「シャンプーの種類が多すぎてどれを買うか決められない!」
「自分の髪の悩みを解決することができるシャンプーはどれ?」
と感じている方は多くいらっしゃいます。
お店に行くと、様々な製品が販売されているため、どれにしようか迷ってしまいますよね。
また、シャンプーは毎日使うものなので、できるだけ高品質・低価格でコスパの良いシャンプーを使いたいものです。
そこで今回は、コスパの良いシャンプーの選び方や、市販のおすすめシャンプーについて現役美容師が詳しくお伝えします。
この記事を書いた専門家
美容師 / tocca日吉店。
高緑清美
美容師免許。管理美容師免許。早稲田美容専門学校卒業後、現在まで美容師として活動中。美容師として多くのお客様の髪に関する相談を受け、個人に合った解決方法をいくつも提案してきた。ヘアケアに関するアドバイスならお任せあれ。
市販シャンプーの特徴
市販シャンプーの最大の特徴は、手軽にドラックストアなどで購入できることと、良心的な値段設定です。
ものにもよりますが、使う前に香りを確認してから購入できる点も市販シャンプーのメリットでしょう。
毎日使う消耗品ですので、使用量を気にせず使いやすいのも市販シャンプーの良いところです。
一方で、市販シャンプーはうまく選ばないと頭皮トラブルを起こす可能性があります。
粗悪な成分ばかりのシャンプーは、使うほどに髪や頭皮に悪影響が出ることもあります。
そのため、市販シャンプーを選ぶ際は、高品質な商品と頭皮トラブルを起こしうる粗悪品をしっかり見抜くことが大切です。
市販シャンプーの効果
シャンプーには、大きく分けて次のような効果があります。
まず一番大切なのが頭皮の汚れを落とすことです。
頭皮の汚れとは、過剰に出た皮脂、頭皮についた整髪料などです。
ある程度の汚れはお湯で落ちますが、毛穴の奥に詰まった皮脂はシャンプーでないと落とすことができません。
また髪には外気のほこりや浮遊物、食べ物のニオイなども付着します。
髪についたニオイはシャンプーすることでスッキリ落とせます。
シャンプーの種類によっては、髪のコンディションも整えてくれます。
リンス不使用で使えるシャンプーなどはこれに当てはまります。
髪の汚れを落としつつ、薄い皮膜で指通りを良くしてくれます。
頭皮の汚れが残ったままだと、皮脂をエサに雑菌が繁殖してしまいます。
汚れや不必要な皮脂を取り除くことで、ニオイを防ぎ、頭皮を清潔な状態にする効果もあります。
市販シャンプーを買うときに気をつけるべきこと
シャンプーを買う際には、どんな洗浄成分で作られているかに着目しましょう。
シャンプーの中身は次のような成分で構成されています。
・水(約60%)
・界面活性剤(約30%)
・防腐剤や香料や保湿成分など(約10%)
この中で重要な項目は、界面活性剤(洗浄成分)です。
界面活性剤には次のようなものがあります。
・高級アルコール系
・石けん系
・ベタイン系
・アミノ酸系
高級アルコール系
市販で比較的低価格のシャンプーに多い洗浄成分は高級アルコール系です。
高級アルコール系シャンプーは、製造コストが低く大量生産できるので価格の安さは魅力的ですが、洗浄力が強く、頭皮への刺激も強いので注意が必要です。
敏感肌の人や頭皮トラブルが出やすい方は、極力避けた方がいいでしょう。
石けん系
石けん系シャンプーと聞くと、自然派なイメージがあり、いかにも頭皮にも優しそうです。
たしかに余分な成分が入っていないので肌に負担はかかりにくいシャンプーです。
しかし、石けん系シャンプーの成分の洗浄力は強いので注意が必要です。
脱脂力も強めですので、人によっては頭皮を過剰に乾燥させてしまいます。
他の種類のシャンプーと比べてみて、自分に石けん系シャンプーの強めの洗浄力やシンプルな配合成分がマッチしているかを考えてみましょう。
ベタイン系
ベタイン系シャンプーは、肌への優しさが強みです。
赤ちゃん用のシャンプーとしても使われることがあり、高い保湿力や低刺激な洗浄が特徴的です。
頭皮の乾燥やかゆみが気になる方には特におすすめできるシャンプーです。
