「トリートメントをしているのに髪がまとまらない」
「オイルをつけてもパサつきが改善しない」
そんな悩みを感じている場合、そもそも“乾燥”と“パサつき”を混同している可能性があります。
一見似ているこの2つですが、実は
髪の表面が一時的に水分不足な状態なのか、
内部までダメージが進行している状態なのかで、
取るべきケアはまったく異なります。
間違った対策を続けてしまうと、
どれだけ良いシャンプーやトリートメントを使っても、
思うような手触りやツヤは得られません。
この記事では、美容師として8年間現場に立ち、
現在はWebライターとしてヘアケア・ヘルスケア分野を専門に執筆する筆者が、
- 髪の「乾燥」と「パサつき」の決定的な違い
- 状態別に見分けるチェックポイント
- 紫外線・カラー・生活習慣など、主な原因
- 今日から0円でできる正しい洗い方・乾かし方
- 髪質別に合うシャンプー・トリートメント・オイルの選び方
を、研究データも交えながら分かりやすく解説します。
まずは今の髪の状態を正しく知ることから、
無理のないケアを始めていきましょう。
美容師 / webライター
メガネ
美容師免許取得後、美容室を勤務して8年。現在は親が経営する美容室で事務をやりつつ、Webの知識も併用してWebライターとして活躍中。 美容師勤務中の手荒れの経験から、体の内側から髪をきれいにする術を研究している。ヘアケアからヘルスケアなどの、幅広い知識で記事を執筆中。 「薄毛に特化したヘッドスパ」が得意で、美容師時代もお客様から指名をよく受けていた。
髪の乾燥とパサつきの違いとは?状態別のサインと主な原因

髪がなんとなく扱いにくいと感じた時には、それが一時的な乾燥なのか、深刻なダメージによるパサつきなのかを見極めましょう。
これがケアの第一歩です。
実はこの2つは、髪の内部で起きている現象が異なります。
まずは現在の髪の状態をチェックしてみましょう。
ダメージレベルのチェック!表面の乾燥と内部のパサつき
髪の傷み具合は、大きく分けて以下の2段階で進行します。
- レベル1:表面的な乾燥
- レベル2:内部の空洞化
まずは、ダメージレベルが1段階である表面の乾燥について紹介します。
これは髪の表面を守るキューティクルがめくれて、部分的に剥がれている状態です。
例えば、乾いたスポンジがイメージしやすいでしょう。
水分を保つ力が弱まっている状態ですが、油分や水分を補えば改善しやすい段階です。
以下は、表面的な乾燥が感じられる場合の、主なサインです。
- 手触りが少しザラつく
- 以前よりツヤが減った気がする
- 静電気が起きやすい
次は、ダメージレベルが2段階目であるパサつきについての解説です。
これは、髪の毛内部が深刻なダメージを受けています。
乾燥が進行し、髪の内部にあるたんぱく質などが流出しており、内部がスカスカに空洞化している危険信号です。
穴の空いた布をイメージすれば、わかりやすいのではないでしょうか?
補修せずに放置すると、内部の栄養や水分がどんどん漏れ出してしまいます。
このような状態が続くと、以下のような状態が目立ってくるでしょう。
- 髪を濡らすとテロテロにやわらかくなる
- 枝毛や切れ毛が目立つ
- 毛先がまとまらず、指通りが明らかに悪い
ヘアカラーやパーマなどの化学処理を繰り返すと、髪内部のたんぱく質が流出し、空洞化が進むことが研究でも示唆されています。
ヘアカラー剤は,アルカリ条件下で過酸化水素によりメラニンを分解するが,繰り返し使用することで,たんぱく質への作用による分解,流出が起こり,内部が空洞化すると考えられている8).実際には,これらのダメージは個人差が大きく,観察された髪は,極度に傷んだ髪といえる.
