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プレシャンプーは必要なの?向いている人や、効果・やり方を紹介

プレシャンプーは必要なの?向いている人や、効果・やり方を紹介

プレシャンプー

「シャンプーの泡立ちがイマイチ」

「毎日シャンプーしてるのにニオイが気になる」

という方は、プレシャンプーを見直した方がいいかもしれません。この記事では、プレシャンプーとは何か、効果やメリットを紹介します。

どのような人がプレシャンプーをした方が良いのか、またプレシャンプーの選び方、やり方も説明していきます。

最後まで読んで、ヘアケアの参考にしてみてください。


プレシャンプーとは?

プレシャンプーとは、サロンと自宅で行うものとで意味合いが少し違ってきます。それぞれどのようなものか説明します。



サロンでのプレシャンプー

美容室でシャンプーをする時、ほとんどの場合2回シャンプーをします。この1回目のシャンプーのことをプレシャンプーと呼んでいます。サロンでのシャンプーがなぜ2回なのかというと、頭皮や髪の毛の皮脂や汚れを確実に落とすためです。

皮脂や汚れ、ヘアクリームなどがついたままシャンプーすると、泡立ちが悪くなります。すると毛穴の汚れをきれいに落としきれなくなり、その後の施術で薬剤の浸透が悪くなり支障が出ることも。

サロンでプレシャンプーを行うのは、まず表面の汚れを落としてから2回目で本格的に毛穴の汚れまでしっかり落とすためです。思ったように施術するのに、プレシャンプーは必要不可欠ということになります。


自宅でのプレシャンプー

セルフの場合のプレシャンプーには、2通りあります。

1つは、シャンプー前にお湯でよく洗い流す予洗いのこと。ただシャンプー剤を泡立てるために髪を濡らす目的だけでなく、しっかり時間をかけてお湯だけで洗います。

この予洗いだけでも汚れの80%は落ちると言われていて、予洗をしっかりするのとしないのとでは、その後のシャンプーの泡立ちや汚れの落ち方が格段に違います。


2つ目は、シャンプーを2回するうちの最初のシャンプーのことを指す場合です。サロンと同様に、自宅でもシャンプーを2回行う人は多いのですが、市販のシャンプーは洗浄力が強いため注意する必要があります。

自宅でもプレシャンプー(2回シャンプー)しているのに、問題が改善されないという悩みがある方は、プレシャンプーの仕方が間違っているかもしれません。記事を参考に、自分に合う方法を探してみてください。


プレシャンプーのメリット

プレシャンプーをすることの効果やメリットを紹介します。



汚れやほこりをきちんと落とす

シャンプーはよく泡立ててから使うことを推奨されていますが、それは洗浄力が泡立ちに比例しているからです。しかし、皮脂汚れやほこり、整髪剤などが付着している髪は、1度のシャンプーではしっかり汚れを落としきれないので、泡が立ちにくくなってしまいます。

プレシャンプーをすると、ある程度の汚れが落ちてくれるため、2回目のシャンプーではきめ細かい泡で洗うことができ、シャンプーの洗浄力を発揮できます。


2回目シャンプーの効果を高める

アミノ酸シャンプーやオーガニックシャンプーなどの低刺激シャンプーは、頭皮や髪にやさしい分、洗浄力も弱くなっています。そのため1回のシャンプーだけで汚れを落としきることが難しく、毛穴に皮脂汚れが残ってしまうことに。

皮脂汚れが残ってしまうと固まって落としにくくなるので、できるだけ汚れを翌日に残さないようにプレシャンプーをした方が、シャンプーの洗浄効果を高めることができます。

また、シャンプーに含まれる美髪や育毛の成分も、効果を発揮しやすくなります。


プレシャンプーした方がいい人とは?

プレシャンプーのメリットは大きいですが、どのような人でもプレシャンプーが向いているとは言えません。そこで、プレシャンプーをした方がいい人とその理由を説明します。



頭皮のニオイが気になっている人

毎日シャンプーしているのに頭皮のニオイが気になるという人は、皮脂の量が多い可能性があります。皮脂は頭皮を守ったり、髪をなめらかにしたりという重要な役割を担っているのですが、シャンプー後4〜12時間程度で頭皮の毛穴に溜まると言われています。

皮脂やフケが大好きな常在菌たちは、過剰に分泌された皮脂をエサにして繁殖します。このことが頭皮がニオってしまう主な原因です。


頭皮の皮脂量はTゾーンの約2倍とされているので、顔の皮脂量が多い人は、頭皮の皮脂量も多い可能性が高いです。夕方になると髪がベタつくという人は、その日のうちにプレシャンプーとシャンプーをして、しっかり皮脂汚れを取るといいでしょう。

