美容ライター/元美容部員・日本化粧品検定1級所持
岡 チヅ
国内化粧品メーカーの美容部員を経て、美容ライターとして活動中。1,000人以上のお客様の肌に触れた経験と知識を活かし、きれいになれる情報をわかりやすくお届けします。
化粧水ってどんな効果があるの?
化粧水の1番の効果は、肌に水分を与えてうるおいを保つことです。
さらに肌のキメを整え、 次に使うスキンケアの浸透を良くする働きもあります。
うるおいを与えるのに水分は必要ですが、ただの水では何の効果もありません。
化粧水は、水分の中に保湿剤が配合されているので、 長時間みずみずしくなめらかな肌を保つことが可能です。
保湿効果だけではなく 美白・シワ・ニキビなどにアプローチする優秀な美容成分を配合したものも豊富にあります。
理想の美肌に近づくための土台となるのが化粧水です。
理想の化粧水に出会いたいあなたに、自分に合った化粧水の見つけ方!
自分に合った化粧水を見つけるには、 肌質や肌悩みに合わせて選ぶことが大切です。
自分の肌に合っていないものでは、うるおい不足や保湿過多で美肌が遠のいてしまいます。
自分に合う化粧水選びのポイントは「肌質」「肌悩み」の2つです。
それぞれくわしく紹介します。
肌質に合った化粧水を選ぶ
大きく分けて、4つの肌質があります。自分の肌に合ったものをチョイスしましょう。
【乾燥肌】保湿力の高いものを選ぶ
乾燥肌の方は、とにかく保湿力の高さを重視してください。
保湿が足りない状態では肌トラブルを起こしやすくなり、その後に使う化粧品の効果も発揮できません。
肌表面にベタつきが残るくらい、とろみのある化粧水がおすすめです。
成分表の上位に保湿成分が2種類以上入っているかチェックしましょう。
また、うるおいを抱える効果の高い「ヒアルロン酸」「トレハロース」などの保湿成分が入っているのも◎です。
【脂性肌】さっぱりした使用感のものを選ぶ
脂性肌の方は、使用感はさっぱりしているタイプを選びましょう。
水分量が少ないと肌は余分に皮脂を分泌するので、うるおいはしっかりと補給してください。
ベタつきの少ない「グリセリン」などの保湿成分が入った、シャバシャバ系の化粧水がおすすめです。
【混合肌】重すぎないテクスチャーを選ぶ
混合肌の方は、重すぎないテクスチャーのものをチョイスしてください。
水分量が少なく皮脂量が多い混合肌は、保湿力の高い化粧水を選ぶ必要がありますが、ベタつきの残るものだとテカリの原因になります。
肌にのせたときにサラリとなじむテクスチャーの化粧水がぴったりです。
【敏感肌】シンプルな成分のものを選ぶ
敏感肌の方は、配合成分の数が少なくシンプルな処方ものを選びましょう。
もし肌に合わなかった時に、原因を特定しやすくなるからです。
また配合成分が少ないほうが、肌への刺激も少ないと言われています。
成分を見てもよくわからない…と迷う時は、敏感肌向けと表示されている化粧水を選ぶのが簡単でおすすめです。
肌悩みに合ったタイプを選ぶ
うるおいを与えるだけではなく、肌悩みを解決できる化粧水を見つけることが大切です。
ニキビやシミなど、抱える肌悩みは人それぞれ違います。
以下のような、ピンポイントで悩みにアプローチする化粧水を選びましょう。
- シミ・そばかす:「トラネキサム酸」など美白成分が配合された化粧水を
- ハリ・たるみ:「ナイアシンアミド」配合などハリのケアができる化粧水を
- ニキビ・肌荒れ:「グリチルリチン酸ジカリウム」配合など アクネケア用を
美容成分のくわしい効果については、次の章をチェックしてみてください!