※引用:超高圧電子顕微鏡による毛髪構造解析 より
パサつきのサインが出ている場合は、単にオイルで表面をコーティングするだけでなく、内部を補修するケアが必要です。
原因1:【環境】紫外線やエアコンによる水分不足
季節や環境要因は、主に髪の表面にダメージを与え、初期の乾燥を引き起こします。
まず、注意すべきポイントは紫外線です。
もともと、肌と同じように髪も日焼けをします。
紫外線は髪表面のキューティクルを傷つけ、保護機能も低下させてしまうでしょう。
そして、空気の乾燥も意識してください。
冬場の外気や、エアコンの風に長時間あたると、髪に必要な水分まで奪われてしまいます。
とはいえ、これらは日常的に避けられない刺激です。
それでも、ちょっとした刺激であっても積み重なると、内部ダメージへと進行するため注意しましょう。
本研究では,太陽光と化学処理が毛髪ダメージにおよぼす影響を理解するために,化学処理の異なる3種類の毛髪(未処理毛,パーマ処理毛,ブリーチ処理毛)および,おのおのに対して光照射処理を行った毛髪に対し,走査型X線微分位相顕微鏡を用いて毛髪内部微細構造を観察した。結果,パーマ処理毛髪では未処理毛に比べてコルテックスの空隙率が高く,毛髪横断面における空隙分布の偏在が認められた。
※引用:走査型X線微分位相顕微鏡を用いた光損傷毛髪の観察
上記の研究では、紫外線だけでなく、化学処理が重なることで、より髪内部に隙間が増えることが観察されています。
髪の毛の乾燥は、様々な要因で悪化するという点が理解できるでしょう。
原因2:【物理】カラー・パーマや熱によるキューティクルの損傷
おしゃれを楽しむために、カラーやパーマ、ヘアアイロンなどの使用で、結果として深刻なパサつきの原因となっています。
これらは髪の内部構造を変えてしまうかもしれません。
- カラーやパーマ:薬剤の作用で、キューティクルに大きな負担がかかり、より剥がれやすくなる。その結果、内部の栄養分が流出しやすくなる。
- 熱ダメージ:ヘアアイロンやドライヤーの高温をあて続けると、髪のたんぱく質が硬くなる。その結果、内部に空洞ができやすくなる。
- 摩擦:髪が濡れた状態で強いブラッシングを行う場合や、タオルでゴシゴシと拭いてしまうと、キューティクルを剥がしてしまう。
特にアルカリ性の薬剤や洗浄剤に触れると、髪は膨潤してキューティクルが開きやすくなるという性質があります。
脂肪酸塩で洗浄した場合はアルカリ条件となり,毛髪は膨潤しキューティクルが開いてくる。そのような状態になるとブラッシングによりキューティクルが剥離し,毛髪は傷みやすくなる。
※引用:洗浄料とその作用|日本香粧品学会誌 より
原因3:【習慣】間違ったケアや加齢によるバリア機能の低下
外からのダメージだけでなく、髪を守る力そのものが弱まっている可能性もあります。
- 洗浄力が強すぎるシャンプー:頭皮や髪に必要な皮脂まで洗い流してしまった場合、髪のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなる。
- 加齢:年齢とともに髪の水分保持力や皮脂量は自然と減少する。若い頃と同じケアをしていても、パサつきを感じやすくなる。
- 生活習慣の乱れ:睡眠不足や偏った食生活は、健康な髪を作るための栄養不足を招いてしまう。
良いトリートメントを使っているのに改善しないという方は、そもそもの土台となる髪の体力が低下しているサインかもしれません。
今日から0円で改善!うるおいを残す正しい洗い方と乾かし方

高価なヘアケア商品を買う前に、まずは毎日の洗い方と乾かし方を見直してみましょう。
これらを変えるだけで、髪の乾燥具合は大きく変わります。
どれも今日から自宅で、お金をかけずに実践できる方法です。
お湯は38度が鉄則!熱すぎるシャワーは乾燥の元
寒い時期などは、熱いシャワーを浴びたくなる方もいるのではないでしょうか?
