ドラックストアやインターネットで多くの種類が販売されているワックス。
「どんなワックスを選べばいいか分からない」「自分に合うワックスを知りたい」ということもあるでしょう。
そこで今回はワックスの種類や選び方、おすすめのメンズワックスをご紹介します。
ぜひこの記事を参考に、自分に最適なワックスを選んでください。
美容師ライター/美容師免許所持。
向井智美
美容室、総合毛髪企業を経て、美容師ライターとして活動中。 今まで1万人以上のお客様へ施術やアドバイスを行った経験をもとに、髪の毛や頭皮に関する正しい知識や魅力をお伝えします。
ワックスにも種類があるって知ってた?種類ごとに合う髪型も紹介!
ワックスには様々な種類があり、それぞれ質感やキープ力、合う髪型が異なります。
ここからは、ワックスの種類をご紹介します。
ソフトタイプ
ソフトタイプのワックスは、柔らかいテクスチャーで髪と馴染ませやすく、自然にスタイリングできるのが特徴です。
髪が固まるほどのセット力はなく、シャンプーで簡単に落とせるので、ひとつ持っておくと便利なワックスです。
ショートヘアからミディアムヘアまでの、前髪やトップを立ち上げないナチュラルなスタイルに向いています。
ほど良い毛束やまとまりを作り、スタイリングしていないかのようなラフさを出したい方におすすめです。
ハードタイプ
ハードタイプのワックスは、髪をしっかり固めることで、ヘアスタイルを長時間キープできます。
前髪やトップの立ち上げ、毛束も維持しやすく、湿気にも強いのが特徴です。
セットすると再度スタイリングできないほどかっちり固まり、1回のシャンプーでは落としにくいほどのセット力があります。
ベリーショートヘアからミディアムヘアの、前髪やトップを立ち上げるスタイルや、絶対に髪型を崩したくない人に向いているワックスです。
ファイバータイプ
ファイバータイプは繊維が配合されている、伸びるワックスです。
柔らかいテクスチャーで毛束のニュアンスが出しやすく、ふわっとした無造作な動きが出せます。
ハードタイプほどガチガチに固まらず、ほど良いキープ力があります。
柔らかい質感を出しやすいため、パーマスタイルやマッシュスタイルなど、重めの髪型に向いています。
マットタイプ
マットタイプはツヤがないドライな質感で、自然さが出せるワックスです。
水分や油分の配合が少ないため、バサッとした無造作なスタイルになります。
キープ力がありながらも固すぎないため、簡単にスタイリングを直すことができます。
どのような髪型にも合うのが特徴で、大人っぽい印象にしたい方に向いているワックスです。
ジェルタイプ
ジェルタイプは水分を多く含んでいるため、ツヤが出やすく、濡れているような質感を楽しめます。
とろみのあるテクスチャーでスタイリングしやすく、乾くとパリッと固まるので、雨や風が強くても髪型が乱れにくいのが特徴です。
髪を立たせるようなショートヘアや、ミディアムパーマスタイルに合うワックスです。
グリースタイプ
グリースタイプは固めずに、しっとりとしたツヤを出すことができるワックスです。
硬く、重めのテクスチャーが髪をホールドし、乾燥させないので、乱れたら直すことができます。
くしを使ってスタイリングするオールバックや、バーバースタイルに向いているワックスです。
失敗しないヘアワックスの選び方!
