美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
知ってて損はない髪に関する基礎知識!
髪をサラサラにするためには、髪の毛についての基本を知っておく必要があるので覚えておきましょう。
もともと髪の毛は3つの組織に分けられています。
・キューティクル
・コルテックス
・メデュラ
1本の髪は、大きく分けると3つの部分からなり、一番外側をキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラといいます。
化学的な構成成分は、大部分がタンパク質であり、残りは脂質、メラニン色素などです。毛髪のタンパク質は、シスチンというアミノ酸が多いのが特徴です。
※引用:花王より
髪がサラサラの人には共通点があり、それはキューティクルが整っているという点です。
キューティクルは、髪の毛の外部からの刺激から守るのが主な役割だと思っていいでしょう。
うろこ状になっており、通常はギュッと引き締まった状態になっています。
この状態をキープできるかどうかが、髪をサラサラにする方法とかかわってくるので覚えておきましょう。
キューティクルが引き締まった状態
キューティクルが引き締まった状態をキープできるかどうかが、髪がサラサラになるかが決まります。
通常だと、キューティクルは引き締まっていると紹介しました。
しかし、ある条件が重なると開いた状態になります。
その条件とは、湿気と温度です。
湿気が少しでも髪の毛に付いてしまうと、キューティクルが開きます。
さらに温度が高い状態になると、キューティクルが開きやすくなってしまうので注意しましょう。
開いた状態が続くと、キューティクルがボロボロに剥がれてしまい、毛先が引っかかってしまいます。
毛先の引っかかりを放置していると、キューティクルが剥がれてサラサラになりません。
できるだけキューティクルを引き締めて、閉じた状態をキープしておくことが大事になります。
湿気が髪の毛に付着しにくい環境を作っておきましょう。
皮脂膜が髪の毛のダメージから守ってくれる
キューティクルを引き締めるだけでは、まだまだ髪をサラサラにするには物足りません。
さらに皮脂膜について知っておくと、スムーズに髪をサラサラにできます。
皮脂膜は、角質層の表面に存在し、体全体を覆っている天然の保護膜です。この皮脂膜は皮脂と汗が混ざり合ったもので、さまざまな外的刺激(紫外線、強い薬剤、細菌など)からの保護や皮膚の保湿などの働きをしています。
※引用:DEMIより
皮脂膜は、髪の毛を守ってくれる大事なポイントです。
名前の通り脂からできているので、コーティング力があります。
当たり前の話ですが、皮脂は自分の体から作られたものなので、浸透力も抜群です。
髪がサラサラになりやすいので、うまく活用してみましょう。
そもそも髪の毛のダメージの原因は何が多いの?
髪がサラサラにならないのは、髪の毛がダメージを受けているのが原因でもあります。
ダメージとなるよくある一例と解決方法を紹介するので、それを参考に髪の毛のダメージを抑えてしまいましょう。
カラーやパーマでの薬剤でのダメージ
髪をきれいに整えるためには、美容室でカラーやパーマをしている人もいるでしょう。
じつはこの行為そのものが、髪をサラサラにできない原因となっています。
カラーもパーマも薬剤を使うのですが、どちらもキューティクルの負担が強いものだと思っておきましょう。
主に還元剤が関係しているので、施術後にトリートメントなどで髪の保護をしておいてください。
それだけでも、髪の毛の負担は最小限に抑えられます。
アルカリ剤が関係しているケースが多いので、髪の毛が落ち着いてから酸性のケアアイテムで保護するのもおすすめです。
自然乾燥や摩擦によるダメージ
髪のダメージで最もよくある原因が、自然乾燥と摩擦です。
髪の毛が湿気と結びつくと、キューティクルが開くと上記でも紹介しました。
自然乾燥をしていると、湿気が付いている状態が長時間続きます。
その状態で髪の毛への摩擦が加わると、キューティクルが剥がれる原因となってしまうわけです。
摩擦は、横になって寝返りを打つだけで起こります。
つまり髪を乾かさないまま寝てしまうと、すぐに髪がボロボロになってしまうので注意しましょう。
寝る前にドライヤーで髪を乾かす習慣をつけて、ヘアオイルなどで髪を保護しておくと摩擦の負担は最小限に防げます。
アイロンやドライヤーでのダメージ
髪の毛は、たんぱく質から作られている点を覚えておいてください。
卵をイメージすればわかりやすいでしょう。
炒り卵を作るときに、高温で長時間焼き続けると、すぐにパサパサになってしまいます。
髪の毛も同じです。
アイロンを高温に設定して何度も使い続けると、髪の毛がパサついてボロボロになってしまいます。
ドライヤーの熱も同じで、近くで風を当て続けるとよくありません。
熱に弱いというポイントを覚えておき、なるべく温度を低く設定して使うようにしましょう。
また、ヘアオイルなどで髪を保護してから使うと、熱によるダメージを最小限に抑えられます。
生活習慣の乱れも関係している
また、生活習慣も髪をサラサラにする方法としての基本です。
髪の毛は体の中から作られるのですが、それと同時に皮脂も体の中から作られます。
皮脂は生活習慣が乱れると少なくなり、ちょっとした刺激でキューティクルがボロボロになるというわけです。
生活習慣とは食事や運動はもちろん、睡眠やストレス対策など、注目するポイントはたくさんあります。
健康的な生活を目指すのが最も無難なので、髪をサラサラにしたいのなら習慣を見直してみましょう。
男女必見!髪をサラサラにする7つの方法!