しかし、髪の乾燥を防ぐためには温度設定が非常に重要です。
もともと40℃以上のお湯は、髪や頭皮に必要な油分まで溶かし出してしまいます。
そこで、乾燥が感じられる場合は、少しぬるいと感じる38℃程度に設定しておいてください。
さらに、予洗いの重要性に関しても把握しておきましょう。
いきなりシャンプーをつけるのはやめてください。
まず、ぬるま湯で1〜2分、髪と頭皮をしっかりすすぎましょう。
じつは、この予洗いだけで髪の汚れの約7〜8割は落ちると言われています。
事前に汚れを落とすことでシャンプーの泡立ちが良くなるでしょう。
これで摩擦によるダメージを軽減できます。
シャンプーは泡立ててから頭皮をやさしく洗う
乾燥して敏感になっている髪にとって、最大の敵は摩擦です。
髪同士が擦れ合わないよう、泡をクッションにして洗いましょう。
シャンプーの際には、以下の流れを意識してください。
- 手のひらで泡立てる
- 頭皮を洗う
- 念入りなすすぎ
シャンプー液を直接髪につけると、すすぎ残しや刺激の原因になります。
必ず手のひらで泡立ててから、頭皮に付けるようにしましょう。
また、泡立てネットを使うのもおすすめです。
髪の毛を洗う際には、特にゴシゴシ洗う必要はありません。
指の腹を使い、頭皮をマッサージするようにやさしく汚れを浮かせてください。
最後にすすぎに関してのポイントです。
泡が残っている場合、それが乾燥やフケの原因になります。
生え際や耳の後ろ、襟足はすすぎ残しが多いので注意してください。
トリートメントは中間から毛先に揉み込んで浸透させる
シャンプー後のトリートメントは、使い方ひとつで効果が変わります。
まずは、トリートメントを塗布する場所です。
頭皮につけると、毛穴詰まりやベタつきの原因になります。
乾燥しやすい髪の中間から毛先を中心になじませてください。
そして、手櫛でやさしくとかした後、成分を押し込むイメージで毛先をやさしく握って揉み込みます。
時間がある方は、お湯で絞ったホットタオルを頭に巻きましょう。
そのまま数分置いてからトリートメントを流してみてください。
蒸らすことで成分が浸透しやすくなり、サロン帰りのような手触りに近づきます。
ドライヤーは根元から乾かして、冷風仕上げでツヤをアップさせる
髪の毛が乾燥する方ほど、自然乾燥は絶対に避けましょう。
特にお風呂上がりはなるべく早く乾かすことが大切です。
なるべく早く髪を乾かすためには、以下の流れで髪を乾かしてください。
- タオルドライ
- 根元から乾かす
- 仕上げの冷風
まずはタオルドライです。
ゴシゴシ拭かず、タオルで髪を挟んで水分を吸い取るようにやさしくポンポンと拭きましょう。
タオルドライができたら、根元に風を送り込みながら髪を乾かしてください。
毛先から乾かすと、乾きにくい根元が乾く頃には毛先が乾きすぎてしまいます。
8割ほど乾いたら、ドライヤーを冷風に切り替えてみましょう。
温風で開いたキューティクルを冷風で冷やして引き締めることで、髪の水分を閉じ込め、表面にツヤが出やすくなります。
ツヤ髪を作るにはヘアオイルとヘアミルクのどっち?髪質別の最適解を公開

ドラッグストアのヘアケアコーナーに行くと、ヘアオイルとヘアミルクがずらりと並んでいて、どちらを選べばいいか迷ってしまった経験はないでしょうか?
結論からお伝えすると、この2つは髪のどこにアプローチするかという役割が異なります。
自分の髪質や悩みに合わない方を選んでしまうと、ベタつきの原因になる場合や、逆に乾燥が改善されないかもしれません。
そうならないためにも、以下ではそれぞれの特徴と、あなたの髪質に合った選び方を解説します。
ヘアオイルとヘアミルクの違いは水分と油分の割合
両者の決定的な違いは、主成分である水分と油分の2つのバランスです。
スキンケアに例えると、役割の違いがよく分かります。
- 乾燥ケア:髪の内側を潤す内部補修(ミルク)
- 外側のコーティング:外部保護(オイル)
この両方の視点がツヤ髪には欠かせません。
| ヘアミルク | ヘアオイル | |
| 主成分 | 水分と油分 | 油分 |
| スキンケアでの役割 | 乳液 | 美容オイル |
| 得意なこと | 髪の内側に浸透して 潤いを補給する | 髪の表面を覆って 水分の蒸発を防ぎつつ、 ツヤを出す |
まずは上記の表を参考に、ご自身の髪の悩みがどちらに近いかを確認してみましょう。
内部補修が得意なヘアミルクは、パサつきや細い髪におすすめ