一方で、洗い上がりが優しいので、頭皮の皮脂が気になる方は洗浄力において物足りなさを感じることがあります。
アミノ酸系
アミノ酸系の界面活性剤は、最も頭皮への刺激が少なく、天然由来の成分が使用されています。
皮膚や髪の毛はタンパク質でできています。
タンパク質はアミノ酸が連なってできたものですので、もともと相性が良いのです。
また頭皮と同じ弱酸性になっていますので、皮脂を取り過ぎる心配もありません。
ですから、よほど脂性頭皮でない限り、どんな方にでもおすすめできます。
コスパのいい市販シャンプーの選び方
では実際にどのような基準でシャンプーを選べばいいのでしょうか。
大きく分けて次の3つようなテーマで選ぶと良いでしょう。
・肌質に合った洗浄成分から選ぶ
・ダメージ度合いで選ぶ
・香りで選ぶ
肌質に合った洗浄成分から選ぶ
どんな洗浄成分のものを選ぶかはとても重要です。
まず洗浄成分は大きく分けて3種類あります。
アミノ酸系
アミノ酸系シャンプーは、必要な皮脂は残しつつ優しく洗い上げるのが特徴で、頭皮の乾燥が気になる方や肌が弱い方におすすめです。
ダメージヘアにも対応できます。
皮脂分泌が多い人、頭皮がベタベタしやすい人以外はどんな頭皮タイプでも合います。
石けん系
余分な成分が含まれていないシンプルなものが多く、肌への安全性は高いですが、洗浄力は高めです。
そのため、乾燥肌の方が使うとなると少し洗浄過多になってしまうかもしれません。
洗浄力の高さで過度に分泌された皮脂を洗いたいオイリー肌の方や、余分な成分による肌の刺激を避けたい敏感肌の方におすすめです。
ベタイン系
刺激の少なさと保湿が必要な敏感肌・乾燥肌の方におすすめです。
一方で、低刺激ゆえに洗浄力においては他の種類のシャンプーに劣ってしまうので、しっかりと洗いたいオイリー肌の方や普通肌の方は注意が必要です。
高級アルコール系
高級という名前ですが、安価なシャンプーに多く使われるコストの安い洗浄成分です。
脱脂力と洗浄力が強いので、人によってはトラブルも起こりやすいです。
肌が強くベタベタしやすい頭皮の人以外は、あまりおすすめできません。
ダメージ度合いで選ぶ
・髪のダメージが気になる方には保湿力の高いシャンプーがおすすめ
・髪のダメージにはシリコンシャンプーが有効
髪のダメージが多ければ多いほど、髪も頭皮も乾燥状態にあります。
ですから皮脂を取り過ぎず洗い上げ、保湿力が高いシャンプーを使う方がよいのです。
ダメージが強い場合、ノンシリコンシャンプーよりもシリコンシャンプーの方が合うという場合もあります。
一般的に油分や保湿成分が多い方がしっとりとするので、ダメージヘア向けです。
逆にダメージはさほど気にならない人は、サラサラ仕上がりの物を選ぶといいかもしれません。
香りで選ぶ
・アロマの香りでリラックスしたい方には、精油やハーブ配合のものがおすすめ
・ハーブ系の香りが苦手な方は、フローラル系がおすすめ
シャンプーを選ぶ上で、香りも重要な項目です。
オーガニックシャンプーには精油やハーブが使われていることが多いので、アロマの香りが好きな人やリラックスしたい方におすすめです。
ハーブっぽい香りが苦手な人は、フローラル系などが万人受けすると思います。
バスタイムは香りによるリラクゼーション効果が高いものです。
自身の好きな香りでシャンプーを選ぶというのもひとつの手段です。
市販のシャンプーであれば、店頭で香りを試せることもあります。
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コスパのいいおすすめ市販シャンプー11選
※このランキングは美容師個人の主観に基づいて作成されています。
1.THE SILK スカルプシャンプー リペア 250ml 990円(税込)
頭皮ケアやダメージケア成分を使用しながらもコスパに優れているのが、THE SILK スカルプシャンプー リペアです。
話題のヒト幹細胞エキスを使用していることが特徴的です。
ヒト幹細胞エキスはヒト由来の成分を使用し、頭皮を保湿すると共に髪の内部に働きかけ、髪のダメージを修復する効果があります。
