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頭皮の乾燥でフケ・かゆみが悪化!? 今すぐ見直すべきNG習慣と正しいケア法とおすすめ保湿アイテム10選

頭皮の乾燥でフケ・かゆみが悪化!? 今すぐ見直すべきNG習慣と正しいケア法とおすすめ保湿アイテム10選

「最近フケやかゆみが気になる」「頭皮がつっぱる感じがする」──それは頭皮が乾燥しているサインかもしれません。

実は、乾燥の原因は シャンプーの選び方やお湯の温度、紫外線や生活習慣の乱れ など、身近な習慣に潜んでいます。

この記事では、頭皮の乾燥を引き起こす主な原因と、ついやってしまいがちなNG習慣を徹底解説。

さらに、正しいシャンプーの選び方や乾燥対策におすすめのケアアイテムもご紹介します。


「頭皮トラブルを根本から改善したい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

もくじ

頭皮が乾燥する原因とNG習慣


フケやかゆみ、つっぱり感など、頭皮の乾燥が引き起こすサインは、誰にでも起こりうる身近なトラブルの一つです。

もちろん、その原因は一つだけとは限りません。

以下のように、複雑に絡み合っている可能性があります。

  • 毎日のヘアケアや紫外線といった「外的な要因」
  • ストレスや食生活といった「内的な要因」

以下では、頭皮の乾燥を引き起こす主な原因と、知らず知らずのうちに行ってしまいがちなNG習慣を解説します。

頭皮が乾燥する原因1:間違ったヘアケア


頭皮のかゆみやフケ、カサつきといった乾燥のサインを感じた経験はないでしょうか?

その最も身近な原因として、毎日のヘアケア習慣が考えられます。

例えば、さっぱりとした洗い心地を求めて、洗浄力の強いシャンプーを使っている人も少なくないでしょう。

このシャンプーを使い続けていた場合、頭皮を守るための必要な皮脂まで洗い流してしまいます。

皮脂が不足した場合、頭皮のバリア機能が低下し、水分が蒸発しやすくなって乾燥しやすくなります。

また、熱いお湯を使って頭を洗うと気持ちは良いのはわかりますが、この場合も注意が必要です。

お湯の温度が高いほど皮脂を取り除く力も強くなるため、頭皮の乾燥につながります。

良かれと思って行っていた日々の習慣が、かえって頭皮の乾燥を引き起こしているかもしれません。

まずはシャンプーの種類や、すすぎに使うお湯の温度を見直してみましょう。

頭皮が乾燥する原因2:紫外線ダメージ


日々のヘアケアだけでなく、気付かぬうちに浴びている紫外線も、頭皮の乾燥を招く大きな原因の一つです。

髪の毛で守られているように思える頭皮ですが、顔の2倍以上もの紫外線を浴びていると言われるほど、ダメージを受けやすい部分だといわれています。

紫外線を浴びると、肌のうるおいを守るバリア機能が直接ダメージを受け、水分が蒸発しやすい状態になるため、普段のケアには注意してください。

少し専門的になりますが、紫外線が皮膚のバリア機能に与える影響を示す、次のような研究データがあります。

紫外線未照射マウスの経表皮水分損失量(TEWL)は約 5 g/m2/h だった。マウスに紫外線を照射することで,マウスの TEWL は有意に増加した(約 15 g/m2/h,p<0.001)。

紫外線照射により,マウス皮膚バリア機能が低下することで,体内からの水分蒸散量が増加し,それに伴い TEWL が増加したことが考えられた。

※引用:オレオサイエンス|ヒアルロン酸などの水溶性高分子は塗布するだけで皮膚内部に送達できるか?より

これは、紫外線によって皮膚を守るバリア機能が壊れ、肌内部の水分が失われやすくなった(=乾燥しやすくなった)ことを示しています。

顔や腕の肌と同じように、頭皮も紫外線によって乾燥しやすくなる、と考えると分かりやすいでしょう。

特に日差しの強い季節に屋外で過ごした後は、知らず知らずのうちに頭皮がダメージを受けている可能性があります。

頭皮が乾燥する原因3:空気の乾燥


ヘアケアや紫外線といった直接的な刺激だけでなく、私たちが日常的に過ごしている環境、特に空気の乾燥も頭皮に大きな影響を与えます。

空気が乾き始める秋から冬にかけて、お肌のカサつきを感じる方は特に意識しましょう。

頭皮も皮膚の一部であるため、同じように乾燥しやすくなるからです。

また季節を問わず、夏場の冷房や冬場の暖房が効いた室内に長時間いると、空気中の湿度が下がり、知らず知らずのうちに頭皮の水分が奪われてしまうでしょう。

このように、湿度が低い環境が皮膚の乾燥やかゆみを引き起こすことは、専門的にも指摘されています。

皮膚瘙痒症のかゆみで最も多いのが皮膚の乾燥(ドライスキン)に由来する場合である.