髪をサラサラにするためには、キューティクルを意識したほうがいいと紹介しました。
特に意識するべきなのが摩擦です。
摩擦を減らすことができれば、髪をサラサラにしやすくなります。
具体的な方法を7つまとめてみたので、髪をサラサラにする方法を知りたい人は要チェックです。
シャンプーは自分の合ったものを選ぶ
髪をサラサラにするためには、シャンプーの選び方に注意しましょう。
シャンプーは皮脂を洗い流す役割があるため、髪のバリアの役割でもある皮脂膜がゼロになるリスクをはらんでいます。
自分に合ったシャンプーが見つかれば、キューティクルが摩擦によってボロボロになる可能性を抑えられるわけです。
・アミノ酸系の洗浄力が弱いシャンプーを見つける
・パサつきが感じられる時はシリコン入りのシャンプーを選んでもいい
・保湿成分が入っているものは積極的に使う
これらのポイントを意識して、自分に合ったシャンプーを探してみてください。
どれも髪の毛の表面に膜を作って、バリアの役割を強化してくれます。
シャンプーを使う前にブラッシングもしておく
自分に合ったシャンプーを使う前に、ブラッシングをしておきましょう。
ブラッシングは、引き締めたキューティクルを整える効果があります。
しかもシャンプー前にブラッシングをすると、髪の毛に付いた余分な皮脂をぬぐってくれるでしょう。
シャンプーの効果をアップしやすくなるので、うまく活用しておきましょう。
ただし、ブラッシングは無理やりにしないようにしてください。
引っかかりがある時は、毛先からやさしく解しながら、丁寧にブラッシングするのがおすすめです。
トリートメントを使う時は毛先にしっかりつけて浸透させる
トリートメントは、髪をサラサラにする方法として最もメジャーです。
確かにトリートメントを使うだけで、髪がサラサラになりますが、正しく使うとより効果がアップしやすくなります。
・使う前に絞るなど、水気を減らしてからトリートメントを付ける
・主に毛先を多めに付けるようにする
・浸透しやすくするために揉みこみながら毛先に付ける
このように、髪の毛に保湿成分や補修成分が浸透しやすくするように、正しいやり方を実践してみましょう。
早めにタオルを使って水気をふき取ってドライヤーで髪を乾かす
髪の毛に湿気が残ると、キューティクルが開いて摩擦の影響を受けやすくなります。
そのため、湿気を早めに抜き取ってしまいましょう。
髪を洗ってお風呂から出たら、すぐにタオルでふき取るのが最も安心です。
またドライヤーで髪を乾かす時は、熱の影響を受けないように10㎝以上離しておきましょう。
冷風も使いながら乾かすと、キューティクルが引き締まって髪がサラサラになりやすくなります。
ブラッシングでキューティクルを整える
上記でも紹介したように、ブラッシングはキューティクルを整えるのに適しています。
そこで髪を乾かしてからブラッシングをするのもおすすめです。
ただし毛先が絡まる時は、絡まった部分をほぐしながらブラッシングをしてください。
ブラッシングの時は、獣毛ブラシを使いましょう。
天然の脂が付いており、キューティクルを整えながら皮脂のコーティングができます。
髪をサラサラにしやすいので、髪をきれいにした後のブラッシングも習慣化してみてください。
正しい順番でアウトバストリートメントをつける
髪をサラサラにするためには、アウトバストリートメントを使うのがおすすめです。
ただしアウトバストリートメントには種類があり、複数使う時は順番を守りましょう。
1.ヘアミスト
2.ヘアミルク
3.ヘアオイル
アウトバストリートメントの中では、上記の3つが有名です。
水気が多く含まれるアウトバストリートメントを最初に使うようにして、脂が多いものは最後に使うという意識が大事になります。
また、ドライヤーで髪を乾かす時は、その前にアウトバストリートメントを付けるのも意識しておきましょう。