ヘアミルクは水分ベースで作られており、保湿成分や補修成分が髪の内部まで浸透しやすいのが特徴です。
サラッとしたテクスチャーで、髪に重さを残しません。
もしあなたが以下の項目に当てはまるなら、ヘアミルクがおすすめです。
- 髪質:猫っ毛、細い髪、やわらかい髪
- 悩み:枝毛や切れ毛が気になる、髪がゴワついて硬い
- 仕上がり:ふんわりと軽やかに仕上げたい
オイルをつけると髪がペタッとしてボリュームがなくなってしまう方は、ミルクタイプを選びましょう。サラサラとした指通りの良い髪を目指します。
表面保護が得意なヘアオイルは、広がりやツヤ不足におすすめ
ヘアオイルは油分が主成分のため、髪の表面にあるキューティクルをコーティングする力が強いという点が魅力です。
髪一本一本を膜で覆うことで、水分の蒸発を防ぎ、物理的な摩擦や熱から髪を守ります。
以下の項目に当てはまる場合は、ヘアオイルを選んでみてください。
- 髪質:剛毛、太い髪、くせ毛
- 悩み:髪が広がってボリュームが出すぎる、ツヤがない
- 仕上がり:しっとりと重めにまとめたい
特に、ドライヤーやヘアアイロンを毎日使う方は、熱ダメージから髪を守るためにヘアオイルを活用しましょう。
また、湿気によるうねりを抑えたい時にも重宝します。
ひどい乾燥にはダブル使いがおすすめ
髪がパサパサしすぎて、どちらか一つでは物足りないという場合には、ヘアミルクとヘアオイルのダブル使いがおすすめです。
スキンケアで化粧水の後に乳液やクリームを塗るのと同じように、ヘアケアにも正しい順番があります。
- ヘアミルク:お風呂上がりの濡れた髪にミルクを馴染ませ、内部に水分と栄養を補給する。
- ヘアオイル:その上からオイルを重ね付け。補給した水分が逃げないようにフタをする。
先にオイルを塗ってしまうと、油の膜が水を弾いてしまい、ミルクの成分が髪の内部に入らなくなってしまいます。
必ず「ミルク → オイル」の順を守りましょう。
また、夜はダブル使いでしっかり補修してください。
そして、朝のヘアセットにはツヤ出しとしてオイルだけを使ってください。
シーンに合わせて使い分けるのも賢い方法です。
失敗しないための保湿アイテム選びのポイント!ドラッグストアで見るべき基準

ドラッグストアには、数えきれないほどのシャンプーやトリートメントが並んでおり、結局どれが良いのかわからないと、パッケージの雰囲気や香りで選んでしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、乾燥ケアで重要なのは、パッケージの謳い文句よりも配合されている成分です。
ここでは、裏面の成分表を見て、自分に合ったアイテムを見極めるための基準をご紹介します。
シャンプーは洗浄力のやさしさで選ぶ
シャンプーで汚れを落とすのは大切です。しかし、洗浄力が強すぎるシャンプーを使った場合、頭皮や髪に必要な油分まで洗い流してしまい、パサつきや乾燥を悪化させる原因になります。
乾燥が気になる方は、刺激が少なく、マイルドな洗浄力を持つ以下のタイプを選んでみてください。
- アミノ酸系:髪と同じ成分で構成されており、やさしく洗える。(ココイル〜、ラウロイル〜)
- ベタイン系: ベビーシャンプーにも使われるほど低刺激な成分。(〜ベタイン)
洗った後に髪がキシキシすると感じる場合は、洗浄力が強すぎる可能性があります。
まずはシャンプーを見直してみましょう。
成分表の中に保湿成分と補修成分が入っているかチェックする
商品の裏面にある成分表をチェックする癖をつけると、失敗がぐっと減ります。
特に注目したいのは、保湿成分と補修成分が含まれているかどうかです。
それぞれの役割と、代表的な成分名を覚えておきましょう。
| 特徴 | 代表的な成分 | |
| 保湿成分 | 乾燥してカラカラになった 髪に水分を留める。 | セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、 植物オイル(アルガンオイルなど) |
| 補修成分 | 傷んで穴が開いた髪の内部を埋め、 パサつきを抑える。 | 加水分解ケラチン、 アミノ酸、シルク |
そもそも、成分表は配合量が多い順に成分名が記載されているため、これらが成分表の上部に入っているアイテムを選ぶと効果を実感しやすくなります。
トリートメントは内部補修ができるタイプを重視する
リンスやコンディショナーを使っているから、私は大丈夫だと思っていないでしょうか?