これが入ってたら要チェック!化粧水の注目美容成分一覧
ここでは、化粧水選びの時に注目してほしい美容成分と効果についてくわしく紹介します。
セラミド~うるおいとバリア機能をアップ
なかなか改善しない乾燥肌に取り入れてほしい成分がセラミドです。
セラミドは水分補給ではなく「細胞間脂質(さいぼうかんししつ)」として、角質層の水分蒸発を防ぐ働きがあります。
どんなに水分を与えても、時間がたつと肌が乾燥する人はセラミド不足かもしれません。
化粧水で補給し、うるおいを維持できる肌になりましょう。
ヒアルロン酸~水分を抱えてキープ
乾燥肌はもちろん、水分が不足しがちな混合肌にもおすすめの成分がヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸は、水分をキープする力が強く保湿力に優れています。
わずか1グラムで抱えられる水分量が6リットルと、驚くべき保水力です。
水に混ざることでゲル化し、肌表面にうるおいの膜を形成します。
水分蒸発を防ぐ効果が高いので、時間がたつと乾燥してくる悩みにもぴったりです。
【参考文献】化粧品オンライン
引用元:化粧品配合成分「ヒアルロン酸Na」の総合レポート|化粧品成分オンライン
グリセリン~ベタベタしない保湿力
どんな肌タイプにも取り入れやすい保湿成分が、グリセリンです。
保湿力の高さとベタベタしない使用感で、多くの化粧水で保湿剤として使われています。
肌への刺激が少ないので、肌荒れしやすい方や敏感肌にもおすすめの成分です。
【参考文献】化粧品オンライン
引用元:化粧品配合成分「グリセリン」の総合レポート|化粧品成分オンライン
ナイアシンアミド~シミ・しわ・ニキビをケア
シミ・しわ・ニキビなど、複数の悩みに対応できる成分がナイアシンアミドです。
医薬部外品の有効成分として、効果が認められています。
- シワ改善効果:ハリの元となるコラーゲンの生成を促し、肌の弾力をアップ!シワやたるみを改善します。
- 美白効果:シミの元となるメラニンの生成をおさえ、透明感のある肌に導きます。
- ニキビ予防効果:抗炎症作用もあるので、ニキビの赤みや悪化を防ぎます。
グリチルリチン酸ジカリウム~ニキビ・肌あれを予防
敏感肌やニキビに悩む人におすすめの成分が、グリチルリチン酸ジカリウムです。
抗炎症作用があるため、ニキビの炎症や刺激に弱い肌を落ち着かせる効果があります。
スキンケアのたびにピリピリと刺激を感じる肌の方におすすめです。
【参考文献】化粧品成分オンライン
陰陽元:化粧品および医薬部外品配合成分「グリチルリチン酸2K」の総合レポート|化粧品オンライン
化粧水と乳液の違いは?それぞれの役割をしっかり解説
「かなりしっとりする化粧水だから、乳液はいらないかな?」などと考える方は、意外と多いようです。
化粧水と乳液は似ていても、効果や役割は違います!
それぞれの効果と役割について、くわしく紹介しますのでチェックしてみてください。
【化粧水の効果】水分を与えて肌をなめらかにする
化粧水の構成成分は、簡単に言うなら「水分+美容成分」です。
化粧水は水分を与え、うるおいのある肌に整える効果があります。
肌の土台を作る大切な役割を担っているのが化粧水です。
化粧水は、洗顔後すぐのタイミングで塗ります。
スキンケアは水分の多いものから順にぬることで肌へのなじみが良くなるので、化粧水→乳液の順番で塗るようにしましょう。
【乳液の効果】水分と油分を与えうるおいをキープする
乳液の構成成分は、簡単に言うなら「水分+美容成分+油分」です。
乳液は水分と油分をバランスよく与え、うるおいが逃げないよう、肌表面にフタをする役割があります。
化粧水だけでは水分が蒸発しやすいため、油膜でうるおいを守る役割をするのが乳液です。
乳液は化粧水の後に塗ります。
化粧水を先になじませることで、油分が多い乳液の浸透を促し、扱いやすくするためです。
肌をやわらかくしツヤを出す効果もあるので、乳液も必ず使うようにしましょう。
“整肌の目的で化粧水が,皮膚を保護し皮膚を保湿する 目的で乳液やクリームなどが用いられる。”
引用元:化粧品の種類と使い方 —スキンケア化粧品— |J-STAGE
素敵な肌への第一歩!おすすめ化粧水10選!