さらに髪をサラサラにしたい人は低温でヘアアイロンを使う
髪をサラサラにするためには、キューティクルを整えることが大事だと紹介しました。
そこでアイロンを使いましょう。
熱のダメージは大きいですが、低温にすればむしろキューティクルが整える程度にちょうどいい方法です。
アウトバストリートメントをつけて、髪をしっかり乾かした状態で150度ほどに下げておきましょう。
これだけで保湿成分が浸透しやすくなる上に、キューティクルの形が整えられます。
髪の毛に悪いNG行動5選
髪をサラサラにするためには、髪の毛をボロボロにさせる方法はしないほうがいいでしょう。
NGとされる行動をまとめてみたので、勘違いして間違えた方法を実践している人は参考にしてみてください。
特にヘアケアをしているのに、髪がボロボロになったままだと思っている人は要チェックです。
高温のヘアアイロンを使う
アイロンを使えば、髪がサラサラになると感じる人は少なくありません。
確かにアイロンは髪をまっすぐにさせる効果があります。
アイロンを使ってすぐは、髪がサラサラになっているでしょう。
しかし、しばらくすればすぐに髪がパサパサに戻ってしまうはずです。
それもこれも、髪のダメージが深刻になっているのが原因だと思っておきましょう。
もともと髪の毛はたんぱく質からできているので、熱に弱いのが特徴です。
180度だと髪の毛の形をつけやすい温度ですが、これは高温だと思って問題ありません。
できるだけ温度を低くして、アイロンを使う前にアウトバストリートメントをつけてからアイロンを使うようにしましょう。
ヘアオイルの間違えた扱い方
ヘアオイルは、髪をサラサラにできるケアアイテムの代表格です。
しかし使い方を間違えてしまうと、逆効果になってしまいます。
・ヘアオイルをつけて湿った状態でアイロンを使う
・劣化したヘアオイルを使う
・ヘアオイルを付けすぎてベタベタになっている
このように、ヘアオイルは使い方を間違えると髪にダメージを与えてしまいます。
特にヘアオイルは、直射日光や空気に長時間触れたことで起こる酸化は、意識しておきましょう。
酸化してヘアオイルが劣化した状態で使えば、髪の毛も酸化してボロボロになります。
また、ヘアオイルは水気も含むので、付けてすぐにアイロンを使えば、これも髪の毛の負担となるでしょう。
できるだけヘアオイルを付けたのなら、髪を乾かしてからアイロンを使うようにしてください。
濡れた髪の毛にブラッシング
ブラッシングは、髪をサラサラにする方法のひとつですが、濡れた髪の毛に関しては別です。
濡れた状態の髪の毛は、キューティクルが開いており、ブラッシングの摩擦に耐えられません。
少なくとも濡れた髪にブラッシングをするのなら、濡れ髪用のブラシを使うようにしましょう。
その際も、髪の毛に引っかかりがあるのなら、毛先からやさしく解してから使うのが鉄則です。
ブラッシングのやりすぎ
ブラッシングをする時は、やりすぎに注意しましょう。
キューティクルを整えられるのは確かですが、摩擦によってのダメージは少なくとも受けているからです。
ブラッシングをするなら1日に1回と決めておき、その時もやさしくブラッシングをするように心がけてください。
アウトバストリートメントを付けてからブラッシングをすると、さらに髪の毛の負担を抑えられます。
髪の毛によくないとノンシリコンアイテムばかりでそろえる
シリコンは悪だという情報を目にする機会が多くなりました。
確かに一部の人にとっては、あまりよくない成分ではあります。
しかし、髪をサラサラにしたい人にとっては、特にシリコンはよくないというのは間違いです。
シリコンは、主にコーティングとして役立ちます。
髪をサラサラにするには、コーティングは必要な要素のひとつです。
キューティクルを刺激から守ってくれるので、髪が乾燥してパサついている人こそシリコンを試してみましょう。