実は、これらは主に髪の表面を整えるものです。
そのため、内部の乾燥ケアには不十分な場合があります。
髪が乾燥してパサついている時は、髪の内部に栄養を届けるトリートメントを選びましょう。
パッケージで見極める際のキーワードは以下の通りです。
- 集中補修
- ダメージケア
- 内部浸透
これらの記載がある商品は、髪の内側に浸透して補修する効果が期待できます。
とりあえずリンスではなく、乾燥が気になった場合の、意図的にトリートメントを選びましょう。
それだけでも髪の質感は変わってきます。
ドラッグストアとサロン専売品での選び方の違いを紹介
中には、価格が高いサロン専売品の方がいいかもと思う方もいるかもしれません。
それぞれの特徴を理解して、ご自身の予算や悩みの深さに合わせて選びましょう。
まずは、ドラッグストアなどで販売されている市販品です。
手軽に購入できる点が魅力的で、続けやすい価格設定をしています。
最近は1,000円〜1,500円前後の価格帯で、サロン品に迫るような高品質な成分を配合した商品も増えていて侮りません。
まずは、先ほど紹介した基準をもとに、市販品から探してみてください。
市販品で満足できない場合は、サロン専売品を使いましょう。
髪の悩みに特化して作られており、補修成分が高濃度で配合されているケースが多いです。
カラーやパーマのダメージが深刻という場合には、美容師に相談してサロン品を取り入れると良いでしょう。
いずれもしても大切なポイントは、毎日無理なく続けられることです。
高価なものをケチって使うよりも、成分の良い市販品を適量使ってしっかりケアする方が、結果的に美髪への近道になります。
髪の乾燥やパサつきにおすすめのシャンプー4選
髪の乾燥やパサつきを抑えるためには、汚れを落としながら必要な潤いを残しましょう。
ここでは、乾燥やパサつきが気になる髪に適したシャンプーを4つ厳選しました。
それぞれ特徴が異なるため、髪質やライフスタイルに合わせて選んでみてください。
ST SOKIシャンプー 400ml ¥4,950(税込)
洗浄成分にこだわり、髪と頭皮の両方を労わりたい方に向いているシャンプーです。
メインの洗浄成分には、肌にやさしいアミノ酸系やベタイン系が使われています。
必要以上に皮脂を取りすぎません。そのため、乾燥して敏感になった頭皮や、ダメージを受けた髪にも馴染みやすいでしょう。
さらに特徴的なのは、補修・保湿成分の豊富さです。
髪の内部へ浸透するペリセアや、高い保湿力を持つシロキクラゲ多糖体などが配合されています。
洗い上がりは、サラサラというよりも、しっとりとまとまりやすくなるでしょう。
また、レパゲルマニウムなど頭皮の血行を意識した成分も含まれているため、年齢とともに変化する頭皮環境のケアにも適しています。
東洋炭酸研究所 ソーダスパフォーム プレミアム 10,000 130g ¥3,850(税込)
一般的なシャンプーとは異なり、泡立つ洗浄剤を使わず、炭酸の力で汚れを落としてくれます。
最大の特徴は、非常に濃密な泡に含まれる高濃度の炭酸ガスです。
この泡を頭皮や髪になじませておくと、毛穴の奥の汚れを浮かせて、頭皮の血行までサポートしたりする働きがあります。
この効果のおかげでゴシゴシと洗う必要はありません。摩擦による髪のパサつきを抑えたい場合に役立ちます。
さらに、配合されている天然炭酸温泉水や保湿成分がポイントです。
これらの成分が含まれていることで、洗い流した後もしっとりとした感触を残してくれます。
頭皮ケアだけでなく、顔や体にも使えるため、全身の乾燥対策アイテムとしても活用可能です。
アジュバンコスメジャパン リ:プラチナム シャンプー 300ml ¥2,970(税込)
カラーリングやパーマを繰り返している髪や、ハイダメージによるパサつきが気になる方に適したシャンプーです。
洗浄成分はアミノ酸系を中心にバランスよく配合されており、汚れは落としつつも髪の潤いは守る設計になっています。
特に、ヘアカラーの持ちを良くしたい方は試してみてください。もちろん、白髪染めなどを定期的に行っている方にもおすすめです。
仕上がりは重くなりすぎず、指通りの良いサラサラ感と、毛先のまとまりを両立させてくれます。
ヒマワリ種子エキスなどの植物由来成分が頭皮を健やかに保つため、敏感肌の方でも使いやすいバランスの取れた製品です。
エキップ アスレティア リフレッシング シャンプーバーム 150g ¥3,850(税込)
シャンプーとトリートメントの機能をひとつにした、泡立たないクリームタイプのバームです。
植物由来のオイルやバターが豊富に含まれており、頭皮をマッサージしながら汚れを絡め取るように洗いましょう。
洗浄力はマイルドですが、その分、乾燥して広がりやすい髪に油分を補い、しっとりと落ち着かせる効果が高いのが特徴です。
メントールが配合されているため、使用感は非常に爽やかに感じるでしょう。
そのため、頭皮はすっきりさせたいけれど、髪のパサつきはしっかり抑えたいという場面で活躍します。忙しい日の時短アイテムとしても重宝する方もいるのではないでしょうか?
