「シャンプーが泡立ちにくくてちゃんと洗えているか心配」
「泡立ちやすくて使用感が良いシャンプーを選びたい」
と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、現役美容師が泡立ちの良くする方法などについて紹介します。
また、最後に泡立ちの良いおすすめシャンプーもお伝えします。
この記事に登場する専門家
フリーランス/美容師免許所持。
Ryo
山梨大学電気電子工学部卒。ベルエポック美容専門学校通信課卒。美容師歴14年の経験を持ち、ヘアケア全般に詳しい。また、メンズに特化した頭皮環境や薄毛に関する知見も多く持っている。
泡立ちが悪くなる原因は?
1.不十分な予洗い
シャンプー前の予洗いが不十分だと泡立ちが悪くなる場合があります。
予洗いとは、シャンプーをする前にお湯のみで髪や頭皮を洗うことを指します。
予洗いをすることで、頭皮や髪の毛についた皮脂やホコリなどの汚れをある程度取り除くことができます。
予洗いが不十分だと、汚れの多い状態でシャンプーをつけることになるので泡立ちが悪くなります。
特に、夏場や運動をした後などはいつも以上に汗をかき、皮脂の分泌も過剰になっています。
また、シャンプーを1日開けた場合も皮脂がしっかりとついた状態になっているのでシャンプー剤をつける前の予洗いは非常に重要です。
2.スタイリング剤をつけすぎてる
スタイリング剤をつけすぎている場合も泡立ちは悪くなります。
スタイリング剤は主に油分や樹脂でできています。
スタイリング剤が過剰についた状態は、髪の毛や頭皮に過剰に皮脂がついているのと同じ状態です。
また、男性用のスタイリング剤は女性用のものに比べ油分が多く含まれているものが多いです。
スタイリング剤を多くつける方は、予洗いをしっかりとして油分を落とすことが重要です。
3.シャンプーの選び方が間違っている
シャンプーには、汚れを落とすために「界面活性剤」という洗浄成分が含まれています。
界面活性剤の洗浄成分の強さは様々です。
一般的に敏感肌用といわれる頭皮に優しいものや、ダメージ毛をケアすることが目的のシャンプーの場合は低刺激であるものが多いです。
汗を沢山かく方や皮脂の分泌量が多い方がこのような低刺激なシャンプーを使った場合、洗浄力が頭皮環境に対してあっておらず、しっかりと泡立たないということがあります。
ご自身の肌質に合わせてシャンプーを選ぶことが重要です。
出典リンク:花王 | 製品Q&A | 界面活性剤とは?
泡立ちを良くするメリット
1.髪の毛同士の摩擦を減らしダメージを防ぐことができる
しっかりと泡立てることで髪の毛を包み込み、髪の毛同士の摩擦を減らすことができます。
そうすることでキューティクルを守り、髪の毛をダメージをから守ることができます。
特にロングの方の場合、泡立ちが悪いと髪の毛が絡まりやすくなります。
すると、ダメージだけではなく絡まりによる余計な抜け毛の増加を引き起こす原因にもなります。
水分と空気とシャンプー剤をうまく混ぜ合わせることでクッションを作るイメージで泡立てましょう。
2.頭皮トラブルを未然に防ぐことができる
シャンプーの泡立ちが甘い場合、ゴシゴシとこすることで皮脂を毛穴に押し込んでしまう場合があります。
皮脂が毛穴に詰まると、かゆみや嫌な臭いの原因になるだけでなく抜け毛の原因にもなります。
しっかりと泡立てることで、皮脂や汚れをシャンプーの泡がしっかりとキャッチしてくれます。
泡立ちを良くする方法
1.予洗いは入念にする
シャンプーを地肌につける前の下準備として予洗いをしっかりと時間をかけて行うことが大切です。
しっかりとすればする程、汚れを落とすことができるだけでなく、少量のシャンプー剤で泡立ちが良くなります。
髪の皮脂汚れ、スタイリング剤を落とすイメージで、ジャブジャブとたっぷりのお湯とともに頭皮をかきましょう。
なるべく体温に近い温度の方が地肌の汚れは浮き上がりやすくなります。
温度が低すぎると寒いので、38度前後のお湯で1〜2分しっかりと予洗いすることで泡立ちを邪魔する汚れと油分をある程度落とすことができます。
2.シャンプー、水、空気の割合を同じにする
シャンプーをする場合しっかりと予洗いをすることが重要なのです。
しかし、水分が多すぎてびしょびしょだとキメの粗い泡になり頭皮や髪に絡みづらい、シャバシャバの泡になってしまいます。
しっかりと予洗いをしたら軽く髪についた水分を搾り取ります。
