男性向け化粧品も注目されてきた昨今。
洗い流さないトリートメントとしてヘアオイルを使用する男性も増えてきました。
実はヘアオイルはスタイリングにも使えることをご存じでしたか?
今回はスタイリングにも使えるヘアオイルのおすすめをヘアオイルの選び方などの耳寄り情報とともにお届けします!
気になった方はぜひ試してみてください。
美容師/美容師免許所持。
加藤亮平
山梨大学電気電子工学部卒。ベルエポック美容専門学校通信課卒。美容師歴14年の経験を持ち、メンズに特化した頭皮環境や薄毛に関する知見を持っている。Twitter:@ryohei2650
ヘアオイルって何?スタイリングに使えるの?
ヘアオイルとは植物性や天然ミネラル由来のオイルを含んでおり、保湿成分や補修成分を配合していることで潤いやまとまりを与えてくれるだけでなくダメージケア効果も兼ね備えたヘアケア製品です。
また、ヘアオイルはスタイリング剤としても効果的な一面を持っています。
へエアオイルには髪の毛表面をコーティングし艶やかに仕上げることができるため、乾燥毛の方や広がりやすいくせ毛の方はパサつきを抑えたまとまりのあるスタイルに。
また、パーマヘアの方はリッジを残しつつ収まりの良いウェットな質感を作りキープすることができます。
今、ヘアオイルがメンズに必要な理由!
ヘアオイルと聞くと髪の毛の長い女性が使うヘアケア用品というイメージをお持ちの男性もいらっしゃるかと思いますがそうではありません。
男性こそヘアオイルを使うべきポイントがいくつかあるので、ここではそのポイントを4つご紹介していきます。
髪の毛を適度にまとめボリュームを抑える
くせ毛にお悩みの男性や乾燥毛にお悩みの男性の中には、髪の毛のボリュームにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ヘアオイルには植物性や天然ミネラル由来のオイルが含まれているため、髪の毛内部の水分と油分に偏りがあるくせ毛をまとまりやすくコントロールすることができます。
特に男性の場合、女性と違って一般的にショートの方が多いため髪の毛の長さや重さで抑えるということが難しい場合が多いです。
乾燥による広がりやうねりは、ヘアオイルを使うことでであればうねりや広がりを抑えることでまとまりのあるスタイルに仕上げることができます。
パーマヘアを最適な状態で見せることができる
また、最近ではパーマをかけている男性も増えたかと思いますが、パーマを綺麗に見せるポイントは適度なツヤ感です。
パーマをかけると髪の毛の表面にあるキューティクルが損傷することで乾燥しやすくなってしまいます。
そのためヘアオイルに含まれる油分で水分量を調整し乾燥を抑え、さらにツヤ感のあるカールを維持することができます。
さらに、摩擦によるダメージも軽減してくれる効果があることでパーマスタイルを長く楽しめるというメリットもあります。
ツヤ感をプラスすることで清潔感を演出
パサパサで乾いて見える印象の髪としっとりとしたツヤがある髪とでは、印象が大きく異なります。
カラーやパーマによる乾燥というのは毛先がパサついて少しだらしなく見えてしまいがちですが、それだけでなく年齢とともに髪の毛というのは水分量が低下しパサついて見がちです。
ヘアオイルを使うことで適度なツヤ感をプラスすることで、清潔感のある印象を演出することができます。
ドライヤーの熱から髪の毛を保護する
髪の毛はドライヤーの熱によってもダメージを受けてしまうことがあります。
γードコサラクトンなどの毛髪補修成分を含むヘアオイルであればドライヤーの熱に反応しダメージを補修するため、ドライヤーの熱から乾燥やダメージを防ぐ効果も期待できます。
ドライヤーの前はもちろん、できればドライヤーの後にもヘアオイルをつけることでダメージの削減が期待できるとともにツヤのあるまとまりやすい髪へと導いてくれます。
ヘアオイルの上手な選び方!男の髪に必要な成分は?