髪をサラサラにするおすすめシャンプー5選
髪をサラサラにするには、シャンプーの選び方も大事になります。
それは皮脂を洗い流すアイテムだからです。
程よい洗浄力のシャンプーを使うだけで、髪の毛はサラサラになります。
皮脂は体の中から作られるものだからこそ、浸透力が高いと上記でも紹介しました。
それだけ大事なものなので、シャンプー選びが大事になるわけです。
そこで髪がサラサラになりやすいシャンプーを、髪質や頭皮の状態に合わせて5つまとめてみました。
髪がなかなかサラサラにならない人は参考にしてみてください。
hagukumi+ coconeクレイクリームシャンプー 380g ¥3,780(税込)
coconeクレイクリームシャンプーは、一般的な洗浄成分が入っていません。
しかし、クレイ成分やセテアリルアルコールによって、皮脂を浮かせて洗い流します。
皮脂をやさしく洗い流せる上に、植物オイルなどの保湿成分も入っているところもポイントです。
つまり保湿力に特化させたシャンプーだと思っておきましょう。
髪の毛が乾燥しやすい人におすすめです。
パサつきで髪がボロボロになりやすい人こそ試してみましょう。
グロリアス製薬 シーグレイカラーケアスパークリングシャンプー 150g ¥6,578(税込)
洗浄成分だけに頼ったシャンプーの中には、必要以上に皮脂が洗い流されるリスクがあります。
そこで、シーグレイカラーケアスパークリングシャンプーがおすすめです。
洗浄成分だけでなく、炭酸の力も使って皮脂を洗い流せてしまいます。
もちろん炭酸の力なので、必要な皮脂が残るほど髪の毛にもやさしいシャンプーです。
髪の毛の補修成分も入っているので、髪を軽くてサラサラにしたい人は試してみましょう。
サニープレイス アプルセルシャンプー プレミアム 700ml ¥3,850(税込)
もともとサニープレイスのアプルセルシャンプーは、価格としても高くありません。
それなのに髪のコーティング力から洗浄成分、頭皮ケア成分まで、髪をサラサラにする成分がほぼ揃っています。
今まで市販シャンプーを使っていて、髪がサラサラしないと感じている人は試してみましょう。
普段使いをしても負担にならないシャンプーなので、1つ持っておくと安心です。
VITALISM スカルプシャンプー WOMEN 500ml ¥2,837(税込)
VITALISMのスカルプシャンプーは、ピロミジロールが大きな特徴です。
血行をよくするミノキシジルの分子構造を1つ変えた成分で、頭皮の状態を整えやすくしています。
さらに加水分解コラーゲンなどの補修成分も含まれており、この成分1つで髪をサラサラにできるでしょう。
頭皮まで状態が整えやすくなっているので、長期的に使えば、より元気な髪が生えてきてサラサラにしやすくなります。
髪の毛に元気がなくて、髪がパサつきやすい人におすすめのシャンプーです。
Sparty メデュラ シャンプー&リペア 250g ¥9,256(税込)
メデュラのシャンプーは、その人に合ったものを提供してくれる独特のシャンプーです。
髪がサラサラにならないのは、人によって違います。
だからこそシャンプー選びが大変なのですが、メデュラならその心配はありません。
購入前にアンケートに応えて、その結果であなたに合ったシャンプーを提案してくれるからです。
髪をサラサラにしたいけど、シャンプー選びで困っている人は試してみましょう。
さいごに
髪をサラサラにしたい人は、キューティクルの状態があまりよくありません。
キューティクルが開いたままになっていると、髪内部の成分まで流出してパサつきまで出てしまいます。
それを抑えるためには、湿気や温度に気を遣いましょう。
さらに自分に合ったシャンプーを見つけると、ケアもやりやすくなります。
原因が何なのか調べてみて、それに合ったシャンプー探しをしてみてください。