ただし、洗いすぎると乾燥をまねき、余計に皮脂分泌量が増えるので、1日に1回以上髪を洗うのはやめてください。


シャンプーの泡立ちが悪い人

もともと泡立たないタイプのシャンプーもありますが、そのケースを除きシャンプーの泡立ちが悪いのは頭皮や髪に皮脂やスタイリング剤などが残っているからです。

食器を洗う際にも、油汚れのお皿を洗うと洗剤が泡立たず、もう一度洗剤を足して泡立てるということがあります。これは本来混ざり合わない水と油を混ぜるための界面活性剤が、油分や汚れによって取り囲まれてしまって泡が立たず、水と油を混ぜることができなくなるからです。

皮脂も油分ですので、これと同じことがシャンプーのときにも起こっており、シャンプーの泡立ちが悪いと思われます。

泡は界面活性剤が球状に並んでいるもので、これが汚れを取り囲んで水に流れやすい状態にしてくれます。つまり、泡が立たないことは、洗浄力が著しく低下していまうため、プレシャンプーである程度の汚れを落としてからシャンプーすることが望ましいのです。


低刺激性のシャンプーを使っている人

低刺激性のシャンプーは、強い洗浄力を避け、頭皮や髪へなるべく負担をかけないよう刺激を抑えたシャンプーです。成分はシンプルに構成されていることが多く、敏感肌の人や乾燥が気になる人には向いています。

ただし、低刺激性のシャンプーは洗浄力は弱めであまり泡立たないことも。クリームシャンプーなど、そもそも泡が立たないシャンプーもあるので、プレシャンプーをしてある程度汚れをとっておくと、低刺激性のシャンプーでもしっかり汚れを落とすことができるようになります。


スタイリング剤などを使う人

ヘアクリームやワックス、スプレーなど、スタイリング剤を付ける人は、シャンプーのとき泡が立ちにくいでしょう。これは整髪剤などに油分が含まれているからです。

皮脂と同様に、油分は泡立ちを悪くして界面活性剤の働きを悪くしてしまいます。ヘアオイルやワックスなど、油分を多く含むスタイリング剤を使っている場合には、特にプレシャンプーをすることをおすすめします。


プレシャンプーをしなくてもいい人は?


皮脂の取り過ぎは乾燥をまねき、乾燥を防ごうと余計に皮脂が過剰に出てしまうという悪循環に陥ってしまいます。そのため、プレシャンプーで2回シャンプーすると、かえって髪にダメージ与えてしまうことも。

毎日シャンプーをしていて、1度のシャンプーで十分な泡が立つ人は、プレシャンプーの必要はないでしょう。

汗をかかない、スタイリング剤などをまったく付けないという人も、基本的にはプレシャンプーは必要ありません。

ただし、シャンプー前の予洗いは十分に行い、ここである程度の汚れを落としてしまいましょう。


プレシャンプーにはプレシャンプー専用を使おう

プレシャンプーをシャンプー剤を使っておこなう場合には、プレシャンプー専用のシャンプー剤を使うことをおすすめします。その理由を説明していきます。



通常のシャンプーで2度洗いはNG!

市販されているシャンプーは、1回のシャンプーで汚れが落ちるように洗浄力を高くしてあります。洗浄力の強いシャンプーで2回も洗ってしまうと、必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥をまねきます。

単純に洗浄力によって頭皮や髪へ刺激を与えるだけでなく、頭皮が乾燥すると、皮膚を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されてしまいます。すると毛穴の詰まりや髪のベタつきの原因となります。


さらに、頭皮の乾燥は頭皮のバリア機能を低下させてしまうため、外部からの刺激に弱くなり炎症などを起こしやすくなります。

いつも使っているスタイリング剤や、サロンでのカラー剤などに反応して、赤みやかゆみなどが出てしまう可能性も。かゆみでかきむしってしまうと、頭皮がダメージを受けて炎症が悪化することもあるので、注意してください。

また頭皮のターンオーバーが乱れるのでフケが多くなることもあります。


プレシャンプー専用のものを使おう

プレシャンプーには、プレシャンプー専用のシャンプー剤が市販されています。

メイクを落とす場合に例えると、まずクレンジングでメイク汚れを浮かしておいて、次に洗顔料で顔を洗いますよね。

シャンプーの場合も同様で、最初のシャンプーで油分の汚れを落としてから、地肌をしっかり洗うのがプレシャンプーの意義です。


メイク落としにはクレンジングと洗顔料の2種類を使うように、シャンプーの場合でもプレシャンプーとシャンプーにはそれぞれ専用のものを使った方が良いと言えるでしょう。

プレシャンプー専用剤は、頭皮や髪の汚れ、スタイリング剤などを落とし、その後のシャンプーの効果を最大限に発揮させる役割があるため、洗浄力はありながらも頭皮や髪を傷めない低刺激のものが多いです。