そして、シャンプーと空気と水を1:1:1の割合をイメージして優しく揉み込むように泡立てることでモチモチとしたキメの細かい泡を作ることができます。
3.泡立ちの良いシャンプーを使う
頭皮環境に合わせたシャンプー選びも重要です。
汗をたくさんかく方や皮脂の分泌量が多い方の場合、洗浄力の弱いシャンプーや一般的に敏感肌用と言われるシャンプーを使ってしまうと泡立ちが悪い場合があります。
洗浄成分が強いとされている「高級アルコール系シャンプー」や「石鹸系シャンプー」であれば泡立ちは良くなります。
しかし、あくまで頭皮環境に合わせたものを選ぶことが重要です。
必要以上に洗浄力が強いシャンプーだと、頭皮や髪に必要な潤いまで奪い、逆に頭皮や髪の状態を悪化させてしまいます。
適度な洗浄力を持ち、必要な潤いをキープしてくれる「アミノ酸系シャンプー」であれば安心して使うことができるでしょう。
出典リンク:シャンプーにはどんな種類がある? 選ぶポイントは「洗浄成分」にあり! | スカルプD コラム | スカルプD公式サイト
泡立ちの良いシャンプーの選び方
1.洗浄成分で選ぶ
泡立ちの良いシャンプーを選ぶ上でもっとも重要なのが洗浄成分です。
洗浄力が強すぎることで頭皮や髪にダメージを与える場合もあります。
高級アルコール系や石けん系を洗浄成分とするシャンプーの場合泡立ちがいいものが多いです。
しかし、洗浄力が強すぎるがゆえ適度な潤いまで奪い、皮環境を悪化させてしまう可能性があります。
泡立ちがいいとはいえ、必要な皮脂まで洗い流してしまっては意味がありません。
そこで、アミノ酸系やベタイン系のシャンプーを選ぶようにしましょう。
アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分を含むシャンプーは、低刺激かつ洗浄力が優しい分、泡立ちが弱いものもありますが、全体のバランスが良いです。
また、含まれる成分によっては泡立ちの良いものもあります。
2.配合されている成分で選ぶ
アミノ酸系シャンプー選ぶようにしましょうとお伝えさせていただきました。
しかし、低刺激かつマイルドな洗浄力が特徴であるため泡立ちに物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで以下のような、成分の表記があるアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
・ココイルサルコシンNa
・ココイルグリシンNa
・ラウロイルメチルアラニンNa
・スルホコハク酸(C12-14)パレス-4-2Na
程よい洗浄力と泡立ちを実感することができます。
3.香りで選ぶ
毎日使うシャンプーであればふわっと身にまとう香りも重要なポイントです。
また、シャンプーの香りにはリラックス効果を高める働きもあります。
ご自身の好みの香りのものを使用することで、ストレスなく継続的に使用することができるでしょう。
柑橘系やフローラル系のもの、またフレッシュ系や石鹸系のものまでシャンプーの香りにはたくさんの種類があります。
しかし、香料は刺激物でもあるため敏感肌の方は注意が必要です。
もし頭皮に異常が生じた場合は、香料が原因の可能性もあるため、その際は無香料のものを使ってみると良いでしょう。
泡立ちの良いシャンプーに関する注意点
泡立ちの良さを求めるがあまり、洗浄力の強いものを使い続けるのには注意が必要です。
確かにしっかりとした泡立ちの「高級アルコール系」や「石けん系」のシャンプーであれば、すっきりとした洗い上がりを実感できるかもしれません。
しかし、強すぎる洗浄成分を含むシャンプーには必要以上に頭皮や髪の潤いを奪ってしまうというデメリットもあります。
もし「高級アルコール系」や「石けん系」のシャンプーを使うのであれば、使い分けることをおすすめします。
常用するのではなく、たくさん汗をかいた日や皮脂によるベタつきが気になる日など、ピンポイントで使用すると良いでしょう。
また、シャンプーの泡立ちの最大限に引き出すためには事前の予洗いが重要です。
しっかりと予洗いをし、適度に水分を切って空気と混ぜ込むことでキメの細かい泡を作ることができます。
美容師が厳選した泡立ちの良いシャンプーおすすめ10選
※このランキングは美容師(毛髪診断士、ORGANIQUE MAGAZINE編集部員)個人の主観に基づいて作成されています。
※*価格は公式価格で表示
1.デミ ヘアシーズンズ カームリーウォッシュ 250ml ¥2,420(税込)