せっかくワックスを買ったのに「使いにくい」「イメージと違った」という経験がある方もいるでしょう。
ワックスは自分の髪質や、なりたい質感に合わせて選ぶのがポイントです。
ここからは、失敗しないワックスの選び方について詳しく解説します。
自分の髪質に合わせて選ぶ
自分の髪質に合わせて選ぶことで、良さを引き立てながら悩みをカバーすることができます。
硬く太い髪
細く柔らかい髪に水分や油分の多いワックスを付けると、重さに耐えきれず潰れてしまうことがあります。
ソフトタイプで軽やかにスタイリングし、キープ力が足りないようであればスプレータイプでサッと固めるのがおすすめです。
細く柔らかい髪
ストレートな髪はサラサラで綺麗に見える一方、スタイリングしても動きを出しにくく、立体感が出ないこともあります。
ハードタイプやファイバータイプでしっかりと束感を作り、動きを出すことで綺麗なフォルムに仕上がります。
ストレート
ストレートな髪はサラサラで綺麗に見える一方、スタイリングしても動きを出しにくく、立体感が出ないこともあります。
ハードタイプやファイバータイプでしっかりと束感を作り、動きを出すことで綺麗なフォルムに仕上がります。
くせ毛
くせ毛はスタイリングしても、時間が経つと湿気や乾燥の影響で膨らんで見えることがあります。
まとまりを良くするには、ジェルタイプやグリースタイプでしっかりウェットにし、コンパクトにまとめるのが向いています。
なりたい質感に合わせて選ぶ
髪は質感によって印象がガラリと変わって見えます。
自分のなりたい質感に合わせて選んでみましょう。
ドライ
髪がドライな質感だと、セットしていないかのようなナチュラルさを出すことができます。
マットタイプのワックスだと、ツヤが出ないのでバサッとした質感を出せます。
ウェット
髪がウェットな質感だとツヤが出て、大人っぽくクールな印象になります。
しっかりと濡れ髪にしたいなら、ジェルタイプやグリースタイプ、やや塗れている感じにしたいならソフトタイプがおすすめです。
そもそも自分に合った髪型って何?髪質や顔の形で解説!
「髪を切ったけど、しっくりこない」「かっこよく決まらない」と自分に似合う髪型が分からない方も多いと思います。
そんな方は、自分の髪質や顔の形に合わせて髪型を決めるのがおすすめです。
髪質に合う髪型
自分の髪質に合う髪型にすることによって、スタイリングしやすくなります。
硬く太い毛・細く柔らかい毛・ストレート・くせ毛に合う髪型をご紹介します。
硬く太い髪
硬く太い髪はツヤやハリコシがあり、毛が立ちあがりやすいので、ボリューム感のあるヘアスタイルが向いています。
サイドと襟足をさっぱりと刈り上げ、前髪とトップを立たせたソフトモヒカンやジェットモヒカンが合います。
参考:硬い髪質(硬毛)について特徴やケアの方法を紹介します。
細く柔らかい髪
細く柔らかい髪は潰れやすいため、前髪やトップを立ち上げてボリュームを出すスタイルが向いています。
サイドはツーブロックでタイトにして、前髪は立ち上げながら自然に流し、トップはフォワードにするのがおすすめです。
参考:髪の毛が細い原因とは?髪の毛を太くすることが期待できる5つの方法と男女別おすすめの髪型|男性ホルモン研究所 (aska-pharma.co.jp)
ストレート
ストレートの髪はツヤがあり、綺麗なサラサラヘアなので、重めのマッシュスタイルが向いています。
動きが出にくく、ぺたっとなりやすいので、空気を含ませるようにワックスを揉み込みましょう。
参考:直毛とはどんな髪質?くせ毛との違いやヘアセットのポイントを解説 | SALONIA(サロニア)公式サイト
くせ毛
くせ毛は湿気の影響で髪が広がりやすく、まとまりにくいので、短めヘアでコンパクトにセットするのが向いています。
サイドや襟足は短めにして、前髪は下ろし、重めにまとめると髪が広がりにくくなります。
参考:くせ毛の原因 ~まっすぐきれいに生えないのはなぜ?~ | ヘアコラム | LABORATORY | LebeL(ルベル)オフィシャルサイト
顔の形に合う髪型
顔の形に合う髪型にすることによって、バランスの整ったシルエットになります。