ドライスキンは代謝機能の低下に低湿度などの環境要因が加わって生じる場合と種々の基礎疾患に伴う場合がある.

※引用:皮膚瘙痒症診療ガイドライン 2020 より

上記の「低湿度などの環境要因」が、まさに乾燥した空気を指します。

頭皮の乾燥によるかゆみも、こうした環境が大きく関係しているようです。

特に季節の変わり目や、一日中空調の効いたオフィスで過ごす頻度が多い場合は、ご自身が思っている以上に頭皮が乾燥しやすい環境にいるのかもしれません。

頭皮が乾燥する原因4:生活習慣の乱れ


これまでお伝えした外的な要因に加えて、私たちの体の内側からくる「生活習慣の乱れ」も、頭皮の乾燥に深く関わっています。

例えば、以下の内容に当てはまると感じた場合は、頭皮の正常なターンオーバーを妨げる原因となっているため、今以上に頭皮へのケアを行うようにしてください。

  • 十分な睡眠が取れていない
  • 仕事などでストレスを感じている
  • 食事が不規則で栄養バランスが偏っている など

私たちの肌は、一定の周期で新しく生まれ変わっています。

しかし、生活習慣が乱れるとこのサイクルが正常に働かなくなり、うるおいを保つ力が未熟な細胞が表面に現れ、乾燥しやすく外部からの刺激にも弱い不安定な頭皮になってしまいます。

特に睡眠不足が肌に与える影響については、このような研究報告もあるので注意しましょう。

本試験データにおいても,従来言われているように加齢による皮膚粘弾性の低下,角層細胞面積の増大が確認された。

これらのことから睡眠不良が皮膚の加齢を加速させる可能性 が示された。

※引用:日本香粧品学会誌|主観的睡眠状態と肌状態との関連より

これは、睡眠の質が悪いと、肌の老化が進みやすくなる可能性を示唆しています。

頭皮も顔と同じ肌なので、健やかな状態を保つためには、質の良い睡眠は欠かせません。

忙しい毎日の中で生活習慣を完璧に整えるのは難しいかもしれませんが、まずはできることから少しずつ生活習慣の見直しを行っていきましょう。

頭皮を乾燥させるNG習慣のチェックリスト


これまでにご紹介した原因を踏まえ、頭皮の乾燥につながる可能性のある「NG習慣」をチェックリストにまとめました。

ご自身の毎日の行動を振り返りながら、当てはまるものがないか確認してみましょう。

  • 頭皮を爪を立てて、ゴシゴシと力任せにシャンプーをしている
  • シャンプーのすすぎが不十分で、ぬめり感が残っていることがある
  • 頭皮から近い場所でドライヤーを使って乾かしていて、同じ場所に長く当てている
  • ドライヤーを使うのが面倒で、髪を自然乾燥させている頻度が多い
  • 外出時に、帽子や日傘などの紫外線対策をしていない

いかがでしたでしょうか?一つでも当てはまった場合は、その何気ない習慣が頭皮の乾燥を招いて、頭皮の環境を悪化させている可能性があります。

以下では、これらのNG習慣を改善し、うるおいのある健やかな頭皮を目指すための具体的なケアの方法をまとめてあります。

頭皮が乾燥していると出てくる症状と進行状況


頭皮の乾燥は、単に「少しカサついている」という状態だけではなく、放置するとかゆみや抜け毛といった様々なトラブルにつながりかねない、頭皮からの大切な「SOSサイン」です。