加えてプラチナシルクがキューティクルのリフトアップ(めくれ上がり)を抑制、保湿成分セシリンを多く含むゴールデンシルクがダメージを補修・保水するので、髪の内外からケアします。
他にもヒアルロン酸、プラセンタ、セラミドなどの保湿成分が髪内部に浸透するため、痛みが気になる方はもちろん、ハリ・コシが気になる方にもおすすめです。
オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)、ツバキ種子油が使用されており、髪のつやや手触りもサポートします。
今なら公式サイトからトリートメントとセットで75%OFFの税込1,980円で購入できます。ヘアケアとコスパを両立したシャンプーをお探しの方は是非お試しください。
2.haru kurokami シャンプー 400ml 3,256円(税込)
haru kurokami シャンプーは、洗浄成分が非常に優しいアミノ酸系シャンプーです。
ココイルメチルアラニンNa.やココイルグリシンK.などの洗浄成分は、優しく髪・頭皮を洗ってくれる洗浄成分です。
そのため、頭皮環境を整えてくれる効果が期待できます。
非常におすすめの市販シャンプーです。
現在、公式から購入されますと通常価格の20%offで購入することができますので、ぜひお試しくださいね。
3.THREE スカルプ&ヘアリファイニングシャンプー 250ml 3960円(税込)
シンプルに2種類のアミノ酸系洗浄成分で構成されたオーガニックノンシリコンシャンプーです。
オーガニックオイル配合ですので、ノンシリコンでは考えられないほどしっとりする洗いあがりです。
泡立ちもかなり良く、カラーやパーマを繰り返したダメージ毛でも対応できます。
使うほどに髪を強化してくれる毛髪補修成分もしっかり入っています。
また頭皮環境を整える効果も期待できるので、スカルプケアを意識したい方にもおすすめです。
ハーブがプラスされた柑橘系の香りの虜になる人も多いようです。
4.モイストダイアン ボタニカルシャンプー 380ml 1010円
90%以上天然由来成分でできたボタニカルシャンプーです。
10種類のオーガニックエキスと植物オイルが配合されています。
泡立ちも良く、ボタニカルオイルのおかげで指通りも良好です。
頭皮への刺激成分も少なくリーズナブルですので、家族みんなで使うのも良さそうです。
5.パブリックオーガニック スーパーリラックスシャンプー 480ml 1738円(税込)
市販のオーガニックシャンプーの中でも、特にリピーターが多いのがこちらです。
リッチな保湿成分で、痛みが気になるダメージヘアでもストレスなく洗うことができます。
頭皮の乾燥が気になる、とにかく保湿したいという人はピッタリのシャンプーです。
サロントリートでも使われるペリセアという毛髪補修成分も配合されています。
精油のリラックス効果とコーティング効果もプラスされて、ダメージヘア対応のオーガニックシャンプーといえるでしょう。
第6位 ジュレーム アミノノンシリコンシャンプー 500ml 900円
美しい髪には欠かすことのできない、18種類のアミノ酸が配合されたノンシリコンシャンプーです。
ノンシリコンでありながら、きしみづらく、泡立ちも良い商品です。
洗浄成分としても、ベビーシャンプーにもよく使われる低刺激な成分が豊富に配合されています。
ジュレームはアミノダメージシャンプー以外にも、髪質などに分けて様々なラインナップを展開しています。
香りもリラックスできると評判もいいので、コストパフォーマンス重視の方にいいのではないのでしょうか。
第7位 ステラシード アミノメイソンシャンプー 450ml 1199円(税込)
洗浄成分や仕上がりにおいて、バランスのいいシャンプーです。
肌が弱い方でも安心して使えるくらいの洗浄成分です。
保湿成分の内容を見ても、しっかり効果として実感できるような成分配合です。
カラーの持続という点でも、市販のシャンプーの中ではおすすめできます。
価格帯はドラックストアの中では高めですが、その価値はあると思います。