アミノ酸系洗浄成分を配合した低刺激かつしっかりとした洗浄力を併せ持つ泡立ちの良いシャンプーです。
頭皮ケア成分である「グリチルリチン酸2K」配合を配合しているため頭皮が乾燥しやすい方にもお勧めです。
さらに、保湿成分としてアロエベラ葉エキスやアミノ酸も含まれていることからコンディショニング作用も高い1本です。
2.ハーバニエンス シャンプー 300ml ¥4,412(セットのため半額にして算出・税込)
石油系の界面活性剤を使用せず、頭皮と髪に優しい天然由来の洗浄成分だけを使用した天然成分100%のシャンプーです。
7種のオーガニックハーブが頭皮環境を整えるだけでなくシャンプーによるフケやかゆみを抑えます。
また、オレンジやラベンダーを中心にブレンドされた香りが、リフレッシュ効果をもたらします。
3.薬用アミノ酸シャンプー 爽快柑 500ml ¥3,300(税込)
生薬・甘草由来の有効成分、グリチルリチン酸ジカリウムを配合しているため、フケやかゆみ、毛髪・頭皮の汗臭を防ぎ、頭皮環境を健やかに保ちます。
石油系洗浄成分を使わない薬用有効成分を配合したアミノ酸系のノンシリコンシャンプーです。
爽やかなオレンジの香りも特徴です。
4.ボタニスト ボタニカルシャンプー ダメージケア 490ml ¥1,540(税込)
ダメージが気になる方にオススメの泡立ちの良いシャンプーです。
髪に優しいアミノ酸系洗浄成分を配合しているのはもちろん、ゲットウ葉エキスなどの厳選した植物由来成分を配合し、ダメージを補修しツヤのある髪に導きます。
5.ルメント スパークリングオイルクレンジング&シャンプー 200ml ¥2,640(税込)
石油系界面活性剤不使用でアミノ酸系洗浄成分を配合した高濃度の炭酸シャンプーです。
泡の状態で出て出てくるため摩擦による髪の毛にへのダメージを心配する必要がありません。
また、高級レアオイルを配合しているため傷んだ髪をコーティング、補修する効果もあります。
6.いち髪 ナチュラルケアセレクト スムース シャンプー 480ml ¥1,045(税込)
アミノ酸系洗浄成分である「ラウロイルメチルアラニンNa」を主成分としたシャンプーです。
ノンシリコンでありながら泡立ちもよくきしみもありません。
コメヌカエキスやツバキ種子エキスなどの保湿・補修成分が含まれているのも特徴の一つです。
7.ザ パブリック オーガニック スーパー ポジティブ シャンプー 480ml ¥1,580(税込)
濃密なアミノ酸系植物泡が髪をやさしく包み込み、なめらかに洗浄してくれます。
補修力に優れた機能性植物成分であるワサビノキ種子エキスが髪に栄養を与え、ノンシリコンでありながらも、毛先まで指通りなめらかな髪へ洗い上げ流ことができるシャンプーです。
8.アミノメイソン ディープモイスト ホイップクリーム シャンプー 450ml ¥1,540(税込)
石油系界面活性剤不使用でホイップクリームのような泡立ちが特徴のシャンプーです。
ノンシリコン、パラベンフリーなど低刺激であるため敏感肌の方でも安心して使うことができます。
9.モーガンズ スムース&ガーデン 300ml ¥2,090(税込)
99%以上が植物由来成分で構成されており、19種類ものアミノ酸を配合したノンシリコン処方のアミノ酸系シャンプーです。
濃厚でとろりとしたテクスチャーがきめ細やかな泡を立ててスムーズな指通りを実現します。
さらに、ラベンダーやジャスミンなどの香りもリラックス効果の高いシャンプーです。
10.アンドハニー スムースモイスチャーシャンプー 440ml ¥1,540(税込)
90%以上が保湿・保護成分で作られており、潤いを保ち指通りの良いサラサラな髪へと導くシャンプーです。
三種類の蜂蜜を独自にブレンドし髪に潤いとツヤを与え、シア&ハニーの天然泡で潤いを残しながらさっぱりと洗い上げます。
さいごに
この記事では、泡立ちが悪くなる原因と泡立ちを良くする方法についてお伝えしました。
また、泡立ちが良くなるシャンプーについてもご紹介しました。
泡立ちの良いシャンプーを使うことは髪の毛への負担を減らし、ツヤのある髪を維持することに効果的です。
ぜひお気に入りのシャンプーを見つけてみてください。
参考文献
出典リンク:花王 | 製品Q&A | 界面活性剤とは?
出典リンク:シャンプーにはどんな種類がある? 選ぶポイントは「洗浄成分」にあり! | スカルプD コラム | スカルプD公式サイト