前述したように男性こそヘアオイルは必要とお伝えさせていただきました。
とはいえどんなヘアオイルを選べばいいのかわからないという男性も多いかと思います。
基本的にメンズ用とレディース用を比較した時に大きな違いはありませんが、その選び方や男性が注目するべき目安となる成分があります。
髪質や求める質感によって選ぶ
髪質は人によって直毛・剛毛・軟毛と異なります。
そのためヘアオイルを使い、どんな仕上がりにしたいかによって選ぶべきテクスチャは異なります。
例えば、軟らかい猫っ毛の方であればヘアオイルの重さに負けることなくボリュームが落ちにくいサラサラとした質感のものを選びましょう。
オイル特有のべたつきを感じることなく軽やかで自然な質感に仕上がるので、ぺたっとした髪の毛になりたくない人におすすめです。
その反対に、剛毛やごわつく硬い毛の方であればスタイリング時に広がってしまう髪のボリュームを抑え、まとめやすくなるしっとりタイプのものを選びましょう。
さらに髪質だけでなくカラーやパーマでダメージを受けてパサついたりごわついたりしている場合も、しっとりタイプがおすすめです。
サラサラタイプに比べしっとりタイプは保湿力が高く乾燥しにくいため長時間潤いをキープすることができます。
香りで選ぶ
シャンプーやトリートメントと同じように髪につけるものですので香りも重要です。
とはいえ前述したようにヘアオイルはメンズ専用のものが多くないためレディースに向けた香りだと、男性には使いにくいことがあるので注意しましょう。
柑橘系のものであれば爽やかでフレッシュな印象を演出することができ、植物系や金木犀の香りのものであれば上品な大人の印象を演出することができます。
また、「香りそのものが苦手」という男性は無香料タイプのものを選びましょう。
特に香水をつける男性は匂いが混ざって不快な臭いになってしまう可能性もあります。
地肌にも使えるものを選ぶ
男性においてセンシティブな悩みの一つに抜け毛や薄毛という問題があるかと思いますが、ヘアオイルには育毛効果はありません。
とはいえ頭皮の乾燥によるカサカサとした乾いたフケや、しっとりとした油っぽいフケを防ぐことができるヘアオイルを選ぶことで、頭皮環境を健やかに保つ効果が期待できます。
ただし、毎日行うと皮脂不足で余計に皮脂が出てしまい、返って頭皮環境の悪化を招く恐れがあるため使用は多くても週1回程度にとどめましょう。
また、光沢を出すために添加物が入っているものは頭皮に使用できないため、目安となる成分は天然植物由来のヘアオイルかどうかで見極めることが重要です。
安価なものから上質なものまで!スタイリングに使えるメンズ向けヘアオイルおすすめ10選!
ここからは、スタイリングにも使えるメンズ向けのヘアオイルを安価なものから上質なものまで分けてご紹介します。
ヘアオイルを使ったことがない方は、安価なものから始めてみてはいかがでしょうか?
それぞれの商品の特徴も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
髪にこだわるなら必見!上質なメンズ向けヘアオイル5選!
まずは上質なメンズ向けヘアオイルを5点紹介します。
上質なヘアオイルは、少しお値段は張りますが成分にこだわりより髪によいものが多いです。
香りも良いものがたくさんあるので、ここぞというときのスタイリングに使い香水の代わりにしても素敵だと思いますよ!