「クレンジング」や「ピーリング」として販売されているものは、プレシャンプー用ということになります。


2度目のシャンプー剤は成分にこだわろう

プレシャンプーをすると、2度目のシャンプーの効果を高めてくれます。またプレシャンプーによってある程度の汚れは落ちているため、そこまで洗浄力の高いシャンプーである必要はありません。

2度目のシャンプー剤は、保湿力や美容成分にこだわり、頭皮や毛穴ケアのできる成分が配合されているものがおすすめです。プレシャンプーにより、2度目のシャンプー剤に含まれる成分が浸透しやすくなっているため、シャンプー本来の効果を得やすくなります。


プレシャンプー剤の選び方

プレシャンプー剤にはどのような商品を選べばよいのでしょうか。商品によって使い方や特徴も違うため、自分の髪や頭皮の悩みに合わせて最適なものを選びましょう。


プレシャンプーの値段

いつものシャンプー剤に加えてプレシャンプー剤を購入するのですから、値段は気になるところです。価格帯による成分配合の特徴があるので、予算や目的によってプレシャンプーを選びましょう。以下に、価格帯による製品の特徴をまとめました。


● 1,000円以下……メントール配合
● 〜1,200円……アミノ酸系洗浄成分
● 1,200〜2,000円……保湿成分配合
● 2,000〜3,000円……植物由来成分配合
● 3000円以上……オーガニック成分配合


配合成分によるシャンプーの特徴

リーズナブルなメントール配合は、頭皮をスッキリさせるのが目的なので、夏場によく汗をかいた時や、オイリー肌の方におすすめです。

アミノ酸系の洗浄成分は、洗浄力が弱めで肌への刺激が少ないのが特徴。比較的値段も安いため、取り入れやすいプレシャンプーです。


保湿成分としてシャンプーによく配合されているのは、グリセリン、スクワラン、ヒアルロン酸、植物エキス、コラーゲン、セラミドなどです。

配合されている成分によって値段も変わりますが、頭皮が乾燥しやすくかゆみやフケが悩みという方には保湿成分が含まれたプレシャンプーが向いています。

植物由来成分は、ボタニカル成分とも表記されていることがあります。植物から抽出したエキスやオイル、香りなどを配合しており、植物が持っている作用や効能によって頭皮や髪に栄養分を届けます。オーガニックと混同されがちですが、違うものなので気をつけましょう。


高価なオーガニック成分配合のプレシャンプーは、有機栽培された植物を原料として作られたものを指します。同じ植物由来ではありますが「有機栽培されたもの」を原材料としているものがオーガニックとして認定されます。

より刺激が少なく、敏感肌の人でも使える商品が多いのが特徴です。

しかしながら、日本にはオーガニック製品の認定基準がなく、「オーガニック」とパッケージに表記されていても、有機栽培植物を全体の何%使用しているのか、化学成分を添加しているのかがわかりにくいのが現状。

日本では1種類でもオーガニック成分を使用していれば、オーガニックコスメと名乗ることができるため要注意です。


厳しい基準を設けたアメリカやヨーロッパのオーガニック認証機関の製品には、オーガニック認証マークが表示されているので、オーガニックシャンプーを選ぶ際には確認してみましょう。

日本製のオーガニックシャンプーであれば、成分表をチェックして化学物質が含まれていないか確かめてください。


【プレシャンプーの価格帯と特徴まとめ】


価格帯 成分 特徴
1,000円以下 メントール成分 スッキリさせたい夏場や皮脂が気になる場合に向いている
1,000〜1,200円 アミノ酸系 マイルドで、肌にやさしいが洗浄力が弱め
1,200〜2,000円 保湿成分 ヒアルロン酸やスクワランなどの保湿成分が配合。乾燥やフケが気になる人に
2,000〜3,000円 植物由来 原材料が植物由来のもの。化学物質を含まないもの、無添加表示のものが多い
3,000円以上 オーガニック 原材料に有機栽培された植物を使用しているもの。海外のオーガニック認証マークがあるものか、日本製なら成分を要チェック