1・ちふれ 保湿化粧水 とてもしっとり 180ml ¥770(税込)
うるおいメカニズムに着想し、保湿に向き合って作られた高保湿タイプの化粧水です。
とろみのあるテクスチャーで、肌荒れ知らずのプルプルな美肌へ導きます!
肌にスーッとなじみ、ベタつき感ゼロで心地よい使用感。
みずみずしいうるおいのある肌に導くので、乾燥肌の方に特におすすめです。
余計なものは一切入れないシンプルな処方で、肌が敏感な時にも安心して使えます。
180ml で770円というコスパの良さも、魅力の1つです。
2・肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水しっとり 170ml ¥864(税込)
うるおいと透明感を同時に叶える、高機能な薬用美白化粧水です。
美容液のようなとろみで肌を包み込み、日焼けによるシミ・そばかすを防ぎます。
美白有効成分のトラネキサム酸に加え、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸2K、ビタミンC誘導体など豊富な美容成分を配合。
1,000円以下とは思えない効果を実感できます。
しっかり保湿できるのにべたつかない、肌に優しい弱酸性なので敏感肌の方にもおすすめです。
まさに美容液のような化粧水で、理想の白肌を手に入れましょう。
3・無印良品 敏感肌用化粧水 高保湿 300ml ¥990(税込)
とろみのあるテクスチャーで、乾燥が気になる肌にたっぷりのうるおいを届ける化粧水です。
3種の植物エキスと5種のアミノ酸が、健やかでうるおいに満ちた肌へ導きます。
天然由来成分100%にこだわった低刺激性なので、乾燥肌はもちろん敏感な肌の方にもおすすめです。
無香料・無着色・鉱物油フリーだから、肌に優しい使い心地。たっぷり使える300mlで、ボディにも惜しみなく使えます。
化粧水に余分なものはいらない、とにかく保湿を重視したい方にぴったりの化粧水です。
4・ファンケル FANCL エンリッチプラス 化粧液 II しっとり 30ml ¥1,870(税込)
「その場しのぎじゃない、 一生ものの素肌」がキャッチフレーズの化粧水です。
シワ改善有効成分ナイアシンアミドが、肌の奥までアプローチしコラーゲン生成を促進。
ふっくらハリのある肌へと導きます。
上質なコラーゲンが肌全体のハリと弾力をアップするので、今まで以上のハリともっちり感を実感できるでしょう!
バリア機能を整えるツイートピー花エキスとシソ葉エキスの効果で、肌荒れのダメージをケアできる点も魅力です。
5・トゥヴェール バランシングGAローション 100ml ¥2,000(税込)
肌のゴワつきや肌トラブルを徹底ケアする、さっぱりタイプの化粧水です。
肌を引きしめ、ザラつきのないなめらかでクリアな肌に導きます。
うるおいを与えて肌のキメを整える「グリシルグリシン」、皮脂ケアと肌に明るさをもたらす「アゼライン酸誘導体」を配合 。
不要な角質を落とし、使うたびにツルツルの明るい肌に近づきます。
さらっとしたテクスチャーで素早く浸透するので、ベタつきが苦手な混合肌や脂性肌の方におすすめです。
繰り返す肌荒れに悩む方にも、ぜひ試してほしい1本です。
6・オルビス オルビスユー エッセンスローション 180ml ¥2,970(税込)
うるおいの質にこだわった、初期エイジングケア向けの化粧水。
乾燥、ハリやツヤの不足など年齢サインに悩む肌にピッタリです。
肌荒れ有効成分「TFパンテノール」を高濃度に配合し、肌トラブルを防ぎます。
さらに、MCアクティベーターが肌本来のうるおい力を高め、ふっくらとしたハリのある肌へ導きます。
とろみのあるテクスチャーなのに、素早く角層まで浸透する進化系のトロパシャ化粧水。
うるおい不足を感じる方におすすめです。
7・資生堂 ELIXIR エリクシール シュペリエル 170ml ¥3,300(税込)
40年大人の肌に寄り添い続けて開発された、一歩先のエイジングケア化粧水です。
