「ブリーチをしてから、カラーリングをしてもすぐに色落ちして金髪みたいになってしまう…」
「カラーリング後の綺麗な髪色をできるだけ長く持続させたい!」
「よく染まるカラーシャンプーの選び方は?」
と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、カラーシャンプーの効果、色選びの方法、綺麗な髪色を維持させることができるカラーシャンプーの選び方を紹介します。
また、現役美容師が厳選したおすすめのメンズ用のカラーシャンプーも最後にお伝えします。
この記事に登場する専門家
美容師/美容師免許所持。
加藤亮平
山梨大学電気電子工学部卒。ベルエポック美容専門学校通信課卒。美容師歴14年の経験を持ち、メンズに特化した頭皮環境やカラーの施術に関する知見を持っている。Twitter:@ryohei2650
メンズ用のカラーシャンプーとは?
最近では、ブリーチをしてカラーを楽しむ男性も多くいらっしゃいますが、気になるのは色落ちかと思います。
せっかく美容院でカラーをしてもすぐに色落ちしてしまうのは勿体無いですよね。
そこで有効なのがカラーシャンプーです。
カラーシャンプーは一般的なシャンプーと違い、染料が入っているものや色落ちを防ぐ効果があり、美容院での仕上がりを長持ちさせる効果があります。
もちろん、カラーシャンプー自体にしっかり染める力はありませんが、色素を補い色落ちを防ぐ効果があるため、次に美容院で染めるまでの自宅でのケアにも使えるため効果的なアイテムです。
とはいえ、カラーシャンプーはあくまでシャンプーですので、洗浄成分やその他どんな有効成分が含まれているかは気にしたいところです。
男性であれば抜け毛や髪のダメージが心配になる方も多いかと思います。
色素を補いつつも頭皮や髪への刺激を最低限に抑え、潤いを保つ効果や匂いや雑菌の繁殖を防ぐための抗菌成分も含まれているものを選ぶことをお勧めします。
メンズ用カラーシャンプーの効果
1. 自宅で簡単に髪色を保つことができる
カラーシャンプーは自宅でのケアで色味を補うことができるため、長くカラーを維持することができます。
男性の場合、カットとカラーを同じタイミング施術する方が多いように思います。
とはいえブリーチした髪は色味によっては1〜2週間ほどで退色してしまいます。
まだカットするには早いという場合に、次回の美容院に行く(カットをする)までの間自宅でカラーシャンプーを使うことでカラーの色味を持たせるには効果的です。
2. 髪へのダメージが最小限で済む
カラーシャンプーは、洗浄成分が強くないものが多いです。
さらに、ノンシリコンのものやパラベンフリーのもの、天然由来の保湿成分や「マカデミア種子油」や「フルボ酸」などがが配合されているものも多くあるため、色味を補いつつ、美容院でカラーをするよりもはるかにダメージを抑ることができます。
出典リンク:マカデミア種子油丨原料のご紹介丨SUNAO製薬-サプリメント・化粧品の受託製造
出典リンク:フルボ酸について
3. ブリーチではなく白髪のケアにも効果的
ブリーチをされている男性はもちろんですが、カラーシャンプーを白髪ケアとしても使うこともできます。
白髪染めのようにしっかりと染めることに抵抗がある方であれば、カラーシャンプーを使うことで少しずつ色味を重ねていくことができるため自然な仕上がりにすることができます。
また、白髪染めをしている方であっても、次の白髪染めまでの間、伸びた部分に色味をなじませることで、毛先の既染部と根元の新生部の境目を目立たなくすることや、毛先の退色によるキラキラを抑えることもできます。
メンズ用のカラーシャンプーにはどんなカラーがある?
