロンやカーラーは、プレートなどで髪を挟み込み、水分が蒸発するほどの高温にできるアイテムです。
髪を挟み込む前には、髪の毛内部に水分が残っているため、水素結合が少し切断されやすい状態になっています。
その状態で高温のプレートに挟み込むと、水分が蒸発し、乾燥した状態になるため、髪にカールが簡単に作れてしまうわけです。
水素結合は、水分と乾燥のコントロールと、温度設定を意識すればキープ力を高められると覚えておいてください。
・髪内部に水分を吸収させないケアが必要
・セット後は髪を冷まして放置することが大事
つまり、髪のカールをキープさせるためには、上記の2つのポイントを意識しましょう。
コツ《2》アイロンの種類を使い分けること
アイロン の種類をうまく使い分けることが大切です。
カールアイロンとストレートアイロンがありますが、カールを作るにはカールアイロンが適しています。
ストレートアイロンもプレートが狭いものはカールを作ることもできますが、初心者にはカールアイロンの方が使いやすくておすすめです。
また、初心者ならできるだけ太めの32mmのカールアイロンを使えば、自然な髪型に仕上げられます。
短めの髪型なら、26mmの少し細めのものを選んでもいいかもしれません。
いずれにしても、カールをキープするコツは、髪をしっかり挟んで巻くことです。
自分にとって挟み込みやすいアイロンを見つけて、カールのキープ力を高めましょう。
コツ《3》髪のカールを出す位置
髪のカール をきれいに見せるためには、カールを作る位置も重要になります。
・毛先だけ:自然な仕上がり
・中間から毛先:抜け感が出せるスタンダードな巻き方
・トップから毛先まで:全体にふんわりボリュームが出せる
このように印象が大きく変わり、希望の髪型に簡単に近づけることができるでしょう。
理想の髪型が作れると、気になって髪を触る頻度が減り、カールが崩れるリスクをおさえられます。
コツ《4》巻き髪の種類も把握する
巻き方 の種類も把握できれば、より理想的な髪型にセットできるでしょう。
・ワンカール:ナチュラルな髪型
・外巻き:カジュアルな髪型
・内巻き:清楚でかわいい髪型
・ミックス巻き:立体感のあるこなれた髪型
このように、巻き髪の種類によって雰囲気がかなり変わります。
上記と同様に、自分好みの髪型がセットできれば、触る頻度が減り、髪型が崩れる心配はなくなりますよ。
髪のカールを作るための準備物
髪のカール をキープさせるためには、コツがあると紹介しました。
上記のコツも大事ですが、準備物を用意しておくと安心してセットに集中できます。
・ヘアブラシとドライヤー
・ダッカールやヘアクリップ
・ヘアアイロン
・スタイリング剤・アウトバストリートメント
これらのアイテムを揃えておくと、髪をセットする時が楽になります。
カールのキープ力も高められるので、うまく活用していきましょう。
ヘアブラシとドライヤー
髪のカール を作る場合、湿気が残っていない状態にしてから、アイロンやホットカーラーを使いましょう。
湿気が残った状態でアイロンやホットカーラーを使うと、髪の毛の負担が大きくなり、最悪の場合、切れ毛に繋がるほどダメージが深刻となります。
髪が湿っている状態で高熱アイロンをあてると、毛髪内部の水分が急激に熱せられて、水蒸気になることで湯気が立ちます。
水は、水蒸気になると体積が膨張するため、軟化してダメージを受けやすい髪の内部で爆発したような状態となり、髪にダメージを与えてしまいます。
高熱アイロンをあてる場合は、しっかり髪を乾かし、毛髪中に水分がない状態にしてから行ってください。
※引用:demiより
ヘアブラシでしっかりとブラッシングすると、カールがきれいに仕上がります。
ブラッシングによってキューティクルが整い、アイロンやホットカーラーの使用時のダメージを最小限に抑えられる点も、やっておいて損のないポイントです。
ダッカールやヘアクリップ
ダッカール やヘアクリップは、髪をセクションに分ける際に便利なアイテムです。
ブロッキングと呼ばれるこの手法では、髪を複数の部分に分けてそれぞれを留め、巻きやすくします。
これにより、アイロンやカーラーでしっかりとしたカールを作ることができ、結果としてカールのキープ力も向上します。
具体的には、頭頂部を中心に髪を4等分にし、さらに背面は上下に分けて合計6セクションを作ります。
それぞれのセクションから少量の毛束を取り、アイロンでカールを形成していきます。
この時、他の毛束はダッカールやヘアクリップで固定しておくことがポイントです。
このようにブロッキングを行うことで、スムーズに均一な巻き髪を作ることが可能です。
ダッカールやヘアクリップが、このプロセスでどれほど重要かが理解できるでしょう。
ヘアアイロン
ヘアアイロン はカールを作る上で欠かせないアイテムです。
特に初心者は、ストレートアイロンよりもカールアイロンを選ぶと良いでしょう。
コテの太さも重要で、適切なサイズを選ぶことがカールのキープ力を高めるポイントです。