上質なメンズ向けヘアオイル①:ジョンマスターオーガニック ARオイル N(アルガン)59ml ¥5,610
オーガニックのアルガンオイルであるため髪の毛だけでなく頭皮にも日常使いできる凡庸性の高いオイルです。
特に乾燥毛で毛先がパサつくかたであればまとまりもよく、さらにツヤ感もキープすることができます。
また、コンディショナーやボディミルクに混ぜて使用することで保湿力がアップし、より上質なケアができます。
無香料なので匂いに敏感な男性にもおすすめです。
上質なメンズ向けヘアオイル②:THREE スキャルプ&ヘア リファイニング トリートメント オイルR 20ml ¥3,300
適度な軽さで広がり・パサつきを抑えることができる、サラッと使いやすいテクスチャのため、軟毛の男性や猫っ毛の男性にオススメのヘアオイルです。
キューティクルを滑らかに整えて、みずみずしいツヤとシルクのような手触りに仕上げてくれることでまとまりのある質感に。
グリーンハーバルとシトラスの香りで甘めな香りが苦手な男性や爽やかな香りが好みの男性におすすめです。
上質なメンズ向けヘアオイル③:uka hair oil Rainy Walk 50ml ¥4,400
保湿成分として、アサイーオイル、モリンガオイル、γ-ドコサラクトン、ヤシ由来オイルなどが含まれているためダメージ毛のケアだけでなく、湿気が気になる日のスタイリング剤としてもしても効果的なヘアオイルです。
また、レモンやユーカリの爽やかな香りはスッキリとした印象で多くの男性に使い勝手のいい香りです。
指通りもサラサラとしているため、ヘアオイル 特有のべたついた質感が苦手な男性にもオススメです。
上質なメンズ向けヘアオイル④:ナプラ N. ポリッシュオイル 150ml ¥3,740
天然由来成分のみで作られたマルチユースタイプのオイルであるため、髪の毛だけでなく肌の保湿にも使える一本です。
スタイリングの仕上げに毛先になじませると、ツヤ感とウェットな質感を与えて長時間その質感をキープしてくれます。
テクスチャは軽みにも関わらず仕上がりは重めなため、特にダメージや乾燥がきになる男性にオススメです。
アウトバスオイルとして使用する場合は、タオルドライ後、適量を手のひらでよくのばして毛先中心になじませ、乾かして仕上げます。
上質なメンズ向けヘアオイル⑤:KERASTASEユイル クロノロジスト R 100ml ¥7,150
塗り心地がよく、重めのテクスチャではあるものの伸びの良さや髪へのなじみやすさがあり、使いやすいヘアオイルです。
また、上品な石けんの香りを楽しめるのもポイントでいつもより少しリッチな気分を味わうことができる大人の男性にオススメの一本です。
保湿成分にはヒアルロン酸Na・アルガニアスピノサ核油が含まれていることで健康的な印象のツヤ感を与えてくれます。
コスパを求めるならコレ!安価なメンズ向けヘアオイル5選!
続いては初めての方にお勧めのコスパ最強のメンズ向けヘアオイルをご紹介します。
初めてのヘアオイル、自分の髪に合うか心配な方でも安心して使える価格帯になっているので気に入ったヘアオイルを探す足がかかりにしてくださいね。
安価なメンズ向けヘアオイル ①:ボタニスト ボタニカルヘアオイル モイスト 80ml ¥1,870
ヘアオイル 特有のべたつき感がなく、しっとりとまとまりを作ることができるためパーマスタイルのヘアセットに相性のいいヘアオイルです。
高純度オリーブスクワランが配合されいていることで水分油分バランスの整った自然に潤う髪へ導いてくれるだけでなく、ボタニカルマイクロプロテインが配合されていることで8種のアミノ酸を含む低分子ペプチドが髪の一本一本に浸透し、内側までしっかりと補修してくれます。
植物の力を最大限に引き出した無添加処方のため、地肌が敏感な男性にもおすすめです。
安価なメンズ向けヘアオイル②:ロレッタ ベースケアオイル 120ml ¥2860
スタイリング剤でも多くの男性が耳にしたことがあるロレッタのヘアオイルは、サラサラとした軽めのテクスチャでサラサラとした質感に仕上げてくれます。
ツヤと潤いに特化し、ダメージ毛だけでなくバージン毛(ダメージが少ない)の男性まで幅広く使うことができる一本です。
爽やかなローズの香りはメンズライクすぎない香りを求める男性にもおすすめです。
安価なメンズ向けヘアオイル③:giovanni フリッズビーゴーン スムージング ヘアセラム 81ml ¥2,970
オーガニック植物成分をはじめハーブエキスを配合した、ヘアオイル です。
瞬時に髪の質感をしなやかに整え、見違えるほどのツヤのあるシルキーな質感の髪に仕上げてくれるのが特徴です。
サラッと軽く、ベタつかないテクスチャーであるためアウトバスとしてはもちろん、スタイリング剤として乾いた状態の髪にもサラッと使うことができます。
パサついてスタイリングが決まらない方や、ツヤがなくごわつきが気になる方におすすめです。
安価なメンズ向けヘアオイル④:Eljudaエルジューダ リンバーセラム 120ml ¥3,080
毛髪保護成分、アクリルオイル配合でぺたっとなりやすい髪のコシ感を高め、しなやかで動きやすい髪へ導きます。
配合された天然鉱物由来の微粒子、マイクロスフィアが毛髪表面になめらかな凹凸をつくり、髪の毛一本一本の間に自然なスキマが生まれるため、ボリュームがなくペタンとしてしまうのがお悩みの男性におすすめです。
また、スパークリングアップルとシトラスミックスの爽やかで優しい香りも魅力の一つです。
安価なメンズ向けヘアオイル⑤:Diane Perfect Beautyヘアオイル 60ml ¥1,320
さらりとした髪馴染みでツヤ髪になる濃密ヘアオイルです。
すぐれた保水力と浸透力によって、髪のダメージをしっかり補修し軽減してくれます。
オイルが水分の蒸発やパサつきを抑え、なめらかさとツヤをもたらしてくれるためドライ前のアウトバストリートメントとして最適です。
また、まとまり感・ホールド力もほどよくあるため、スタイリング剤としてもおすすめです。
ヘアオイルの正しい使い方!スタイリングにはどう使うの?
