皆さんは何をポイントにシャンプーを選びますか?
香りを重視したり、成分を基準に選んだり…
皆さんそれぞれ自分のお気に入りのシャンプーを選ぶポイントがあるのではないでしょうか。
しかし、泡立ちを基準にしてシャンプーを選ぶ方は決して多くはありません。
今まで泡立ちについて気にしたことがない方も、この記事をきっかけに、ご自身が使用しているシャンプーの泡立ちを気にしてみてはいかがでしょうか?
また、普段のシャンプーのやり方、実は間違っていたり?
今回は、シャンプーの“泡立ち”について説明します。
シャンプーの“泡”はなぜ大事?
なぜシャンプーの泡立ちはそれほど大事なのでしょうか。詳しく説明していきます。
泡立ちが大事な理由は二点あります。
一つ目の理由は、汚れを落とすためです。
洗い物をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
洗剤が泡立って、その泡が食器についた油汚れを包み込んで落としていますよね。
実は、汚れを落とす仕組みは、髪を洗う時も同じなのです。
泡が汚れを髪から浮かし、包み込むように汚れを落としています。
髪や頭皮の汚れは目で見えないようなものが多く、実感が沸きにくいですが、シャンプーの泡立ちは、汚れを落とす上で非常に重要なのです。
二つ目の理由は、シャンプーの泡には、“クッション”的な役割として髪の毛を保護する力があるためです。
泡には洗っているときに、髪の毛同士が擦れて摩擦によって痛むのを防ぐ力があります。
“汚れを落とす”、“髪を保護する”という2つの側面から泡は大事だったのです。
シャンプーが泡立つ原理
どうしてシャンプーは泡立つのでしょうか。それは、シャンプーには界面活性剤が含まれているためです。
界面活性剤とは、汚れを落とす成分のことで、汚れの中でも特に、脂汚れに強いことで知られています。
一般的に、油は水と混ざりませんが、界面活性剤は、水にくっつきやすい“親水基”と油にくっつきやすい“親油基”を持ち合わせるため、脂汚れを浮かし、水で洗い流すことができるのです。
この界面活性剤はシャンプーにとって欠かせない成分で、この界面活性剤のおかげで泡ができるのです。
正しいシャンプーの仕方は?
ここで一度、正しいシャンプーの使い方についておさらいしましょう。
①ブラッシングする。
②シャワーで髪全体を濡らし、頭皮を揉み洗いする。
③シャンプーを手のひらで泡立てる。
④泡で髪全体を指の腹で洗う。
⑤しっかり洗い流す。
この5ステップとなっています。
シャワーを浴びる前にブラッシングするのを忘れてしまったり、シャンプーを充分に泡立てずに髪につけてしまう方、多いのではないでしょうか?
一度この流れでシャンプーをしてみると、
もっと泡立ちが良くなったり、髪へのダメージが軽減できると思うので、是非試してみてくださいね。
いつもは泡立つのに・・・急に泡立ちが悪いときの理由は?
普段と同じシャンプーを使っているのに今日だけなんだか泡立ちが悪い・・・。
そんなことを感じたことがある人もいるのではないでしょうか?
なぜ、急に泡立ちが悪くなるのか、その理由としてまず挙げられるのが、“整髪料のつけすぎ”です。
ワックスやスプレーをかなり使ったときは泡立ちが悪くなります。
また、カラー剤や紫外線によって髪が傷んでいると、キューティクルが開いた状態で、そこに水分などが吸収されやすくなるため泡立ちが悪くなります。
他にも、シャンプー前のシャワーでの洗い流しが不十分なことが原因になることがあります。
整髪剤がなかなかシャンプーで落ちない際は、シャンプー前に、アルガンオイルや椿油を髪の整髪剤がついている部分に塗布し、その後にシャンプーをすると汚れがより落ちやすくなりますよ。
もちろん、シャワー前のブラッシングや、シャンプー前にシャワーのお水でしっかり流すことも忘れないでくださいね。
ノンシリコン・オーガニックシャンプーが泡立ちの悪い理由
ノンシリコンシャンプーやオーガニックシャンプーを使っている方の中には、泡立ちが悪いな、と感じている方も多いかもしれません。
なぜ、ノンシリコンやオーガニックのシャンプーの泡立ちが悪い傾向にあるのでしょうか。
原因は、先ほども話題に挙がった“界面活性剤”の種類にあります。
ノンシリコン、オーガニックのシャンプーには洗浄力が低く、頭皮や髪に優しい界面活性剤が使われていることが多く、その分、泡立ちも悪くなってしまうのです。
泡立ちが悪いと、汚れが落ちているのか気になりますよね。
しかし、心配ご無用です。
一般的にお湯で髪を洗い流すだけでも、汚れの8割は落ちると言われているため、ノンシリコンやオーガニックのシャンプー程度の泡立ちでも汚れは落ちていると言えます。
ノンシリコン・オーガニックシャンプーの泡立ちを良くするには?
髪へのダメージを考えて、洗浄力が弱く髪に優しい界面活性剤を使っているシャンプーを使いたい・・・けれど、泡立ちも良くしたい!という方もいるのではないでしょうか?
その場合、先ほどお話しした正しいシャンプーのやり方を徹底してみてください。
それでも泡立ちが改善しない場合は、泡立てる際に空気を含ませるイメージで円を描くように泡立たせてみてください。
さいごに
今回はシャンプーの泡立ちについてお話ししました!
皆さんもこれからは“泡”についてこだわってみてはいかがでしょうか?