卵顔・丸顔・面長・ベース顔に合う髪型をそれぞれご紹介します。
卵顔
卵顔とは、卵のような形でバランスの取れた顔型のことです。
眉から口までの縦の長さと、両頬の一番高い部分の横の長さが同じになります。
整った顔の形なので比較的どのような髪型でも似合いますが、その中でも顔まわりを隠さず、おでこを出すヘアスタイルがおすすめです。
サイドや襟足をさっぱりと刈り上げ、前髪を立たせたベリーショートヘアやショートヘアが似合います。
丸顔
丸顔はフェイスラインに丸みがあり、顔の縦幅と横幅が同じ長さなのが特徴です。
全体的に丸いフォルムに見えるので、縦ラインを意識した髪型が似合います。
センターパートにしておでこを見せ、サイドはツーブロックにしてタイトに収めたスタイルや、パーマスタイルでトップにボリュームを出すのがおすすめです。
前髪を垂らしたりサイドにボリュームを持たせたりすると、さらに丸みが出て、幼く見えるので注意が必要です。
面長
面長は顔の横幅より縦幅が長いので、横ラインを意識した髪型が似合います。
前髪を下ろして縦ラインを狭く見せ、はちまわりにもボリュームを持たせたスタイルが向いています。
マッシュスタイルのような丸いシルエットがおすすめです。
ベース顔
ベース顔はエラやハチが張っていて、ホームベースのような顔の形が特徴です。
直線的なフェイスラインが男らしく見えるので、フェイスラインを見せるツーブロックや刈り上げスタイルが似合います。
サイドをタイトにして、トップにボリュームを持たせることで、縦ラインを強調できエラがカバーされます。
種類別!メンズワックスのおすすめ8選!
メンズにおすすめのワックス8選をご紹介します。
テクスチャーや仕上がりの質感、キープ力から、お気に入りのワックスを見つけてください。
ソフトタイプ:日華化学 uevo design cube ライトワックス 80g ¥1,540(税込み)
ポップなデザインが印象的なuevo design cube ライトワックス。
軽やかな質感なので、髪が細く柔らかい方でも重くなりにくく、ぺたっとしないのがポイントです。
シアーパール成分や卵殻膜成分が配合されているので、ツヤを出しながらパサつきを抑えてくれます。
フローラルフルーティーがやさしく香ります。
ソフトタイプ:ナンバースリー DEUXER NO3 ミディアムソフトワックス3 80g ¥1.540(税込み)
空気を含んだような軽い質感になるDEUXER NO3 ミディアムソフトワックス3。
クリーム状の柔らかいワックスは、セット力は弱めなものの、毛先に動きが出やすいのが特徴です。
保湿成分であるマカダミアナッツバターが配合されており、しっとりするのに重くなりません。
毛先に柔らかい動きを出したいミディアムヘアにぴったりです。
ハードタイプ:LIPPS ウェットブラストワックス 85g ¥1,650(税込み)
人気サロンLIPPSのプロが作った、LIPPSウェットブラストワックス。
細かい束感と立体感のある動きを作りながら、しっかりと濡れた質感を出し、キープ力も高いハードタイプのワックスです。
柔らかいクリーム状ワックスで髪に馴染ませやすく、スタイリングしやすいのがポイント。
ベリーショートヘアからミディアムヘアまで万能に使うことができ、ハードタイプなのにシャンプーでも落としやすいです。
ハードタイプ:資生堂 uno エクストリームハード 80g ¥854(税込み)
かなりキープ力の高い資生堂 uno エクストリームハード。
ウォータープルーフテクノロジーが採用されているため、汗や水に強く、湿気が多い季節でもセットが崩れにくいワックスです。
長時間キープできるのにナチュラルな質感なので、シーンを選ばず使えます。
さらにUVプロテクトが配合されているので、長時間外にいても紫外線によるヘアダメージが受けにくくなっています。
ファイバータイプ:ミルボン プレジュームワックス6 90g ¥1,430(税込み)
ファイバーワックスの中でも定番のミルボン プレジュームワックス6。
糸を引くほどの繊維が髪の毛1本1本になじみ、根元からしっかりと立ち上げてくれます。
ふんわりと空気を含みながらもかっちり固まらないので、手ぐしで直すこともできます。