1. 紫シャンプー
通称「ムラシャン」と呼ばれており、聞き馴染みのある方も多いと思います。
ブリーチした後の独特の黄色味を抑える効果があり、アッシュ系やミルクティー系の白っぽい印象に染めている方には最適です。
紫シャンプーについて詳しくは、こちらの記事でもご紹介していますので、合わせてご確認ください。
2. シルバーシャンプー
日本人特有の赤みを消したい方や、くすんだ印象にしたい方にはお勧めです。
ムラサキシャンプーよりも寒色系やアッシュ系にされている方に最適なカラーシャンプーです。
3. ピンクシャンプー
ブリーチの黄ばみを抑え、ピンク系や赤系などの暖色系の色味に染めた髪に効果的です。
ムラサキシャンプーやシルバーシャンプーより、比較的染まりやすいという特徴があります。
4. ブラック・ブラウンシャンプー
ブリーチをしていたけれど黒染めをした方に効果的です。
黒染めをする前のブリーチの状態(ベースの状態)によっては、髪色が戻りやすく明るくなりやすい場合があります。
とはいえ、何度も毛先まで黒染めを繰り返すことは髪の毛に大きなダメージを与えてしまうので要注意です。
また、白髪染めシャンプーであれば、白髪にうっすら色味を入れることで自然な状態に仕上げる効果があります。
メンズ用のカラーシャンプーのカラーの選び方
1. ホワイト系に染めた方
日本人の髪がホワイト系やアッシュ系ような透明感が出しにくい理由は、黄色味や赤みが多いという理由があります。
アッシュ系や透明感のあるミルクティー系にされている方は、黄色の補色である紫の色素が含まれる紫シャンプーを使うことで白っぽいに近づけて維持することができます。
2. グレー系に染めた方
アッシュ系やグレー系など、くすみのある色味を入れている方は赤みを抑えるグレー系がおすすめです。
グレー系とシルバー系は似ているようにも思われますが、マットアッシュ系にしている方であれば赤みを抑えるために非常に効果的です。
3. 暖色系に染めた方
ピンクや赤などの暖色系の色味を入れた方は、基本的にピンクシャンプーがお勧めです。
とはいえ紫がかったピンクにした方であれば紫シャンプーを、くすんだピンクアッシュ系にしたい方であればシルバーシャンプーでもいいかと思います。
4. 白髪染めをされている方
白髪染めをされている方は、毛先のダメージを避けるために基本的には定期的な根元のリタッチをされる方が多いと思います。
とはいえ毛先の白髪染めの部分は抜けて白髪がキラキラしてきます。
根元の白髪染めに対して毛先まで染める頻度は人それぞれかと思いますが、抜けてきたけさっきの白髪部分をカバーするのであれば、ブラックシャンプーやブラウンシャンプーが効果的です。
白髪染めシャンプーと言われるものであれば白髪を少しずつカバーしてくれます。
美容師だけが知っているメンズ用カラーシャンプーの選び方
1. 洗浄成分で選ぶ
カラーシャンプーは比較的洗浄力の弱い低刺激なものが多いため、使用法として一度シャンプーをしてから使うというのが一般的です。
そのため洗浄力の高いものは避けるようにしましょう。
目安としては「アミノ酸系」のものや「ベタイン系」のものであれば程よい洗浄力で頭皮に必要な潤いを残すことができます。
洗浄成分が強すぎることで頭皮環境を悪化させ、地肌や髪が乾燥してしまいます。
髪のダメージはもちろん、頭皮環境の悪化は薄毛や抜け毛の原因にもなりかねないため、注意が必要です。
また、洗浄力の強いカラーシャンプーの場合、髪の状態によっては逆に色落ちを促す場合があります。
出典リンク:シャンプーに使われている洗浄成分(界面活性剤)の違いや特徴
2. 保湿成分で選ぶ
ブリーチをしている髪の毛は大きなダメージを受けていることが多いです。
その上、日常生活で髪の毛同士が絡まったりや引っかかったりすることで、ダメージをさらに悪化させてしまうこともあります。
そこで、大事なのが髪の保湿です。
特に乾燥肌や髪のダメージが気になる方であれば色味だけでなく、しっとりとした仕上がりになるかということも重要視しましょう。
保湿効果が高いハーブエキスや天然由来成分が配合されるものを選ぶことで、色素を補いながら保湿効果も高めることができます。
3. 香りで選ぶ
女性だけでなく男性にとってもシャンプーの香りというのは重要です。
特に、甘い香りや女性らしい香りだと抵抗のある男性も多いはずです。
フルーティーな香りやウッディーな香りなど、ナチュラルなものを選ぶことで違和感なく使用することができます。
特に普段メンズ用の香水やスタイリング剤を使用している方であれば、香りが喧嘩しないようなものを選びましょう。
メンズ用カラーシャンプーに関する注意点
カラーシャンプーは比較的洗浄力が低いものが多く、男性の場合、それだけだと汗や頭皮の皮脂汚れを落としきれない場合があります。
そのため、丁寧な予洗いはもちろんですが、一度シャンプーしてからカラーシャンプーで洗うことをお勧めします。
そのためカラーシャンプーを選ぶ際は、洗浄成分として刺激が強いものは避けるようにしましょう。
逆に洗浄成分が強いものはカラーを落としてしまう力が大きく働いてしまう場合があります。
使用する際はしっかりと泡だて、髪の毛全体を泡で包みこみ5〜10分ほど放置することで色味の浸透がより促されます。
