美容師/美容師免許所持。
加藤亮平
山梨大学電気電子工学部卒。ベルエポック美容専門学校通信課卒。美容師歴14年の経験を持ち、メンズに特化した頭皮環境や薄毛に関する知見を持っている。Twitter:@ryohei2650
メンズ用ヘアジェルの特徴は?ワックスとどう違うの?
ヘアジェル最大の特徴はハードなセット力と、ベタつきのないウェットなツヤ感を出せることです。
またそのキープ力も高く、朝ジェルでヘアセットをすれば終日決まったスタイルを維持することができます。
特にワックス違いホールド力においてはパリッと固まるため、動いたり風が吹いても崩れないという特徴もあります。
さらに、樹脂と水などの水溶成分で構成されているためワックスに比べ油分が少なく、シャンプーでもサッと落とすことができるのも魅力の一つです。
これだけは押さえて!メンズ用ヘアジェルの選び方!
ヘアスタイルをしっかりと固定して終日キープさせつつもシャンプーでさらっと落とすことができるのがヘアジェルの特徴です。
とはいえメンズ用のヘアジェルにも様々なものがあります。
ここではご自身にあったヘアジェルを選ぶ際のポイントについてご紹介させていただきます。
乾くまでの時間
ヘアジェルにはつけてすぐに固まる速乾性のあるものと、時間をかけて少しずつ固まるものの二種類があります。
速乾性のあるものは急いでいる時や時間の無い朝のヘアセットに重宝しますが、早く乾いてしまうとスタイリングのやり直しがきかない場合があります。
そのため、ナチュラルなスタイルを作るときや細かく調整したい場合は速乾性の高いタイプは向きません。
素早くスタイリングできる人は速乾性のあるものの方がいい場合もありますが、ヘアジェルでのセットに慣れていないうちは少しづつ固まるものを選び、扱いになれるようにしましょう。
キープ力と洗い落としやすさのバランス
メンズ用のヘアジェルはヘアスタイルのキープ力は高いものの水溶性のものが多く、油分の多い通常のワックスよりも落としやすいのが特徴です。
とはいえなかには成分に油分が含まれているものがあり、このタイプは水やお湯ではなかなか落ちづらい場合があります。
二度洗いで落ちやすくなる場合もありますが、何度もシャンプーすることで頭皮への負担も考えられます。
ちょっとした一手間ですが油分を乳化させるためにリンスやコンディショナーを先に髪に塗ります。
少し髪の毛同士を揉み込むようにしてその後洗い流してシャンプーをします。
そうすることでヘアジェルの油分がリンスやコンディショナーの油分によって浮き上がりシャンプーで落としやすくなります。
髪質に合わせて選ぶ
剛毛で硬い髪質の男性はソフトタイプだとボリュームを抑えることができない場合があるため、ハードタイプのジェルがオススメです。
特にハチが張っていたりハチ周りの生えグセが強くボリュームが気にある方であればハードタイプが最適です。
一方で軟毛や猫っ毛の人がハードな仕上がりのものを選ぶと、束間が強く出てしまい地肌が透けたり、ボリュームが少なく見えてしまいます。
そのためソフトな仕上がりになるものやナチュラルに仕上がるもの、ウォーターベースのノンオイルタイプがオススメです。
希望のヘアスタイルに最適なものを選ぶ
フェードスタイルやバーバースタイルに多くある七三分けやオールバックの場合、速乾性がありキープ力が高くガチッと決まるハードタイプがオススメです。
上記のようなハードタイプのヘアジェルであれば濡れ感やツヤ感も演出することができるため清潔感も演出することができるためスーツスタイルにおいても相性がいいです。
また、短髪や束感のあるアクティブヘアにしたい場合はホールド力が特に高いハードタイプやスーパーハードがオススメです。
配合成分で選ぶ
ヘアジェルに含まれる成分にも着目してみましょう。
ドライヤーなどの熱から保護してくれるトリートメント成分が配合されたものや、ハチミツエキスなどの天然保湿成分が入ったものがあります。
また、ヘアセットをしても時間が経つと膨らんでくるという方であれば、湿度をコントロールしてくれる調湿成分が配合されたものもあるためキープ力に置いても変わってきます。
さらに水溶性成分のウォーターベースのものなどはシャンプーでかんたんにシャンプーで落とすことができるためクレンジングがしやすい特徴があります。
メンズ用ヘアジェルで出来る髪型、得意なヘアスタイルは?