髪の乾燥やパサつきにおすすめのトリートメント4選
シャンプーで汚れを落とした後は、トリートメントで髪に潤いを閉じ込める工程が欠かせません。
特に乾燥が気になる時期や、ダメージでパサつく髪には、保湿力や補修効果の高いアイテムを選ぶのが正解です。
ここでは、ドラッグストアで手軽に買えるものから、サロン品質の集中ケアまで、特徴の異なる4つの製品を紹介します。
ファイントゥデイ フィーノ プレミアムタッチ 濃厚美容液ヘアマスク 230g ¥1,420(税込)
とにかく手軽にケアしつつ、しっかりとダメージケアをしたいという方に適しています。
ドラッグストアなどで購入しやすい価格帯ながら、補修力に優れているのが特徴です。
傷んだ髪の内部と表面の両方にアプローチする美容液成分が含まれており、特に毛先のパサつきやゴワつきが気になる髪を、しっとりと落ち着かせてくれます。
濃厚なクリームが髪に馴染みやすく、洗い流した瞬間から指通りの良さを感じられるでしょう。
週に数回のスペシャルケアとして取り入れるだけで、サロン帰りのようなサラサラとした手触りを楽しめます。
カネボウ化粧品 リサージ ヴォーニュ エッセンスリード 220g ¥2,420(税込)
こちらは一般的なトリートメントとは異なり、シャンプーの後、トリートメントの前に使用するプラスワンのアイテムです。
髪が硬くてゴワゴワする、いつものトリートメントの効果を感じにくい、といった悩みを持つ方に向いています。
洗髪後の髪に馴染ませてみましょう。
毛髪柔軟化成分が髪をやわらかく整え、その後に使うトリートメントがより馴染みやすい状態を作ります。
すすがずに次のトリートメントを重ね付けできるため、手間もかかりません。
毎日のバスタイムに香りの癒やしと、ワンランク上の仕上がりを加えたい場合におすすめです。
ローランド オーウェイ カーリー ヘアマスク 150ml ¥4,180(税込)
乾燥して広がりやすいクセ毛や、パーマスタイルをきれいに見せたい方に特化したヘアマスクです。
このヘアマスクは、オーガニックの植物オイルやバターが豊富に配合されています。
そのため、軽さを残しつつもしっかりと保湿できるバランスの良さも実感できるでしょう。
乾燥による髪の広がりを抑え、弾力のある自然なウェーブやカールを引き出してくれます。
コーティング力がしっかりあるため、パサついてツヤが出にくい髪にも安心です。
ハーブやシトラスを感じさせるスパイシーな香りは、甘い香りが苦手な方にも好まれるでしょう。
アルテジェネシス エニック ヘアマスク LB 200g ¥4,620(税込)
毎日ヘアアイロンを使う方や、髪のダメージが深刻な方に試してほしい本格的なヘアマスクです。
熱に反応して髪を補修する成分、エルカラクトンが配合されています。
ドライヤーなどで乾かす際の熱を利用して髪のキューティクルを整えられるでしょう。そのため、日々のヘアセットが逆にケアに繋がります。
天然素材の界面活性剤や植物由来の成分を贅沢に使用しており、敏感肌の方や成分にこだわりたい方にも安心です。
硬くなってしまった髪をやわらかくほぐし、毛先までしっとりとまとまる上質な仕上がりが期待できます。
髪の乾燥やパサつきにおすすめのヘアオイル・ミルク4選
シャンプーとトリートメントでケアした髪の水分を逃さないためには、ドライヤーの前やヘアセットの仕上げにヘアオイルやヘアミルクを使うのが効果的です。
一般的に、髪の内部に水分を補給してやわらかくしたいならヘアミルク、髪の表面をコーティングしてツヤや手触りを良くしたいならヘアオイルが適しています。