髪の毛のダメージケアをする場合は、お風呂上がりのドライヤー前に濡れた状態で使用します。
オイルコーティングすることでドライヤーの熱や乾燥から髪を守るだけでなく、水分量を保つことで、スタイリングしやすい髪の毛になります。
夜にしっかりケアをすることで朝のスタイリング時間短縮にもつながるため一石二鳥です。
また、ヘアオイルを髪に塗る際のポイントは一度にたくさんつけすぎず少量ずつ使うことです。
一般的な男性のショートスタイルであれば1/2〜1プッシュを手に広げ、毛先を中心につけるようにし、足りない場合はその都度、少しずつ付け足します。
一度にたくさんつけすぎてしまうと乾くのに時間がかかるだけでなく、つけすぎて重たい印象になりベトベトとした質感になってしまうため、脂っぽく見た目が清潔感を奪ってしまいます。
スタイリングに使う場合は手と指になじませて、髪の毛先〜中間にかけて薄くつけていきましょう。
手のひら全体に広げ、指の間にもなじませてからつけたほうが薄くつけやすくなります。
しっかりとした束感やまとまりが欲しい場合は、アウトバスで使用したヘアオイル よりも固めのテクスチャのものや重めのものを使うことでよりスタイリング剤としての効果を発揮することができます。
一般的なスタイリング剤であるヘアワックスやグリース同様、最初に顔まわりや前髪からつけてしまうとべたついた印象になってしまうため、後頭部からつけていくことがポイントです。
ヘアオイルを使ったスタイリングにはヘアアイロンも活用しよう!
メンズのヘアセットをするときにヘアオイルとあわせて使いたいのが、メンズ向けのヘアアイロンです。
くせ毛でうねりが気になる方はストレートにしたり、その反対にストレートで動きやボリュームをつけたい方はカールをつけたりと、ヘアアイロンを使うことで髪の毛をおしゃれにアレンジすることができます。
その際注意しなければならない点は、ヘアアイロンは高温であるため熱によるダメージを受けてしまうということです。
そのためヘアアイロンを使った後はヘアオイルを髪につけることで、髪のダメージを補修し、ツヤを与えることができます。
とはいえ髪質的にパサつきが強い方やツヤ感がない方、カラーやパーマ、ブリーチなどをしていてパサつき、ツヤ感がないいわゆる「ハイダメージ」の方はそんままヘアアイロンで熱処理をしてしまうとさらにダメージが進行してしまう恐れがあります。
その場合は先にヘアオイルをつけてしっかりとツヤ感を出し、その後ヘアアイロンでスタイリングをしましょう。
ダメージを最小限に抑えるためには極力ダイレクトに熱を伝えない方がいいため、髪質に合わせた温度調整や毛束を薄く取りすぎないことをおすすめします。
さいごに
今回はメンズにオススメするヘアオイル の選び方やその使い方についてご紹介させていただきました。
ヘアオイルというと女性が使うもの、さらにはカラーやパーマで髪が傷んでいる方が使うものというイメージをお持ちの男性もいらっしゃるかと思います。
とはいえヘアオイルというのはクセやボリュームを抑える働きがあるだけでなく、日々のドライヤーの熱から髪の毛を守ってくれるなど多くの男性が日常使いできるヘアケアアイテムでもあります。
ご自身のライフスタイルや髪質に合ったお気に入りの一本をぜひ探してみてください。