美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
染めないという選択肢、グレイヘアとは?
グレイヘアとは、白髪を活かした髪型です。
白髪染めを使えば、白髪が染まって見えなくなりますが、それだと手間がかかって面倒だと感じる人がグレイヘアにします。
また、頭皮が荒れて白髪染めが使えない人も、グレイヘアにしている人もいるでしょう。
どちらにしても、白髪染めだと満足できない人が、グレイヘアにしようか考えるのは間違いありません。
白髪交じりのままおしゃれな髪型にするためには、それなりに意識しないといけないこともあるので注意しましょう。
染めないからこそしっかりこだわる!グレイヘアで気を付けること
白髪を染めずにグレイヘアにすると、ある程度の意識の高さがないと、身だしなみが整っていないように見えます。
少なくとも白髪を活かした髪型をおしゃれだと認識してもらうためには、以下の3つのポイントを覚えておきましょう。
- 黄ばみを抑える
- 保湿をしてツヤを出す
- ボリュームを出す
この3つを意識して、日頃からケアできていれば、見た目がきれいなグレイヘアをキープできます。
ポイント1:黄ばみを抑える
日本人の髪の毛には、黒いユーメラニント、黄色のフェオメラニンの2つの色素が作られます。
・ユーメラニン(Eumelanin) :黒色~褐色
※引用:メラニン生成制御に関与する有用物質の探索と活用について|新技術説明会より
・フェオメラニン(Pheomelanin) :赤~黄色
見ればわかりますが、多くの日本人は黒髪です。
これはユーメラニンがほとんどの割合で作られるからで、黄色の色素が作られないように感じるかもしれません。
しかし、真っ白の白髪になればわかりますが、ほんの少しだけフェオメラニンが作られることもあります。
グレイヘアにしたところで、黄ばみができてきれいに見えません。
そうならないためにも、紫シャンプーなどを使って、黄ばみを抑える必要があります。
ポイント2:保湿をしてツヤを出す
もともとメラニン色素が作られなくなるほど、正常に髪の毛が作られていない状態のため、髪内部の保湿量が減っていてもおかしくありません。
つまりグレイヘアにできるほどの白髪が増えると、髪の毛が全体的に乾燥しやすくなります。
髪がパサついて広がっていると、グレイヘアにしていることもあり、どうしても清潔感が出せないでしょう。
白髪で乾燥した髪の毛だと、疲れたように見えます。
そこで、少しでも印象をよくするために、髪の毛を保湿しておいてください。
保湿といってもやり方は様々です。
シャンプーの見直しをして、アウトバストリートメントを使うなど、乾燥させない努力はしておきましょう。
ポイント3:ボリュームを出す
また、ボリュームが出やすい髪型にしておくことも、グレイヘアでは大事になります。
ボリュームといっても、横のボリュームは抑えて、頭頂部の髪をふんわりさせるようにセットしてみましょう。
ふんわりさせたい部分の根元をしっかり濡らし、髪の毛を上に引っ張りながらドライヤーで乾かすと、ボリュームが出やすいグレイヘアに仕上がります。
また、対策としては髪のセットだけでは物足りません。
できるだけ、育毛剤などを使って頭皮の状態を整えておく意識も大事です。
これから生えてくる髪の毛が、健康的に太い髪の毛が育ちやすい環境を整えておくと、長い目で見ればおしゃれなグレイヘアをキープしやすくなるでしょう。
艶の髪になるために必要な成分一覧
きれいなグレイヘアになるためには、髪に艶を出しましょう。
艶がある髪の毛にしていると、わざと白髪を残してグレイヘアにしていることがわかります。
グレイヘアで艶を出すためには、以下の成分が入ったヘアケアアイテムを選んでみてください。
成分1:アルガンオイル
もともと人間の肌から出る皮脂は、オレイン酸が多く含まれているといわれています。
皮表脂質中の結合型、遊離型を含め、脂肪酸の組成の構成については個人差が非常に大きいが、その中でパルミチン酸、パルミトレン酸、オレイン酸が比較的多く、それら3種の脂肪酸で全脂肪酸中の約60%を占める。
※引用:日本化粧品技術会より
そこできれいなグレイヘアにするためには、オイルを付けると髪に艶が出やすくなるでしょう。
特にアルガンオイルだと、オレイン酸が多く含まれており、人間の皮脂と近いといわれているため、髪も保湿されてきれいなグレイヘアをキープしやすくなるでしょう。
成分2:紫根エキス
紫根エキスは、シコニンという色素が含まれており、髪の毛も紫色に染まります。
紫根の色は染色時において酸性側では赤味がかわった紫色になり,アルカリ側では青味がかった紫色を呈する傾向がある.