第8位 ディアボーテ オイルインシャンプー 500ml 1099円
髪のゆがみのケアに着目した、アミノ酸系洗浄成分のシャンプーです。
市販シャンプーでは珍しく、エイジングケア効果も期待できます。
髪質別に種類があるのですが、すべてのラインにひまわりオイルを配合しています。
そのためノンシリコンでも洗いあがりはなかなか良いです。
市販のアミノ酸系シャンプーの中では一番お値段も手頃ですが、少し香りがきついと感じる方もいるので、ぜひ一度店頭でお手に取ってみることをおすすめします。
第9位 ラ・カスタ アロマエステヘアソープ 300ml 2200円(税込)
国内自社工場で生産し、アルプスの天然水を使用している、原料の成分にこだわられているシャンプーです。
オーガニックの精油を使用し、アロマの癒し効果があります。
低刺激のわりに洗浄力がありますので、すっきり洗いたいという人にもおすすめできます。
弱酸性で、ノンリンスでも使用可能なつくりになっています。
第10位 アンドハニー ディープモイストシャンプー 440ml 1540円(税込)
保湿成分を90%以上配合し、髪の保水力を重視したリッチなシャンプーです。
オーガニックのモロッカンオイルも入っており、もっちりとした泡で洗うことができます。
特にしっとり感が欲しい、多毛や広がりやすい髪にピッタリです。
容器も可愛く、使うことが楽しくなりそうです。
洗いあがりのしっとり感、うるおい感はかなり実感しやすい商品です。
第11位 オルビス リリースバイタッチシャンプー 480ml 1430円(税込)
シルクエキスとパールエキスで保湿しながら、優しく洗い上げるシャンプーです。
赤ちゃんにも使えそうなくらいの低刺激成分で、余計なものが極力配合されていない印象です。
シンプルな成分で、安心して使用できます。
洗いあがりはさらっとしており、それでいて引っ掛かりなどは感じられません。
ただダメージ毛の方だと、少し物足りなさを感じるかもしれません。
シャンプーの効果を最大限に引き出すやり方
・最初のお湯洗いはしっかりする
・シャンプー剤は頭皮に直接つけない
・しっかり泡立てて泡でマッサージするように洗う
・爪を立てず指の腹で洗う
・すすぎはしっかり
まず、シャンプー剤をつける前のお湯洗いで汚れは7割以上落とせます。
通常の皮脂や汚れはお湯洗いの時点で落ちますので、残った整髪料やしぶとい汚れをシャンプーで洗い流すようなイメージです。
シャンプーは直接頭皮につけず、根元付近の髪の毛で泡立ててから全体に泡立てます。
ロングヘアの人以外、毛先に泡をつけようとしなくても自然に毛先まで泡が流れるのでその程度で十分です。
頭全体に泡が行き届いたら、指の腹でマッサージするような気持ちで洗いましょう。
頭皮マッサージをすれば、血行促進にもなり、育毛効果や美髪効果も期待できます。
全体に指が通ったら、お湯でしっかりすすぎます。
シャンプー剤を頭皮に残す必要は一切ありません。
むしろシャンプー剤が頭皮に残ってしまうと、フケやかゆみの原因になってしまうのでしっかりと洗い流しましょう。
思っている以上にしっかり流して丁度いいくらいだと思ってください。
さいごに
自分に合ったシャンプーを使うことで、頭皮環境や髪質の改善が出来るうえ、カラーの色もちなども向上します。
洗浄成分が強ければ強いほど、カラーリングの色落ちも早くなります。
ですから敏感肌でなくとも、マイルドな洗浄成分を選びたいものです。
また毎日使うシャンプーですので、頭皮の毛穴から吸収する成分にも気にかけたいところです。
合成香料や化学物質は、頭の皮膚を介して体内に取り込まれます。
そこで分解できない化学物質は蓄積していきます。
微々たる量ではありますが、それを5年、10年使い続けるとどうなるでしょうか。
そういった意味でも、なるべくいいシャンプーを選んでいただきたいです。
いい成分のシャンプーを使えば、髪はどんどんきれいになっていきます。
ですから『髪を良くしたいなら、いいシャンプーを使い続けることが一番確実です』と、私はいつもお客様にお話ししています。