とはいえカラーシャンプーによっては色味の濃さが異なるため、好みの長さで調整しましょう。
使用頻度の目安として、退色をゆるやかにしたい場合は美容院での施術後、翌日から毎日使用し、色味によっては退色を楽しみたい場合もあるかと思います。
その際は、施術してから1週間前後くらいからも目安に週に2〜3回の頻度がお勧めです。
美容師が選んだ!メンズ用カラーシャンプーおすすめ10選
※このランキングは美容師(毛髪診断士、ORGANIQUE MAGAZINE編集部員)個人の主観に基づいて作成されています。
※価格は公式価格で表示
1.CALATAS/Pr(パープル) カラタスシャンプー 250ml ¥2,178(税込)
ヘアカラーの退色や黄ばみを抑えるだけでなく、ブリーチの上に入れたアッシュ系の色味を持続させてくれる紫シャンプーです。
さらに保湿成分として「フルボ酸」や「ハチミツ成分」が配合されているため、髪にうるおい感をプラスしつつ、ホワイト系やマット系カラーの色味を補います。
2.シュワルツコフ グッバイイエローカラーシャンプー 310ml ¥1,650(税込)
黄味を抑え、くすみのあるグレージュ系の髪に仕上がる紫シャンプーです。
多くの酸性染料とHC染料を配合していることで、ブリーチ特有の黄ばみを抑えることに特化しています。
また、保湿成分としてヤシ油由来の天然成分を配合しているため、髪と地肌に優しい洗い上がりを実現しています。
3.ソマルカ カラーシャンプーパープル 150ml ¥2,200(税込)
しっかりとした泡で摩擦による絡まりやきしみを防ぎ、黄ばみをとる紫シャンプーです。
保湿成分として「マカデミアナッツ油」や「ラノリン」を配合しているため、ブリーチによって敏感になった髪を滑らかな指通りに仕上げます。
ホワイトヘアを長く楽しみたい方にお勧めです。
4.N.カラーシャンプーSi(シルバー)320ml ¥2,640(税込)
ブリーチしたハイトーンの髪に使うことで、ほんのりくすみがかった柔らかい髪色に仕上がることはもちろん、「シア脂油」や「ブロッコリー種子油」、「加水分解シルク」などの天然由来の保湿成分が配合されているため、しっとりとうるおいのある髪へ仕上がります。
グレージュ系のカラーにされている方お勧めです。
5.カラタスシャンプー ヒートケア Bk 250ml ¥2,178(税込)
ブリーチやハイトーンさらには白髪からの黒染め褪色も抑え、美しい黒髪を長く持続させることができるブラックシャンプーです。
保湿成分として「フルボ酸(フムスエキス【保湿成分】)」や「ハチミツ成分」配合なので潤いをプラスしてくれることで、ブリーチやカラーによるダメージを抑えて、艶やかで美しい黒髪をキープする効果があります。
6.エンシェールズ カラーシャンプー ムラサキシャンプー 200ml ¥1,715(税込)
紫の色素濃度が濃く、黄ばみをしっかりと除去してくれる紫シャンプーです。
色素が濃いため美容院でカラーをした3日後ぐらいに使い始めると、ほどよい色合いをキープできます。
退色の過程も綺麗な色落ちを楽しみたい方にお勧めです。
7.エンシェールズ カラーシャンプーピンク 200ml ¥1,715(税込)
ピンクの色素が入ったカラーシャンプーで、ピンク系やレッド系のカラーをキープさせたい方におすすめです。
エンシェールズシリーズの中でも特に色素が濃いため、ブリーチ毛にはもちろんノーブリーチのブラウンヘアの方が使用してもピンクに色付くのが特徴です。
8.ROYDカラーシャンプー ヴァージンブラウン 300ml ¥1,540(税込)
シャンプーの放置時間で濃淡を調整できるブラウンシャンプーです。
ダメージによって褪色した毛先もしっかり色味が乗ってくれるので、やわらかく明るいナチュラルなブラウンカラーに仕上げたい方にはおすすめです。
「ヘーゼルナッツ油」や「米胚芽油」、「マカデミア種子油」などの天然植物由来の保湿成分が含まれているためまとまりのある仕上がりになります。
9.アンドパープル ムラサキシャンプー 240ml ¥1,540(税込)
保湿力・保水力に優れたオーガニックハーブエキスを配合しているため、頭皮と毛髪を健やかに保つことが出来きるムラサキシャンプーです。
また、頭皮と毛髪に優しいノンシリコン処方であるため髪に軽さが生まれふんわり軽い髪になります。
10.アンナドンナ エブリ カラーシャンプー ブラック 300ml ¥1,540(税込)
ブルー系に染めたカラーの退色をカバーし、きれいな髪色をキープさせてくれるブラックシャンプーです。
適度な洗浄力を持つ「アミノ酸系」の洗浄成分配合しているため色素も落ちにくく、きめ細かい泡でやさしく洗い上げてくれます。
シリコンフリーやパラベンフリーなど、7つのフリー処方も魅力の一つです。
さいごに
こちらの記事では、メンズ用カラーシャンプーについてご紹介しました。
カラーシャンプーを使用することで、自宅で簡単に髪色を保つことができるほか、髪のダメージを抑えたり、白髪ケアもできたりと、多くのメリットがあります。
紫シャンプーやシルバーシャンプーなど、種類が豊富なカラーシャンプーですが、染めた髪色や好みの仕上がりによっておすすめのカラーシャンプーが異なるので、こちらの記事をご参考にご自身に合うものを見つけてみてください。