※引用;草木染の研究 (第6報)紫根染についてより
紫色は黄ばみを抑えられるため、白髪に黄ばみがあったとしてもきれいな白髪に整えられます。
また、炎症を抑えるなど、頭皮の状態を整えられる効果もあるため、長期的に艶をキープするためにも役立つでしょう。
グレイヘアには一石二鳥の成分なので、配合されているかチェックしてみてください。
成分3:コカミドプロピルベタイン
グレイヘアできれいな艶を出すためには、シャンプーの洗浄成分もチェックしておきましょう。
シャンプーというのは毎日使うものだからこそ、少しの洗浄力の違いで、乾燥の感じ具合が変わります。
できるだけ洗浄力を抑えた成分のシャンプーを使うと、グレイヘアでも乾燥しにくい状態をキープできるはずです。
特にコカミドプロピルベタインは、頭皮や髪にやさしいベタインの洗浄成分です。
サロンシャンプーだけでなく、市販品にもよく含まれているので、気軽にグレイヘアのケアとして役立ちます。
石鹸用の界面活性剤としても使われるほど、やさしい成分です。
グレイヘアを乾燥から守りたいのなら、コカミドプロピルベタインのようなやさしい洗浄成分が使われたシャンプーを使いましょう。
艶のあるグレイヘアを維持するためにあると便利なヘアケアアイテム!
艶のあるグレイヘアにするためには、アイテム選びが必須です。
最低でも以下の3つを用意しておくと、今よりも髪質がよくなりますよ。
- シャンプー
- ブラシ
- ヘアミルク
もちろんそれぞれ艶が出やすい選び方があります。
どのような選び方があるのか要チェックです。
アイテム1:シャンプー
グレイヘアは、艶がある状態のほうがきれいに見えます。
そのためには乾燥から守らないといけません。
髪が乾燥する大きな原因のひとつがシャンプーです。
余計な皮脂を洗い流すためのアイテムですが、洗浄力が強すぎると艶のあるグレイヘアであっても、髪が乾燥してしまいます。
そこで上記でも紹介したコカミドプロピルベタインなどの、程よい洗浄力の洗浄成分が入ったシャンプーを使いましょう。
また、現在はカラーシャンプーといった色素入りのものまで出ています。
黄ばみを抑えて、きれいなグレイヘアに仕上がるでしょう。
毎日使うものだからこそ、グレイヘアだとこだわって選びたいところですね。
アイテム2:ブラシ
艶のあるグレイヘアにするためには、ブラシも持っておいて損はありません。
そもそもブラシを使うメリットは、たくさんあるからです。
▼ブラシを使うメリット
シャンプーは、皮脂を洗い流すものですが、濡れた髪はダメージを受けやすいもの。
- キューティクルが整えられる
- シャンプーの泡立ちがよくなる
- 静電気対策ができる など
そこでブラシで余計な汚れを落とし、キューティクルを整えると摩擦によるダメージを最小限に抑えられるでしょう。
そうすればシャンプーの泡立ちもよくなり、髪のダメージとなる静電気も起きにくくなります。
アイテム3:ヘアミルク
髪が乾燥するのは、水分が足りていないのが原因です。
当たり前の話ですが、正しく保湿ができていないと、艶のあるグレイヘアはできません。
保湿というとヘアオイルを想像する人も少なくないでしょうが、ヘアオイルだけでは髪がコーティングされるだけです。
十分な量の水分量を確保できないので、ヘアミルクを使いましょう。
ヘアミルクは、ヘアオイルよりも水分量が多く、ヘアオイルのコーティング力も兼ねそろえています。
乾燥しているグレイヘアにちょうどいいので、1つはヘアミルクを持っておきましょう。
艶のあるグレイヘアになるためにおすすめのシャンプー10選!