ツヤがなく、自然な仕上がりが好きな方にぴったりのファイバーワックスです。
動きが作りにくいストレートヘアや、エアリー感を出したいパーマスタイルの方にぴったりです。
マットタイプ:マンダム GATUBY ヘアジャムマットニュアンス 30ml ¥330(税込み)
ドラックストアで気軽に手に入るGATUBY ヘアジャムマットニュアンス。
とろみのある柔らかいテクスチャーは、髪へのなじみがよく軽やかに仕上がります。
立ち上がりが良く、ボリューム感もアップさせやすいのにコスパ抜群なので、1つは持っておきたいワックスです。
マッシュスタイルのような重めのスタイルの方はぜひお使いください。
ジェルタイプ:hoyu ミニーレウイウイデザインジャム10 80g ¥1,430(税込み)
ユニークなパッケージが印象的なhoyu ミニーレウイウイデザインジャム10。
ツヤがある軽めの質感で、立たせた髪がしっかりキープされるのが特徴です。
髪表面をコートするフィルム成分が配合されているため、髪がべたつかず、さらっとした仕上がりになります。
髪を濡らしてからジェルを付けるとすぐに固まらないので、しっかりとスタイリングできるのも高ポイントです。
爽やかさの中に甘みのあるフルーティーバニラの香りも好印象です。
グリースタイプ:橋下高生堂 クールグリースG 87g ¥1,100(税込み)
多くのサロンで使用されている橋下高生堂 クールグリースG。
粘り気のある硬めのテクスチャーでスタイリングしやすく、ほど良いキープ力があります。
他のワックスと混ぜて使うことができるので、ニュアンスを変えることも可能です。
水溶性のグリースなので、シャンプーでもさっと流せるのもポイント。
ツヤを出したいけど、固めたくない方にぜひ使っていただきたいです。
髪のスタイリング、ワックスだけ?ばっちり決めるならヘアアイロンも使おう!
ヘアセットするときはワックスの使用が大切ですが、その前にひと手間ヘアアイロンを使うことでさらにおしゃれな髪型になります。
ここからはヘアアイロンを使うメリットと、誰でも簡単にできるヘアアイロンを使ったスタイリングの手順をご紹介します。
ヘアアイロンを使うメリット
ヘアアイロンはくせ毛をストレートにするだけではなく、毛先にカールを付けたり、束感を出したりするなど、幅広いヘアスタイルに使えます。
トップにボリュームを出したい場合は、根元を立ち上げるようにCカールを付けることができ、動きを出したい場合は、顔まわりや襟足を外ハネにすることもできます。
ヘアアイロンを使うことで、平面的だった髪に動きをプラスして、立体的で垢抜けたヘアスタイルになれるのです。
おしゃれな髪型になりたいという方は、ヘアアイロンを使うことをおすすめします。
ヘアアイロンを使ったスタイリングの手順
ナチュラルパーマ風のスタイリングをご紹介します。
1.前髪と顔まわりのくせを伸ばす
前髪や顔まわりの髪はくせが目立ちやすいため、なるべくタイトになるようにヘアアイロンを入れます。
2.トップから前髪にかけて、Cカールを付ける
少なめの毛束を取り、根元を立ち上げながらCカールが付くようにヘアアイロンを内巻きにします。
手首をくるっと回すようにヘアアイロンを入れるのがポイントです。
これをトップ全体に繰り返します。
3.トップから後ろにかけて、Cカールを付ける
後ろは根元を立ち上げすぎず、Cカールが付くようヘアアイロンを内巻きにします。
後ろは見えないので、手の感覚でヘアアイロンを入れます。
4.ワックスを付ける
全体的に根元からワックスを付け、なじませます。
サイドや襟足、前髪は押さえるようにセットし、トップはCカールが重なるように毛束を作ります。
さいごに
今回はワックスの種類や選び方、おすすめのメンズワックスをご紹介しました。
仕上がりの質感やキープ力が異なるワックスは、自分の髪質や髪型、なりたい質感に合わせて選ぶことで理想的なヘアスタイルが実現できます。
さらに自分の髪質や顔の形に合った髪型にすることで、スタイリングしやすくなったり、良さを引き立て悩みをカバーしたりすることもできます。
ぜひ自分にぴったりのワックスを見つけて、かっこいいヘアスタイルを楽しんでください。