以下では、その乾燥の進行度別に、どのような症状が現れるのかを段階を追って解説していきます。

【初期の症状】フケやつっぱり感は、乾燥が始まったサイン


頭皮の乾燥は、放置すると様々なトラブルにつながるケースがあります。

まずは、乾燥が始まった初期段階で見られるサインに気付きましょう。

代表的なサインの一つが、肩や首元にパラパラと落ちる、白くて細かいフケです。

これは「乾性フケ」と呼ばれ、乾燥によって頭皮の表面にある角質がめくれて剥がれ落ちている状態です。頭皮が水分不足に陥っている証拠と言えるでしょう。

また、洗顔後に顔の肌がつっぱるように、頭皮にも「つっぱり感」を感じることがあります。

頭皮の水分が不足して柔軟性が失われており、これが原因で起こる乾燥のサインです。

これらの症状は、頭皮が「うるおいを欲している」というメッセージと捉え、早めのケアを始めてください。

【中期の症状】我慢できない「かゆみ」や、ヒリヒリする「赤み・炎症」


フケやつっぱり感といった初期のサインを放置していると、症状はさらに進行し、我慢できないほどの「かゆみ」や、見た目にもわかる「赤み」といった症状が現れるといった可能性が高まります。

頭皮の乾燥が進んでバリア機能が低下すると、これまで何ともなかったシャンプーの成分やホコリ、汗といった外部からのわずかな刺激にも過敏に反応するようになり、強いかゆみを感じやすくなります。

そして、かゆいからといって爪を立てて掻かないようにしてください。

頭皮がさらに傷つき、バリア機能がもっと低下するという悪循環に陥ってしまいます。

このように刺激に弱くなった頭皮は、炎症を起こして赤みを帯びるだけでなく、ヒリヒリするなどの痛みを感じるといったケースも増えていきます。

かゆみや赤みは、頭皮がSOSを発しているサインです。

セルフケアだけでは改善が難しい場合もあるため、状態が悪化する前に適切な対処を考えておきましょう。

【悪化期の症状】「抜け毛の増加」や「におい」など、深刻なトラブルへ


かゆみや炎症といった症状を放置し、頭皮の乾燥が慢性化すると、さらに深刻なトラブルにつながる可能性があります。

その一つが、「抜け毛」や「薄毛」です。

頭皮の乾燥や炎症が長く続くと、健康な髪を育てるための土台である毛根にまでダメージが及んでしまいます。

その結果、髪を正常に育てられなくなり、抜け毛が増加し、髪が細くなる原因にもなり得るでしょう。

また、意外に思われるかもしれませんが、頭皮の「におい」が強くなる可能性もあります。

これは、乾燥した頭皮がうるおいを補おうとして、かえって皮脂を過剰に分泌してしまうからです。

増えすぎた皮脂を頭皮の常在菌が分解することで、不快なにおいが発生する場合もあります。

これらの症状は、頭皮環境が深刻な状態にあるサインであり、セルフケアだけでは改善が難しくなっている可能性も考えられます。

セルフケアで改善しない場合は、皮膚科へ相談すること!


これまでにご紹介したような症状に対し、まずはセルフケアを試してみましょう。

しかし、セルフケアを数週間続けても改善が見られない場合や、かゆみが我慢できないほど強い、炎症や抜け毛が明らかにひどいといった場合は注意が必要です。

そうした症状の裏には、単なる乾燥だけでなく、「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」など、別の皮膚疾患が隠れている可能性も考えられます

自己判断で症状を悪化させる前に、まずは一度、皮膚科を受診して専門医の診断を受けてみましょう。

原因がはっきりできれば、ご自身の状態に合った正しい対処ができるようになっておすすめです。

乾燥を髪を守るためのシャンプーの選び方と洗い方


頭皮の乾燥対策を始める上で、基本であり最も重要なのが、毎日のシャンプー習慣の見直しです。

乾燥していると、保湿成分を「与える」ことばかりに意識が向きがちです。

しかし、それと同じくらい、日々の洗髪で頭皮に必要なうるおいを「奪いすぎない」意識を大切にしましょう。

以下では、そのための具体的な方法を「シャンプーの選び方」と「正しい洗い方」という2つの側面から詳しく解説していきます。

シャンプーの「選び方」:洗浄成分と保湿成分に注目


頭皮の乾燥対策は、毎日使うシャンプー選びから始めましょう。

たくさんの種類がありますが、注目すべきポイントは以下の2点です。

  • 洗浄成分:必要な皮脂を奪いすぎず、やさしく洗い上げる「アミノ酸系」や「ベタイン系」が含まれたシャンプーを選ぶ。
  • 保湿成分:パッケージの成分表示に、「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「グリセリン」が含まれているかチェックする。