ヘアジェルはショートやベリーショートの髪型をデザインしキープするのに最適です。
その特徴であるキープ力の高さや程よい清潔感を演出するツヤ感、そしてシャープな束間から力強い束間まで多くの最適な髪型づくりを演出してくれます。
ヘアジェルの得意な髪型①:フォーマルな髪型
サイドパートのスタイルなど、スーツが映えるフォーマルなシーンにオススメなのがヘアジェルです。
フロントの立ち上がりや毛流れ、そしてトップのボリュームをしっかりキープできるうえに、ジェルによるツヤ感が清潔感と色気をプラスしてくれます。
また、フォーマルな髪型というのはメリハリのあるシルエットが重要です。
耳周りやハチ周りなど、サイドが膨らみボリュームが出てしまうとスタイリッシュさに欠けてしまうため、ボリュームを抑える上でも生えグセや髪質をカバーしたスタイリングに効果的です。
ヘアジェルの得意な髪型②:束間ショート
一般的なメンズのショートはスタイリング剤によって立ち上げや束間作りそのスタイルをさらに輝かせます。
その点においてはワックスでも可能ではあるのですが、一般的にワックスはジェルに比べてホールド力が弱く、髪質や生え方によってはワックスそのものの重さで立ち上がりがキープできない可能性が考えられます。
ジェルであれば簡単にシャープな束感から男性らしい力強い束間まで作れるほか、1日中キープすることも可能です。
特に前髪を立ち上げたアップバングショートなど、生えグセが邪魔をして前髪を立ち上げづらい男性にもオススメです。
ヘアジェルの得意な髪型③:スーツスタイルにおけるパーマヘア
ビジネスシーンにおいてもここ最近はパーマをかける男性も増えてきました。
パーマにはカールによって動きをつけたりボリュームアップの効果など様々なデザインを髪型にプラスしてくれます。
とはいえパーマをかけるとパサつきや乾燥などのデメリットもあります。
ジェルを使うことでパサツキを抑え、ツヤ感のあるカールとリッジを作りパーマのデザインをよりさらに引き立たせることができます。
メンズ用ヘアジェルを使うときの注意点
ツヤ感と清潔感、そして高いセット力が魅力のヘアジェルですが、一方で使用する際は注意しねければならないポイントがあります。
まず、しっかりとスタイリングしたいからといってジェルはたくさんつけすぎるとベタつきやギトギト感が出てしまいます。
そのため一度に使う量は、500円玉程度が目安にし、必要に応じて付け足すようにしましょう。
また付け足す際も速乾性のあるものだと途中で細かな修正ができないものもあります。
ヘアスタイルやデザインによって、細かな調整によってヘアセットしたい場合はすぐに固まらないものを選ぶようにしましょう。
ジェルは水溶性のためさらっと落としやすいとはいえ、シャンプーで落としきれず残ったままだと、髪がきしんだり、スタイリングが難しくなったりします。
正しく使ってばっちりキメろ!メンズ用ヘアジェルの使い方!
ヘアジェルの使い方は、ヘアワックス同様にドライヤーでしっかりと乾かしたあとに行います。
まずはドライヤーでボリュームが欲しいところとボリュームがいらないところのベースをしっかりと作ります。
ツヤ感とヘアジェル本来のキープ力を出すためにもしっかりと乾かしてあげることが重要です。
次にジェルを500円玉くらいの量を手にとって、手のひらで十分に伸ばします。
ジェルの場合は、前から後ろにかけてつけていき手ぐしを使って軽くなじませていきます。
その後、束感を作るために、手を左右に動かしながら毛束を作ります。
最後に全体のシルエットを意識してスプレーで固めてスタイリングの完成です。
また、基本的には乾かしたした状態でのスタイリングが王道ですが、長さやスタイルによっては濡れた状態でのスタイリングも効果的です。
例えば濡れた状態のツヤ感と束間をしっかりとだしたサイドパートスタイルやベリーソートスタイル、パーマのリッジをクリッとだしたスタイルであれば、髪の毛が濡れた状態でジェルを揉み込みます。
その後ドライヤーで形を整えながら乾かすことで、濡れた状態の質感と形をキープすることができます。
最後のスプレーを一振りすることで終日崩れることなくキープすることができます。
メンズ用ヘアジェルおすすめ10選
おすすめのヘアジェル①:アリミノメン フリーズキープ ジェル 100g ¥2,200(税込)
セット力・キープ力共に最高で強めのくせ毛をまとまりよくセットできるのがポイントです。