・26mm:ボブやショートヘアーといった短い髪におすすめ
・32mm:幅広い髪型に対応できる万能タイプ
・38mm:ロングヘアーやふんわりしたゆるいカールにおすすめ
基本的に32mmが初心者にはおすすめですが、髪の長さや状態によって他の太さを選ぶと、人によっては使い勝手が向上します。
スタイリング剤
スタイリング剤 は、髪型のキープ力やセットのやりやすさを向上させる大事なアイテムです。
特に、アイロン前に使うスタイリング剤は、カールのキープ力を簡単に高められます。
カールを長時間キープしたい場合は、カール専用のスタイリング剤を試してみましょう。
これらの製品にはコーティング効果も含まれており、カールの形状を保護して髪型の崩れを防ぎます。
適切なスタイリング剤を選ぶことで、スタイリングが一日中持続し、おしゃれを楽しむ時間を長くできます。
アウトバストリートメント
アウトバストリートメント は、熱を利用して髪のカールを長時間キープするのに役立つアイテムです。
熱に反応して髪を補修する成分や、水分蒸発を防ぎ熱ダメージの軽減成分、アイロン熱で髪を柔軟にする成分などが含まれています。
その中でも、熱に反応して髪を保護する成分が含まれたアウトバストリートメントを選びましょう。
・γ-ドコサラクトン:熱によって毛髪内部成分と反応し、補修しやすくなる
・メドウフォームラクトン:水分の蒸発を防いで熱によるダメージを軽減する
・イソステアリルグリセリル:アイロンの熱でも髪を柔軟にして扱いやすくする
これらの成分は、髪の毛がたんぱく質でできているため、熱によるダメージを受けやすい特性を考慮して選ばれています。
熱のダメージにより、髪が硬くなるとカールが持続しにくくなりますが、アウトバストリートメントを利用することで髪が柔らかく保たれ、カールの持続性が向上します。
そのため、カールを長持ちさせたい場合は、アウトバストリートメントを使いましょう。
髪のカールをキープさせるおすすめスプレー3選
髪のカール を崩したくないのなら、スプレーを使いましょう。
スプレーといっても2種類あり、用途によって使い分けが必要です。
・ナチュラルタイプ:キープ力が控えめだけど、ナチュラルな仕上がりになる
・ハードタイプ:キープ力が高めだけど、カチカチに固まる可能性がある
普段のセットで巻き髪を使う場合は、ナチュラルタイプのスプレーでセットすれば問題ありません。
ナチュラルタイプのスプレーだと、髪のカールが崩れる時にはハードスプレーでカバーしてみてください。
また、カール専用のスプレーもあります。
髪をセットする時には、カールしか使わない人には専用スプレーも試してみましょう。
タカラベルモント ルベル トリエ スプレー 8 170g ¥1,760(税込)
ルベル のトリエ スプレーは、キープ力や仕上がりによっていくつか種類を分けており、好みのものを選んでみましょう。
その中でもトリエの8番は、髪のカールの持続力を高めるのに適しています。
自然でありながら、キープ力も損なわないちょうどよくセットができるため、アイロンを使って髪をセットする人こそおすすめです。
熱によるダメージをカバーしながら、髪のカールが作れてしまうため、やわらかい質感にも仕上げられます。
ウエラ カラーモーション+ ルミナススプレー 200ml ¥1,980(税込)
カラー モーション+ ルミナススプレーは、本来だとヘアカラーに適したアイテムとなっています。
ところがオイルスプレーとしての役割もあり、アイロンによる髪のダメージをケアしやすいです。
カールをキープしながらも、やわらかい質感にも仕上げやすいため、カールとヘアカラーの両方の持続力を高められます。
ヘアオイルが好きな人にもおすすめのヘアスプレーですよ。
ミルボン クルフ リッジカールスプレー 175g ¥1,760(税込)
クルフ リッジカールスプレーは、カール専用のスプレーです。
アイロン前に付けると熱によって成分が溶けだし、髪内部にしっかり成分が浸透できるため、やわらかい質感にセットができます。
ゆるめのカールに適しており、キープ力も程よく強いため、アイロンを使って髪をセットする時には試してみましょう。
香りもいいと評判のため、フローラルな香りが好きな人こそおすすめのスプレーです。
アイロン前に付けて髪のカールを作りやすくするおすすめアイテム3選
髪のカール を作るためのアイテムは、スプレーだけではありません。
アイロンを使う前に付けてカールを出やすくし、熱によるダメージの予防としても役立ちます。
今使っているアイロンだと、カールが出にくくて困っている人は試してみてください。
また、単品で使っても効果はありますが、上記で紹介したスプレータイプと併用して使うと、よりキープ力を高められます。
求める効果に合ったアイテムを見つけてみてください。
花王 リーゼ 熱を味方にするオイル 120ml ¥1,188(税込)