頭皮が乾燥する方のシャンプー選びの基本は、洗浄力が高い「高級アルコール系」のシャンプーを使わないことです。

乾燥を助長してしまう可能性があるため、なるべく避けておきましょう。

洗浄成分と合わせて確認したいのが、保湿成分が配合されているかどうかです。

保湿力のある成分の有無を、パッケージの成分表示などで確認しましょう。

もし、乾燥だけでなくフケやかゆみといった炎症も気になる場合は、「医薬部外品」や「薬用」と表示のあるシャンプーを選ぶのもおすすめです。

これらには、頭皮の炎症を抑える有効成分が配合されているケースがよくあります。

シャンプーの「洗い方」:熱いお湯とゴシゴシ洗いは厳禁


シャンプー選びと同じくらい大切なのが、毎日の「洗い方」です。

良かれと思って行っている習慣が、頭皮の乾燥を招いているかもしれません。

頭皮への負担を減らし、乾燥を防ぐための正しい手順を見ていきましょう。

  • 予洗い:シャンプーをつける前に、まずは38℃程度のぬるま湯で1分以上かけて頭皮と髪をしっかりすすぐ。
  • 洗い方:シャンプーは直接頭皮につけず、手のひらでよく泡立ててから髪全体になじませる。洗う際は爪を立てず、「指の腹」を使って頭皮をやさしくマッサージする。
  • すすぎ:すすぎ残しは、かゆみなどの頭皮トラブルの直接的な原因になるため、シャンプーで洗った時間の倍くらいの時間をかける意識で念入りに洗い流す。
  • 乾かし方:タオルでゴシゴシこすらず、やさしく押さえるように水分を取る。ドライヤーは頭皮から20cmほど離して髪の根元から乾かす。

このように、洗髪からドライヤーまでの一連の流れを丁寧に行えば、頭皮の乾燥を防げるようになり、髪が成長しやすくなります。

頭皮用ローションは髪の乾燥を守る基本のひとつ


皆さんは、お風呂上がりや洗顔の後、化粧水で肌を保湿するのが当たり前の習慣になっているのではないでしょうか?

頭皮も顔と同じ一枚の皮膚のため、シャンプー後の清潔な頭皮にも、顔と同じように保湿ケアをしてあげてください。

これが乾燥を防ぐ上でとても大切です。

シャンプー後の頭皮は、汚れと共に必要なうるおいも一部洗い流され、水分が逃げやすく非常に乾燥しやすい状態になっています。

以下では頭皮用ローションなどを使ってしっかりと保湿することが、乾燥によるフケやかゆみ、さらにはそれを補おうとする皮脂の過剰分泌といった悪循環を断ち切るための鍵となります。

頭皮用ローションの「選び方」:保湿成分と使いやすさに注目


シャンプーの見直しと合わせて取り入れたいのが、お風呂上がりの清潔な頭皮に直接うるおいを補給する「頭皮用ローション」です。

顔の肌に化粧水をつけるのと同じように、頭皮にも保湿の習慣を取り入れましょう。

選ぶ際には、「保湿成分」と「使いやすさ」の2つのポイントに注目してみてください。

まずは、保湿成分で選ぶという視点で頭皮用ローションを選んでみましょう。

どのような保湿成分が配合されているかを確認してみてください。代表的な成分とその働きは以下の通りです。

  • セラミド:頭皮の角質層の水分を保ち、外部の刺激から守るバリア機能をサポートする。
  • ヒアルロン酸・コラーゲン:非常に高い保水力を持ち、頭皮にみずみずしいうるおいを与える。
  • グリセリン:水分を引き寄せる働きがあり、硬くなりがちな頭皮をやわらかく保つ。

次は使いやすさで、保湿ローションを選んでみるのもおすすめです。毎日心地よく使い続けるためには、ご自身のライフスタイルに合った形状を選んでみてください。

  • スプレータイプ:お風呂上がりなどに、頭皮全体へ手軽にシュッと吹きかけたい場合におすすめ。
  • ノズル・スポイトタイプ:乾燥が気になる分け目や生え際など、狙った場所にピンポイントで塗布したい場合に適したタイプ。

ご自身の頭皮の状態や、使うシーンを想像しながら、ぴったりの一本を探してみてください。

頭皮用ローションの「正しい使い方」:お風呂上がりの清潔な頭皮に


せっかく頭皮用ローションを使うなら、その効果を最大限に引き出したいと思っていないでしょうか?