艶のあるグレイヘアにするためには、シャンプーの見直しが最も重要です。
毎日に使うものだからこそ、グレイヘアに合ったシャンプーに変えると、髪の毛の変化を感じやすくなります。
グレイヘアにちょうどいいシャンプーとしては、以下の2つがポイントです。
- 黄ばみ対策のためのシャンプー
- 日頃使うための保湿シャンプー
この2つのシャンプーを使い分けると、艶のあるグレイヘアを作りやすくなるでしょう。
黄ばみ対策のためのシャンプー
シャンプーを選ぶのに、黄ばみ対策に対して考えたことはあるでしょうか?
グレイヘアになると、特に黄ばみに対してはしっかり考えておきましょう。
白髪だと色素が少しでも入ると、きれいな白髪にはなりません。
だからこそ黄ばみ対策を考える必要があるわけです。
黄ばみ対策のためのシャンプーとは、「紫シャンプー」のことだと思っておきましょう。
上記でも紹介したように、紫根エキスなどの紫の色素が入ったシャンプーのこと。
黄色は紫と正反対の色味とされており、白髪を白くキープできるようになります。
もちろん毎日使う必要はなく、3日に1回程度でも問題ありません。
とはいえ、グレイヘアにどんな紫シャンプーがいいのかわからない人も少なくないでしょう。
そこでおすすめの紫シャンプーをまとめてみたので、参考にしてみてください。
アメイズプラス Racine グレイヘアシャンプー 500ml ¥3,278(税込)
グレイヘアの黄ばみを抑えるのには、Racine グレイヘアシャンプーがおすすめです。
紫根エキスが含まれており、黄ばみを抑えられる上に、頭皮の代謝までアップできるでしょう。
洗浄成分はコカミドプロピルベタインなどのアミノ酸系洗浄成分で、グレイヘアの乾燥も予防できます。
しかも植物オイルも豊富に含まれているので、グレイヘアの黄ばみ対策のためにシャンプーを探している人は、とりあえずこれを1つ持っておけば安心です。
フィヨーレ クオルシア カラーシャンプー パープル 250ml ¥1,870(税込)
クオルシア カラーシャンプーは、価格を抑えた紫シャンプーが欲しい人におすすめです。
アミノ酸系の洗浄成分が入っているので、乾燥しにくく、グレイヘアでも問題ありません。
それどころか加水分解ケラチンなどのたんぱく質成分で、髪の補修までできてしまいます。
その他にもゴボウ根エキスや、グリチルリチン酸2kのような頭皮の状態を整える成分まで入っているので、敏感肌で困っている人にもちょうどいいでしょう。
サロン向けのメーカーだけあり、染まるスピードも速いと評判なので、黄ばみやすい人も使ってみてください。
mignon カラボムシャンプー ムラサキ 250ml ¥1,650(税込)
着色がしやすい紫シャンプーを探している人は、カラボムシャンプーがおすすめです。
1回使っただけで黄ばみどころか、紫色に染まるほどのパワーがあったという声もありました。
黄ばみがひどい人でも安心して使えるので、気になる人は試してみましょう。
もちろんアミノ酸系の洗浄成分やアルガンオイルも含まれているので乾燥対策も問題ありません。
植物エキスも9種類が含まれているので、黄ばみだけでなく、頭皮の状態を整えたい時にも役立ちますよ。
ピアセラボ フォーミュレイト イロプラス シャンプー パープル 120ml 1,540円(税込)
ピアセラボの紫シャンプーは、コスパ重視の人におすすめです。
少しだけ洗浄力が強めというデメリットはありますが、アルガンオイルとシアバターの両方で保湿ができます。
色素の質が高いので特に問題なく使えるでしょう。
上記で紹介した紫シャンプーよりは質が劣るものの、価格の安さでカバーしています。
気になる人は黄ばみ対策用として使って、保湿のためのシャンプーを別で用意してみてください。
日頃使うための保湿シャンプー
艶のあるグレイヘアは、髪が乾燥していないことが大事になります。
乾燥していると、どうしてもパサつきで横に広がってしまうからです。
そこでシャンプーも保湿力が高いものを選ぶと間違いありません。
・コカミドプロピルベタインなどのアミノ酸洗浄成分が入ったもの
・アルガンオイルなどのオイル成分が入ったもの