価格帯別に配合成分や特徴を説明しましたが、プレシャンプーにおすすめなのは、

● 頭皮への刺激が少ない
● スタイリング剤などの被膜を落とせる洗浄力

の2点がポイントになります。


プレシャンプーの頻度で選ぶ

そしてプレシャンプーを選ぶには、使用頻度も考慮に入れなければなりません。

毎日使うという方は、皮脂の取り過ぎを防ぐため、できるだけ刺激が弱く洗浄力の高くないアミノ酸系や植物由来、オーガニックがおすすめです。

逆に、汗をかいたときだけ、スタイリング剤を使ったときだけなど、汚れが気になるときだけ使う場合には、洗浄力が中程度のものを選ぶといいでしょう。

皮脂やニオイが気になる人でも、プレシャンプーにそこまで強い洗浄力は必要ありません。


配合されている成分で選ぶ

プレシャンプーは、洗浄成分だけでなく洗った後の頭皮や髪を保湿するよう、保湿成分が配合されているものがあります。

また、ダメージヘアのために毛髪補修成分や、育毛を目的とした成分が配合されたプレシャンプーも市販されています。

乾燥が気になるけれどプレシャンプーは取り入れたい、髪が傷んでいる、抜け毛が気になるから育毛成分が含まれているものがいいなど、自分の悩みにマッチした成分が配合されているプレシャンプーを選びましょう。


好きな香りで選ぶ

プレシャンプーにも香りがついている商品があります。使っている最中にはもちろん、使用後にも良い香りが髪に残るため、香りを重要視する人はドラッグストアなどで試してみるとよいでしょう。

オーガニックのプレシャンプーは、エッセンシャルオイルで香り付けしているものが多く、天然香料でアロマ効果も期待できます。ただし、安価なプレシャンプーには人工的に作られた合成香料が使用されていることが多く、無添加にこだわる人は注意した方がよいでしょう。


プレシャンプーのやり方

ここでは、プレシャンプーとメインのシャンプーで違うシャンプー剤を使ったやり方を紹介します。



①ブラッシングをする

髪を濡らす前に、ブラッシングをして頭皮に溜まったホコリなどを浮かします。ゴシゴシ力強くやらずに、やさしく頭皮を傷つけないように行いましょう。ブラシは木製のものか動物の毛を使用したものが、静電気がおきにくいのでおすすめです。


②お湯でしっかり予洗いする

シャワーでお湯を流しながら、頭皮までしっかり濡らして予洗いします。お湯の温度は38〜40度くらいに設定しましょう。熱すぎると頭皮の乾燥をまねき、頭皮トラブルの原因となってしまいます。時間的には2分程度、地肌をマッサージしながら流すのが目安。


③プレシャンプー

プレシャンプー剤を適量手に取り、十分に泡立ててから髪につけます。手のひらで地肌をならすように泡をつけるのがコツ。プレシャンプーでは主に頭皮を洗うよう心がけましょう。


④プレシャンプーをすすぐ

プレシャンプー剤が残らないようによくすすぎます。シャンプー剤が残っていると、2回目のシャンプーの効果が十分に得られないばかりか、毛穴にシャンプー剤が残って頭皮にかゆみが出たりしてしまいます。


⑤メインのシャンプー

メインとなるシャンプー剤を手に取り、よく泡立ててから髪につけます。指の腹で爪を立てずに、頭皮を大きく掴んで揉むようにシャンプーしましょう。ここでも頭皮を中心に洗えば、すすぐ際に髪の毛の汚れは自然に落ちます。

あまり長時間シャンプー剤を付けているのは刺激になるため、30〜60秒程度で十分です。


⑥すすぐ

2〜3分を目安に、シャンプー剤が頭皮や髪に残らないようきれいにすすぎます。とにかくシャンプー成分を残さないことを念頭に、しっかり洗い流してください。

ちなみに、プレシャンプーをしない場合のシャンプー剤は、メイン用のシャンプーを使うようにしましょう。プレシャンプー用のシャンプー剤は、トリートメント作用のある成分は配合されていないことが多いため、髪がきしんだり、頭皮の乾燥をまねいたりしてしまいます。


プレシャンプーを上手に取り入れて髪の悩みを解決しよう

プレシャンプーをすると、2回目のシャンプーの効果をアップさせ、頭皮を健康に保つのに役立ちます。今日の汚れは今日のうちに落とすことが大切ですので、プレシャンプーを上手に取り入れて、ニオイや皮脂の対策をしましょう。

ただし、洗いすぎは頭皮の乾燥をまねくため、適度な頻度や自分に合ったシャンプー剤を選んでくださいね。



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美容室でプレシャンプーをする際に使われるシャンプーです。※メンズシャンプー

「ディアテック カウンセリングプレシャンプー」商品紹介はこちら

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参考元

出典リンク:Felice

出典リンク:SALON CHART

出典リンク:頭美人

出典リンク:Hair Care Salon

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