そこで、以下では正しい使い方をマスターできるように、適切なタイミングと使い方を簡単にまとめました。

最も効果的なタイミングは、お風呂上がりのタオルドライ後です。

シャンプー後の頭皮は汚れが落ちて清潔な状態であり、血行も良くなっているため、ローションの成分が浸透しやすい「ゴールデンタイム」と言えます。

使い方の手順は以下の通りです。

  1. 髪をかき分けながら、ローションが髪の毛ではなく、頭皮に直接つくように塗布する。
  2. 「指の腹」を使って頭皮全体をやさしく揉み込むようにマッサージし、ローションを馴染ませる。

このマッサージというひと手間を加えることで、ローションの浸透を助けるだけでなく、硬くなりがちな頭皮の血行促進にもつながります。

スムーズに髪を成長させるための土台作りとして、ぜひ毎日の習慣にしてみてください。

ローションをつけたら必ずドライヤーで乾かすこと


頭皮用ローションを使ったケアの最後に、見落としがちですが、とても大切なポイントがあります。

「せっかく保湿したのだから、そのまま自然乾燥させた方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、それはかえって逆効果になる可能性があります。

頭皮が濡れたままの状態が続くと、湿度で蒸れてしまい、雑菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうかもしれません。

これが、かゆみやにおいといった新たなトラブルの原因になってしまうでしょう。

そのリスクを抑えるためにも、ローションを指の腹でよくなじませた後は、必ずドライヤーで頭皮と髪の根元からしっかりと乾かしてください。

うるおいを「与える」ことと、頭皮を清潔に「保つ」ことはセットで行うのが、健やかな頭皮への近道です。

インナーケアも乾燥から守る頭皮ケアの対策のひとつ


シャンプーやローションといった外側からのケアと並行して、ぜひ意識していただきたいのが、体の内側から健やかな頭皮を育む「インナーケア」です。

頭皮も私たちの肌の一部ですから、どんなに良いヘアケア製品を使っても、その土台となる体が健康でなければ、効果を十分に発揮できないことがあります。

以下では、今日からでもすぐに実践できる「食事」と「生活習慣」という2つのポイントに分けて、具体的な改善策をご紹介していきます。

食生活の改善:健やかな頭皮を作る「栄養素」を意識する


体の内側から整えるインナーケアは、外側からの保湿ケアと合わせて、健やかな頭皮を作るためには欠かせません。

そこで、まずは毎日の「食生活」から見直してみましょう。

乾燥しにくい頭皮を作るために意識したい栄養素を、働き別にご紹介します。

必要な栄養具体的な食材
髪の材料となる
栄養素
髪の主成分である「たんぱく質」や、
そのたんぱく質の合成を助ける「亜鉛」は、
丈夫な髪を育むための基本となる。
・たんぱく質:肉、魚、卵、大豆製品など
・亜鉛:牡蠣、レバー、ナッツ類など
頭皮の血行を促す
栄養素
摂取した栄養を頭皮の隅々まで届けるためには、血行を良くしておく。
そのためには、「ビタミンE」や「鉄分」を意識して摂ること。
・ビタミンE:アボカド・ナッツ類など
・鉄分:レバー・ほうれん草など
頭皮のコンディションを
整える栄養素
頭皮の皮脂バランスを整える「ビタミンA」、
細胞の新陳代謝を促す「ビタミンB群」、
そして肌の老化を防ぐ抗酸化作用のある「ビタミンC」も、
頭皮の環境を整えるのに欠かせない。
・ビタミンA:緑黄色野菜など
・ビタミンB群:豚肉・玄米など
・ビタミンC:果物・パプリカなど

これらの栄養素と同じくらい大切なのが、基本となる水分補給です。

体内の水分が不足すると、それは直接頭皮の乾燥に繋がります。

1日に1.5〜2リットルを目安に、一度にたくさん飲むのではなく、こまめに水を飲む習慣をつけましょう。

バランスの取れた食事が、乾燥しにくい頭皮を作りやすくなります。

生活習慣の改善:「質の良い睡眠」と「適度な運動」


バランスの取れた食事に加えて、健やかな頭皮を育むためには「質の良い睡眠」と「適度な運動」も大切です。

私たちの髪や肌の細胞は、寝ている間に分泌される「成長ホルモン」の働きによって、日中に受けたダメージを修復し、新しく生まれ変わっています。

質の良い睡眠を十分にとれるようになれば、頭皮のターンオーバーを正常に保てるようになり、乾燥しにくい健やかな状態をキープしやすくする土台が整えられるでしょう。

また、ウォーキングや軽いジョギングといった適度な運動も欠かせません。

全身の血行を促進する効果が期待でき、血流が良くなれば、食事で摂った栄養素が頭皮の隅々まで効率よく届けられるようになります。

運動はストレス解消にもつながるため、特におすすめです。

とはいえ、過度なストレスは自律神経の乱れを招き、血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性もあります。