ここでは、それぞれの特徴を活かしたおすすめの4本を紹介します。
ラクレデサンス ユイル レオノール グレユ 95ml ¥6,380(税込)
フランス発のブランドが提案する、少し珍しい使い方のヘアオイルです。
最大の特徴は、シャンプーをする前の乾いた髪に使用する点にあります。
お風呂に入る前に毛先中心になじませておきましょう。
シャンプー時の摩擦から髪を守り、絡まりを防ぐ効果が期待できます。もちろん、乾かした後やヘアセット時にも使用可能です。
成分はヤシ油やセサミオイルなどの天然油脂が中心で、シリコンは使われていません。
そのため、髪に自然なツヤを与えつつ、重たくなりすぎない仕上がりになります。
海やプールへ行く前の保護オイルとしても優秀で、リゾートやアウトドアが好きな方にも適した一本です。
三上 ナチュラルコスモ 薔薇椿オイル 31ml ¥6,050(税込)
余計なものを一切入れない、素材そのものの良さを追求したピュアなオイルです。
保湿力に優れた椿油と、香り高いダマスクローズの精油のみが配合されています。
椿油は、重たくてベタつきやすいイメージを持っている方もいるかも知れません。
ところが、こちらのヘアオイルに含まれた椿油は非常に軽く、髪にすっと馴染みます。
酸化防止剤や防腐剤も含まれていないため、敏感肌の方や自然派コスメを好む方に最適です。
ヘアケアとしてはもちろん、顔のスキンケアやボディオイルとしても使用できます。
ローズの香りが豊かで、使うたびにリラックスできるのも魅力です。
一本で全身をケアできるため、旅行用としても重宝するでしょう。
YA-MAN モイストホールド リペアヘアミルク 100ml ¥3,630(税込)
美容機器メーカーであるヤーマンが開発した、夜用ケアに特化したヘアミルクです。
ドライヤーやヘアアイロンの熱に反応して髪と結合する補修成分が含まれており、毎日のヘアドライがそのままヘアケアの時間に変わります。
また、枕との摩擦によるダメージを軽減する処方になっているため、朝起きると髪がパサついて広がっているという悩みを持つ方も、ぜひ試してみてください。
テクスチャーはミルク状で伸びが良く、オイルのベタつきが苦手な方でも使いやすいでしょう。
ラベンダー系の香りで、就寝前のリラックスタイムを演出してくれます。
スピリッツ ドロップエッジ2 ヘアミルク 250ml ¥2,750(税込)
特に雨の日や湿度の高い日に髪が広がってしまう、というくせ毛の方におすすめのヘアミルクです。
髪の内部と外部の水分バランスを整える技術が使われており、余分な湿気をブロックしながら必要な潤いを保ちます。
これにより、時間が経っても髪型が崩れにくく、まとまりのある状態をキープしやすいでしょう。
もちろん、シリコンは入っていません。そのため、髪本来の軽さを残しつつ、サラサラとした手触りに仕上がります。
カラーの色持ちを良くする成分も配合されているため、ヘアカラーを繰り返している髪の普段遣い用のアイテムとしても優秀です。
さいごに
髪の乾燥やパサつきは、季節の変化や日々のダメージの蓄積など、さまざまな要因で起こります。
だからこそ、自分の髪の状態に合ったシャンプーやトリートメントを選び、無理なくケアを続けましょう。
特別な施術を一度受けるよりも、毎日の丁寧な積み重ねが、数ヶ月後のきれいな髪を作ります。
今回ご紹介したアイテムを参考に、ぜひご自宅でできることから始めてみてください。
少しずつの変化を楽しみながら、理想の艶髪を育てていきましょう。