作りこまないスタイルにも適しているので、ショートからミディアムヘアまで男性らしいスタイルが好みの方にもぴったり。
清潔感のあるシトラス系にムスクなどを加えた落ち着きある香調も魅力です。
おすすめのヘアジェル②:ダンスデザインチューナー ブレイクキープ 120g ¥1,980(税込)
ダンスシリーズのブレイクキープは、ブレイクダンスを想起させるワックスジェルと言われています。
ジェルならではのホールド力を維持しつつ、ワックスのような自在なスタイリングを可能にし柔らかく細い束間をしっかりとキープします。
従来のジェルのギラついた質感ではなく自然な艶感に仕上がります。
おすすめのヘアジェル③:オーシャントリコ ジェックス 160g ¥1,650(税込)
遊べる時間がある進化系と言われているのがオーシャントリコシリーズの「ジェックス」。
ヘアセットが苦手な男性でも使いやすいよう速乾を防いで、すぐに固まらないのも魅力の一つ。
固まる前にじっくりスタイリングが楽しめ、風でも崩れず終日シルエットをキープできます。
乾いたあとはべたつかず、一日中スタイルをキープ。弾力ある仕上がりでカールも維持します。
おすすめのヘアジェル④:ロレッタ ハードゼリー 300g ¥2,200(税込)
どんなスタイルも即キープし、ベタつきの少ないウォーターベースのスタイリングジェル。
大きく開いた容器は手に取りやすく、柔らかいテクスチャで手に馴染みやすいのが魅力の一つです。
輝きのツヤとハードなセット力でどんなメンズスタイルにも最適です。
おすすめのヘアジェル⑤:ホーユー ミニーレ ウイウイ デザインジャム10 80g ¥1,430(税込)
ツンツンとしたシャープな束感をしっかりホールドする、ベリーショートなスタイルにおすすめの一本。
髪が縦に硬く立つジェル成分と、横に接着するジェル成分がシャープな毛束を生み出してしっかりと固定し、さらにグロス成分とのハイブリッド処方によって、品質感のあるグロッシーなツヤを表現します。
おすすめのヘアジェル⑥:アリミノ SPICE(スパイス)チューブ ジェリー 100g ¥1,100
ツヤを活かしたデザイン・スタイリングに最適なアリミノのジェルです。
ジェル特有のウェットなツヤ感を演出し長時間固めながらも、粉をふかないハードジェルは終日ストレスなくヘアデザインをキープしてくれます。
おすすめのヘアジェル⑦:ロレッタ デビル ジェルワックス 5.0 240g ¥2,200(税込)
ジェル特有のツヤ感のある質感でふんわりとしたスタイルを実現!することでできるデビルシリーズのジェルです。
男性はもちろんカッコかわいいを目指す女性にもおすすめのアイテム。
ロレッタハードゼリー同様に手に取りやすいジャータイプの容器は細かなヘアスタイリングにも最適です。
おすすめのヘアジェル⑧:ロレッタ デビル ジェルワックス 7.0 240g ¥2,200(税込)
ハードなセット力でかっちりとしたスタイルを作るのに最適なデビルシリーズのジェルワックス。
デビルシリーズの5.0と同じようにツヤ感は維持しつつ、プラスアルファで程よい動きと軽やかな質感を楽しめるのが魅力です。
おすすめのヘアジェル⑨:ロレッタ デビル ジェルワックス 10.0 240g ¥2,200(税込)
ジェルが持つツヤ感と輝き、そして超ハードなセット力できっちりキマッたスタイルをロングキープできるのがこのデビルシリーズの10.0。
前述した5.0、7.0に比べて圧倒的にキープ力が高く一度決めた髪型が一日中くずれません。
お直しが難しいシーンにぴったりなので、ヘアスタイル崩れを気にすることなくストレスフリーで一日安心して過ごすことができます。
おすすめのヘアジェル⑩:ルベル ジオ ジェリー クリエイティブホールド 120g ¥1,980(税込)
男性のヘアデザインに特化したルベルのジオシリーズ。
程よい粘りと弾力のある質感によって優れた操作性とホールド力で細かな毛束を自在につくることができます。
清潔感のあるツヤのある仕上がりにしたい男性におすすめの一本です。
さいごに
今回はメンズにオススメのヘアジェルの特徴やオススメのアイテムをご紹介させていただきました。
スタイリング剤=ワックスというイメージをお持ちの男性もいらっしゃるかと思いますが、ジェルを使ったスタイリングにはワックスにはないメリットや特徴があります。
特に大人の男性に必要な「清潔感」を演出するのに効果的なヘアジェル、ぜひ使ってみてください。