そのため、趣味の時間を作るなど、ご自身に合った方法で上手にストレスを管理してください。

頭皮の乾燥ケアにおすすめのシャンプー5選


シャンプーの選び方のポイントが分かったところで、以下では、頭皮の乾燥をケアしやすくするおすすめの具体的なアイテムを5つ厳選してご紹介します。

ご自身の頭皮の状態や髪の悩み、そしてライフスタイルに合わせて、ぴったりのシャンプーを見つけるための参考にしてください。

COA PLUS プレミアム ケア シャンプー 300ml ¥4,400(税込)

▼おすすめポイント

アミノ酸系のやさしい洗浄成分がポイント

ケラチンやアルガンオイル配合で、ダメージを補修しながら保湿できる
豊富な精油をブレンドしていて心地よい香りでリラックスしやすい

銀座の人気サロン「COA GINZA」が、乾燥やダメージに悩む髪のために開発したシャンプーです。

洗浄成分は、頭皮に必要なうるおいを奪いすぎない、アミノ酸系を中心としたマイルドな洗い心地をしています。

さらに、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸2Kやカンゾウ根エキスも配合されており、乾燥によるかゆみやフケが気になる方も満足しやすいでしょう。

髪の主成分に近い加水分解ケラチンも豊富で、傷んだ髪を補修しやすくなっている点も魅力のひとつです。

まるでアロマオイルをブレンドしたかのような、心地よい香りがするので、リラックスを目的に活用するのもいいかもしれません。

IFING AMASIA インピタリ エメラルド シャンプー 400ml ¥4,290(税込)

▼おすすめポイント

ペリセアや複数ケラチン配合で、髪の内部から本格的なダメージを補修

抗酸化成分フラーレンやUVカット成分で、紫外線ダメージから髪と頭皮を守る
バランスの良い洗浄力で、軽やかでまとまりやすい点もポイント

ヘアカラーや紫外線によるダメージ、そして年齢による髪質の変化が気になる方こそ試してみましょう。

髪を「洗う」だけでなく、日中のダメージ要因から「守る」ことにも着目したシャンプーだからです。

美容室のシステムトリートメントにも使われるような、贅沢な補修成分が含まれています。

浸透性の高い「ペリセア」や、髪の主成分である複数の「ケラチン」「コラーゲン」がその一部です。

これらの成分が、ダメージで弱った髪の内部をしっかりと補強し、ハリを与えます。

もう一つの大きな特徴が、髪と頭皮を保護することに着目した成分構成です。

強力な抗酸化作用を持つ「フラーレン」や、UVカット成分が配合されており、日中の紫外線による乾燥やダメージから髪と頭皮を守る手助けをしてくれます。

持田ヘルスケア コラージュフルフルネクストシャンプー うるおいなめらかタイプ 200ml ¥1,760(税込)

▼おすすめポイント

抗真菌・抗菌の有効成分が、フケやかゆみの原因菌の増殖を抑える

低刺激性の洗浄成分で乾燥していても安心
保湿成分配合で乾燥を防ぎながら髪をなめらかに仕上げる

乾燥によるパラパラとしたフケや、くり返す頭皮のかゆみに悩んでいるのなら一度試してみてください。

頭皮トラブルの原因に根本からアプローチする薬用シャンプーだからです。

フケやかゆみの原因となる菌の増殖を抑える抗真菌成分「ミコナゾール硝酸塩」と、頭皮のニオイも防ぐ抗菌成分「ピロクトンオラミン」という、2つの有効成分が配合されています。

頭皮の環境を整えやすくしているので、しつこいフケやかゆみを防ぎ、健やかな状態をキープできるでしょう。

薬用シャンプーでありながら、洗浄成分は低刺激な処方なのもうれしいポイントです。

敏感肌で頭皮トラブルを起こしやすいけれど、しっかりとフケ・かゆみ対策はしたい、という方に特に適しています。

サンナホル ナチュラル トリートメント シャンプー 300ml ¥14,300(税込)