・ヘマチンなどの髪の補修成分は入ったもの
これらのポイントを抑えたシャンプーだと、グレイヘアでも艶のあるきれいな状態をキープできます。
エトヴォス モイスチャーシャンプー 230ml ¥3,080(税込)
エトヴォス モイスチャーシャンプーは、スキンケアをもとにして作られたシャンプーです。
頭皮の状態をきれいにキープしながら、皮脂汚れを落せるように作られています。
植物エキスはもちろん、グリチルリチン酸2kのような炎症を抑える成分まで含まれている点がポイントです。
もちろん洗浄成分はアミノ酸系のやさしいものばかり。
グレイヘアで乾燥しやすい人こそ、日常遣いのために1つ用意しておきましょう。
フォーサイス ルーティー シャンプー スムース 250ml ¥2,750(税込)
ルーティーのシャンプーは、ハリやコシを出すためにヘマチンが含まれています。
グレイヘアだけど、髪のボリュームが出にくい人でも安心です。
ボリュームも欲しいと考えている人は、育毛剤と一緒に使えばさらに頭皮の状態を整えやすくなるでしょう。
ゴールデンホホボオイルやハチミツに加えて、CMC配合まで配合されており、パサつきがひどくても問題ありません。
少しランクが上のグレイヘア用シャンプーを探している人にもちょうどいい仕上がりでしょう。
ボタニスト プレミアム ボタニカルシャンプー ベロアモイスト 300ml ¥3,300(税込)
ドラッグストアで見かけるシャンプーでも、グレイヘア対策はできます。
それは、ボタニストのプレミアムシリーズがあるからです。
プレミアムというだけあり、ドラッグストアには置いていません。
しかし、同じボタニストが作ったシャンプーです。
加水分解コメタンパクなどの補修成分のおかげで、市販のボタニストよりも絡みにくさがあります。
むしろ、よりしっとりしやすい保湿シャンプーとなっているので、グレイヘアでも安心して使えるでしょう。
DHCバイザシー ヘアクレンズ 300ml ¥2,035(税込)
DHCにも、グレイヘア用に使えるシャンプーが出ています。
泥成分によって汚れを吸着させるシャンプーなので、泡立ちはあまりありません。
その代わりに、洗浄成分がかなり少ないのですが、必要な皮脂まで残してくれるので乾燥しにくくなるでしょう。
毎日使うものではなく、1週間に1回程度に使うと仕上がりもよくなります。
今使っているシャンプーと一緒に使えるので、気軽に試したい人も安心です。
ナチュラルアイランド モミと白樺のやすらぎシャンプー 400ml ¥2,805(税込)
グレイヘアになるような年齢になると、ホルモンバランスなどが乱れてイライラしがちではないでしょうか?
そこでモミと白樺のやすらぎシャンプーがおすすめです。
保湿力が高いのはもちろん、リラックスしやすい成分や香りで、使い心地がよくなっています。
植物由来の成分ばかりなので、敏感肌の人でも安心して使えるでしょう。
グレイヘアで成分にもこだわりたい人も、試す価値があるシャンプーです。
サントリー enherb リバイタライズ シャンプー 250ml ¥2,200(税込)
食べ物や飲み物で有名なサントリーも、グレイヘアにちょうどいいシャンプーを出しています。
リバイタライズ シャンプーといい、ハーブがたっぷり配合されたこだわりの強いシャンプーとなっています。
ホホバオイルで保湿しながら、指通りをよくできるので、頭皮マッサージをする時にもちょうどいいでしょう。
ジンジャーエキスも入っているので、グレイヘアでも頭皮の血行を良くしたい人も試してみてください。
香りもいいので、イライラした時に使っても満足感がありますよ。
さいごに
グレイヘアとは、白髪を活かした髪型です。
自然体でおしゃれな髪型とイメージできるかもしれませんが、日頃のケアを怠ると印象が悪くなってしまいます。
そうならないためにも、艶のあるグレイヘアを目指しましょう。
そのためには毎日使うシャンプーの見直しや、ブラシやヘアミルクといった艶の出やすいアイテムは必須です。
これらのアイテムを使いながら、髪が広がらないようにケアを毎日続ければ、印象のいいグレイヘアをキープできますよ。