リーゼ 熱を味方にするオイルは、ヘアオイルでありながら、髪のカールを出やすくするアイテムです。
夜に付けておくだけでも、翌朝のヘアセット時にも効果が出やすく、低温に設定したとしてもカールが出せます。
もちろんヘアオイルの効果も高く、ダメージ補修もしやすいところもポイントです。
パサつきが感じられるのなら1度試してみてください。
ナカノ カール エックス グラマラスカール 150ml ¥1,815(税込)
カール エックス グラマラスカールは、ローションタイプのカールケアアイテムです。
カールが作りにくい細毛の人であっても、ナチュラルなカールを作りやすくします。
ガチガチに固まらず、自然にふわっとして仕上がる点はポイントですね。
髪にボリュームが欲しいと悩んでいる人にもおすすめのアイテムといえるでしょう。
髪の保湿にも役立つため、ダメージヘアの人にも安心して使えますよ。
カネボウ化粧品 サラ 巻き髪カーラーウォーター 160m ¥770(税込)
サラ 巻き髪カーラーウォーターは、ヘアミストタイプのカールケアアイテムです。
ストレッチポリマーによって、軽い仕上がりのカールが作りやすく、ふんわり感がより高められます。
水分が多いヘアミストのため、髪をしっかり保湿しやすく、湿気が多い雨の日であっても安心してカールのある髪型を楽しめる点もポイントですね。
香りはサラ独特の香りがするため、サラが好きな人ほど満足感は高いでしょう。
初心者でも使いやすいおすすめの巻き髪アイロンとホットカーラー4選
髪のカール を作るためには、ヘアアイロンやホットカーラーが必要になります。
あまり巻き髪が得意でない人であっても、初心者にちょうどいい機能を持ち合わせたアイテムを選びましょう。
・26mm以上の程よい太さを選んでセット時も安心
・自動回転機能で簡単に巻き髪を作る
・滑りが良くなるコーティングでスムーズ髪をセット
最低でも上記のポイントを意識して、ヘアアイロンやホットカーラーを選んでみてください。
クレイツ ロールブラシアイロンII CIBI-G26W 26mm ¥10,318(税込)
クレイツ ロールブラシアイロンは、一般的なアイロンのように髪をプレスするのではなく、ロールブラシの形状をしたヘアアイロンです。
加熱するコテの部分にはピンが付いており、やけどのリスクもほぼありません。
安心して髪をセットできるため、髪のカールを作るのに自信がない初心者こそ試してみましょう。
プレスしない特徴があるだけに、髪もふんわりして自然に仕上がる点もポイントですね。
初めて髪にカールを作る人にもおすすめのアイテムといえるでしょう。
絹女 spin&curl SILK PLATE(R) SCS024 約25mm ¥21,780(税込)
この絹女 のヘアアイロンの大きな特徴は、自動巻きアイロンです。
中心の円柱部分に沿って髪を挟ませておき、後はボタンを押すだけで髪を巻きとってくれます。
巻きとるコテの部分の周りには、加熱した部分に触れないようにプレートが搭載しており、やけどのリスクもほぼありません。
安心して髪のカールが作れるため、巻き付ける工程が苦手な初心者であっても簡単に髪をセットできますよ。
モッズヘア スタイリッシュ カーリングアイロン MHI-3248-W 32mm ¥3,300(税込)
スタイリッシュ カーリングアイロンは、少し見ただけでは一般的なヘアアイロンと同じではないでしょうか?
ところが実際に使ってみると、髪の毛を挟む力が比較的弱く、ゆるいカールを作りやすい構造をしています。
プレートにはコーティングが施されており、スムーズにセットしやすく、ツヤも出やすい点がポイントです。
コテには適度なでっぱりが作られており、スタンドとして機能します。
使いやすさも考慮されているため、一般的なアイロンを使いたいけど、うまく使いこなせない初心者でも安心して使えるでしょう。
モッズヘア ホットカーラー MHC-0602 6個 ¥4,378(税込)
ヘアアイロン で髪にカールを作る作業が苦手な人は、モッズヘアのホットカーラーを試してみましょう。
ソフトクリップが付いており、気軽に髪を挟めてしまう点が大きなメリットです。
さらに、太さが40mmと28mmの髪にカールを作るのにちょうどいい太さのカーラーが2種類も用意されています。
カールを作っている最中に両手がふさがる心配がないため、忙しい朝に髪をセットしている人にもおすすめですよ。
さいごに
カールを作るのに苦戦している初心者は、使用しているアイテムを見直してみましょう。
アイロンのテクニックだけでなく、ヘアアイロンの仕組みを理解し、カールが出やすいアイテムを選ぶことで、美しいカールとその持続力を高められます。
また、巻き髪の種類や巻く位置にも注目すると、よりきれいな髪にセットできるでしょう。
ヘアアイロンが苦手な方には、ホットカーラーの使用もおすすめです。
このように、適切なツールとテクニックを組み合わせることで、初心者でも簡単にきれいなカールを作れるようになりますよ。