▼おすすめポイント

17種類ものハーブなど、植物由来成分を豊富に配合している

これ1本でシャンプー、リンス、トリートメントの3役をこなす
薬用成分配合で、乾燥によるフケやかゆみを防ぎ頭皮の環境を整える

このシャンプーの大きな特徴は、天然由来成分にこだわり抜いているところです。

ホホバオイルをはじめ、エチナシ葉エキスやアロエエキス、果実エキスなど、17種類もの植物由来成分を贅沢に配合しています。

これらの成分が、乾燥した頭皮と髪を程よくやさしく保湿できるため、乾燥した敏感な頭皮に使っても安心です。

洗浄成分は、頭皮へのやさしさを追求したアミノ酸系が名にです。

低刺激な洗い心地でありながら、薬用有効成分の「グリチルリチン酸ジカリウム」で、乾燥によるフケやかゆみをしっかりと防げる点も欠かせません。

そして、これ1本でシャンプー、リンス、トリートメントの役割を果たす手軽さも魅力のひとつです。忙しい毎日の中でも、髪と頭皮の本格的なケアをシンプルに完結できるでしょう。

コタ セラ スパ シャンプー 300ml ¥3,080(税込)

▼おすすめポイント

有効成分ピロクトンオラミンが、フケ・かゆみの原因菌にアプローチ

コメ発酵液などの保湿成分が、頭皮のバリア機能をサポートし乾燥を防ぐ
頭皮ケアと程よい保湿力を両立したサロン品質の薬用シャンプー

「フケやかゆみなどの頭皮トラブルをケアしたいけれど、髪の仕上がりの美しさも妥協したくない」という方にぴったりの、サロン専売ブランド「コタ」の薬用スカルプシャンプーです。

有効成分「ピロクトン オラミン」がフケやかゆみの原因となる菌の繁殖を抑え、さらに甘草由来の「グリチルリチン酸2K」が頭皮の炎症をうまく整えてくれます。

また、乾燥した頭皮を健やかに保つため、うるおいを与えてバリア機能をサポートする成分も豊富に配合している点もポイントです。

頭皮トラブルのケアと、サロン品質の美しい仕上がりを両立させたいと考える方は、まず試してみてください。

頭皮の乾燥ケアにおすすめの保湿ローション5選


頭皮用ローションの選び方や使い方の基本が分かったところで、ここからは、具体的なおすすめアイテムを5つ厳選してご紹介します。

ご自身の頭皮の悩みや、目指すケア、そしてライフスタイルに合わせて、ぴったりの一本を見つけるお手伝いができれば幸いです。

常盤薬品工業 ノブ スカルプローション 80ml ¥1,650(税込)

▼おすすめポイント

臨床皮膚医学に基づき開発された、敏感な頭皮のための低刺激性処方

有効成分が、フケ・かゆみ・炎症といった頭皮トラブルを予防できる
毎日続けやすい価格も魅力のひとつ

季節の変わり目などで頭皮がデリケートになりがちな方や、敏感肌で使えるアイテムが限られてしまう方こそ試してほしい保湿ローションです。

頭皮の炎症を抑える「グリチルリチン酸2K」、血行を促す「酢酸トコフェロール」、そして抗菌作用のある「ヒノキチオール」という3種類の有効成分が配合されており、乾燥によるフケやかゆみを防ぎ、頭皮環境の土台を整えやすくしています。

敏感肌のことを考えた、無香料・無着色・低刺激性の処方なのはもちろん、ヒアルロン酸やスクワランといった保湿成分もしっかり配合している点もポイントです。

頭皮に直接届くノズルタイプで、気になる部分にピンポイントで塗布しやすいでしょう。

毎日続けやすい価格と使い心地なので、最初の1本としてもおすすめです。

イーラルプルミエ バランシングスカルプエッセンス 100ml ¥12,100(税込)

▼おすすめポイント

植物由来の美容成分が、年齢による頭皮環境の変化にアプローチする

乾燥した頭皮に深くうるおいを与え、健やかなバリア機能をサポート
厳選された植物エキスが中心で、デリケートな頭皮にも使いやすい

日々の保湿ケアはもちろん、本格的なエイジングケアも同時に叶えたい、と考える大人のための頭皮用美容液です。

植物科学の知見を活かしたサロン専売ブランド「イーラル プルミエ」ならではの成分を使用しています。

厳選された植物由来の美容成分を中心に作られているという特徴は、他の保湿ローションにあまり見られません。

「トウキ根エキス」や「ビワ葉エキス」といった古くから伝わる植物の恵みが、乾燥や紫外線、ストレスなどによる酸化ダメージから頭皮を守り、頭皮環境を保ちやすくなります。