オトギリ草エキス・グリセリンなどの保湿成分が角層深くまでうるおいを与え、ふっくらハリのある肌に仕上げます。
こだわりの浸透処方で、化粧水をつけたとたんスッーとなじみ、ベタつきを残しません。
乳液や美容液を付け忘れるほど、うるおいに満ちたなめらかな「つや玉が輝く肌」に変わります。
心地よいアクアフローラルの香りで、極上のスキンケアタイムを楽しめる点も魅力です。
8・ETVOS アルティモイストローション 120ml ¥4,290(税込)
乾燥で固くなりがちな大人の肌を解きほぐす、美容液タッチの化粧水。
日頃の保湿ケアで物足りなさを感じている乾燥肌の方におすすめです。
厳選された5種のヒト型セラミド・ダブルヒアルロン酸・ナイアシンアミド・ナス果実エキスを配合。
うるおいを角層深くに届け、ふっくら柔らかく吸い付くような肌へと導きます。
ルピージュアなどの美容成分がみずみずしさをサポートし、化粧水ながらまるで美容液を使った後のような肌に。
鉱物油・石油系界面活性剤など7つのフリー処方で、肌に優しく使えます。
9・イプサ ザ・タイムR アクア 200ml ¥4,400(税込)
プルプルの水をまとったような、みずみずしい肌感を持続させる薬用化粧水。
乱れがちなうるおいバランスを整えるので、大人の肌荒れや混合肌の方におすすめです。
イプサ独自の保湿成分「アクア プレゼンター3」が、うるおい成分を抱えた水の層を肌表面に作りキメを整えます。
乾燥に合わせて水分を与え逃さないようにするので、肌がうるおいで満たされた状態をキープ!
抗炎症成分のグリチルリチン酸ジカリウム配合で、肌荒れや大人ニキビも防ぎます。
アルコールフリーで低刺激なので、敏感肌の方にも◎です。
10・コーセー DECORTÉ リプレニッシュ ファームローション 200ml ¥7,700(税込)
肌のすみずみまでうるおいで満たし、 手のひらが吸い付くような弾力のある肌に導く化粧水です。
デパコスらしい上質な仕上がりで、ハリのあるしなやかな肌へと導きます。
独自のデリバリーカプセルが美容成分を角層深くまで届け、乾燥しがちな肌を瞬時にハリのあるうるおい肌に!
みずみずしく肌に広がるテクスチャーで、手が吸い付くようなモチモチの肌を実感できます。
グリーンフローラルパウダリーの香りは、みずみずしく爽やかで、心地よいスキンケアタイムを演出します。
大人の肌におすすめのエイジングケア化粧水です。
間違えてつけてない?化粧水の正しい使い方!
正しい化粧水の使い方は「優しく、こすらず、じっくりと肌に浸透させる」が基本です。
化粧水をつける際は、コットンでも手でもどちらでもOKです。
こする・強くパッティングするなどの刺激は、肌の炎症やたるみの原因になるので止めましょう!
手でつける場合とコットンでつける場合、それぞれのメリットデメリットをまとめました。
どちらが自分に合うか確認してみましょう。
手で付ける | コットンで付ける | |
メリット | ・肌への刺激が少ない ・手のぬくもりで浸透効果を高める ・コットンに比べて使用量が少ない | ・肌表面を整えながら塗れる・均一に伸ばせる |
デメリット | ・均一につきにくい | ・摩擦を防ぐため使用量が多くなる |
注意点 | ・清潔な手でつける ・肌をこすらない | ・目の周りに力を入れない ・化粧水をたっぷり使う |
さらに具体的に知りたい方は、正しい化粧水の使い方を紹介している動画もチェックしてみてください!
引用元:【化粧水の正しい使い方】3分でわかる!|VOCEchannel
さいごに
今回は、化粧水の効果や選び方、正しい使い方についてくわしく解説しました。
肌質・肌悩み別に取り入れてほしい成分や、おすすめの化粧水10選をヒントに自分にぴったりの1品を見つけてみてください!
美肌を作るうえで、保湿は命です。化粧水はその1番の基本となる部分です。
ぜひ運命の化粧水に出会って、自信を持てるすっぴん肌を手に入れてください。