また、ベタつかないさらりとした使用感で、毎日使用してもストレスなく使い続けられるでしょう。

資生堂 サブリミック フェンテフォルテ モイストシャワー 120ml ¥4,950(税込)

▼おすすめポイント

2種のヒアルロン酸などが、乾燥した頭皮のすみずみまで保湿できる

植物由来のエキスが、デリケートな頭皮でも安心して使える
きめ細かいミストで、手軽に広範囲を保湿できるスプレータイプ

「ひどい炎症や痛みはないけれど、頭皮が全体的にカサついて乾燥が気になる」という状態の方こそ試してみましょう。

大手化粧品メーカー「資生堂」のサロン専売ブランドとなっており、資生堂ならではの高いスキンケア技術を応用した、優れた保湿力が大きな特徴となっています。

さらに、「トウキンセンカ花エキス」や「ヨモギ葉エキス」といった、肌を穏やかに整える植物由来のエキスを豊富に配合している点もポイントです。

季節の変わり目などでデリケートに傾きがちな頭皮であっても安心して使えるでしょう。

きめ細かいミスト状のシャワーが頭皮全体に心地よく広がり、ベタつかずにさっぱりと使えるのもポイントです。

b-ex ミリ スカルプ エッセンス 100ml ¥3,740(税込)

▼おすすめポイント

女性ホルモン成分配合で、エイジングケアにも対応した保湿アイテム

オクラエキスなど90%以上天然由来成分で、頭皮をやさしく保湿できる
落ち着きのある甘さが魅力の香りで、心地よくケアできる

年齢による髪質の変化や、産後の抜け毛など、女性ならではのホルモンバランスの変化による頭皮悩みに最適です。

大きな特徴は、女性ホルモンの一種である「エチニルエストラジオール」を有効成分として配合している点ではないでしょうか?

この成分が乱れがちな頭皮のコンディションを整え、乾燥を防ぎ、弾力のある髪の毛を育てやすくします。

90%以上が天然由来成分で作られており、オクラエキスや海藻エキスといった保湿成分が、デリケートな状態の頭皮であっても安心して使えるでしょう。

また、心地よい香りにこだわって作られているのも魅力のひとつです。

ケアの時間が楽しみになるような香りを求めている方も試してみてください。

ドクターバーバラシュトルム スーパーアンチエイジングスカルプセラム 50ml ¥18,400(税込)

▼おすすめポイント

先進の皮膚科学に基づき、頭皮のエイジングサインに徹底アプローチ

豊富な抗酸化成分が、紫外線や環境ストレスによるダメージから頭皮を守る
高浸透のヒアルロン酸などが、乾燥した頭皮に深く、長くうるおいを届ける

乾燥ケアはもちろん、ハリ不足やボリュームダウンなど、複合的な頭皮のエイジングサインに、科学の力で本気で向き合いたい方におすすめです。

「アンチエイジング」に特化している点は、このセラムの最大の特徴となっています。

「スベリヒユエキス」や「ヒマワリ芽エキス」といった、パワフルな抗酸化作用を持つ植物エキスを豊富に配合しており、紫外線や大気汚染、ストレスといった外的要因によるダメージから頭皮を守ってくれるでしょう。

保湿成分には、肌に吸着しやすいよう改良された「カチオン化ヒアルロン酸」を採用しており、乾燥した頭皮の角質層に長く留まり、保湿力をキープしてくれます。

さらに、プロビタミンB5が髪の弾力性を高め、枝毛などを防ぐサポートとなってくれる点もポイントです。

さいごに


頭皮の乾燥について、その原因から症状、そして具体的なケア方法まで詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

頭皮の乾燥は、特別なトラブルではなく、日々の正しいケアを一つひとつ積み重ねていくことで、その状態を健やかに保てるようになります。

ご自身に合ったシャンプーを選び、正しい方法で洗い、そしてお風呂上がりには顔に化粧水をつけるように頭皮を保湿しましょう。

さらに、食事や睡眠といった内側からのケアも意識してください。

これらを毎日の習慣化できれば、乾燥に悩まない快適な頭皮環境が整えやすくなります。

今回紹介した内容が、皆さんの健やかな頭皮作りのお役に立ち、毎日をより心地よく過ごすための一助となれば幸いです。

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